旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話 作:何処でも行方不明
思いのほかグレモリー眷属男子組の会話で文字数取られた……
アザゼルが突如来訪してきた次の日の深夜。
今日も契約が当方は入っていなかったのでアザゼルが寄越した人工
まあ、練習と言ってもかなり使い勝手の良い武装なので今後は多用しそうだ。
ただ、見た目がほとんど色違いの《
白いところが黒で翼が赤いだけだ。また、白龍皇にはないであろう翼を形成するエネルギーを飛ばすという機能が付いているが……
まあいいか。
今重要なのは時間帯が深夜で悪魔稼業が他の部員も終わっているということだ。
当方はそろそろ頃合だろうと部長か朱乃さんに今日は帰るという旨を伝えようとしたのだが……
「おまえが出てくるまで、俺はここを一歩も動かないからな!」
というイッセーの声が聞こえた。
声のした方に向かってみるとギャスパーの部屋の前で座りこんでいるイッセーが目に付いた。
「………なるほど」
当方はそれだけ声を出すとイッセーの隣にもたれかかる。
「せっかくだから付き合うぞ。ギャスパーの問題はグレモリー眷属の問題。グレモリー眷属の問題なら当方の問題でもある」
「そうか……」
そこから一時間ほど経過した。
こんなことになるだろうと疑似悪魔化しておいたので寝落ちすることはないが、何もせずに1時間待つというのは結構退屈だったな。
「……怖いか?
『………』
イッセーが扉越しに話しかける。
「俺も最強のドラゴンが宿った
あ、イッセーがさらりと当方が《湖の騎士》の末裔であることを知ってるけど、母曰く、当方が知らなかったのは《聞かれなかったから》だそうな。
部長は元から知ってたらしいし、イッセーには参観日に母が教えた。
ちなみにその時の会話は
「そう言えばリヴィのお母さん」
「何かしら、兵藤くん?」
「リヴィって実は特別な感じだったりするんですか?明らかに俺との差がありすぎるような……」
「うーん……といっても《ランスロット》の末裔であることぐらいしか思い当たらないわねぇ」
「へぇ……って。え゛!?」
と言うものだった。
「俺は……正直、怖い。ドラゴンの力を使うたび、体のどこかが違う何かになっていく感じがするんだ。悪魔のこともよくわからないし、ドラゴンってのがどういうものかもわからない。だけど、前に進もうと思う」
「強いな……イッセーは」
当方も会話に参加する。
「当方の答えはイッセーと同じく《怖い》だ。当方もギャスパーほどではないが小さい頃に苦労したからな。あんまり話したくはないが、今思えば中学校の時は虐めのようなものにあっていたんだろうな。それに、力を使う度に何かに変わるって感じはしないがそれでも当方がただの人間でないことをいつも突きつけられている気がする。英雄の末裔だからどうとか、悪魔がどうとか正直当方もよくわかっていない。もしかしたらギャスパーの方が詳しいかもしれない。それでも力を使うのは……なんだろうな、後悔したくないからだと思う」
あの時にあの力を使っていたら……って後悔したくないからな。そんなのはただの間抜けじゃないか。
『……どうしてですか?も、もしかしたら、大切な何かを失うかもしれないんですよ?せ、先輩とリヴィさんはどうして、そこまで真っ直ぐいきていられるんですか?』
返事がかえってきた。話は聞いていたようだな。
「……うぅん……。俺はバカだから、難しいはよくわからないんだ。ただ」
『ただ?』
「部長の涙を見たくない。レーティングゲームやったときさ、俺たち負けたんだ。やられた時の記憶が無いぐらいボコボコにやられてさ。情けないったらありゃしねぇ。……なのに、部長が泣いていたところだけは覚えてやがる」
