〜りっく☆じあ〜す 『英雄』我道指揮官奮戦ス〜   作:休日ぐーたら暇人

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……題名のセンスが問題あり。


67 情報収集と検討

5日後 松井田町内 司令部テント

 

 

 

「それで、相馬原駐屯地はどうだ?」

 

そう言って高塚は特戦群の2人に質問する。

司令部テントには各部隊幹部が集まり、群馬県奪還作戦会議が行われていた。

 

 

「とりあえず、相馬原駐屯地は陥落してないよ」

 

 

「当然だ! カッパ野郎ばかりとは言え、旅団本部が簡単に陥落せん!」

 

須走の報告に相馬原駐屯地の現状に相馬原は満足している。

だが、高塚はその『含み』のある報告を聞き逃さない。

 

 

「陥落してはない、か…現状はマズイ様だな?」

 

 

「はい。途中、相馬原のゲリラ隊と接触しましたが、マグマ軍がゲリラ攻撃に耐性が出来たらしく、最近は武器、弾薬の入手が難しい、と」

 

高塚の問いに出浦が答えた。

 

 

「なに!?」

 

 

「まあ、ゲリラ攻撃は耐性が付いて、パターンがわかってしまったら、効力は半減以下になるからな」

 

ショックな相馬原と解説する山本大佐。

 

 

「そうなりますと、相馬原駐屯地の抵抗力はガクッと下がりますが…

それでも陥落していないと言う事は…」

 

 

「駐屯地を餌に罠を張ってあるか、自然陥落を待っているか、だな」

 

細川の言葉に高塚はその答えを言った。

 

 

「下手に攻撃して、恨みを作るより、戦国時代宜しくの包囲で敵の根負け狙いですか。まあ、現代人にはキツい話ですね」

 

 

「戦国時代でもキツいです。鳥取城や高松城の記録を読めば解りますよ」

 

松塚の言葉に歴女高田の捕捉が入る。

 

 

「包囲下でレーションばかりの生活では士気はあがりません。自分としては、早く解放し、間宮スイーツと鳳翔御飯を提供したいですね」

 

マルタでの経験(?)がある故にそんな事を言った筑波。

 

 

「鳳翔さんの御飯か~。久々に食べたいな~」

 

 

「その意見に賛成ですが、食べ過ぎで非戦闘損耗が増えそうですね」

 

懐かしがる富山と、筑波の言葉に鯖江は懸念を口にする。

 

 

「それは困るな。ただでさえ、ウチは猫の手も借りたいのだからね。他に情報は?」

 

 

「まだ調べきれてないから、後日報告になるけど、マグマ軍は重要な三ヶ所に主力を集中しているわ。相馬原駐屯地、赤城山、伊勢崎市よ」

 

高塚の問いに出浦が答えた。

 

 

「わかった。それについては引き続き頼む。では、諸君、何かプランはあるかね?」

 

 

 

 

その頃………

 

 

 

「おっ、ずいぶん面白い事やってるじゃん」

 

作戦会議でやる事もない富山はそこら辺をぶらりとしていた時、佐山がロシア・ドールズに囲まれながら拳銃の分解結合をしている場に遭遇した。

 

 

「あっ、お疲れ様です、富山2尉。はい、先の一件であのリーダー格が持っていたトカレフを高塚司令から渡されまして…これからは士官クラスはサブで拳銃を携行すべしと言う事だそうで」

 

 

「ふーん、で、分解結合を教えてもらってる、って事か」

 

 

「はい。昨日、やって来た本人にです」

 

そう言って佐山は今までのロシア・ドールズと格好の違うドール…一番の特徴は頭のリボンと白のスカートと一体となった服…である、トカレフに視線を向ける。

なお、トカレフ本人は分解された部品を一つ一つ見ながら点検している。

 

 

「こら、マールィシュ(ロシア語で『坊や』)。余所見をしてないで組みなさい」

 

 

「は、はい!」

 

そうトカレフに言われ、黙々と部品結合を始める佐山。

見た目には同い年か、トカレフが若干歳上だろうが…戦場での経験や、そもそも銃本体の存在年数(1930年生産開始)の前では佐山達など『坊や』でしかない。

 

 

「あんまり拳銃なんて持たない身だけど、遂に高塚司令もそう言ってきたんだな」

 

ちなみに陸上自衛隊での拳銃携帯者は佐官以上の将校、無反動砲等の大きめサイズな携帯火器の射手、戦車長、特殊作戦群隊員(なお、充足率はお察し)等である。

故に高塚は『士官クラスはサブで良いから拳銃携帯。下士官兵も機会があれば拳銃、機関拳銃の使用訓練を行う事』と解放軍内で出した。(なお、10師団でも通達が師団長権限で出た)

 

 

「その割には、AK47を分解結合してなかったかの?」

 

横で訊いていたM1895が訊いてきた。

 

 

「それはあれだよ、高塚司令が警務隊(憲兵)だった時に…えーと、地中海のマルイだか、丸太だかの鎮守府に警備隊の一員として参加した時に山本大佐達に教えてもらったから」

 

 

「…途中が訳が解らんが、まあ、わかったのじゃ」

 

富山の言葉に呆れながら納得するM1895と苦笑いなロシア・ドールズ。

 

 

「それにしても、その話を聞けばあの指揮官は中々奇抜な経歴だな? 確か一兵卒から試験を受けて将校に、そして、数年で将官とはな」

 

モンシ・ナガンの言葉にロシア・ドールズ達も頷く。

 

 

「まあ、あの人の場合、色々と尖り過ぎてるから…それが良いところだし」

 

 

「確かにのう。一兵卒から故に兵卒の大変さを知り、そうでありながら彼処まで上の物言いに彼処まで噛み付くからのう」

 

ロシア・ドールズ達は立場上、山本大佐の指揮下にあり、故に開放的な解放軍司令部に出入りしている。

だからこそ、高塚が上層部に噛み付く光景を見る機会は多い。

 

 

「故に…トヤマ、あの指揮官を離すなよ? あれ程、上層部の意向を無視出来る指揮官が居るのは、現場の我々にとって幸せなんだからな」

 

ニヤリと笑いながら、モンシ・ナガンが言った。

 

 

「いや、高塚司令、結婚してるんだけど? 私も結婚式に呼んでもらったし」

 

 

「……やはり、トヤマは少し鈍いバカじゃの」

 

富山の言葉にM1895はやれやれ、と言いたげであった。

 

 

 

 

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