旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話   作:何処でも行方不明

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暁釜さん 星8評価ありがとうございます!

それと、ゼノヴィアとイリナが登場しますが口調が変かもしれません。
ご容赦ください……


第17話 《教会からの要請》

そして時間が経ち翌日の放課後となった。

当方を含むグレモリー眷属とカレンは部室に集められた。カレンは当事者なので呼ばれたのだろう。

ソファーに座るのは部長と朱乃さん。

そして教会の女性二人が座って対面している。

当方は一応悪魔化してきているが先程から肌寒い。

恐らく、悪魔の本能が彼女たちの危険性を察知しているのだろう。

部長と朱乃さんも真剣な面持ちで対応していた。

だが、一番危なかっしいのはユートだ。

彼女たちとカレンを怨恨の眼差しで睨んでいる。

今にも斬りかかりそうな雰囲気だ。

ユートの嫌いな現役信徒に堕天使側の少女、いい気分であるはずがないな。

そんな空気の中、話を切り出したのは教会側の紫藤イリナだった。

 

「先日、カトリック教会本部ヴァチカン及び、プロテスタント側、正教会側に保管、管理されていた聖剣エクスカリバーが奪われました」

 

やはり予想通りの事柄だった。

大昔に四散したエクスカリバーはその折れた刃の欠片を錬金術を用いて新たな姿に生まれ変わった。

その時、七本に増えエクスカリバーとしての機能も七分割されたらしい。

その内の一本が今は当方が所持している《透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)》だ。

なお、イッセーは現在のエクスカリバーがどのようなものか知らないので説明を受けている。

説明のために二人の女性は自分たちの所持するエクスカリバーを掲示した。

紫藤イリナが持っているのは《擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)》カタチを自由自在に変えれるそうだ。

それと……ゼノヴィアだったか?が持っていたのは《破壊の聖剣(エクスカリバー・ディストラクション)》名前からして破壊力が高そうだ。

擬似悪魔である当方でさえ悪寒が止まらない。本物の悪魔であるイッセーたちにとっては恐怖の対象でしかないだろう。

 

「カトリック教会に二本、プロテスタントにも二本、正教会にも二本。残る一本は神、悪魔、堕天使の三つどもえの戦争の折に行方不明。そのうち、各教会の管理下にあったエクスカリバーが一本ずつ奪われた」

 

「その奪われたエクスカリバーの内の一本は私の眷属が所持しているわ。リヴィ」

 

「はい」

 

部長の指示で当方は《騎士の誉》を起動させ《透明の聖剣》を取り出す。

 

「な……」

 

当方の隣で驚愕の声を漏らしたのはユートだ。

友人が自身の恨みの根源であるモノを持っていたらそうもなるか。

 

「ふむ……どうやらたしかに《透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)》のようだな」

 

「ここで嘘をつくメリットはないだろう」

 

当方は呆れながら透明の聖剣を直す。

 

「なぜ、彼がエクスカリバーを?」

 

「部長、よろしいですか?」

 

「構わないわ」

 

ゼノヴィアの質問を部長の許可をとって話す。

先日、カレンを保護しその際にエクスカリバーを取得したこと。それと、当方の神器によって収納されていたこと。それと、カレンの内情もだ(もちろん神様転生云々は言ってない)

 

「……祝福を受けたものの因子を植え付けることでエクスカリバーの使い手を作ろうとしたのか」

 

「どうにもそうらしい。カレンはその失敗作……でいいのか?」

 

「……はい。私は因子に適応はしましたが、因子によって死んだ人を見て怖気ずきました。そして、《透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)》を持って逃走しました」

 

カレンは意を決したように前を向き話した。

 

「なんで堕天使に協力した?」

 

「それが主の与えた試練だからです。主は乗り越えられない試練を私たちに与えません。主の祝福を得るためには堕天使たちの言いなりになるしかありませんでした。そして、私は聖剣を操る資格を得ました。それは想像を絶する痛みでしたが主からの試練であると信じ、乗り越えることに成功しました。そして、今、私の前に聖剣の使い手たちがいる。主の祝福を受けたエクスカリバーをあなたたちの元に返すために私はいるかもしれない。そう思えただけで幸せです。私は主に必要とされたのだから。しかし、そこに主の許しはあるのか。いえ、主なら何事も許してくれます。かつて、後に裏切り者となるユダを迎えたように主は救いを乞うものを拒まない。私はそう信じています」

 

とんだ盲信だな。

というかカレンはそういうキャラだったのか?

