旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話   作:何処でも行方不明

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頑張って次話を早めに投稿します……年内にあと3話は投稿したいです……


第31話 《キャスリング》

とんでもないことになりそうです。

当方は開け放たれた窓からAMRを構えている。

敵の攻撃が向かってくるがグリンガムさんのルーンで魔法は当方を逸れ壁に当たっている。

筋肉は信用できない。

ライフルは骨で支え……じゃない。

なお、AMRには当方の悪魔の駒を変質させ弾丸と連結させたモノが装填されている。

なんでこんなことになっているかというと……

 

※※※

 

「ギャスパーは旧校舎でテロリストの武器にされている……どこで私の下僕の情報をえたのかしら……しかも、大事な会談をつけ狙う戦力にされるなんて……ッ!これほど、侮辱される行為もないわ!」

 

部長はギャスパーを利用されたことで怒っていた。

全身から紅いオーラを滲み出させるほどには。

 

「……サーゼクスさま、あちらの戦力は底が知れません」

 

そこでいつの間にか斥候に出ていたグリンガムさんが戻ってきた。

 

「そうか……こちらでも迎撃をしているがすぐに補填が来るね……先に転移の方をどうにかした方がいいか……他にわかったことは?」

 

「すでに皆様承知の上だと思われますが、やはり校舎を取り囲んでいた悪魔、天使、堕天使、その全てが停止させられていました。こちら側で校内で動けるのはここにいる数名だけです。敵の算段は《停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)》の出力を上げ皆様を停止。その後、校舎ごと屠るつもりだと思われます」

 

「だろうね……ありがとう、グリンガム」

 

「たっく……タイミングといい、テロの方法といい、こちらの内情に詳しい奴がいるかもしれない。案外、ここに裏切り者がいるのかもな?」

 

サーゼクスさまとグリンガムさんのやり取りを聞いていたアザゼルは呆れたように息を吐く。

確かに……カレンが動けていたら裏切り者の存在もわかったのだろうか?

 

「……とまあ、我々首脳陣は下調べ中で動けない。下手に動いてはあちら側の思うつぼだからね。だが、まずはテロリストの拠点となっている旧校舎からギャスパーくんを奪い返すのが目的となるね」

 

とサーゼクス様が言った。

確かに、現状最も危険であるものを先に取り返してしまえば相手の計画にも破綻が生じるかもしれない。

 

「お兄さま、私が行きますわ。ギャスパーは私の下僕です。私が責任を持って奪い返します」

 

「言うと思ったよ。妹の性格ぐらい把握している。しかし、旧校舎までどう行く?この新校舎の外は魔術師だらけだを通常の転移も魔法に阻まれる」

 

「ひとつ案があります」

 

「……聞こうか」

 

「お兄さまもご存知ですが。リヴィはまだ悪魔の駒(イーヴィル・ピース)で転生していません。今は駒を取り込んで悪魔化してますが排出し別のモノとしても機能します」

 

「そうだね」

 

「リヴィの駒は《戦車(ルーク)》。そしてリヴィは自身の神器(セイクリッド・ギア)で武装を自在にカスタムできます。それを用いて駒を弾丸に変化させ旧校舎の部室に届かせます。あとはその駒を用いて《キャスリング》を行うだけです」

 

「なるほど……ちなみにリヴィくん。この案は実行可能なのかい?」

 

「可能です。当方の神器(セイクリッド・ギア)騎士の誉(ナイト・オブ・オーナー)》で悪魔の駒(イーヴィル・ピース)をライフル弾に変え、誘導性能を付与すれば問題はありません」

 

※※※

 

ということがあり現在に至る。

 

「グレイフィアの術式の改造が終わったら放ってくれ」

 

「わかりました」

 

キャスリングで転移するのは部長。そして、グレイフィアさんの術式で定員を増やしイッセーも共に行く。

今は術式の改造で転移はできないが準備ができしだいトリガーを引く。

ギャスパーの魔力を感知するためにグリンガムさんに感知能力をあげるルーンを頬に刻んでもらった。

……ルーンって使い勝手いいな。機会を見て当方も覚えるか?

 

カッ!

 

突然、当方の背後から眩い光が放たれる。

 

「リヴィくん!撃ってくれ!」

 

「わかりました!」

 

ズガン!

