旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話 作:何処でも行方不明
それはそうとアンケート結果出しました。
それとついでに今回新オリキャラ出してます。
第15話 《聖剣の予感》
旧校舎裏手。そこには少しだけ草の生えてない開けた場所がある。
そこで当方はボールとグローブを持っている。
「……!」
そしてボールを小猫ちゃんの持つミットに向かって全力で投げる!
ボールはありえない軌道を描き小猫ちゃんのミットの中に収まった。
なお、当方のグローブと先程投げたボールは黒くなってたりする。
「……ナイスボールです」
来週には駒王学園球技大会が開かれる。
そこで行われる部活対抗戦に我らが部長、リアス・グレモリーさまは勝つ気でいる。
だから眷属である当方たちは球技の練習をしている。
といっても種目は当日発表なので今はめぼしい球技の練習をしてるだけ。
今日は野球だ。
なんと、当方がピッチャー3番に指名され先程からキャッチャー4番の小猫ちゃんとペアを組み練習をしていた。
「やっぱりボールを文字通り我がものにできるリヴィがいるとなると野球は貰ったも同然ね」
いえ、部長。お言葉ですが球技大会で神器を使用するのは良いのでしょうか?
バッティングでもバットを騎士の誉によって強化して打てと言われた。
試しに軽くボールを打ってみるとホームラン並の飛距離があった。
まあコントロールは騎士の誉があったら常軌を逸したものになるが、そもそもの筋がいいらしくカーブやスライダー、チェンジアップなら投げられる。
それになかなかの弾速だとか。
……銃器を乱射したり剣を振ったりしてるので肩が強くなっているのだろうか?
「バッティングの練習はこんな感じでいいわね。次はノックよ!さあ、皆!グローブをはめたらグラウンドにばらけなさい!」
なんというか、気合十分な部長。ものすごくハキハキして元気だ。というか、闘志で燃えているように感じる。
「……焼き鳥との一件で部長って負けず嫌いになったよな」
「リヴィもそう思うか?俺もそう感じていたところだ」
「ほら!イッセーにリヴィも早く位置につきなさい!」
「「はーい」」
「返事は短く、はっきりと!」
「「はい!」」
小学生か、当方たちは。
「ほら、アーシア!行くわよ!」
カーン!
部長がバットで弾いたボールがアーシアのほうへ飛んでいく。
「はぅ!あぅあぅあぅ……あっ!」
ボールはアーシアの股下を通って転がってしまう。
「アーシア!取れなかったボールはちゃんと取ってくるのよ!」
「は、はいっ!」
やっぱり気合が違う。
やはり焼き鳥との一戦で負けたのが響いているんだろうな。
「次、祐斗!行くわ!」
カーン!
今度はユートの方にボールが飛んでいく。
普段のユートなら楽勝だったろう。
だが、最近のユートはどこかおかしい。
授業中もボーッとしていることが多く、今日なんて当てられた問題を即答できなかったんだ。
しかも理由が
「すいません、何ページの問題ですか?」
とのこと。
大丈夫かな〜と思っていたら案の定頭にボールが命中していた。
「木場!シャキッとしろよ!」
イッセーの言葉に気がつきユートはイッセーの方を向いた。キョトンとしている。
「……あ、すいません。ボーッとしてました」
……本当に大丈夫なんだろうか?
※※※
次の日の昼休み。
普段なら弁当や学食を食べて図書室で本を読んで過ごすところだが、今日はお昼を食べたら部室に集まることになっていた。
最後のミーティングをするらしい。
というわけで今日もユートと一緒に弁当を食べ(この間もユートはボーッとしていて)部室に向かう。
部室には隣のクラスのイッセーとアーシア以外が既に集まっていた。
……なんでソーナ会長がこんなところにいるのだろうか
あ、ついでにサジもいる。
「……?」
「久しぶりですね。リヴィエール・A・ハルトマンくん」
「あ、はい。お久しぶりです、支取会長」
久しぶりというのは当方が入学したての時、休み時間全てにおいて図書室で過ごしていたからだ。
あの頃は変態三人衆ともユートとも仲良くなかったので基本的に
朝、HRギリギリに登校(他のみんなが談笑している空気が当方にとって毒だった)→昼、すぐさまお昼を食べ終え図書室へ。予鈴がなってから教室へ→放課後、部活に入ってなかったので図書室へ。そのまま帰宅時間まで教室で自主学習
を繰り返していた。
そんな一年を不安に思った当時のソーナ会長(確か、その時はまだ会長じゃなかったと思う)に声をかけられた。
そして、当方はことある事にソーナ会長に友達を作るための相談を持ちかけていた。
今思えば、当方の中にある《騎士の誉》を狙っていたかもしれないが、そうではないと勝手に確信している。
何故なら、親身になって相談に乗ってくれたしなんなら生徒会にも誘われたこともある(その時はソーナ会長以外と話したことが最低限しかなかったのでやんわりと断った)
そういえば、ソーナ会長の応援演説は何故か当方が任されたっけな。
まあ、それはさておき。
なにようでいらっしゃったのだろうか?
