旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話   作:何処でも行方不明

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グレンさん、星7評価ありがとうございます!

それと、アンケートなんですがロスヴァイセさんが多いです。
まあ、まだまだ期間内なのでどしどしご意見ください!


第9話 《特訓 とりあえず強くなろう》

「ん〜いい天気だ。絶好の特訓日和だな、そう思わないか、イッセー」

 

「ひーひー………」

 

いま、当方たちは山にいる。今朝、突然現れた小猫ちゃんとユートに身支度をするよう言われて集合。

皆でここに来た。

空は雲ひとつない快晴。周囲は自然豊かな木々が生い茂り、小鳥がさえずっている。山の風景としては最高だ。

問題があるとすれば土肌がむき出しの山道だろうか。

当方は歩く度にガチャガチャ音を立てる。

先日、アミティエ・ブエルを名乗る悪魔から大量の銃火器を受け取った当方は訓練の一環として当方の荷物+所持している銃火器を巨大なバックに詰められ持たされている。もちろん肩にもバックをかけられその中にも銃火器は入っている。

重い重くないの問題じゃない。

これらをひとつでも落とした時が怖い。

目的地にはつけるだろうが思いの外神経を使う。

ユートは途中で山菜を見つけて摘みだす。

イッセーは先程から急加速→停止→休憩→急加速を繰り返している。

燃費が悪いとは思うが口には出さない。

なお、当方は小猫ちゃんと同じペースで歩いている。

まあ、小猫ちゃんの方が荷物の大きさはあるけどね。

こんなことをしながら、当方たちは目的地である別荘にたどり着いた。

 

※※※

 

木造の別荘の中に入ると木造独特の木の香りが鼻に入り込んできた。

リビングに一旦荷物を置き、銃火器を収納する。

あー重かった。戦車の力でどうにでもなるけど。

 

「じゃあ当方は着替えてくる」

 

青紫のジャージを持って当方は空き部屋に入る。

これからレーティングゲームに向けた特訓が行われる。

この特訓が終わる頃に自分がどれだけ強くなっているか……

気になるな。

とりあえずは魔力の扱い方を覚えよう。それと神器についての理解も深めるとしよう。

当方が着替え終わりリビングに戻ると既に全員が集まっていた。

やはり、銃火器の収納に時間をかけすぎたか……

 

※※※

 

レッスン1 ユートとの剣術修行

 

「今思うけど、リヴィも教える側じゃないのかな?」

 

「眷属歴でいうと当方とイッセーはさほど変わらないぞ」

 

「そうじゃなくてさ……」

 

当方は木刀でユートと打ち合いをしていた。

剣の修行だ。母から教わっているとはいえ様々な相手から教わるのが良いと思い、今回の特訓は当方は鍛えられる側にした。

 

「まあ、剣術はさほど重要視はしてないけどな。

他の流派の型と自分のが混ざったら面倒だ」

 

役割でいうと《騎士》と《戦車》。やはり敏捷性でいうとユートに分がある。

《騎士の誉》の第二解放ならやりようがあるだろうが……

 

「まあ、それでもやるけどな」

 

「そう」

 

ゼーハーゼーハーいいながら呼吸してるイッセーを尻目に剣を構える。

 

「さて、イッセーくんも交えてやろうか!」

 

「2対1でするつもりか?いいぞ、手加減はしないがそっちは頼む!」

 

レッスン2 朱乃さんとの魔力修行

 

「体全体のオーラを流れるように集める……」

 

ユートの次は朱乃さんに魔力について教えて貰っている。

集中し朱乃さんに言われたことを暗示をかけるように唱える。

徐々に青い魔力の塊が集まっていく。

大きさはおよそピンポン玉ぐらいの大きさ。

ふと、隣を見てみるとアーシアが魔力を収束するのに成功したようで淡い緑色の魔力の塊を手のひらに作り出していた。大きさはソフトボールほど。

なお、イッセーは米粒程度の大きさだった。

 

「あらあら、やっぱりアーシアちゃんは魔力の才能があるかも知れませんわね」

 

朱乃さんに褒められ頬を赤く染めるアーシア。

当方はどうやら魔法については平均より少し上程度らしい。

中の上って感じか。

 

「では、その魔力を炎や水、雷に変化させます。これはイメージから生み出すこともできますが、初心者は実際の火や水を魔力で動かす方が上手くいくでしょう」

 

朱乃さんがペットボトルの水に魔力を送る。

すると水は鋭い棘と化してペットボトルを内側から突き破った。

 

「アーシアちゃんとリヴィくんは次にこれを真似してくださいね。魔力の源流はイメージ。とにかく頭に浮かんだものを具現化させることが大事なのです」

 

と言われたので試しにイメージしてみる。

母に言われて水流のように自在に攻から守に転じることをイメージすることを余儀なくされた当方は水をイメージすることが得意だ。

というか、想像するのは得意だ。

数学の立体図形の問題等も想像して解いている。

まあ、方向性が違うかもしれないが。

 

「あらあら、リヴィくんは水を生み出すのが得意なようね」

 