 

引金を弾く。

そこそこの反動を地面に逃がしすぐさまキャスリングが行われるところに行く。

悪魔の駒を回収しないと後々面倒になりそうだからな。

 

「ちょ、ちょっとグレイフィア!?お兄さま!」

 

部長はそんな声をあげながらイッセーと共に光に包まれた。

光が晴れたあとには見慣れた駒が落ちていた。

当方はそれを拾い上げ魂に収納した。

 

「レヴィアタンの魔法陣……」

 

当方はそこで気がついた。

床には魔法陣が展開され……

 

「あれは……旧魔王レヴィアタンの魔法陣……なのか?」

 

「違いない。ヴァチカンの書物で見たことがある」

 

当方の呟きにゼノヴィアが答えた。

……旧魔王。まだ存在していたのか。

魔法陣からは深いスリットが入り胸元が大きく開かれたドレスに身を包んだ悪魔が現れた。

 

「ごきげんよう、現魔王のサーゼクス殿」

 

「先代レヴィアタンの血を引く者。カテレア・レヴィアタン。これはどういうことか?」

 

やはり、旧魔王の一族……

カテレア・レヴィアタンは挑戦的な笑みを浮かべている。

 

「旧魔王派のほとんどの者たちが《禍の団(カオス・ブリゲード)》に協力することを決めました」

 

「新旧魔王サイドの確執が本格的になったわけか、悪魔も大変だな」

 

「カテレア、それは言葉通りと受け取っていいのだな?」

 

「ええ、その通りです。今回の攻撃も我々が受け持っております」

 

「……クーデターか」

 

現魔王派に対する旧魔王派の反乱……クーデターか。こんなときに、こんな場面で宣言するなんて……

そこから少しの問答が続いた。

禍の団の目的が新世界の想像とは驚いた。

それをまとめているのが《ウロボロス》オーフィス。

《赤い龍》や《白い龍》よりも強いとされる神すら恐れたドラゴン。無限の力を宿し神にも等しい存在らしい。

なんやかんやあってアザゼルがカテレア・レヴィアタンの相手をすることになった。

原因の殆どはアザゼルが挑発したことにあるんだけどな。

二人は校庭の遥か上空で攻防戦を開始した。放たれるオーラはどちらとも当方たちとは次元が違う。

鍛錬していればあの領域に到れるのだろうか?

そんなことを考えていた当方にサーゼクスさまが声をかけてきた。

 

「木場くん、リヴィくん。私とミカエルはここでこの学園を覆う結界を強化し続ける。アザゼルとカテレアが暴れる以上、被害は大きくなるかもしれない。できるだけ外に被害を出したくないからね。悪いのだが、グレイフィアが魔術師転送用の魔法陣の解析が済むまでの間、外の魔術師たちを始末してくれないか?」

 

サーゼクスさま直接の命令……光栄の極みだ!

 

「「はい」」

 

「ありがとう。君たちが妹の眷属で良かったよ。その力を妹と仲間のために揮ってくれたまえ」

 

「「はっ!」」

 

当方たちは互いの獲物を手に校庭を見る。

 

「ゼノヴィア、一緒に来てくれ」

 

「ああ、私もリアス・グレモリーの眷属だ。いざ参ろうか」

 

当方たちは顔を見合わせて頷く。

ユートとゼノヴィアは校庭に切り込みに行った。

当方は光の翼を展開し弾丸のように飛び出した。

 

※※※

 

ダラララ!

空を飛翔しマシンガンから無数の弾丸と空薬莢を吐き出す。

弾丸一発一発がジュワユーズと同じ特性を得ておりなおかつ誘導式だ。魔術師たちを追尾し一発目で防御障壁を破壊し二発目で頭を撃ち貫く。

人間である以上、頭が撃ち抜かれるとほぼ即死だろう。

せめて痛みがないように一瞬で屠る。

だが数が多い。倒しても倒しても補充される。

仕方ない……

マシンガンからジュワユーズに持ち替え剣を垂直に構える。

 

「……輝剣よ」

 

輝剣を6本出現させる。ただ、その6本は当方の神器の影響でカスタマイズが施されている。

簡単に言えばミサイルランチャーが結合されている。

本来は牽制用だが。

今はグリンガムさんが刻んでくれた感知のルーンで容易く扱える。

 

「食らってくたばれ、怪焔王の()じゃない。放て!」

 

ミサイルを6本の輝剣から発射する。当方の腕は二本しかない。扱う武器の総数はその都合上、頑張って4本が限度だが、輝剣を扱うことで幾つも増やすことができる。しかも、放たれたミサイルは16連装のもの。つまり総計96発ものミサイルが魔術師たちを一掃する。

この武装のいい点は魔力の消費がほぼないということだ。魔力で強化する分だけしか消費しないので燃費がかなりいい。

ドドドド!!

あちらこちらでミサイルが着弾し爆炎が上がる。

 

「ふぅ……少しは休憩できるか?」

 

ミサイル全ての着弾を確認し一息つく。

その時だった。

ギュイイインという音ともた当方に向かって極光が放たれた。




「次回から敵にも転生者が出るんだってね」

「らしいな。どんな力を有しているんだろうか」

「ライダークラスの力だとよ」

「なんでイッセーが知ってるんだ?」

次回
第32話 《嵐の航海者》

「次回のサブタイを見たからな」

「ああ……なるほどね」
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