「……?会長、なんでハルトマンがここに?」
サジがそうソーナ会長に聞いた。
…?ソーナ会長には当方がグレモリー眷属になったことを伝えたし、悪魔同士なら気が付くものと聞いていたが……
「……あ、そうか」
当方は基本的に悪魔の駒を体内に宿すのは悪魔の仕事中やレーティングゲームなどの戦いの時のみだ。
現に今の当方は胸ポケットに悪魔の駒を入れていて悪魔化していない。
だからサジは今は普通の人間である当方がここに来たことを訝しげに思ったのか。
「当方はこれでもグレモリー眷属の《
「《
「つかぬ事を聞くがサジの駒は何なんだ?」
「俺は《
なるほど、兵士ひとつぶんだけ当方の駒価値が勝っているのか。
まあ、レーティングゲームにもさまざな形式のものがあるので駒価値=強さは通用しないがな。
「まあ、よろしく。当方はリヴィエール・A・ハルトマン。リヴィと呼んでくれ。その方が楽だろうし」
「ああ、俺は匙元士郎。改めてよろしくな」
当方とサジは握手を交わす。
数分後にわかったことだが今回ソーナ会長が来たのは新人同士の顔合わせだったようだ。
※※※
当方はただいまバットを持ちバッターボックスに立っている。
何故こんなことになっているかと言うと今日が球技大会だからだ。
まずはクラス対抗戦、その次に男女別種目、そして昼を挟んで部活対抗戦だ。
クラス対抗戦の種目は野球だった。
そのため、こうしてバッターボックスに入っているわけだ。
ガヤガヤとうるさい観客の声の中、相手のピッチャーがボールを投げた。
……練習の時も思ったが動体視力が向上してるのでかなりハッキリとボールが視認できるな。
カキン!
バットの芯でボールを捉えた快活な音がなる。
ボールは飛距離をグングン伸ばしフェンスを飛び越えた。
「ホームラン!」
「ハルトマンって、あんなに野球上手いのか!?」
「おい、誰か声掛けろよ」
「やだね。ハルトマンに声をかけるだけで女子から恨み辛みを言われるんだ。やなこったい」
おいおい、当方はどんな立ち位置なんだ?少なくともユートより人気はないとは思うのだが……
とりあえず、ホームベースに戻りベンチにいるユートに声をかける。
「見たか?練習はするもんだな…って聞いてるのか、ユート?」
「……あ、リヴィ。なんだい?」
ダメだこりゃ。
こんな調子でいざと言うとき大丈夫なんだろうか……
※※※
「狙え!兵藤を狙うんだ!」
「うおおおおっ!てめぇら、ふざけんなぁぁぁぁ!」
クラス対抗戦と男女別種目、昼休みが終わり部活対抗戦が始まった。
種目はドッヂボール。
当方たちオカルト研究部の初戦の相手は野球部だった。
投げられる球は全て豪速球。
なぜかイッセーに照準を定め投げられているので他の部員にはボールが飛んでこない。
不思議だ。
「イッセーを殺せぇぇぇぇ!」
「アーシアちゃぁぁぁぁん!ブルマ最高ぉぉぉぉぉ!イッセー、死ねぇぇぇ!」
「いや、えらく直球だな」
「殺せぇぇぇ!死ねぇぇぇぇ!ロリコンは俺だけでいいんだぁぁぁ!」
んー……ギャラリーがとにかくうるさい。
殺せ、だとか死ねだとかドッヂボールで聞くとは思わなかったな。
「イッセーにボールが集中しているわ!戦術的には《
ちなみにいうと当方は外野でものすごく暇してます。
たまに飛んでくるボールをキャッチし、フルスイングで敵チームに叩き込む。
あんまり力は込めてないし悪魔化もしてないので問題ないだろうな。
内野には小猫ちゃんがいるしこれなら優勝も楽だろうな。
と思っていた矢先、豪胆な野球部員がボールの照準をユートに変えた。
「クソォ!恨まれてもいい!イケメンめぇぇぇぇ!」
どっちにしろ妬み100%ですか。
ユートは……やはりボーッとしている。
イッセーがユートの前に立ちボールを止めようとするが……カクンとフォークボールのように軌道が下がったボールがイッセーの急所に激突した。
「……うわぁ」
見ているだけでも縮こまってくる。
部長はアーシアと小猫ちゃんに指示を飛ばした。
あ、イッセーが小猫ちゃんにズリズリと引きずられて行った。
「イッセーの弔い合戦よ!リヴィも気合い入れなさい!」
部長、お言葉ですがイッセーは死んでませんよ。
※※※
ザーッと雨が降る中。
当方は傘をさし帰路についていた。
ユートは今日一日様子が変だった。
今日の部活をユートは休んでしまった。流石に変だ。
本人は調子が悪い。と言っていたがどうも納得出来ない。
「何かあったのだろうか……ん……?」
時刻は深夜、この時間帯に変な気配を感じるとやはり意識をそちらに向けてしまう。
そこにはフラフラと歩く1人の少女がいた。
目の焦点はあっておらず何かを棒のように扱い歩いている。
服装は……神父服!
まさか祓魔師か?
「……あ……あ」
不意に少女が棒として扱っていたものをコチラに構えた……
それは棒ではなく一振りの剣。
このゾワゾワする気配……聖剣か?
「どいて……死んで……助けて……!」
少女はそう言いながらドサッと倒れた。
「……ッ!」
全くいい迷惑だ。こんなところで倒れるならもっと別の場所で倒れてくれ。
……見た以上は助けるしかないか!
今はまだ部室でみんながいるはず。
アーシアさえいればこの少女も助かるはずだ!
そう思い、当方は少女を背中でおぶさり剣を片手で拾い上げ進んだ道を大急ぎで引き返した。
「誰だアレ」
「誰って……ああ、倒れた女の子か」
「原作ではいなかったなそんなキャラ」
「まあ、二次創作の特権なんじゃないかな」
次回
第16話 《聖剣の使い手》
「なんだろう、急に《ヴァカめ!》とか聞こえた気が……」
「僕はエクスカリバーを許さない……」