旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話   作:何処でも行方不明

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遅れた理由……今回は
→FGOのプリヤイベとバレンタインイベ
ペルソナQ2の攻略に本腰を入れた
なぜかジョジョの奇妙な冒険 7人目のスタンド使いにハマった
が原因ですね……


第36話 《若手悪魔》

時は経ち出立した日の翌日。

昨日の時点でグレイフィアさんを始めとしてミリキャスさま、ヴェネラナさま、ジオティクスさまたちグレモリー家の方達には挨拶はしてある。

今日はグレモリー城の観光を終えた後、若手悪魔の会合に行くことになっている。

……会合……会合ではないか。

そもそも、若手悪魔と一括りにするのは礼儀に欠けるな。

集まる面子はそれぞれ

現四大魔王様の元々の家系の次期当主候補四名

大王家、公爵家、総裁家の次期当主候補三名の総計七名の上級悪魔の方達だ。

……なお、当方が気にしているのは総裁家……つまりはブエル家だ。

当方に銃火器を《投資》という名目で大量に送り付けて来た家だ。

そのおかげで色々と戦いの役にはたっているが……

まあ、勘繰りはここらでやめにしておこうか。

 

※※※

 

「ここが魔王領の都市ルシファード……まさに都市だな」

 

グレモリー城観光ツアーを終え当方たちはルシファードという都市に来ていた。

 

「リヴィはルシファード初めてだっけ?」

 

「ああ。行ったことあるのはグレモリー領とブエル領だけだ……さすがは旧魔王さまがおられた冥界の旧首都のことだけあるな」

 

ルシファードの近代的な街並みを見つつ当方は他のグレモリー眷属のメンバーについて行っている。

 

「次は地下鉄に乗るのだったか?」

 

「え?地下鉄もあるのか?」

 

「あるよ。そもそも悪魔社会と人間社会は密接に繋がりがあるからね」

 

転生悪魔だとか文明機器とかが結びついているんだろうな……そう考えたら人間と悪魔は共存関係にあると言えるな。イソギンチャクとカクレクマノミみたいな感じか?

 

「キャーッ!リアス姫さまぁぁぁぁっ!」

 

突如起こる黄色い歓声。ホームにいた悪魔の方達が部長に対して憧れの眼差しを向けていた。

以前と変わらぬ人気ですね部長。

 

「ヒィィィ……悪魔がいっぱい……」

 

「この程度で慌てるなギャスパー。ここからは当方たちも見られている。グレモリー眷属として振る舞わないとな」

 

ギャスパーはイッセーと当方を壁にするように引っ込んでいる。引きこもりには辛いと思うが克服しないとこの先、生きていけないぞ?

 

その後、地下鉄を経由しルシファードの中で一番大きな建築物の地下にあるホームについた。

部長を先頭に地下からエレベーターに乗り込む。全員が乗り込んでも広さに余裕があるエレベーターだ。

 

「皆もう一度確認するわ。何が起こっても平常心でいること。何を言われても手を出さないこと。上にいるのは将来の私たちのライバルたちよ。無様な姿は見せられない」

 

部長の言葉は気合が入っていて凄みがあった。誰にも負けるつもりは無いみたいだ。

これから会うのは未来有望な上級悪魔の方々、まだ見ぬ強者や初めて感じる気配。

今からでもピリピリとその場の空気というものが伝わってくる。

そんなことを考えているとエレベーターが止まった。

扉が開かれ、その向こうには広いホールが目に映る。

 

「ようこそ、グレモリーさま。こちらへどうぞ」

 

使用人のあとに続き、通路を進んでいく。

すると、一角に複数の人影が現れた。

 

「サイラオーグ!アミティエ!」

 

部長はそのうちの2つの人影について知っている様子……というか、片方は当方も顔を合わせたことがあるな。

あちらも部長を確認すると近づいてくる。

片方は男性だ。見た目は当方たちと同年代ほど、黒髪短髪の野性的なイケメンだった。活動的な格好で体格がすごくいい。かなり筋肉質だ。瞳は珍しく紫色。どことなく顔の面影はサーゼクスさまに似ている気が……

 

「久しぶりだなリアス」

 

もう片方は女性。

白色の俗に言う軍服ワンピースというもので身を包み頭には服と同じく白色のベレー帽。桃色の髪をショートボブにしており腰には何やら剣と銃を携帯している。どこか理性的な顔には怪しく光る群青色の瞳がある。

 

「ボクは2ヶ月ぶりぐらいかな。元気そうだねリアス」

 

二人とも部長とにこやかに握手している。

女性の方は例の銃器の山を送り付けた主、アミティエ・ブエル。名前や外見から想像するに男性の方は若手悪魔ナンバー1と言われているサイラオーグ・バアルさまだろう。

 

「ええ、そうね。二人とも変わりないようで何よりよ。初めてのものもいるわね。彼はサイラオーグ。私の母方の従兄弟でもあるの」

 

「俺はサイラオーグ・バアル。バアル家の次期当主だ」

 

やはりあのサイラオーグさまだったか……

 

「それで彼女はアミティエ。私の昔からの友人よ」

 

「ご紹介に預かりましたアミティエ・ブエルです。ボクは別段礼儀とか気にしないからプライベートの時とかはアミティエって呼んでくれてもいいよ」

 

それでいいのか総裁家よ。

 

「それで、二人はこんな通路で何をしていたの?」

 

「ああ、くだらんから出てきただけだ」

 

「……くだらない?他のメンバーも来ているの?」

 

「そうだよ。リアスたちが来たからあと来てないのはソーナたちだけじゃないかな。まあ、ゼファードルが着いた早々にシーグヴァイラとやり合い始めてね。全く、迷惑だよ」

 

サイラオーグさまは心底嫌そうな顔。アミティエは呆れてどうも無関心な顔をしている。

やり合い始めた……戦闘か?

