旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話 作:何処でも行方不明
と最近思ってます。
拳と光の刃がぶつかり合う。
光の刃は実体があるので掴むことも殴ることも可能だが光は悪魔にとっては毒。それを武装しているとはいえ触れるとなるとかなりの度胸が必要だろう。
つまり、当方が戦っている相手はそれほどの勇士だと言うことだ。
「なかなかに、防御が……硬いな!」
「そちらもな」
イザベラの蹴りを刃で逸らし、デザートイーグルを撃ち込もうとするが強引に体をひねって繰り出された拳を避けるために弾道が逸れフェンスが弾丸によって弾け飛ぶ。
いつか、銃の誤射を狙われる可能性があるな。
「どうした?先程の全身鎧は使わないのか?」
「使おうにもその隙を出してくれない癖になにを言うか!」
一度イザベラを腕力で強引に弾き飛ばしデザートイーグルを収納。
ユートから貰った魔剣を出現させる。
魔剣を手に握る頃には鋭い蹴りが当方の身を穿った。
「……ッウ!」
肺の中の空気が抜ける感覚。
咄嗟に2つの剣を交差させ身を守ったが……
それでも重い一撃だ。
気を抜いたらこっちがやられる!
少しよろめいた隙にねじ込むように拳が続けざまに叩き込まれる。
フリッカーのコンビネーションが何発も剣のガードの合間を縫うように当方の体に入る。
騎士の誉第二解放では黒鎧は腕と脚のみ。
体は《戦車》の駒の恩恵と魔力で覆った服の防御力しか有していない。
拳が叩き込まれ少しずつ空気が口から漏れでる。
このままだと蓄積するダメージは洒落にならない。
重ねた剣をそのままイザベラに突進する。
イザベラは突然の事で困惑するが意に返さず突進のスピードを上げイザベラごと運動場を駆け抜ける。
「くっ……離れろ!」
イザベラは引き剥がそうと肘打ちを繰り返すが当方はそんなことでは止まらない。やがて、運動場の壁に激突してようやく止まる。
すぐさま右に飛びのき距離を取る。
そして、特訓中に朱乃さんに言われたことを思い出す。
魔力はイメージ。頭に浮かんだものを具現化させる!
「ゼャァァァァ!!」
想像したのはポンプが水を放水するところと水圧カッターだ。
結果、2つの剣は魔力で構成した水で覆われ水の刃で縦横無尽にイザベラを襲う。
水とは常に形状が変化する。
その攻撃は予想がしにくく軌道はどちらかというと鞭に寄る。
狙ったのは脚。機動力を削ぎ確実に仕留める!
何度も剣を振り回し攻撃を何度も命中させる。
「……これでどう……だ!」
魔力を放出するのは体力を使う。先程、短時間とはいえ完全解放を使った当方は少し息を切らせイザベラがいるであろう地点を睨む。
できればそのまま倒れて欲しい。
だが、そう上手く行かないのが現実だ。
「……なかなかやるな。だが、ひと押し足りてない」
服装が水の刃で切り刻まれそこから生傷が痛々しく露出するもイザベラは立ち上がった。
先程の突進のせいでユート、イッセーからはかなり距離が空いてしまった。
応援は期待できそうにない。
「まだ立ち上がるか……」
かと言って負けるつもりはもちろんない。
初めてのレーティングゲーム。
黒星でデビュー戦を飾るのは当方としても遺憾だ。
水の刃を再び剣に纏わせ戦闘の意を示す。
今度は当方の脚がもげかけた原因の技をぶつけてやる。
そのためには……
「《
完全解放を行い、身体能力を上げる必要がある。
漏れでる魔力を体内に戻し水に変換。
黒鎧で全身を覆い、その上をさらに水でコーティングする。
「これが今の当方の全力だ!」
「面白い、受けて立とう!」
水を後に放出しジェット噴射のように扱い加速する。
先程の突進とは段違いの速度でイザベラに迫る。
生半可な勇士では目で捉えることすら難しい速度。
音速には届かないかもしれないが、この瞬間だけならユートの速度を追い越せる。
それほどの高速機動。
イザベラを剣で上空にかち上げる。
そして、速度はそのままに当方も上空へ。
狙いはもちろん追撃。突然空に飛ばされたことで意表を突き強引に体勢を崩す。
360°全ての方向からの攻撃を防ぐのは至難の業だ。
「だァァァァ!」
連撃を放つ。その攻撃はイザベラの体に当たり、無造作にその体を蹂躙した。
そしてトドメは至近距離での魔力放出。
ドラグ・ソボールの技でたしかあったようなきがする。
ゼロ距離での極太ビームの発射のような感じだ。
ドガァァァァン!
