旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話 作:何処でも行方不明
活動報告でアンケします……
第2話 《動き出す物語》
先日の部活は有意義だった気がする。
ユートと調子に乗って《
何故かというと、あの後に部長にめちゃくちゃ怒られた。
何でも、当方の神器は詳細不明なのであまり行使しない方がいいとの事。
「そんな事言われてもな〜」
「まあ、部長の言うことは聞いておくものだよ」
「そうなんだけどさ」
今日は当方たち二人はオフ。
ユートも悪魔の仕事が今日は回ってこないようで二人で特訓をしていた。
当方はまだまだ弱すぎるし、ユートはなにか成し遂げたいことがあるそうな。
ともかく、当方たちはもっと精進しないといけない。
特に当方。武器を奪えたりできてもそれを振るう力がなければ悲しいかな。戦えないんだよ。
鎧で覆われている部分は身体能力の向上があるが……
「ん?」
その時、ふと。変な気配を感じた。
人じゃないものの気配。なんかこう……
よくわからんがとにかく。
異質な感じがした。
この数日で遭遇したはぐれ堕天使と似たようなもの……それと、隠すつもりのない殺気。
一言でいうと。
まずい
多分、誰かが堕天使に殺されそうになっている。
けれど、当方とユートが歩いているのは人通りの多い商店街。
今ここで神器を使って駆けつけるともれなく生徒会(シトリー眷属)の皆さんのお世話になる。
当方は未だに人間のままなのでなにかやらかすのは怖い。
とりあえず、今日は事の経過を待つことにした。
※※※
というわけで数日後。
オカ研に入ったおかげで友好関係が片手の指で数えれなくなった当方は隣のクラスに来ていた。
……しかたないじゃん。高校入学して友達を作るのを目標にしたのはいいけど、友達になってくれたのってエロバカ御三方とユートだけだし……
当方は自分のクラスに居るのが時たま嫌になるのでエロバカ御三方がいる隣のクラスに行く事が多い。
特にユートがまだ来ていない朝の時間とか。
「という理由で来たのだよ」
「リヴィ、お前ってほんとにコミュ障なのな」
「コミュ障じゃない。ただ、友達を作るのが下手なだけだ」
「それをコミュ障って言うと思うんだが……まあいいか」
時に友人の1人の兵藤一誠ことイッセー。
最近はテンションがおかしい。
いや、いつもはおかしくて最近は何故か落ち着いていることが多い。特に朝方は今までと違って溜息をついている事が多々ある。
「そういえば、リヴィもほんとに夕麻ちゃんのこと覚えてないのか?」
「……?いや、知らないな」
「そうか……」
そして、この調子。少し不安が残る。
「じゃあ、そろそろ戻る」
「ああ、またな」
軽く挨拶を交わし自分のクラスに戻る。
にしてもなんで当方は友達ができないんだろうか?
※※※
さらに翌日。
今日は部長からの言伝でイッセーをユートと一緒にオカ研に連れていくことになっている。
「なにか色々と飛んでる気が……」
「気のせいだろ。イッセ〜帰ってるか〜?」
どうやら帰っていなかったイッセー。
そして、廊下から聞こえる黄色い声。どうやら、当方とユートに向けられているらしく、イッセーはとても面倒な顔をしている。
ちょっと露骨すぎないか?
「……リヴィはまだわかる。だけど、お前は何のようだ?」
いきなり喧嘩腰……まあ、イッセー含むエロバカ御三方は基本的にユートを目の敵にしてるからな。
「僕らはリアス・グレモリー先輩の使いできたんだ」
「……OKOK、で俺はどうしたらいい?」
「当方たちに付いてきてくれ」
またもや上がる女子の声。
ウザイ。友達になってくれそうにないから嫌いだ。
だって、友達になってくれないか?
