〜りっく☆じあ〜す 『英雄』我道指揮官奮戦ス〜   作:休日ぐーたら暇人

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まあ、この流れから察せれる後編です。


登場人物 9


綾波 海軍艦娘(出向員) 1等軍曹

元マルタ島鎮守府・現水陸研出向中の『ソロモンの鬼神』の綾波型駆逐艦1番。(改二済み)
その優しそうな表情とは裏腹にマルタ島鎮守府で鍛えた近接徒手格闘を活かし、水陸研では近接徒手格闘教官を務めている。



M1895 民間軍事会社(PMC)グリフォン

旧ロシア帝国時代に正式に採用されたM1895拳銃を模した自律型戦術人形。(戦闘用アンドロイドと解釈していい)
故に冬型な格好で幼い容姿に古臭い言葉遣いである。
彼女達は本来、この世界とは違う世界の未来から来たPMC『グリフォン』に所属しており、何らかの任務中に何らかが原因かでこの世界に来た様であるが…。



MP-40 PMCグリフォン

旧ドイツ第3帝国時代に採用された有名なサブマシンを模した自律型戦術人形。
ドイツ軍の格好そのままである。サブウェポンとしてサーベルを装備。


ワルサーP-38 PMCグリフォン

ルパン三世の相棒としても有名な旧ドイツ第3帝国時代の拳銃を模した自律型戦術人形。MP-40と組む事が多い。
彼女もドイツ軍の格好そのままで、2丁拳銃とサブウェポンとして短剣を装備している。



9 未知との遭遇 後編

暫くして

 

 

「邪魔ダ! 退ケ!!」

 

 

「「「「「ギ〜!!(泣)」」」」」

 

 

「えーい!」

 

 

「ギ〜!!(泣)」

 

艤装が無いとは言え、そこは戦艦棲鬼。

彼女が張り手をかまそうものなら、マグマ軍歩兵5人が一瞬にして吹っ飛ぶ。

そして、その脇を固めるかの様に『ソロモンの鬼神』にして水陸研格闘教官の綾波が見事な近接格闘技で近付くマグマ軍歩兵を倒していく。

 

 

「はっはっは! これ程楽な戦闘は久しぶりだ!! 全員続け!!」

 

そして、銃を乱射しながらその後に続く、山本大佐らのタッグ。

事のおこりは戦艦棲鬼が通信電波を傍受した事だった。

なにせ、昔の話で深海棲艦とは言え、本来なら戦艦は一個艦隊を指揮する艦艇であり、その通信能力は高い。

しかも、その通信電波の周波数から近付くにマグマ軍司令部が有ると判断した。

この為、『宛ても無く探すより、敵司令部を占拠して、通信聞いた方が早くね?』と(山本大佐以下のメンバー)の結論に至り、みんなで敵司令部を襲撃しに向かった訳である。

 

 

「ム、オイ、貴様。司令部ハ何処ダ?」

 

 

「グェェェェ!!」

 

 

「あ、あの、戦艦棲鬼さん、力加減を考えた方が…」

 

暴れ終えた戦艦棲鬼が格好の違うマグマ軍歩兵を捕まえて締め上げる。

それを綾波がオロオロ気味に止める。

 

 

「お、コイツはロシアでの戦闘で何度か見たぞ。その格好は親衛隊員だな。コイツならある程度喋れるし、司令部の場所を知っている筈だ」

 

 

「ホウ、ナラバ遠慮ハ要ランナ。早ク喋ラント、頭ト胴ヲ締メ千切ルゾ?」

 

 

「ヒィィィィィ!!!」

 

山本大佐の言葉に戦艦棲鬼が威圧感たっぷりに言うと締めを緩んでもらったマグマ軍親衛隊員が悲鳴をあげる。

 

 

「ほーら、ジタバタしてる暇があるんだったら、答えた方が身の為だぞ?」

 

カツアゲの様な状態で山本大佐がそう言った為に耐えきれなくなった親衛隊員が遂に吐いた。

 

 

