旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話 作:何処でも行方不明
次回から少し長めにしようと思います(3500文字前後)
校舎を歩き、校舎の裏手にある旧校舎についたリヴィと木場。
旧校舎はみかけでは木造ではあるが割れている部分は無く、手入れは行き届いているようだ。
「なるほど……旧校舎だからオカ研の部室を当方が見ることがなかったわけか」
「探してたんだ?」
「いや、ユートに用があった時に探してただけだ」
「そう」
そう言いながら木場は旧校舎の中に入っていく。
もちろんリヴィは木場について行く。
廊下も使われていない教室も清掃されていて綺麗だった。
今のところ、窓に汚れが貼り付いたところも蜘蛛の巣もみていない。それほどには綺麗だった。
「さあ、ついたよ」
木場は《オカルト研究部》というプレートがついた教室で止まった。
「旧校舎に部室、しかも一室まるごとか……結構待遇はいいのか?」
「まあ、やってる事が本校舎の定教室じゃできないだろうからね……部長、連れてきました」
「入ってちょうだい」
木場が確認を取ると教室の中から声がする。
女性の声で恐らくは部長……つまりリアス・グレモリーのものだと考えられる。
木場が扉を開けリヴィに中に入るように促す。
教室に入ったリヴィはその教室の内装に驚いた。
至る所にかかれた何らかの文字。とりあえず、英語、ドイツ語、ラテン語ではないだろう。
そもそもアルファベットではない。
そして中央には巨大な魔法陣。デカデカと書かれてあるソレは教室の大半を占めている。
そして、ソファーや机が数個。
ソファーにはリアス・グレモリーと他には黒髪ポニーテイルの女性、白いショートカットの髪の少女がいた。
「ようこそ、オカルト研究部へ。貴方は二年生のリヴィエール・A・ハルトマンくんね?」
「あ、はい」
「祐斗から話は聞いているわ。入りたい部活がないんですって?」
「ええ、まぁ…」
「リヴィエール……いえ、リヴィ。私たちオカルト研究部は貴方を歓迎するわ」
※※※
ということがあり、リヴィはソファーに座っていた。
「粗茶ですが」
「ありがとうございます。……えっと」
「姫島朱乃よ。よろしくね」
「はい。姫島先輩」
リヴィは黒髪ポニーテイルの女性…姫島朱乃にそう言ってお茶…恐らくは紅茶を口につける。
「美味しいです」
「あらあら、ありがとう」
うふふ、と嬉しそうに笑う朱乃。どこか気品がある。
「朱乃、あなたも座ってちょうだい」
「はい、部長」
リアスの隣に腰を下ろした朱乃。
オカルト研究部の視線がリヴィに集まりリヴィは少し身をたじろいだ。
「さて、改めてようこそ。リヴィ」
「はいグレモリー先輩」
その声でリアスの説明が始まった。
オカルト研究部は名前の通りオカルトを研究する部活。
基本的に魔術的なものを研究することが多いが研究する題目は部員の自由。
宗教絡みのことは一応は禁止。特に十字架を持ち込んだりすることは厳禁。
「……っていうのがオカルト研究部の表向きの活動よ」
「表向き……とは?」
「本来の姿は悪魔の集まり。オカルト研究部っていうのは私の趣味よ」
「……(ユート、そういう設定なのか?)」
「いや、聞いてたらわかるから」
「??」
小声で聞いたリヴィにそう答えた木場。
リアスはその会話を聞き…
「まあ、信じてもらえないわよね。ちょうどいいわ。祐斗」
「はい、部長」
木場はそう言うと背中に羽根を出した。
黒いコウモリのような羽根。マンガなどでよく見る悪魔の羽根だ。
「ふぇ!?」
気がつくとリヴィ以外の全員の背には悪魔の羽根が生えている。
「……特殊撮影かなにか?」
「そう思うなら触ってみなよ」