「……そうだな。当方なんか虚を突かれて数秒でやられたからな」
「ああ、あれはキッツいんだ。脳みその奥に深く焼き付けられてさ。小猫、木場、リヴィ、朱乃さん……仲間がどんどん倒れていって、最後に俺だけ……。いまでも夢に見る。俺だけが誰もいない戦場を走り回る夢だ。仲間を見つけても近づいたらみんな消えていて……部長を見つけるんだけど、泣いていて、俺は何もできなくて……」
「………」
思いのほか当方にダメージがくるな。
と思っていたらギィ……と鈍い音を立てながら、扉が少しだけ開かれた。
「……ぼ、僕はそのとき、いませんでした……」
扉の奥から姿を現したギャスパーは涙を懸命にこらえている。
「ああ、わかってる。俺たちはそれを責めやしない。でも、これからは違うだろ?」
「……ぼ、僕じゃ、ご、ご迷惑をかけるだけです……。ひきこもりだし、人見知り激しいし……。
「よっ!」
当方は手にサッカーボールを出現させる。
ボールの色は黒でところどころ赤いラインが走っている。
「当方も昔は
サッカーボールをクルクルと回転させ一瞬で魔剣と入れ替える。
「わぁ……」
「この通り自由自在だ。やる前に諦めるよりも。当方やイッセー。ユートにゼノヴィア。アーシア、小猫ちゃん、朱乃さん。それに部長。グレモリー眷属のみんなと頑張ってからでも遅くないだろ?ユートも昔は《
「俺たちはお前を嫌わないぞ。先輩としてずっと面倒見てやる。……まあ、悪魔としてはこの中ではギャスパーが一番先輩だろうけどさ。でも、実生活では俺たちが先輩だから、任せろ」
「……っ」
ギャスパーは目をパチクリさせているが、イッセーは続ける。
「力を貸してくれ。俺たちと一緒に部長を支えよう。おまえが何かを怖がるなら、俺たちはそれを吹っ飛ばしてやる。これでも伝説のドラゴンの力が宿っているやつと円卓最強の騎士様の末裔なんだぜ?」
「客観的に言うな。恥ずかしい」
イッセーはニカッと、当方は呆れながら笑みを浮かべる。ギャスパーは……コメントに困ってるな。
「そうだ。俺の血飲むか?アザゼルの野郎が言っていたことが真実なら、俺の血を飲めば
イッセーのそんな提案にギャスパーは首を横に振る。
「……怖いんです。生きたものから直接血を吸うのが。ただでさえ、自分の力が怖いのに……。これ以上何かが高まったりしたら……僕は……」
「そんなに怖がることか?」
「へ?」
「当方としては、ギャスパーの
「…?」
当方の一言に心底驚いた表情をギャスパーは浮かべる。
「漫画とか読んでたら一度は憧れないか?《時間を止める能力》。DI○とかラスボス級の能力なんだぞ?もし当方に宿っていたら……そうだなぁ……。ふむ、とりあえず時間を止めて殴るかな。相手がなにもできないっていうアドバンテージはかなり大きい。しかも、時間が止まっているからそれを認識出来ないときた。当方の
「俺か?俺なら……きっと、クラス……いや、学校中の女子にいかがわしいことをしていたに違いない。これは断言できるな。廊下を匍匐前進しながら女の子のパンツを覗き見していただろうなあま。あー、その
おいおい……だらしないぞイッセー……っていつもの事か。
流石にギャスパーも呆れ……てないだと!?
「……先輩たちってやさしいんですね。そんな風に言われたのは初めてです。うらやましいなんて言われたことなかったです。しかも具体的な例まで……。先輩方は、楽しい人達ですね」
イッセーはわかるが当方はそんなにおかしいこと言っていたか?
「いいか、よく聞いてくれ、ギャスパー。俺は赤龍帝の力を部長のおっぱいに譲渡したいんだ」
……はい?今なんと?
