旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話   作:何処でも行方不明

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内容を考える→とりあえず、思いついたので形にする→キリのいいところがなかなか出ない→書き足し、消して修正を繰り返す→気がついたら2月
が遅れた理由です……


第35話 《夏休みの予定》

「……イッセーの家初めてきたけど、こんなに大きいのか」

 

「リヴィの家のリフォーム前と同じくらいの敷地面積だな」

 

当方は現在、ゼノヴィア、小猫ちゃんと共に兵藤家に来ていた。

どうやら兵藤家もハルトマン邸と同じく一夜で改装が終わったようだ。

……つまり、二件のリフォームを一夜でやってのけたということか?

頭痛い。

 

それはさておき。

 

既にユートやギャスパーも兵藤家に来ているだろう。

待たせるのは不本意なのでお邪魔することにする。

 

※※※

 

「そういうわけでもうすぐ皆で冥界に行くわ。長期旅行の準備しておいてちょうだい」

 

「え?俺たちもですか?」

 

「そうよ。あなたたちは私の眷属で下僕の悪魔なのだから、主に同伴は当然。一緒に私の故郷へ行くの。そういえばアーシアとゼノヴィアは初めてだったかしら?」

 

部長の問いにアーシアはうなずく。

 

「は、はい!生きてるのに冥府にいくなんて緊張します!し、死んだつもりで行きたいと思います!」

 

死んだつもりで生きたい?

……あぁ、死んだつもりで行きたいか。

日本語って難しいな。

 

「うん。冥界……地獄には前々から興味があったんだ。でも、私は天国に行くため、主に仕えていたわけなのだけれど……悪魔になった以上は天国に行けるはずもなく……」

 

「まあまあ……元信者とか深く考えずに行ったほうがいいぞ。今のゼノヴィアはグレモリー眷属なんだからな。開き直る……のは無理かもしれないけど」

 

ゼノヴィアの変な癖は重々承知してるからな……変なことで悩んで沈むはやめてもらいたい……

 

「八月二十日すぎまで残りの夏休みをあちらで過ごします。こちらに帰ってくるのは八月の終わりになりそうね。修行やそれら諸々の行事は冥界でおこなうから、そのつもりで」

 

夏休み……宿題を早めに終らせて……はい、予定はありません。

当方に夏休みの予定があるわけないだろいい加減にしろ。

 

「あー、でも、俺はさ、夏休みやりたいことあったんですけどねぇ」

 

……確か、マツダとモトハマと一緒に海やプールでナンパしようとしてるんだけっか。

去年は同行したが今年は「リヴィがいると女がリヴィに流れていくから今年は遠慮してくれ」と言われた。

……遠回しに絶交されたのか?

さすがにそんなこと……ありえる。

さほど一緒に遊んでる訳では無いし……

 

「絶交……一人……ボッチ……ふふ……当方はボッチがお似合いか……」

 

「リヴィ先輩?……大丈夫ですか?」

 

「なんともない……一人は嫌だな……

 

ネガティブにどんどん考えてしまうな……そろそろ思考を切り替えないと……?

ん?

薄らと堕天使の気配……ああ……アザゼル先生か。

特に揺れを感じない静かな気配だな。

 

「俺も冥界に行くぜ」

 

「あ、おはようございます。アザゼル先生」

 

『『ッ!?』』

 

そんなに驚くことか?

さすがに部長やユートは……気づいてなかったみたいだ。なんでさ

 

「ど、どこから入って来たの?」

 

「うん?普通に玄関からだぜ?」

 

目をパチクリとする部長の問に先生は平然と答えた。

当方も廊下に先生が現れてから気配を察知できた。

さすがは堕天使のトップだ。

 

「廊下に来てやっと気配を感じれましたよ」

 

「……え?リヴィは気がついていたのかい?」

 

「まあな」

 

禁手に至っていても……というか、これは禁手とか関係ないか。

恐らくは向き不向きの問題だし、なぜか当方は気配察知能力が異様に高い。

……そういえば父の種族聞いたことなかったな。

人間だとは思うけど。

 

「おいおい、俺は普通に来ただけだぞ。それよりも冥界に帰るんだろう?なら、俺も行くぜ。俺はおまえらの《先生》だからな」

 

まだ少ししか教えてもらえてないが、既に当方を含め眷属内の神器所有者は何かをつかんでいる様子だ。先生は力の使い方、導き方、何よりも教え方が上手い。

端的に言えば説明するのがすごい達者。先生とか講師向けの人だと感じた。

 

「冥界でのスケジュールは……リアスの里帰りと、現当主に眷属悪魔の紹介。あと、例の若手悪魔たちの会合。それとあっちでおまえらの修行だ。俺は主に修行に付き合うわかだがな。おまえらがグレモリー家にいる間、俺はサーゼクスたちと会合か。ったく、面倒くさいもんだ」

 

本気で面倒くさがっているなこの人。だが、それでも一勢力のトップ。カリスマ性がものすごく高い。ときたま、名も知らない堕天使がアザゼル先生に会いに来て主に側近にしてくださいと頼みこんでくることがある。

それほどにはカリスマ性は高い。

 

とまあ、そんなこんなで夏休みの予定が決まった。

母にこのことを言うと

 

「なら少しサーゼクスくんに頼み事してみるかしら?」

 

と言っていた。

……何を?