気がつくと当方の手のひらには水球が浮いていた。

……自分でやったのに言うのもあれだが気味が悪いな。

 

レッスン3 小猫ちゃんと組手

 

「のああぁぁ!?」

 

「ぬががぁぁぁ!?」

 

ドゴッ!ドサッ!という音が響く。

当方は2回目。イッセーは10回目の巨木との抱擁を交わしていた。

 

「……リヴィ先輩、全力で来てください。練習になりません」

 

なぜ小猫ちゃんがこんなことを言うかというと、今の当方の状態は擬似悪魔状態で止めているからだ。

つまり小猫ちゃんは《騎士の誉》の第二解放を使えと言っている。

馬鹿げた腕力と強固な防御力。

当方と小猫ちゃんは与えられた駒こそ同じだが当方は完全に悪魔になっていない。

そのため、悪魔の駒による恩恵が少なく、悪魔の弱点である光が効きにくいのだ。

そして、《騎士の誉》による身体能力向上によってようやく同じステージに立つ。そう言ってもいい。

 

「じゃあ、お言葉に甘えるとしようか《騎士の誉(ナイト・オブ・オーナー)》第二解放!」

 

というわけで当方は腕と脚に黒鎧を纏う。

少し飛び跳ね感触を確認する。

 

「さて、もう1セット頼むよ!」

 

レッスン4 イッセーに銃撃を仕込む

 

まさかの当方が教える側である。

なんでも、一応銃の扱いを眷属全てに教えておいた方がいいとの事。

とりあえず、ハンドガンを取り出す。

 

「まずは当てるところからだな」

 

「おう!」

 

銃を水平に構え木から切り出した簡易ターゲットに標準を合わす。

 

「始めの方は片手じゃ銃身がぶれるから両手で持つことをおすすめする」

 

ということで一応、両の手を使い銃を構える。

 

「反動は悪魔の身体能力のおかげでほとんど感じないからこのさい割愛する」

 

そして、引き金を引く。

パァン!と音がし銃弾が発射される。銃弾は寸分の狂いもなく的の中央に風穴を開けた。

 

「ま、こんな感じ」

 

「今思ったけど、銃の使い方を学んだとしてどこで使うんだろうな?」

 

「当方が手渡しする可能性も考慮してるのだろうな」

 

※※※

 

「……ほんとにこの量を現地調達したのか?」

 

そして晩御飯の時間になった。

食卓には豪華な料理が並んでいる。

肉料理は部長が仕留めた猪、魚料理も部長が釣ってきたらしい。

だが、美味しいのでそれ以降は味わうことに専念する。

どうやらほとんどが朱乃さんの手作りでスープはアーシアの手作りのようだ。

 

「さて、イッセー。今日1日修行してみてどうだったかしら?」

 

部長はお茶を飲みながらイッセーに問いかけた。

どうやらイッセーは誰よりも修行の量が多かったのだとか。その感想を聴きたいのだろうか?

 

「……俺が一番弱かったです」

 

「そうね。それは確実ね」

 

けっこうはっきりと言い切ったよ、この部長。

 

「朱乃、祐斗、小猫はゲームの経験がなくても実戦経験が豊富だから、感じをつかめば戦えるでしょう。リヴィも母親から手解きを受けているみたいだし経験は浅くても実力は祐斗に並ぶわね。その点、あなたとアーシアは実戦経験は皆無に等しいわ。それでもアーシアの回復、あなたのブーステッド・ギアは無視できない。相手もそれは理解してるはず。最低でも相手から逃げられるぐらいの力は欲しいわ」

 

とのこと。逃げも戦略の一つだ。

強敵に背を向けて逃げ切るのは難しいだろうが無事に逃げることも実力のひとつと言えるだろう。

当方は逃げるとなれば弾幕を張り、スタングレネードでも投げてしまえば逃げ切れる可能性が高くなるのでそんなに難しくは考えていないが。

そんなことを考えていると部長の話は終わったようだ。

その証拠に話題が移り変わっていた。

 

「食事を終えたらお風呂に入りましょうか。ここは温泉だから素敵なのよ」

 

温泉か……体にいい効力とかあったらいいな。

疲労回復とか。

まあ、イッセーの考えることはある程度解っているから先制攻撃を仕掛けておく。

 

「当方は覗かないからな、イッセー」

 

「僕も覗くつもりないよ、イッセーくん」

 

当方はニヤニヤ顔、ユートはニコニコスマイルで言い切った。

 

「バッカ!お、おまえらな!」

 

わかりやすいほど慌てているな。

色々とあるが今の状態もなかなか楽しい。

 

なお、風呂の後の特訓で無事に当方もイッセーと同じく筋肉痛コースとなった。

原因は後々にわかると思う。




「今回は駄文だな」

「駄文だね」

「駄文だ」

「さて、そこは置いておいてどうやら当方には剣の才能はあったようだな」

「さあ、それはどうだろね」

「え?どういうことだろ木場?」

「まあ、《騎士は徒手にて死せず》の説明をちゃんと読めばいいんじゃないかな?」

次回
第10話 《特訓終了 もげかける手足》

「「え?」」

「……次回、当方の手足がもげかけるのか?」
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