と大きな音を立てイザベラは放出された水と共に地面に追突した。
その体は光り輝き次第に透けていった。
そして、この場から消え去った。
『ライザー・フェニックスさまの《
水を全て消し去り地表に着陸する。
そして、完全解放を解く。
魔力を消費しすぎた。やはりあの技は魔力の消費が早い。まだペース配分が掴めてない以上多用は厳禁だ。
「そう言えば……ユートとイッセーは……!?」
その時だ。
突然、剣が地面から大量に生えてきたのだ。
危うく当たるところだった……恐らくはユートの《魔剣想像》だろうが……ここまでのことができるなんて聞いてないぞ。
『ライザー・フェニックスさまの《
……一気に大量撃墜だ。頭数はこれで3対6。数では逆転できた。
当方が辺りを見回すとユートとイッセーがこちらに向かって手を振っているのが見えた。
だが、その直後アナウンスが響いた。
『リアス・グレモリーさまの《
負けたのか?あの朱乃さんが?
たしかに驚愕する事実だが、今は戦闘中。
素早く判断をし動くことが大切だ。
すぐにユート、イッセーと合流する必要が……!
「避けろ、ユート!!」
ドォォォオオオン!
当方が出した爆発音とは全く違う規格外の爆発音。
当方は駆け出すが魔力を大量に消費したので完全解放は行えない。
当方がつく頃にはユートは消えていた。
『リアス・グレモリーさまの《
「嘘……だろ?あっけなさすぎる……」
パキッ……
運動場を支配していた魔剣たちは主がいなくなると儚い音をたて、一本、また一本と崩れていく。
数秒もしないうちに魔剣は全てこの運動場から消えていた。
「そこの《
当方はその声とともに放たれた魔力の塊と共に爆ぜた。
※※※
「………ッ!」
痛みと共に体を起こす。
辺りを見回すとユート、小猫ちゃん、朱乃さんがいた。
「リヴィ……君もか」
そこで当方はやっと認識した。
撃破されたのだ。
魔力も体力も消費してあの一瞬で。
反応すらできなかった。
《戦車》イザベラとの一戦……その時に放ったあの技が原因だろう。
「……けど、まだ部長とイッセー先輩、アーシア先輩は残ってます」
小猫ちゃんは戦いのフィールドを中継しているスクリーンを見て呟いた。
「イッセーくんも部長もまだ体力を温存しているわ。勝機は十分にあるはずよ」
朱乃さんもそう言う。だけど……
「くそっ!」
「悔しいよね……分かるよ。その気持ち……僕も…悔しいよ」
心に残っているのは悔しさだった。
しかし、もう見ることしかできない。
勝利を祈ることしかできない。
自分の不甲斐なさが苛立たしい。
「もっと……できたはずなんだ……もっと、なにか……」
「過ぎたことなんだ。今は祈ろう。部長たちの勝利を」
この数時間後
イッセーはライザー眷属の《女王》を撃破することに成功したがそれで力を使い果たしライザーに蹂躙され、部長は血と汗に塗れ力なく倒れたイッセーの頭を膝に乗せ
投了を宣言した。
「恐竜キ○グのウ○ーターソード、ポ○モンのアク○ジェット……」
「なんだあれ?」
「今回使った技のイメージだって」
「……たしかに似てはいるな」
「というか、本編と次回予告って雰囲気全く一致してないよね」
次回
第14話 《
「そーいえば、そろそろアンケート締切じゃないか?」
「だね。投票はお早めに」