木場の言葉に従いペタペタと羽根に触るリヴィ。
その顔は徐々に青ざめて行く。
「……本物……って、まさか」
「ええ、私たちは…」
「当方って生贄ですか!?」
リアスの声を遮って驚愕の声を上げるリヴィ。
すぐさま拳を構え自身の中に眠る力を起動。
両腕に黒鎧を纏わせる。
「あら、もう自分で呼び起こせるのね」
「……?反応が予想外」
「僕としてはリヴィの反応の方が予想外だったよ」
リアスはソファーに座ったまま紅茶を飲み、木場は戦う意志はないと両腕を上げている。
白髪の少女はジッと見つめているだけで朱乃は未だにニコニコしている。
リヴィは少し考えると構えを解き、黒鎧を解除した。
「……生贄じゃないってなら一体」
「それはね。貴方を私たちの仲間に迎え入れたいからよ」
※※※
リヴィは簡潔に悪魔について聞いた。
その延長線で天使、堕天使についても聞いた。
「で、当方に悪魔になれと?」
「まあ、出来ることならね。だけど……」
リアスが取り出したのは赤いチェスの駒。
「どうやらリヴィを悪魔に転生させるには《戦車》が1ついるようね……」
「……《騎士》じゃないんですか?」
「適性があるのはどうやら《戦車》みたいよ」
リアスはそう言いながらリヴィに歩み寄る。そしてリヴィの手を取り《戦車》の駒をリヴィの手に握らせた。
「悪魔になるかどうかは貴方が決めなさい。
私はこれ以上は強制しないわ。力がいるのならこの駒はきっと貴方の力になる。
いらなければ……そうね……取っておきなさい」
「……いいんですか?当方はまだ部外者なのに」
「いいのよ。貴方の力は他の堕天使に狙われるかもしれない。その保護も兼ねているのだから」
リヴィにそう言ったリアスはソファーに戻った。
リヴィは握っている駒をジッと見つめた。
悪魔になるのには興味がある。なにせ楽しそうだ。
だけど直感はこう言っている。
まだ、その時じゃない。
「駒は受け取っておきます」
「そう」
「でも悪魔にはまだなりません」
「……まだ、っていうことは前向きに捉えていいのかしら?」
「そこはご想像にお任せします」
※※※
翌日。
教師にオカルト研究部の入部届けを提出し人間のままオカ研に入部したリヴィ。
何故かリヴィの心はワクワクしていた。
これから自分が知らない世界が見れると思ったからだ。
「さて、今日はリヴィの神器について調べて見ましょうか」
リアスの一言で今日の部活の時間はリヴィの力の解析となった。
「リヴィ。あなたは神器をどういう風に認識してる?」
「えと……黒鎧を腕に出現、纏わせることができます。黒鎧を纏っている間は身体能力の向上があります」
「それだけ?」
「はい」
リアスはリヴィの説明を聞くと木場をリヴィの前に立たせた。
「祐斗、剣をリヴィに渡しなさい」
「はい部長」
木場はどこからともなく剣を出しリヴィに手渡した。
すると白かった剣の刀身は赤い線が走り、その色をリヴィの黒鎧と同じ色に変えた。
「……?」
「これは……」
リアスは剣の変化を見るとひとつの結論至った。
リヴィの力の正体。それは……
「《
「あ、なんかコレしまえるみたいです」
そう言いながら黒に変わった剣をどこかへとしまうリヴィ。
「……この子……とんだ大物になれそうね」
なお、その間二人は興味本位で剣を作り出しそれを奪取、収納を繰り返していたそうな。
「……前の話で地の文で神器の名前言ってたような」
「どうやらソレって当方は知らなかったみたいだな」
「そうなのかい?」
「そういうことにしておこう」
「ソレはさておき、今回は酷いね」
「だな、作者の駄文全開だ。原作好きの人達にボコボコにされるぞ、コレ」
次回
第2話 《動き出す原作物語》
「そういえばここって……」
「どうやら女子禁制みたいだな」