「……す、すごいです。イッセー先輩。強大な
バカにされてるぞイッセー。
「そうだろうそうだろう!強大な
「当方は……そんなこと考えてないからな」
「ほほ〜……じゃあ、この間借りたノートに書いてあったアレはなんですかね?」
「アレ……なんのことだ?」
「仮名《ドレッドノート》概要 ミサイルや魔力砲を搭載しているフロートユニット。主に一対多を想定しており破壊力は申し分ない」
サァァ……と血の気が引いていく。
「そもそもドレッドノートとは《恐れ知らず》という意味であり。本懐は……」
「やめろぉ!これ以上言われたら暴れるぞ!そして泣くからな!当方、泣くからな!」
「ははは。真面目キャラを装っているリヴィでもこんな事考えてるんだ。気に病むことねーよ」
「ぼ、僕もなんだか少しだけ勇気が湧いてきたような気がします。本当に少しだけだけど……」
いつの間にか当方たちはギャスパーの部屋に入って談笑していた。
「さすがイッセーくん。ギャスパーくんとすぐに談笑できるなんてね。リヴィだけじゃこうも行かなかったろうに」
「うっせ!その通りだ!」
これでグレモリー眷属の男子が全て揃ったことになるな。
「二人とも話がある」
「なんだい、イッセーくん」
「ろくでもないことじゃないだろうな」
「俺たちは男だ」
「そうだね。そんなことを聴いて突然どうしたの?」
「俺はグレモリー眷属の男子チームでおこなえる連携を考えた」
「それは……興味をそそられるね」
「連携……効率的なんだろうな?」
「まず、俺がパワーを溜める。リヴィはこの間に武装した敵の無力化を行ってくれ。溜めた力をギャスパーに譲渡して周囲の時を停める。その間、俺は停止した女子を触り放題だ」
「またかよ……」
「エッチな妄想をしていたんだね。……それはそうと、それだけなら僕の役目はないんじゃないの?」
「いや、ある。おまえは
「んなわけあるかぁぁぁ!」
「イッセーくん、僕は仲間のためなら何でもするけど……一度、真剣に今後のことを話そうよ。力の使い方がエッチすぎるよ。ドライグ、泣くよ?」
そんなこんなでガヤガヤと夜は更けていった。
最終的には夜通し猥談が始まった。
意外にもユートがスケベで当方がお姉さん好きだとわかった。
※※※
次の休日、当方とイッセーはとある場所へ向かっていた。
朱乃さんに呼び出されたんだ。部長も用事を終えたら、あとから向かうらしい。
ちなみに言うと……向かっている場所は神社だ。
当方の立ち位置って人間だけど半分悪魔みたいなものだしな……今年の初詣以外に神社に行ってないからどうなることやら……
「いらっしゃい。イッセーくん、リヴィくん」
「「あ、朱乃さん!?」」
なんで神社の石段に……しかも、なんで巫女服なんですか?
※※※
「そう言えば、ここ神社なんですけど大丈夫なんですか?その……不可侵領域とか」
「ここは大丈夫ですわ。裏で特別な約定な執り行われていて、悪魔でも入ることができます」
鳥居の前で当方が問いかけると朱乃さんはそう言いながら何事もなく鳥居をくぐった。
大丈夫なんですね。
……でもなんか重圧感じるんですけど
「朱乃さんはここに住んでるんですか?」
「ええ、先代の神主が亡くなり、無人になったこの神社をリアスが私のために確保してくれたのです」
「彼らが赤龍帝と
第三者の声が聞こえ後に振り向く。さっきから感じてる重圧の正体はこの人か?
輝くまでの金色の羽が目の前で舞う。豪華な白いローブに身を包み、頭部には金色の輪っかが漂う。
……さては天使ですか?
「初めまして赤龍帝、兵藤一誠くん。そして、
イッセーの名前はまだしも当方の名まで……
「私はミカエル。天使の長をしております。なるほど、このオーラの質、まさしくドライグですね。懐かしい限りです」
ミカエル……え?天使側のトップのひとりじゃないですか!?
※※※
朱乃さんの先導の元、当方たちは神社の本殿に向かう。
ピリピリと感じる力の波動……それが……二種類だな。
なにが待ち受けているのか……
「実はあなたたちにこれを授けようと思いましてね」
何かくれるんですか?
ミカエルさんが指差す方へ視線を送ると、そこには聖なるオーラが滲み出ている2本の剣が宙に浮いていた。
「右のはゲオルギウス……聖ジョージといえば伝わりやすいでしょうか?彼の持っていた
「ねぇねぇ、アロンダイトだと思った?残念、ジュワユーズだ!」
「なにこれ」
「知らね」
「一回言ってみたかったんだ」
「ところで一回暴発して間違って投稿してしまったみたいだよ」
次回
第29話 《
「……」
「絶対このジュワユーズじゃないだろ」
「このネタは一応リヴィのイメージCVが木村良平さんだからやったらしいよ」
「イメージCVとか初耳なんだが?」
「一昨日決めたってさ」
「「適当すぎだろ!」」