旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話 作:何処でも行方不明
いや、いつも駄文だと思いますけど
西暦20××年七月
天界代表天使長ミカエル、堕天使中枢組織《神の子を見張る者》総督アザゼル、冥界代表魔王サーゼクス・ルシファー、三大勢力各代表のもと、和平協定が調印された。
以降、三大勢力の争いは禁止事項とされ、協調体制へ。
この和平協定は舞台となった学園の名前をとり《駒王協定》と称された。
※※※
協定が成立し日をまたいで朝が来た。
当方の隣では寝息を立てながらまだ眠っているゼノヴィアがいる……あれ?昨日も当方は勉強机で寝落ちしたんじゃ……ま、いいか。
「起きろゼノヴィア。朝だぞ」
「……ああ、わかった」
ゼノヴィアは唸りながら目を覚ました。
まだ母は帰ってこないのでゼノヴィアは当方の部屋で寝ている。
当方は寝袋で寝るつもりだったのだが、やはりそこは体質。いつも寝袋に着く前に変なところで寝落ちしてしまう。
そして何故かいつもゼノヴィアの隣で寝かされている。
恐らく運ばれたのだろうな……
「おはようございます。今日も一日見守っていてください。アーメン」
ゼノヴィアで変わったことと言えば一つ、イッセーの口利きのおかげでゼノヴィアとアーシアの二人が祈りを捧げて頭痛が起こらないようになった。
「そう言えば祈りを捧げる時間とか決まっているのか?」
「そうだね……デボージョンと言って夜就寝する前に聖書を朗読して、示されたお言葉に感謝し、悔い改め、家族や友人、教会の事を祈る。というのは毎日やっていたよ。その他は特に決めてないかな。私が祈りを捧げたいと思った時に捧げているよ」
「なるほど……うん、勉強になった」
「ならよかった。じゃあそろそろ朝練するかい?」
「ああ、じゃあ着替えたら玄関で」
※※※
早朝ランニングと手合わせ、各種筋トレを行い学園に登校。
先日の戦いの影響は感じないいつもの登校風景。
一般生徒はもちろん戦いのことなんて知らないので
「おはよー」
だとか
「あと一日で夏休みだな。そう言えばハルトマンは予定あるか?」
とか(感涙)話してる。
学校生活であった変化はひとつ。それは……
「てなわけで、今日からこのオカルト研究部の顧問になることになった。アザゼル先生と呼べ。もしくは総督でもいいぜ?」
そう。堕天使の総督であるアザゼルがアザゼル先生となってオカ研の顧問教師になったのだ。
「って、その腕は?片腕失いましたよね?」
「ああ。これか。
バシュ!アザゼル先生の左手が飛び出した。ゴォォと音を立てながら部室を飛び回り先生の腕に戻る。
なんだそのロマン武器
「俺がこの学園に滞在できる条件はグレモリー眷属のもつ未成熟な
「なるほど……これが原作知識というやつか」
「俺としては半信半疑だが、嘘をついてる様子じゃないから情報のひとつとして頭に入れといてくれ」
アザゼルの言葉に頷きを返す。
「まあ、難しく考える必要は無い。お前らが大学部を卒業するまでは戦なんて起きやしない。学生生活を満喫しとけ。ただ、せっかくの準備期間だ。いろいろと備えようじゃねぇか」
「うーん……」
「赤龍帝、さっき言ったみたいに難しく考えるな。どうせ、脳が足りねぇんだから、余計な心配をしても埒があかんぞ。おまえのテキはあくまでも白龍皇ヴァーリだ。それだけは忘れるな」
「そうか……敵がはっきりしてるだけマシだな」
「……まあ、赤龍帝以上に問題があるやつがいるがな。自分でもわかってんじゃないか?湖の騎士、お前だよ」
「………」
「お前はたしかに日頃の鍛錬のおかげで既に中級悪魔並の実力を有している。そして、ポテンシャルも二天龍に並ぶほど秘めている。このまま鍛錬を続けていたら上級悪魔も数年後には狙えるだろうな。だが……」
「平均的な成長を続けていては
「その通りだ。《
「……ッ」
痛いところをついてくれる。たしかに当方にはきっかけがない。今はまだ流されるままに戦っている節がある。
目的意識がまだ薄く、周りを守れるぐらいに強くはなりたいがそれも自分の欲求ではないと思う。
「そうだ、聖魔剣の。おまえ、
アザゼルの問いにユートが答える。
「現状、一時間が限界です」
「ダメだな。最低でも三日は継続できるようにしろ」
なかなか手厳しいな。ユートも今の言葉で気合の入った表情に変わった。
「お、俺は限定条件付きで十秒ですけど……」
「おまえは一から鍛え直す。ヴァーリは一ヶ月は保つぞ。それがおまえとあいつの差だ」
当方に至っては禁手に至ってすらいないのだからな……
その後、アザゼルは朱乃さんと話をする。
バラキエルという堕天使を許す、許さないとの会話だった。
話を聞くところによるとバラキエルは朱乃さんの父親らしいが……
とりあえず、朱乃さんの家庭の事情は複雑と言っておこう。
「おい、赤龍帝……イッセーでいいか?イッセー、おまえ、ハーレムを作るのが夢らしいな?」
「ええ、そうっスけど……」
まーた、この話か。
「俺がハーレムを教えてやろうか?これでも過去数百回ハーレムを形成した男だぜ?話を聞いておいて損は無い」
そ、そ……
そうだったァァァ!!
