旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話   作:何処でも行方不明

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アンケート。ロスヴァイセさんが多いような。
やはりアレですか?
戦車繋がりですか?
あと、レヴィの力は湖の騎士のだからって浮気とか平然とするわけじゃないですよ?


第3話 《初戦闘という名の駒紹介》

「つ、疲れた……」

 

昨日の晩、初めて悪魔としての契約を行った当方。

契約内容がまさかの「友達がほしい」

契約を叶えるのは簡単だったんだ。

 

※※※

 

「友達が欲しいです!」

 

グサッとその言葉が当方の胸を貫いた。

トウホウモトモダチホシイ

 

「わかりました……では、友達になりたい人物像などはありますか?」

 

「ええと……私なんかと友達になってくれる人なら誰でもいいです!」

 

おっと、この人高望みしないぞ。

こういう場合は適度な魅了(チャーム)を発生させればいいのか?

 

でも、この際は……

 

「わかりました。では、その契約果たしましょう」

 

ここまでは良かったんだ。

ただ、帰る時に……

 

「あの……悪魔さんも私と友達になってくれませんか?」

 

この一声がものすごく心に効いたんだ。

 

※※※

 

「悪魔の契約って(精神的に)疲れるんだな」

 

「そうかな?なれたらそうでも無いかもしれないよ?」

 

「そうなるといいな……」

 

代価の品も部長に献上したし、初契約は見事達成。

その次の契約も達成できた。

イッセーとは違い、いい駆けだしだと思う。

家路に着くために俺は荷物をまとめた。

 

「今日は契約ないし、そろそろ帰るよ」

 

「そう、じゃあまた明日」

 

そうして当方は家路についた。

と思った矢先だった。

滅多に使わない登録されている番号がかなり少ない携帯電話に着信が入った。

着信が入った。

大事な事なので(ry

人生初の親以外からの着信だ!

 

「も……もしもし!」

 

『あ、リヴィ。申し訳ないけど戻ってきてくれない?』

 

「当方、忘れ物はしていないと思うのだが?」

 

『いや別件。はぐれ悪魔が出たんだ。

討伐依頼が出たから兵藤くんにレクチャーついでに行くんだってさ』

 

「わかった。すぐに向かう」

 

自転車を方向転換させ、学校に戻る。

戦いはまだ数える程しか経験してない。

 

※※※

 

当方は自転車を走らせ町外れの廃屋に到着した。

部室について早々に先んじて現場へ赴き辺りに人がいないかの確認。

気配を感じたりすることは得意なのでまだ人間である当方にはうってつけの仕事だ。

 

「ええと……たしか発信はこうやって……」

 

後方に待機してある部長たちに連絡を取る。

すぐに来てくれるそうなので、自転車を止めて待っておくことにした。

殺意と敵意が立ち込められた空気。

はっきりいって怖い。

 

「……そろそろ準備するか」

 

当方は鞄から悪魔の駒を取り出す。

悪魔の駒を武器と認識し、赤い線を走らせる。

駒は赤から黒に変わり当方の胸の中に入っていった。

擬似悪魔リヴィエールの完成である。

悪魔化が終わってすぐ。

部長たちと合流した。

イッセーの足がガタガタ震えているがそこは気にしないでおこう。

防御能力の高い当方か小猫ちゃんが戦闘に行くことになることが多い。

後ろでは部長と姫島先輩がイッセーに説明をしていた。

それを話半分に聞きながら警戒を続ける。

 

「……!」

 

立ち込めていた敵意や殺意が濃くなった。

それに伴い嫌な気配も近づいてくる。

 

「不味そうな臭いがするぞ?でも美味そうな臭いもするぞ?

甘いのかな?苦いのかな?」

 

地の底から聞こえるような低い声音。

やっと聞き慣れた声だ。

 

「はぐれ悪魔バイサー。あなたを消滅しにきたわ」

 

部長がそう言い切る。

ケタケタと笑い声が辺りに響く。

ヌーっと視界に上半身裸の女性が目に付く。

しかし、その上半身は宙に浮いている。

その理由はすぐにわかった。

重い足音。

下半身は化け物のものだった。

5mを超える大きさ。まさにバケモノだ。

 

「主の元を逃げ、己の欲求を満たすためだけに暴れ回るのは万死に値するわ。グレモリー公爵の名において、あなたを消し飛ばしてあげる!」

 

「こざかしぃぃぃぃ!小娘ごときがぁぁぁ!その紅の髪のように、お前の身を鮮血で染めて上げてやるわぁぁぁぁ!」

 

吠えるバケモノ。うるさい。

 

「雑魚ほど洒落のきいたセリフを吐くものね。リヴィ武器を貯めるチャンスよ」

 

「はい!」

 

当方は部長の指示で前方に躍り出る。

さほど来ない武器を蓄える機会だ。

バケモノは両手に1本ずつ槍のようなものを持っている。

奪取できれば突撃槍として使えそうだ。

 

「死ねぇぇぇ!」

 

バケモノは当方に向かって槍を突き出す。

早いな。

 

「リ、リヴィ!」

 

避けるまでもないけど。

砂煙すら起こらない。当方の両腕は既に具現化させた《騎士の誉(ナイト・オブ・オーナー)》に包まれており槍の穂先を掴んで止めている。

 

「イッセー、さっきの続きをレクチャーするわ」

 

