〜りっく☆じあ〜す 『英雄』我道指揮官奮戦ス〜   作:休日ぐーたら暇人

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複数話構成の予定。(何話で終わるかは不明)

登場人物 31


鈴木慎也 陸自幹部 一尉

第30普通科連隊所属の一尉で、松塚達とは同期。
家は金持ち、容姿はイケメン、性格良し、の三拍子が揃っている。
今回は30普連からの派遣隊指揮官として参入した。


新発田渚 陸自幹部 一尉

第30普通科連隊に所属する新発田駐屯地の駐屯地女。
第30普通科連隊は冬季戦を重視する部隊ではあるが、本人は冬が好きではない。
鈴木一尉のより後発な為、今回は副指揮官として参入している。


48 長野北部解放戦 1

2日後(深夜) 新潟・長野間県境(妙見市付近)

 

 

 

「全隊準備完了」

 

 

「では、『作戦計画通り』出撃しましょうか。全隊前進!」

 

桃屋の指示の下、松塚率いる戦車隊『騎甲隊』並びに台湾軍戦車隊を先頭に前進を始める。

既に特戦群の須走の手によって前哨警戒線の位置と制圧は完了しており、日台連合部隊が長野平野に出るまでの安全化はなされていた。

だが……その先は数量圧倒的、且つ特戦群の情報によるとマグマ軍でも武闘型知将派な親衛隊将校が鍛えた精鋭部隊が展開しているのである。

無論、高塚はそれを承知の上で長野県解放に乗り出す…側面は分厚い方がいいからだ。

 

 

「さて、先輩…無茶ですが、お願いしますよ」

 

桃屋は静かに呟いた。

 

 

 

その頃 高塚達は…

 

 

「………(クイクイ)」

 

念のために暗視装置で進路上周囲を確かめた高塚はハンドサインで前進する様に伝える。

そのハンドサインを見た天龍と龍田は素早く高塚より前に出て、高塚と交代して進路上の確認と警戒を行う。

それに続き、豊川、不知火、綾波がドールズ達を引き連れてやって来る。

 

 

「ふう…今のところ、敵さんには接触してないが、雰囲気的にいつ現れてもおかしくないな」

 

そんな事を呟きながら苦笑いを浮かべる高塚。

 

 

「ですが司令官。やはり、司令官自ら来るのは危なかった様な…」

 

おずおずと控え目に豊川が言った。

 

 

「無駄です。高塚司令は作戦考案時ならイザ知らず、今の場合で有れば岩の如く同行を撤回しませんから」

 

64式小銃(改)を点検しながら不知火が言った。

 

 

「敵の指揮官が自分を狙うなら、自分自らが行って敵の指揮官を狙ってもいいよね、なんて言うトチ狂った自殺願望者みたいな事を言う指揮官なんて初めて見たわ」

 

同じく得物の銀色の対物ライフルを点検しながら出浦が呆れた風に言う。

 

 

「おうおう、憲兵殿に何を言っても無駄だぜ。ブン殴る気があるなら、直接出向いてマフィアだろうと、化け物の親玉だろうとカチコミに行くのが憲兵殿だからな」

 

 

「そーね〜、準備はこそこそ、実行は大胆にするのが憲兵さんよね〜」

 

ケラケラと笑いながら我が事の様に自慢気に言う天龍とほんわかマイペースで言う龍田。

 

 

「…何処ぞの元帥顔負けね」

 

 

「あら、負け戦の中で、って言う点は一緒よ?」

 

 

「うふふ、指揮官って大胆〜」

 

それを聞いてデジャブを観た様なモンシ・ナガン、マイペースなDP28とPTRD。

 

 

「あー、うん、おかしいって意見には賛成するわ」

 

 

「あら、優秀である事は確かよ。編成を見ればわかるわ」

 

なんとも答え難い様にWA2000が言うとフォローするかの様にスプリングフィールドが言った。

今回、主体は天龍や出浦、豊川、WA2000をはじめとした狙撃・対物ライフル、援護役としてアサルトライフルの龍田、綾波、不知火、サブマシガンの高塚とPPsh41、索敵役のマカロフとM1895、支援役としてDP28を引き連れての構成だった。

 

 

「まあ、山なんで…しかも、如何やら敵は射撃を重視してるらしいので、こうなっただけですよ」

 

日本の山岳は余程の高い所に行かない限り『山林』が構成され、長物の使用を極限化される。

木々の隙間を縫えばスナイパーの狙撃も可能だろうが、下手に人間が手を加えていない場所なら、木々の間隔さえも『その場の場合』によってしまう。

故に取り回しが効くのは短物のアサルトライフル・サブマシンガン・拳銃である。

特に射撃機会すら極限化されるので有れば取り回しの効くサブマシンガンが威力を発揮する…但し、今回はチームである為、対応力も付随しているが。

 

 

「さて、前に進みましょう。我々も余り時間的余裕はありませんしね」

 

 

 

その頃 新潟沖 海軍総旗艦『鞍馬』

 

 

 

「各隊、状況知らせ」

 

仮眠から戻って来た松島宮の入室と同時に滝崎が状況を問う。

 

 

「はい、ワスプの海軍隊のF35は既に出撃待機態勢にあり。また、第一・第二海上航空集団も8割がた完了。空自は空挺隊もあって少々立て込んでいる様です」

 

担当の士官が端的に報告する。

報告の間に少し冷めたブラックコーヒーを受け取った松島宮はブラックコーヒーを嫌そうな表情で飲み干すと小さく欠伸をした離島棲鬼に視線を向ける。

 

 

「コッチハ久々ニ動カスノト、未ダ慣レテナイ機体ダカラ、モウ少シ時間ガ掛カルワ」

 

 

「作戦時間には間に合うかい?」

 

 

「ソレニツイテハ問題ハ無イワヨ」

 

滝崎の問いに離島棲鬼は答える。

 

 

「ふむ…各哨戒護衛も問題は無いな?」

 

 

「今のところは無いよ」

 

松島宮の問いに滝崎が答える。

 

 

「そうか……んー、マルタで散々やった筈なのに、なぜこうもしっくりこんのだ?」

 

 

「メインは陸だし、機材は随分変わってるからね」

 

松島宮の疑問に滝崎は苦笑いを浮かべながら言った。

 

 

「ソレト、私達モ参加シテルカラデショウ」

 

 

「おっと、これは失礼しました」

 

 

「はあ…こう、なんでお前達はマイペースでいられるのかね…まあ、よい、我々がドジを踏まなければ、後は高塚達がドジを踏まん限り問題は無いな」

 

 

「まあ、そのドジも何処に転がっているか分からないけどね」

 

 

 

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