〜りっく☆じあ〜す 『英雄』我道指揮官奮戦ス〜 作:休日ぐーたら暇人
世界を変え、また、世界が動いた日。
登場人物 6
木曽 海軍艦娘(出向員) 曹長
球磨型軽巡洋艦五番艦で元マルタ・現水陸研所属の艦娘。(改二済み)
マルタ派遣終了後は水陸研に出向員し、雷巡であった事もあり、有線,無線誘導兵器と格闘等の近接戦の教官を務める。
マルタでの事もあり、富山とは仲良し。胸有りイケメンで女性隊員からは人気。
睦月 海軍艦娘(出向員) 三等軍曹
睦月型駆逐艦1番艦で元マルタ・現水陸研所属の艦娘。(改二済み)
マルタ派遣終了後は他の艦娘同様、水陸研に所属し、主に一般隊員の訓練官として動く。
吹雪・夕立とは仲良し。
吹雪 海軍艦娘(出向員) 三等軍曹
吹雪型駆逐艦1番艦で元マルタ・現水陸研所属の艦娘。(改二済み)
マルタ派遣終了後は他の艦娘同様、水陸研に所属し、睦月達と共に訓練官として動く。
睦月・夕立とは仲良し。
夕立 海軍艦娘(出向員) 三等軍曹
白露型駆逐艦4番艦で元マルタ・現水陸研所属の艦娘。(改二済み)
マルタ派遣終了後は他の艦娘同様、水陸研に所属し、睦月達と共に訓練官として動く。
特にかつて『ソロモンの悪夢』の名の如く、夜間の襲撃等で隊員を悩ませた為、教官達とは別の意味で隊員から恐れられていた。
睦月・吹雪とは仲良し。
翌日 日本軍前線司令部(元マグマ軍前線司令部)
「半日で予定達成ってのが意外なんだよな…1日か2日は掛かる予定だったし」
「でも、奇襲効果でサッササッサと進めた、と」
「ありがたい事にな。まあ、次からは強襲になるから、今回みたいな事は期待出来ないけどな」
机にある書類等々を確認しつつ、高塚は鯖江との会話も続ける。
マグマ軍が前線司令部をそのまま置いて行ったので高塚はありがたく使わせてもらっている。
「そう言えば、白山の警戒部隊から何か言ってきたかな?」
「定時連絡以外はなし。やっぱり気になる?」
実は岐阜の白山周辺には移動要塞『クロシュタット』とその直衛部隊が存在している。
火山火口を守る様に配置されている事から、この『クロシュタット』は『門番』であると予想しているが、それが南下した場合に備えて監視部隊を置いていた。
「マグマ軍の移動要塞があるからね。しかも、兵力供給地である可能性があるなら余計だ。まあ、近々潰すが…それには戦力が揃ってない。特に重火力部隊がいないのが問題だ。戦車・重火砲が無い現状だと…」
「あ、あの、困ります! 司令官に確認しないと…」
「はっはっはっは! なら、司令官には私が無理矢理入った、と正直に言えばいい」
話の途中で市ヶ谷が止めるのも聞かず、豪快そうな笑い声をあげながら司令部テントへと向かって来る人物。
そして、入り口で顔を見せた。
「軍団長、遅れてすまなかった」
「神州丸! 佐世保から来てくれたのか!!」
「あぁ、滝崎少将には無理を言ったが…早くも軍団長がお困りだと聞いてな」
やって来たのは元マルタ鎮守府で陸軍艦娘として高塚の指揮下にあった神州丸。
水陸研では高塚の副官の1人であり、部隊指揮を任せる程に高塚は信頼している。
「紹介するよ、市ヶ谷、鯖江。あきつ丸の先輩兼上官で艦娘の神州丸だ」
「旧帝国陸軍初にして、世界初の揚陸艦とは私の事だ」
「「………あっ、はい」」
「……軍団長、ホントに陸自は無知・無思考な連中だな」
「あはは……まあ、頼りにはなるんで、ご勘弁を」
2人の返答に神州丸は呆れ、高塚がフォローを入れる。
「はぁ…おぉ、そうだ。外に軍団長の知人を待たせていた。本来なら入れたいが、色々とあるからな」
