〜りっく☆じあ〜す 『英雄』我道指揮官奮戦ス〜   作:休日ぐーたら暇人

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今年最後の更新です。(予定)


53 長野北部解放戦 6

10分後 ライサ達

 

 

「止メロ! ライサ大佐ヲ逃スノダ!!」

 

 

「大佐殿! ココハ任セテオ逃ゲ下サイ!!」

 

走って逃げるライサ達ら戦闘団司令部要員と護衛達。

僅か3人の追跡者にも関わらず、ライサを逃す為に司令部要員と護衛が止めにかかるのだが、今のところ足止め程度にしかなっていない。

本来なら、『芋虫』のBMP2を使いたいところだが、既に先の対物ライフルに撃たれて大破していた。

 

 

「中々二シツコイナ…フッ、敵モ考エル事ハ同ジト言ウ事カ」

 

 

「大佐殿! 敵二関心シテイル場合デハアリマセン!」

 

ライサの呟きに同じく走る将校がツッコミを入れた。

 

 

 

一方 高塚達

 

 

「邪魔だ…退け!!」

 

そう怒鳴りながら抜いていた軍刀で立ちはだかろうとするマグマ兵をなり倒した。

他のマグマ兵は龍田と豊川が無力化する。

 

 

「それにしても…敵兵が自主的に殿に入るとは…」

 

 

「あら〜、地中海なら時々あったわよ〜」

 

 

「まあ、あったはあったな」

 

豊川の呟きに何時もの調子で龍田が答え、高塚は肯定する。

 

 

「それにしても憲兵さん。彼女達が逃げてる方向は…」

 

 

「あぁ、松本駐屯地包囲部隊がいる方向だ。まあ、当然と言えば当然だがな」

 

 

「天龍ちゃん達、あっちをどれ位で片付けるかな〜?」

 

 

「まあ、案外早めに終わらすだろう…それより、標的だ、標的」

 

そして、3人はそのままライサを追い続ける。

 

 

 

0920 上空

 

 

『こちら、第二次攻撃隊。これより、第一次攻撃隊に続き、敵地上部隊を攻撃する』

 

無線通話が機内放送を通じて流れ、自分達を護衛するかの様に飛んでいた攻撃隊が輸送機編隊から離れていく。

後に残ったのは陸自空挺団を載せた空自のC-2、C-1輸送機、そして、その数より多いロシア製I I-76輸送機。

今回の作戦の主役である空挺部隊を載せた『日露合同空挺作戦』であった。

 

 

『これより、降下コースに入ります』

 

 

「総員起立!!」

 

暫く飛び、機長からの通知に習志野の一命に空挺隊員が起立する。

 

 

「降下準備!!」

 

隊員達は素早く降下準備とバディ点検を終える。

 

 

『こちら機長。降下コースに入った。修正しつつ、コースを維持する。ちょい右、ちょい右……ちょい左…』

 

機長がパイロットにコース維持の為にやり取りする中、支援要員が降下用扉を開ける。

 

 

『ちょい右…コースよし。降下開始ポイント至近…コース良し、コース良し…降下ポイント! 降下! 降下!!』

 

 

「行くぞ!」

 

 

「「「「「「「「「「「おう!!」」」」」」」」」」

 

次の瞬間、先頭の隊員から次々に機外へ飛び出し、パラシュートの華が咲く。

最後尾の隊員が飛び出したのを見届けた習志野は支援要員に敬礼すると自らも飛び出した。

機外に出て、パラシュートを開き、周囲を見渡すと今回共に降下するロシア空挺軍のI I-76から装輪式車輌や装軌式装甲車輌が降下してくるのを目撃した。

 

 

(噂通りとはこの事ね…LAVの降下だけで終わらせてる私達とは違うわ)

 

 

そう思ったのも僅か数秒。

後は地上に着くまで気の抜けないパラシュート降下に集中する事にした。

 

 

 

 

同時刻 松本駐屯地

 

 

ライサ達に包囲を受けていた松本駐屯地。

しかし、何の通達の無かった空爆に包囲間の鬱憤もあり、隊員達が声を挙げる中、駐屯地娘の松本亜衣璃一尉は山岳レンジャーゆえの目の良さで駐屯地に近付く機影を捉えた。

 

 

「…あれは、輸送機?」

 

大まかな機種を判定出来たのは空自の岐阜基地がある隣県であり、時々、空自機を見ていたからと言うべきだろう。

そんな彼女も今まで見た事の無い輸送機の編隊から次々に空挺降下が開始されたのを見て指示を出した。

 

 

「味方の空挺降下が開始された。総員、反撃用意」

 

普段喋らない彼女とてそこは山岳レンジャーで鍛えた分析力と決断力で指示を下し、得物の対人狙撃銃を確認する。

その間にも降下してくる空挺隊員達は次々に松本駐屯地のグランドや敷地内(或いはその周辺)に着地した。

 

 

「失礼、部隊長は居るかね?」

 

唖然とする13普連の隊員達を前にそんなのは何処吹く風とばかりに落下傘を畳みながら山本大佐が訊いた。

 

 

「山岳レンジャーの松本亜衣璃一尉。私が部隊長」

 

 

「どうも、ロシア連邦軍所属第422親衛空挺特殊任務連隊連隊長、山本剛大佐だ。いきなり空挺で現れてすまない」

 

 

「…空挺団以外の空挺部隊投入が以外」

 

 

「まあ、そうかもしれませんな。さて、お気付きだと思うが、既に反攻作戦は動いている。我々は焼岳の移動要塞攻略に向かうので少ししか手伝えないが、良いかね?」

 

 

「それについては大丈夫。敵も空爆で弱体化してるし、空挺部隊を投入するなら後続の投入は必須」

 

 

「よかった。では、反攻といきますかな」

 

 

 

 

その頃 上田市近郊

 

 

 

「人員を展開! 機材の掌握とマグマ軍に対して防衛線を張れ!!」

 

着地した習志野達空挺団は防衛線を確保する人間と機材を回収する人間の二手に分かれて展開している。

そう指示した習志野達の隣を同じく降下したロシア空挺軍がBMDシリーズやBTR-D、2S9ノーナSと言った車輌が通過していった。

 

 

 

「……習志野一尉、我々もあんなのが欲しいです」

 

 

「……無い物強請りしても始まらないわ。とにかく、行動あるのみ」

 

 

 

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