実は前世はキリスト教徒だとか……

 

「ほう……なら、カレンと言ったか。お前は私たちと同じく主を信じていると言うのだな?」

 

「はい」

 

迷いなく答えるカレン。その答えを聞いたゼノヴィアは笑みを浮かべた。

 

「なら、お前がエクスカリバー奪還に力を貸してくれるというのなら私が上に口利きしてみよう。公式の場で祈りを捧げられるというのなら文句はないだろう?」

 

「いいんですか……?」

 

「主の教えは隣人愛、別段不思議な事じゃないだろう?」

 

どうやら話がまとまったようだ。

にしても、カレンが言うふうには既にこの世界はズレているようだが……

まあ、いいか。

 

とりあえず、カレンのタレコミで出てきた情報をまとめよう。

 

エクスカリバーを奪ったのは《神の子を見張る者(グリゴリ)》の幹部、コカビエル。

なお、他のグリゴリ幹部は干渉しておらずコカビエルの単独犯。狙いはもう一度三つどもえの戦争を起こすこと。

コカビエル側の聖剣使いの成功例はカレンとイカれ神父のフリード。カレンが《透明の聖剣》を持ち去ったのでコカビエル側が保持しているのは《天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリイ)》と《夢幻の聖剣(エクスカリバー・ナイトメア)》の二本。

なぜ、敵が聖剣の使い手を生み出せるかというと敵側にユートの仲間たちの仇《バルパー・ガリレイ》がいるから。

どこから入手したかは不明だが聖剣の因子なるものを体内に埋め込まれ聖剣の使い手を作るらしい。

 

「で?本題はなんなのかしら?」

 

「話が早くて助かる。私たちの依頼……いや、注文とは私たちと堕天使のエクスカリバー争奪戦の戦いにこの町に巣食う悪魔が一切介入しないこと。つまり、そちらに今回の事件に関わるなといいにきた……のだが、思わぬ収穫があった。カレンとそこの《透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)》を所持する少年には協力を願いたい」

 

「随分なものいいね?関わるなといい、この子たちには協力をお願いするなんて」

 

「どう取ってもらっても構わない。上は悪魔と堕天使は信用していない。だが、現地の人間と協力するなと言われていない。こちらとしてはエクスカリバーを取り戻せればそれでいい」

 

「ふん……リヴィ、あなたはどうしたい?」

 

「……この町で人殺しが起こるのは避けたいのが本心です。これ以上、犠牲者が増える前に事件を収束させるのがこの町に住む人間としての使命だと思います」

 

「なら、私は止めないわ。だけど、これだけは覚えておきなさい。死ぬことは許さないわ」

 

「わかりました」

 

その後、なんやかんやあって……

や、なにかカレンが言うふうには原作と変わりないとのことだ。

……原作ってなんだ?

 

※※※

 

ともあれ、カレン、ゼノヴィア、紫藤イリナと行動を共にすることになった当方。

パッと見ると白いローブ二人と駒王学園の制服をきた男女二人だ。

時にすれ違うクラスメイト(球技大会のおかげで話せるようになった)からは「オカ研の活動か?」とか言われた。

 

「で、どこから探すつもりなんだ?」

 

当方は白ローブ二人に聞いてみる。

カレンにめぼしい場所を聞いてみたが人払いとかやっていて正確な位置は全然わからない。

と言われた。

せっかくの休日が無駄にならないといいが……

 

「……路銀が尽きたからまずはそれの打破からだ」

 

「……はい?」

 

「というわけで少し軍資金を手に入れてくるわ!」

 

「……どういうわけだ?」

 

「イリナさんが露天商から絵画を買った時にお金を使い果たしたようです」

 

「……軍資金を手に入れてくると言ったが何をする気なんだ?」

 

その問いに対する答えはすぐに出てきた。

二人の行動で

 

「えー、迷える子羊にお恵みを〜」

 

「どうか、天の父に代わって哀れな私たちにお慈悲をぉぉぉぉ!」

 

「………」

 

その時、当方の電話に着信があった。画面には《イッセー》と表示されている。

 

「どうした?」

 

『あー……今、イリナとゼノヴィアいるか?』

 

「いるけど……どうした?」

 

『ちょっと、話したいことがあってな。落ち合えるか?』

 

「できるけど……」

 

『マジか!助かるぜ!』

 

「じゃあ、30分後に駅前のファミレスで」

 

『了解』

 

通話を終え、二人に向かってこういう。

 

「そろそろ、ご飯にしようと思うのだが二人もどうだ?勘定はこちらが持つつもりだが……」

 

「いや、流石に私たちの分を払わせるのは申し訳ない。私たちの分は私たちで……」

 

とそこで

ぐぅぅぅぅぅ………

と腹の音が聞こえた。

 

「ゼノヴィア、ここは恥をしのんだほうがいいわよ」

 

「……だな」




「……端折りまくったな」

「原作被りでBANされるのが作者は恐ろしいみたいだね」

「にしても端折りすぎじゃないか?」

「作者はペル○ナQ2の購入前にある程度書きたいらしいよ」

「そのある程度の基準は……」

「とりあえず、4巻は終わらせたいらしい」

「「絶対無理だろ」」

次回
第18話 《騎士の覚悟》

「そういえばリヴィのスケベ度合いってどのくらいなんだ?」

「今それ聞くか!?」
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