〜りっく☆じあ〜す 『英雄』我道指揮官奮戦ス〜   作:休日ぐーたら暇人

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次号、ASEAN等が介入。


59 群馬に

3日後 松本駐屯地 会議室

 

 

「さて、長野県が終わった事により、次は群馬県への進出となるが…現状はどうなんだろう、相馬原さん?」

 

長野市守備隊が降伏し、次の群馬県解放の為に作戦会議を開いた高塚は単刀直入に相馬原へ訊いてみた。

 

 

「ウチの河童野郎共が地形を活かした遅滞戦とゲリラ戦で保ってるが、正直言うと、武器・弾薬が無くなりかけとる。最近はマグマ野郎共の武器,弾薬で戦っとるぐらいや。あと、ヘリコプター隊は一切動けんからな」

 

 

「まあ、そうですよね〜」

 

予想通り過ぎて、高塚もそう言うしかなかった。

 

 

「そもそも、空中機動旅団なのに攻撃ヘリを持たない時点で編成としてはどうかと思うが?」

 

 

「ぐっ…」

 

 

「同志、わからんでもありませんが、やめて下さい」

 

露骨な山本大佐の言い様に相馬原が苦い表情になり、高塚が微妙な表情で山本大佐を抑える。

 

 

「まあ、首都圏の裏側と言う重要地域を守る部隊を弱体化させた上に空中機動部隊に改編した陸自はアホと言ってもいいがね」

 

 

「「「「あはは……」」」」

 

 

「主旨から外れまくってるので戻しますよ」

 

山本大佐の皮肉に細川・桃屋・松塚か苦笑いを浮かべ、額を抑えながら筑波が言った。

 

 

「そうだな…先ずは、マグマ軍の拠点が何処で、主力の動きや何やらを探る必要がある。まあ、当面は相馬原駐屯地の奪取とウチらの迎撃だろうけど…群馬県内の偵察を頼めるかな、特戦群?」

 

 

「了解だよ、高塚司令」

 

 

「はいはい、命令じゃあ仕方ないわね」

 

須走と出浦の返事に高塚は頷く。

 

 

「各部隊には近日中に動く事を伝え、準備・休息を行う事。では、次に各部隊の現状把握から…」

 

 

 

その頃 松本駐屯地グランド

 

 

「あっはっはっは、同志達よ、飲め飲め! さあさあ、どんどん飲め!」

 

そんな事を言いながらガングートは氷入りのグラスにウォッカを並々に注ぐ。

そして、その並々まで注がれたグラスをモンシ・ナガンはニヤリと笑うと一気に空けてしまう。

その光景を他のロシアドールズ達とロシア空挺軍兵士達、山本大佐の親衛空挺連隊の兵士達がヤイヤイと煽りたてる。

ロシア組は宴会の真っ最中だ。

なお、指揮官クラスは先の会議に出席中である。会議終了後、揃って宴会に参加する事になっている。(つまり、隊員達は先に楽しんでる)

 

 

「天然のウォッカなんて久々ね」

 

 

「そうなの?」

 

 

「どっかのバカ達が第三次大戦なんておこしたから、粗悪な人工酒でも中々高いわよ。天然物なんか、年代ワインクラスの値段ね」

 

PDRT、T-72B3、DP28がウォッカの瓶のラベルを見ながら言った。

30年も未来、しかも、人類同士の馬鹿げた大戦争の果てに戦闘アンドロイドの反乱(の様な状況)では農業自体が難しいが故の愚痴とも言える。

 

 

「それに比べれば、まだこの世界は余裕があるような気がしますけど?」

 

 

「うーん、環境破壊がおきては無いけど…まあ、大変なんだよねー、色々と」

 

PPsh41とクロシュタントがそんな話をしていた。

 

 

 

暫くして 会議終了後

 

 

「では、高塚司令。私は1度ラボに戻ります」

 

 

「では、ってなんやねん? ではって?」

 

会議終了後にやって来た大宮の発言にツッコミを入れる高塚。

 

 

「あのじゃじゃ馬コブラは大丈夫ですか? 今回、出番が無かった、って文句を散々言ってましたけど?」

 

 

「大丈夫ですよ。と言いますか、高塚司令が散々に階級社会を叩き込みましたよね?」

 

 

「いや、二等陸士の階級章を着けただけだからな」

 

細川の質問に大宮は平然と答え、高塚は再びツッコミを入れる。

大宮が連れて来たアマテラスのコブラは長野県解放作戦の関係上、出番が無かった為に最初こそ文句を言っていたが、マグマ軍のキメラ種である事が災い(?)し、下っ端の二等陸士の階級章を着けた後は非常に大人しくなった…一番の理由は天龍が『フフフッ、怖いか?』の威圧をやったからだとか、なんとか。

 

 

「まあ、次の群馬解放の為に新しいアマテラスの子を取りに行くだけですので、直ぐに戻ります」

 

 

「えー、コブラみたいな奴が増えるのか?」

 

 

「あれはプロトタイプだからです」

 

筑波の物言いに大宮が反論した。

 

 

「わかった、わかった。まあ、どうせ、直ぐには動けないから大丈夫だ。だが、急変するかもしれないから、そこは弁えろよ?」

 

 

「わかってます。では、さっそく」

 

高塚の言葉にそう言って早速出て行った大宮。

それと入れ替わりに今度は戦艦棲鬼が入って来た。

 

 

「お、珍しいな、戦艦棲鬼。どうした?」

 

 

「スマナイ、高塚。例ノライサト言ウ指揮官ト話セナイカ?」

 

 

「面会したいって事か? なら、別に構わないが…もう直ぐ彼女は後方に移送されるから、近日中でいいか?」

 

戦艦棲鬼の申し出に高塚はメモ用紙に件の事をメモしていく。

 

 

「アァ、別ニ構ワナイ」

 

 

「わかった。アポが取れたら連絡するよ。ついでで悪いが、彼女に本の数冊も差し入れないといけないんだ。持って行ってもらえるかな?」

 

 

「ソレモ大丈夫ダ…ニシテモ、オ前ノ酔狂サハ相変ワラズダナ」

 

 

「そうでないと、君とこうして話してもいないよ」

 

 

「マッタク…正論ダナ」

 

 

 

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