そう言えばアザゼルって人間の女性に誘惑されて、天界の知識を教えてしまったことで堕天してるんだった!!
しかも、人間を妻にしたこともあるとか!
「マ、マ、マ、マ、マジッスか!?」
「ああ、マジだ。おまえ、童貞か?」
「は、はい!」
「よし、女も教えてやる。適当に美女でもひっかけて男になったほうがいいな。これでも俺は人間の女の乳を揉んで堕ちた身の上だ。エロに関して妥協はねぇさ」
「そ、そんなことで堕ちたんスか?え?マジで!?」
「まさか伝承通りなんて……」
イッセーの疑問と当方のつぶやきに対して部長がうんざり顔でうなずく。
「本当よ。グリゴリ幹部たちは人間の美女に誘惑されて、天界の貴重な知識を教えてしまって堕ちたのよ」
「あの頃は俺たちも若くてな。童貞丸出しで……」
賑やかに話みんなを尻目に当方は色んなのことを考えていた。
他の神話体系、《禍の団》、白龍皇、転生者。
目下の問題は様々であり、立ち向かうべき困難も増えるだろう。
今のままの当方では困難に直面しても死んでしまう確率の方が高い。
いや、まあ。恐らく一回は死んでも転生するので問題はないのだろうが……
アザゼル先生は夏休み中に修行を行うつもりらしい。
そこでさらなるレベルアップをする必要がある。
いや、レベルアップじゃない。
禁手に至る必要がある。
勝つためじゃない。守り、生き残るためには相手と同等の力が必要だ。しかも、守るとなると相手に勝る力がないと厳しい。
転生者……ラッセルに苦戦するようじゃダメなんだ。
強くならないといけない。
強くなって……
「リヴィ先輩?」
「……?」
小猫ちゃんが当方の顔を覗き込んでくる。ふと周りを見ると部長やユート、イッセーやゼノヴィア、朱乃さん、アーシアが当方の方を訝しげに見つめていた。
「どうしたリヴィ?話に参加しないなんて珍しいな?どこか痛むのか?」
「……いや、なんでもない。なんの話でしたっけ?」
「たっく、話聞いとけよな。お前にやった人工
「へぇ……」
「未知の進化を始めた
うわぁ……完全に危険な考えしてるな……まあ、当方たちより神器には詳しいから頼りにはなるけど……
大丈夫だろ。多分
駒王学園 一学期 終業
駒王学園高等部 オカルト研究部
顧問教諭
アザゼル(堕天使総督)
部長
リアス・グレモリー(王) 三年生 残る駒 なし
副部長
姫島朱乃(女王) 三年生
部員
リヴィエール・A・ハルトマン(戦車) 二年生
塔城小猫(戦車) 一年生
木場祐斗(騎士) 二年生
ゼノヴィア(騎士) 二年生
アーシア・アルジェント(僧侶) 二年生
ギャスパー・ヴラディ(僧侶) 一年生
兵藤一誠(兵士) 二年生
「テキトーっぽさが滲み出てるな」
「完全に急ぎ足で書いてるよね……」
「最近の作者の悩みはどうやってリヴィを
「イッセーもメタ要因に……この次回予告って次回予告してないけど大丈夫なのか?」
次回
第34話 《大改造兵藤家、ついでにハルトマン悌》
「……え?なんで?」
「ついでって……」
「リヴィの家の現在のイメージは衛宮邸だよ」
「「今のままでも充分広いよな!?改装する必要ある!?」」