「わかりました。鯖江、少しここを頼む」
「わかったよ、司令官」
鯖江に後を頼み、高塚と神州丸、そして、市ヶ谷が司令部入り口へと向かう。
「ホントなら、天龍かあきつ丸を捕まえたかったのだが、付近に居なくてな」
「天龍達は前線哨戒線の補強に向かわせました。残念のがら、此方の人員の大半が実戦未経験者ですので」
「ふむ、ならば、マルタで各種戦闘に慣れた天龍達を配置する…合理的な判断だ。うむ、さすが、軍団長」
「あはは……ただ、あきつ丸は明野達ヘリ隊との調整を任せてます」
「うむうむ、適材適所…やはり、軍団長は一流だ! あっはっはっは!!」
そう言ってバンバンと高塚の背中を叩く神州丸。
そうこうしている内に司令部入り口前に到着した。
そこに居たのは……
「同志! 戦艦棲鬼!?」
そこに居たのはマルタで『民兵隊』を率いてやって来た元自衛官で別中隊の同僚だった山本剛大佐、マルタで出会った深海棲艦地中海方面艦隊幹部の1人であった戦艦棲鬼。
これに見慣れない1人が居たが…高塚は顔見知りの方へ。
「お久しぶりです、同志。でも、まだインドの筈では?」
「何を言ってるんだ、同志少将。電話を入れてから5日もあったんだ、こっちの困り具合を聞いて、一足先に来たのだよ」
「すみません。そして、ありがとうございます。戦艦棲鬼も元気だった?」
「アァ、ソッチノオ陰デ気楽ニ日本を回レタ。ダガ、最近ハ『マグマ軍』トカ言ウ無頼者共ノセイデウンザリシテイタトコロニオ前ノ噂ヲ聞イタカラ、手助ケニ来タ」
「いや、助かるよ。なにせ、人が全然足りないんだ。ありがとう、戦艦棲鬼。ところで同志、そちらのお嬢様は?」
そして、ようやく山本大佐の背後に居た『お嬢様』に話題を振った。
「おぉ、そうだった。紹介しよう、同志。我がロシアが誇る武器娘のT-72B3だ。同志T-72、此方が同志の高塚少将だ」
「T-72B3です。嫌いな物はM1エイズラムスです。よろしく」
「あ、あぁ、よろしく(大丈夫…だよな?)。さて、状況を説明します、どうぞ」
暫くして 司令部内
「ふむ、白山の移動要塞と部隊は態勢が整い次第掃討し、先に岐阜分屯地、並びに空自の岐阜基地を奪還する、と」
「はい。岐阜分屯地と岐阜基地を奪還すれば補給中継拠点と各種航空支援拠点を確保できます」
「確カニ拠点ト言ウ基礎ヲ固メルノハ現時点デハ必要ダナ。特ニココガ反攻ノ足場トスルナラバナ」
軽く今後の方針を話すと山本大佐と戦艦棲鬼はそう言って頷く。
「それ以外には海軍さんしか支援が無いのが痛いが…陸軍があれ程腑抜けでは仕方ないな」
そう言ってジロリと向けられる神州丸からの視線に市ヶ谷はともかく、慣れてそうな鯖江すら気まずそうな顔をする。
そんな日本勢のやり取りの中、T-72が山本大佐に話掛けた。
「同志、あの指揮官は大丈夫なの?(ロシア語)」
「大丈夫だ。なにせ…(ロシア語)」
「やれやれ、直接本人に聞けばいいのに迂回するとは面倒な奴だな(ロシア語)」
2人の会話に聞き耳を立てていた神州丸が言った。
「我は支那語が十八番だが、ロシア語も使える。言っておくが軍団長はそこらにいる腑抜け士官とは訳が違う。自らの意思と思考、視覚、触覚で物事を判断する『死神』だからな(ロシア語)」
「(あ〜、話題を変えよう)ところで、武器貸与の件ですが、どうですか?」
「ティーゲル装甲機動車なら幾つか。後は個人火器ぐらいだね。重火器は新旧問わず、何処も欲しいようだ」
「ですよね」
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