旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話 作:何処でも行方不明
「「勝負!!」」
当方と夜兎は同時に地面を蹴り、各々の武器を振るう。
当方の開幕の一撃は夜兎のナイフによって逸らされ、夜兎の一撃もまた当方の左手に握られたハンドガンにより傷を与えることはできなった。
夜兎はそのまま駆け抜け距離を取り再び身をくらませるつもりだろうが
それは当方にとってかなり不利に……!?
「消えた!?」
追撃を与えようと身をひねり剣を振るったところで夜兎の姿は消えていた。
そして例のごとく気配も全く感知できない。
「……分がかなり悪いな」
「考え事をしている暇はないよ!」
そう言いつつ夜兎は当方の首にナイフを突き立ててくる。
くそ!攻撃されるまで全く予兆なかったぞ!
「《
姿を現した瞬間に二丁セットの必中の弾丸を放つハンドガンを作り出し夜兎に銃口を向ける。
グリンガムさんとの訓練で身についた当方の新しい戦闘スタイル。確かガン=カタだったか?
格闘戦で拳銃を扱う武術らしく、この場合なら剣を振り回すよりもこちらのほうが適しているだろう。
すぐさま第一解放で腕の筋力や肩の動く速度を上げ夜兎の額に銃口を向ける。
その銃に装填されている弾丸の危険度に気がついたのか顔に一瞬焦りの表情が見える。
それもそのはず。
対悪魔用に特化した必中と聖剣の力を込めた弾丸だ。もし魔王の方々に命中した場合にも光による持続的なダメージが狙える。
そういうレベルの弾丸だ。
悪魔であるなら直感で悟れるはずだ。
「…
そう叫ぶと夜兎は影に一瞬で溶け、その姿を再びくらませた。
「あれだけ堂々と名乗りを上げたんだ。正々堂々と戦ったらどうだ!」
「断る!なにその銃!1発でも当たると即
「攻撃の時以外完全に気配を無くす奴に言われたくない!」
そこからまた無言になった。相手の神器の能力がわからない以上迂闊に移動するわけにも……!!
突如気配が二つ!後方と前方から同時の攻撃。どんな禁手なんだ!?
片方に銃弾を浴びせ、もう片方にも同じようにしようとするが……
その瞬間、足に激痛が走った。
苦痛に顔を歪め、右腕に一瞬で麻痺の症状が現れ銃を取り落としてしまう。
ふと足に視線をやると黒い影がナイフを鎧のない肉の部分にねじ込んでいるのが見えた。
そして、残ったもう一人……夜兎本人が当方の半身をナイフで切り刻んだ。
「グアァァァァ!」
「これでチェックメイト……だね」
全身に激痛が走る。
「このナイフはね。かの賢者ケイローンが不死を手放す原因になったヒュドラの牙を素材に加工されたナイフなんだ。かすればたちまち全身に痺れが周り、根元まで差し込まれると絶命する。
「つまり後数秒で……命が危険な状態と認識され退場か」
「ご名答、だからチェックメイトなのさ」
「そうか……なら当方のありったけを食らっておけ!」
銃を即座に消し、ジュワユースに昇華を施す。輝剣の個数を最大の12まで添加し、そのすべてに先ほどの《
「喰らっとけ!《
必中の弾丸の群れが斉射され、すべてが姿を現している夜兎に吸い込まれるように軌道を変えていく。
「それは僕に効かないわからない…「暗闇だ」は?」
「夜兎のその隠密能力はこの暗闇が関係している。だから!」
魔力強化型閃光爆弾を作り出し、目の前で炸裂させた。
どうせ、あと数秒で消え失せるんだ。
これぐらいしてもいいだろう。
「くそ!よくもやってくれる!」
「これで相打ちは狙えるだろ?」
そのあとに夜兎が何か言った気がしたが容赦のない一斉射撃による音で何も聞こえなくなった。
「…
誰もいなくなった戦場で、当方は無線を頼りにイッセーたちとの合流を開始した。
※※※
『ソーナ・シトリー様の「
「おお!リヴィのやつ勝ちやがった!」
「さすがリヴィさんです」
俺たちは自販機のドアを壊し水分補給に興じていた。ただ、さっきの匙との戦闘でのダメージが残っているのか体のふらつきがなかなか取れない。
それに匙を倒したっていうのにこの腕に繋がった管も消えはしない、どこにつながっているんだ?