当方がそう思ったその時だった。

ドオオオオオオオオオオオオオオッ!

建物が大きく揺れ、巨大な破砕音が聞こえてくる。……ああ、だいたい察した。

大きな扉の方からはイライラとした雰囲気を纏った多くの気配を感じていた。

部長はそれが気になったのか、躊躇いもなくその大きな扉へ向かった。

 

「まったく、だから開始前の会合などいらないと進言したのだ」

 

「若手は血の気が多いのがほとんどだからね……」

 

二人とも自分の眷属と共に部長のあとへついて行く。

開かれた扉の向こうには破壊尽くされた大広間があった。テーブルも椅子も装飾品も全て壊されている。

中央には両陣営に分かれてた悪魔の皆さま方が睨み合っていた。武器を取り出し一瞬即発な様相だ。

一方は邪悪そうな魔物や悪魔たち。もう一方は比較的普通そうな悪魔たちだ。両陣営に共通していえるのは双方ともにおそろしく冷たい殺気に満ちたオーラを放っている。

まあ、その中でも広間の隅に無事を保ったまま優雅にしている悪魔眷属の人たちもいる。

さっきを飛ばしているのはアガレス家とグラシャラボラス家の方々だから優雅にしているのはアスタロト家の方々だろうな。

 

「ゼファードル、こんなところで戦いを始めても仕方なくてはなくて?死ぬの?死にたいの?殺しても上に咎められないかしら?」

 

「ハッ!言ってろよ、クソアマッ!俺はせっかくそっちの個室で一発しこんでやるって言ってやってんのによ!アガレスのお姉さんはガードが硬くて嫌だね!へっ、だから未だに男も寄ってこず処女やってんだろう?ったく、魔王眷属の女どもはどいつもこいつも処女くさくて敵わないぜ!」

 

まったく対照的な方々だな。

そんな中、アミティエが疑問符を浮かべているイッセーに説明するように口を開いた。

 

「全く……本来は時間が来るまで待機する広間だったんだよ?若手が集まって軽く挨拶するってだけだったのにどうしてこうなるかな。すぐに問題が出ることわかってるだろうに旧家や古い上級悪魔たちはどうしようもないね。サイラオーグ、どうしよっか?ボクらで催涙弾とか使って無効化したほうがいい?」

 

「いや。それに及ばん。無駄なものに関わりたくはなかったのだが仕方ない。俺がいこう」

 

「そう。なら任せるよ」

 

首を軽く鳴らすとサイラオーグさまは睨み合う二つの陣営の方に向かっていく。

 

「アミティエさん、止めなくていいんですか?」

 

イッセーはアミティエにそういう。

そんなイッセーに対してアミティエはあっけらかんと

 

「問題ないよ。彼はなにせ若手ナンバー1だからね」

 

サイラオーグさまはシーグヴァイラさま、ゼファードルさまの間に入っていく。双方の視線はサイラオーグさまに向けられた。

 

「アガレス家の姫シーグヴァイラ、グラシャラボラス家の狂児ゼファードル。これ以上やるなら、俺が相手をする。いいか、いきなりだが、これは最後通告だ。次の言動しだいで俺は容赦なく拳を放つ」

 

サイラオーグさまは迫力のある一言を言い放つ。

その一言に対しゼファードルさまは青筋をたてて怒りの色を濃くする。

 

「バアル家の無能が……」

 

ドゴン!

激しい打撃音と共にゼファードルさまの気配が高速で移動をした。

殴り飛ばされた……ということだろうか。

壁にめり込んだゼファードルさまは既に気を失っている。

ワンパンKO……

 

「言ったはずだ。最後通告だと」

 

「おのれ!」

 

「バアル家め!」

 

グラシャラボラス眷属が主がやられたので飛び出しそうになるが……

 

「はいはいそこまで。君たちがやることはサイラオーグに向かうことじゃなくて主を介抱することじゃないかな?この状況でサイラオーグに剣を向けても君たちになんの得もない。これから大事な行事なんだからさ、まずはゼファードルを回復させないと。ちがう?」

 

『ーッ!』

 

いつの間にかグラシャラボラス眷属の前にいたアミティエの言葉を聞くとグラシャラボラス眷属は動きを止め、倒れているゼファードルさまに駆け寄っていた。

 

「物分りがよくてよろしい。さて、シーグヴァイラはお色直しだね。そんなもの纏ったままで行事はままならないだろうから……」

 

「わかっています……」

 

シーグヴァイラさまはそう言うと自身の眷属と共に広間をあとにした。

サイラオーグさまはそれを見届けると

 

「スタッフを呼んでこい。広間がメチャクチャすぎて、これでは茶も飲めん」

 

ご自分の眷属にそう命令を下した。

さすがは若手ナンバー1と言われるだけのことはある。

……それにしてもアミティエがいつの間にか移動していたのは驚いたな。気配が一瞬で移動した感じだった。

……一体なんだったのだろうか。

瞬間移動?

 

「お、兵藤にハルトマン」

 

「やあ、サジ。ソーナさまもお久しぶりですね」

 

「ごきげんよう、リアス。兵藤くん、リヴィくん」

 

ここでソーナ会長たちシトリー眷属が合流し若手悪魔七名がようやく揃った。




「今回もかなり開きがあるな」

「前書きで言っていたが作者が怠けていただけだな」

「全く……この話だけで何日かけるつもりなのさ……」

次回
第37話 《ある意味ラッキースケベ?》

「……ラッキースケベ要素ってハイスクールD×Dにあったか?」

「うーん……少なくとも五巻ではなかった気が……」
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