って声かけたら「私なんて恐れ多いです!」って返ってくるんだ。遠回しに友達になる気はないと言われて三日はショックを受けていた。
そんなことを考えているうちに旧校舎前に到着。
「ここに部長がいるんだよ」
ユートはそう言いながら歩き続ける。
当方も数日前に通った道。
たしかあと少しで1ヶ月前になるんだっけか。
「そう言えばリヴィって部活入っていたのな」
「ん?あぁ……言ってなかったっけか?」
「俺は聞いてない」
「まあ、楽しいところだ。色々と」
俺はイッセーとそんな会話をしながら引き戸の前に来た。
「部長、連れてきました」
「ええ、入ってちょうだい」
部長の確認が取れたので引き戸を開け部室に入る。
この約1ヶ月で見慣れた部室に入り、すっかり定位置となったソファーに腰掛ける。
なお、当方の席は小猫ちゃんの向かい側である。
羊羹を食べていたが特に気にしない。
部長と姫島先輩はシャワールーム。
その時、イッセーはいつもの顔をしていたがここは割愛しておこう。
「さて、みんな揃ったわね。兵藤一誠くん。いえ、イッセー」
「は、はい」
「私たち、オカルト研究部はあなたを歓迎するわ」
「え、ああ、はい」
「悪魔としてね」
あ、この間の当方みたいな顔してる。
※※※
そして、オカ研とグレモリー眷属にメンバーが増えた。
イッセーにも神器が宿っているようで驚いた。
しかも、転生に消費した《
当方は《
「ま、気にしても仕方ないか」
「リヴィが独り言なんて珍しいね」
その時、部室の引き戸が開かれた。
「入りまーす」
どうやらイッセーが来たようだ。
ちなみにイッセーが最後に来ていた。掃除当番かなにかだったのだろうか?
「来たわね」
イッセーを確認するなり、部長が姫島先輩に指示を出す。
姫島先輩はイッセーを部室の大半を占める魔法陣の真ん中に立たせた。
「イッセー、あなたのチラシ配りも終わり。よくがんばったわね。
改めてあなたにも悪魔としての仕事を本格的に始動してもらうわ」
「おおっ!俺も契約取りですか!」
「ええ、そうよ。もちろん、初めてだからレベルは低い契約内容だけど。
リヴィに予約契約が入ってしまったの。
リヴィはまだ悪魔じゃないから……」
「あ、言ってませんでしたっけ?」
当方はたしかに未だに悪魔ではない。
しかし、ユートとの特訓で考えついて身についたことがある。
「……報告はちゃんとするように。何を言ってなかったの?」
優しい部長のお言葉。感無量です。
「実は一時的に悪魔になれるようになりました」
「一時的に……どういうこと?」
「えっとですね……当方の神器《
その応用で、この《
そう言って当方は背中に羽根を出す。
悪魔の象徴である黒いコウモリの羽根。
「魂と駒が同化するようで一時的に悪魔になれるようになりました。
まだ、当方は転生するほどの大事に至ってないので当分はこれで行こうと思います」
当方の言葉を聞いた部長は溜息をついてこう続けた。
「……わかったわ。じゃあ、イッセーには小猫の契約を変わりにやって貰いましょう。実は、二件の予約契約が入っちゃって両方行くのは厳しいから片方を任せたいわ」
「……よろしくお願いします」
どうやら、他に契約依頼が入っていたようだ。
良かった。イッセーのぬか喜びにならなく……て……
なんだろう。めちゃくちゃ部長が怖い
※※※
あの後、こってり絞られた。
報告をちきんとしていなかったこともだし、貴重な駒を勝手に使用したこともめちゃくちゃ怒られた。
その後は魔法陣を使えなかったイッセーが自転車を使って契約相手のところに行くために部室を飛び出した。
当方はその後にキチンと魔法陣を使い契約相手のところにジャンプした。
「……えと……貴方が悪魔?」
「はい。当方は悪魔のリヴィエールと申します」
なんだろう。父と母が名付けた名前がものすごく悪魔っぽい。
初めてそう思った。
ちなみに相手は20代女性の西山さん。
「それで、契約内容は?」
「えっと……友達が欲しいです!」
すいません、当方も友達欲しいです。
足の指を使っても足りないくらい友達欲しいです。
「悲報、まだ友達7人しかいない」
「知らねぇ!」
「原作で描写が少ないから忘れがちだけど、僕もなかなか友好関係少ないからね?」
「リヴィはコミュ障と思ってるだけなんだからもっとグイグイ行けばのに」
「今回から参加したイッセーの言う通りにしたいんだがなかなか上手く行かない」
「それもまた人生だね」
次回
第3話 《初戦闘という名の駒紹介》
「そういえばリヴィはチートオリ主なのかい?」
「そんなに強くなれないと思うんだが」