「シ、司令部ハ5階ニ有ル会議室ダ!!」

 

 

「ソウカ…ナラバ、暫ク寝テイロ!」

 

そう言って戦艦棲鬼は親衛隊員を壁へと吹っ飛ばし、壁に直撃した親衛隊員はそのまま気絶した。

 

 

「……ちょっと、やり過ぎな気も…」

 

 

「大丈夫ダ。力加減ハシテイル」

 

 

「それより5階だ。5階に上がるぞ!」

 

自衛隊員達の思いを代弁した綾波の言葉に戦艦棲鬼が答え、山本大佐は先に進む事を促す。

そして、全員が階段を5階へと駆け上がる。

 

 

「……妙に静かだな。罠を仕掛けてあるか、他に理由があるか」

 

会議室までやって来た時、余りの何も無さに山本大佐が呟く。

 

 

「3でドアを破って突入する。いいか、油断するな」

 

ドアの両脇に付いて山本大佐がそう言うと全員が頷く。

 

 

「よし……1…2…3!」

 

3の声と共に戦艦棲鬼がドアを『殴って吹っ飛ばす』。

そして、全員が会議室へと銃口を向ける。

室内にはMP-40とワルサーP-38を構える2人と『アワアワ』と言いたげにオロオロする少女。

 

 

「す、ストップ! ストップ!」

 

 

「MP! ワルサー! そっちも銃口を下げて!」

 

室内に居るのか戦友とわかったガバメントとステンが慌てて両者を止める。

 

 

「やれやれ、抵抗が無いのも当然か。なにせ、先客が居た訳だからな」

 

 

「そちらも、ガバメントとステンを連れて来てくれた様で」

 

 

「なにせ、君らの保護の為に来たからね…ちょっと失礼。こちら、ゲオルギー、タンゴ・キング、応答願う」

 

 

 

 

その頃……

 

 

「こちら、タンゴ・キング。ゲオルギー、どうぞ」

 

岐阜市内を進んでいた高塚達は山本大佐からの通信に遮蔽物に隠れてから応答した。

 

 

『こちら、ゲオルギー。MP-40とワルサーP-38、それにこちら側の武器娘1名を敵司令部にて保護した。MPとワルサーが先に叩いてくれた様だ。故に敵指揮系統上部は手中にある…後は同志に任せる。以上だ』

 

 

「了解です…さて、どうやら、皆を起こさなきゃならんな」

 

苦笑いを浮かべ、叢雲達に言うと高塚は直ぐに通信チャンネルを変える。

 

 

「こちら、タンゴ・キング。HQ、応答願う」

 

 

『こちら神州丸。軍団長、通信良好』

 

 

「神州丸、皆を起こして攻撃態勢を…」

 

 

『さすが、軍団長。そうくると思って寝坊助達を叩き起こして配置に就かせてある。いつでもいいぞ!』

 

神州丸からの返答に高塚は再び苦笑いを浮かべる。

俺はそこまで色々と読みやすい人間なのかと…。

 

 

「あはは…じゃあ、神州丸。捜索の過程で敵司令部を山本大佐達が我が方の掌握下に入った。敵の上級指揮系統は断絶したも当然だ。これより、予定を繰り上げ、岐阜分屯地及び空自岐阜基地、並びに岐阜市内奪還を敢行する。敵を蹴散らし、拠点を構えるぞ!」

 

 

『了解した! ほら、さっさと攻勢命令を出さんか! では、軍団長、前線でな!』

 

そう言って通信が切れた。

 

 

「……なあ、叢雲、俺ってそんなに思考が読みやすいか?」

 

 

「まあ、少将の場合、滝崎副官と一緒で付き合いが長いとわかるタイプではあるわね」

 

 

「あはは……まあ、つまり、そう言う事で、どうやら、今夜は長丁場かな」

 

 

「少将かこうして来てる時点で長丁場は当然な上に、色々と含み全開だと思ってたわ」

 

叢雲の言葉に本当に苦笑いしか浮かばない高塚だった。

 

 

 

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