 

※※※

 

旅立ちの日。

最寄り駅で駒王学園の夏服に身を包み到着。

疑問点は特にない。

そもそも、冥界行きはこれで三度目になる。

一回目はブエル領に銃器の山について直談判しに行った時。

二回目は焼き鳥パーティの時だな。

 

「リヴィは確か列車で行くの二回目だっけ?」

 

「ああ。魔法陣よりも当方はこちらの方が好みだな」

 

下っているエレベーターの中で当方とユートはそんな会話をする。

 

「遊び道具で暇は潰せるし、何よりも風情があるしな」

 

というわけで詳しい描写は省き、列車に乗らせてもらう。

……描写ってなんたよ。謎電波もたいがいにしろ。

 

リィィィィイイイイィィン

発射の汽笛が鳴らされ、列車が動き出す。

当方はユートの隣に座り、その対面席には小猫ちゃんとギャスパーが座っている。

なお、その隣の席は部長を除いた眷属メンバー。

端っこにはアザゼル先生が寝ている。

なお、部長はしきたりに則り先頭車両に座っている。

既にイッセーたちは談笑を始めている。

なにやら朱乃さんとイッセー、アーシアが主に喋っているな。

 

「リヴィ、君の神器なんだけど……」

 

「ん?どうしたユート?」

 

「いや、なんでリヴィだけ禁手(バランス・ブレイカー)に至ってないのか不思議で……」

 

「遠回しに煽っているのか?」

 

「いや、そういうつもりじゃ……」

 

「わかってるよ」

 

理由なんてわかり切ってる。

これまでの戦い、その参加していた理由が全て

 

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だからだ。

自分の意思で戦おうとしたのは数少ない。

恐らくVSコカビエルぐらいだ。

アーシアの時は友人が戦おうとしたから。

焼き鳥の眷属と戦ったのは興味本位、部長の眷属なら出ないとな程度の認識だ。

聖剣回収の時は一番はじめにカレンに遭遇し、ゼノヴィアに指名されたから。

三大勢力の会合の時なんてなんとなくだぞ。

母は感づいているだろうな。

昔から物欲がかなり薄く、自発的に物事を行うことは数えらるぐらいしかない……

そろそろ将来の夢の考え時か

 

「……どんな禁手(バランス・ブレイカー)になるんだろうね」

 

「アザゼル先生が言うには名称は《騎士王仇なす裏切りの騎士(ラウンズ・ダブルクロス・ランスロット)》で能力は命や魔力といった概念的なモノですら強奪することが可能になるそうだ」

 

「もしそうなったら……恐ろしいね」

 

「ま、先生も『お前の騎士の誉(ナイト・オブ・オーナー)は未知の進化をしている。禁手(バランス・ブレイカー)も未知なモノになる可能性が高いだろうな。至れればの話だが』と言っていた。前情報はそんなに当てにならないみたいだな」

 

「へぇ……そういえば、リヴィの神器(セイクリッド・ギア)は亜種になったんだっけ?」

 

「先生の見立てによればな。少なくとも、今まで騎士の誉(ナイト・オブ・オーナー)の使い手は武装の連結なんてものは使えなかったそうだ」

 

「なるほどね……未知数ってところかな」

 

「良く言えばそうなるな」

 

「……悪くいえば?」

 

禁手(バランス・ブレイカー)までの寄り道が長すぎる。って感じだな」

 

そんな会話をしていたらイッセーに声をかけられた。

 

「リヴィ、小猫ちゃん、木場、ギャスパー、トランプしないか?」

 

「ん?構わないが何をするつもりだ?」

 

「まずは軽くババ抜きかな」

 

「でも人数多くないか?」

 

「そうだよな……どうしようか」

 

「ふふ、こんなこともあろうかと」

 

当方はそう言いながらショルダーバッグを漁る。

その中からUNOの箱を二個取り出す。

 

「単純に数を二倍にしたUNOはどうだ?」

 

「ああ、なるほど。これなら大人数でできるな」

 

というわけでUNOなどをして当方たちは時間を潰し始めた。




「作者は修学旅行の時に三倍UNOをしたことがあるらしいな」

「なにその三倍界〇拳みたいな言い方」

「手札は21枚で始めさせてもらう」

「その言い方だと……」

「うん、ご明察。4人でやってたみたいだね」

次回
第36話 《若手悪魔》

「というかリヴィが初めて冥界に行った時の話はいつするんだ?」

「あの話は時期的に一巻と二巻の間の話だから……まだ先なんじゃないか?」
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