部長の言葉を尻目に当方は魔力を槍に流し込む。

 

「リヴィと小猫の役割は《戦車》、特性のひとつ屈強な防御力。あんな攻撃じゃリヴィも小猫も倒れないわ」

 

腕に触れているところから槍に赤い線が走り、その色を黒に変えていく。

 

「リヴィは特殊な神器持ちなの。神器の名前は《騎士の誉(ナイト・オブ・オーナー)》敵の武器を奪い、自身のものにする神器よ。

敵が何らかの武器を持っている場合はまずはリヴィをけしかけて武器を奪い取ることにしてるの」

 

「はなせぇぇぇ!」

 

「やだ」

 

一本目の奪取が完了し当方の魂に収納する。

二本目の槍もすぐさまに奪いたいが今回はイッセーのレクチャーも兼ねている。

ここら辺でいいだろう。

槍を無くしバランスを崩すバケモノ。

そのスキをグレモリー眷属が見逃すはずも無くユートが追撃を行う。

 

「次に祐斗。祐斗の役割は《騎士》、特性はスピードよ」

 

ユートは急激に加速し、自身の神器で魔剣を想像。

バケモノの両腕を綺麗に寸断した。

 

「これが祐斗の力。目では捉えきれない速力と達人級の剣さばき。

ふたつが合わさることで、あの子は最速のナイトとなれるの」

 

バケモノは悲鳴をあげ足元にいた当方と小猫ちゃんを踏み潰そうとした。

 

「《戦車》に戻るわね。さっきは防御力を見てもらったけどもうひとつ特性があるの」

 

バケモノの足を腕で止める。悪魔化しないと無理な芸当だが今なら余裕だ。

 

「それは怪力。あんな悪魔の踏みつけじゃ二人は沈まない。潰れないわ」

 

バケモノの足をどけ終わった当方と小猫ちゃん。

当方は先程奪った槍を具現化し高く飛翔した。

小猫ちゃんがバケモノを後方へ飛ばすのはわかっていたからそれに合わせるように槍を投げバケモノの胴体を地面に固定させる。

 

「最後に朱乃ね」

 

「はい、部長。リヴィくん、いいのかしら?」

 

「はい?」

 

「せっかく取った武器が壊れてしまうわよ?」

 

「問題ないですよ。同じ武器はあんまり多くはいらないので」

 

「そう?なら、どうしようかしら」

 

姫島先輩の力は重々承知している。

 

「朱乃は《女王》。私の次に強い最強の者。《兵士》《騎士》《僧侶》《戦車》、すべての力を兼ね備えた無敵の副部長よ」

 

「う……ぅぅ……」

 

低い唸り声を出すバケモノ。どうやらまだ息はあるみたいだ。

……当方が調子に乗って槍を投げなければ敵愾心は残っていたと思うが

 

「あらあら、まだ元気みたいですね?それなら……」

 

姫島先輩はそう言うと天に向かって手をかざした。

刹那、天が光り、バケモノに雷が落ちた。

 

「ガガガガッガガガガッガガガッッ!」

 

激しく感電するバケモノ。

じゅぅぅぅ、と煙を上げて全身丸焦げとなった。

 

「あら?もうおしまい?まだいけますわよね?」

 

再び雷がバケモノを襲った。

姫島先輩は嘲笑を浮かべている。

 

「朱乃は魔力を使った攻撃が得意なの。雷や氷、炎などの自然現象を魔力で起こす力ね。そしてなにより彼女は究極のSよ」

 

姫島先輩の雷は2分ほどで止んだ。

その間、当方は切り離された腕に握られている槍を奪っていおいた。

いよいよ完全に戦意を失ったバケモノのもとへ部長が近づく。

 

「最後に言い残すことはあるかしら?」

 

「殺せ」

 

「そう」

 

そんな問答をする部長とバケモノ。

 

「なら消し飛びなさい」

 

部長の冷徹な声と共に魔力の塊が撃ち出される。

魔力の塊はバケモノを包み込み消し去った。

何度見てもすごいな。

 

「終わりね。みんな、ご苦労さま」

 

これで今回のはぐれ悪魔討伐も完了。

新しく槍も手に入ったことだし万々歳だ。

少し体を伸ばし、悪魔の駒を魂から摘出する。

 

「お疲れ様リヴィ」

 

「ユートもな、お疲れ様」

 

悪魔化を解いてしまったので夜目が途端に悪くなる。

ほんとに真っ暗だなここ……暗闇にずっといたから慣れている当方の目にもみんなの影がわかるぐらいしか見えない。

 

「部長聞きそびれてしまったんですけど」

 

「何かしら?」

 

「俺の駒……っていうか、下僕としての役割はなんですか?」

 

「《兵士》よ。イッセーは兵士なの」

 

一番下っ端であることを告げられたイッセー。

でもな、悪魔の駒はそんな簡単なものじゃないんだよイッセー。




「いやはや、戦闘は難しいな」

「でも、作者は戦闘描写を書くのが好きらしいよ」

「下手の横好きじゃねーか」

「それはそうと、《じゃないか》を今回、何回か《じゃあないか》と書き間違えたそうな」

「ジョジョォ……」

「文に特徴が出やすい作者だから仕方ないかもね……」

次回
第4話 《はぐれ祓魔師》

「そういえばビショップって象らしいぜ」

「え?エレファントな方?」

「うん」

「……戦車よりヤバくないか?」
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