※※※
当方がシャッピングモールの中央広場に着くとそこには意外や意外、ソーナさんがいた。
ソーナさんを挟んで向こう側にはイッセーと白音が、さらにその後ろには姉さんがいる。
しかし、そこで当方とイッセーが同時に膝をつき、当方は大量の血を口から吐き出した。
……もう時間切れか。
「どうやら二人とも役目は果たしてくれたみたいですね」
「ヒュドラの猛毒……ここまでの……」
どんどん力が抜けていく指の先が冷たくなり意識が混濁する。
だが、イッセーの腕に付けられた管……あれだけでも切り離した方が良さそうだ。どういうわけかはわからないが血が抜かれていってる。このままだと、退場待ったなしだ。
「最後のやけっ…ゴフ…食らって……くださいよ」
当方はそういうと、イッセーの管めがけて一本の剣を投擲した。
他の人たちの声はもはや何を言ってるのかはわからなかったが、管が切れたことだけ確認すると、意識を闇の中に手放した。
『リアス・グレモリー様の「
※※※
次に目がさめるとそこは医療室だった。呼吸器がやられているのか生命維持装置のようなものにつなげられている。ヒュドラの猛毒は抜くのが時間がかかり、なおかつ神経の麻痺を引き起こすのでよく武器に塗られるらしい。まさか、その牙で作られたナイフなんていうものがあるなんて考えなかったこちらの落ち度だろう。
あの後、
当方が最後に投げた剣をイッセーが取ったらしく、それのおかげで思う存分に暴れられたらしい。
……グリンガムさんのルーンによる急速治療の術を剣に触れた竜に発生させるようにした剣だ。土壇場の思いつきで意識も朦朧としていたので自信はなかったがうまくいってよかった。
だが、最終的には部長、朱乃さん、白音以外を落としたグレモリー眷属の評価は間違いなく下がる。勝ちは拾えたものの圧倒的に有利とされていたからだ。特に序盤の一斉殲滅のカウンターにより
なお、イッセーはギリギリまで戦い、最終的には即死級の攻撃から朱乃さんをかばうというファインプレーを見せた。
そして、当方は夏休みギリギリまで入院を言い渡された。他のメンバーも当方の退院に合わせて人間界に帰るようなので付き合わせてしまって申し訳ない。
そういった入院の日のある日だった。
生命維持装置からようやく解放され、あと二日で退院という時にそれはきた。
桜色の髪に白い軍服ワンピースにベレー帽、大量銃火器の原因アミティエ・ブエルがなぜか見舞いに来ていた。
花束を持って。
「やあ、リヴィ君。久しぶりだね。記憶がある状態だと大体5年ぶりかな?」
「はぁ…そうですね。何しに来たんですか?」
「君たちグレモリーに対する宣戦布告。もうリアスたちにはやったからね。君には次期当主であるボク直々に言いに来たんだ。光栄に思えよ?」
花瓶に花を入れ、パンパンと手を鳴らしこちらにアミティエが向き直った。
「というわけだ。ボクたちブエルは君らグレモリーを容赦なく叩き潰させてもらう。これはボクの目標のために行う大事なことだからね。悪く思わないでよ?」
八月の後半、下向きにサムズアップしたアミティエの宣戦布告が当方の戦闘意欲を刺激するのだった。
そこにはアミティエの髪色と同じ色の胡蝶蘭が揺らめいていた。
「アンケートが反映されてねぇ!」
「一応エピローグだから仕方ないよ。次からは増やすつもりらしいよ?」
「ところでロスヴァイセさんは出なかったな」
「あの人いつ出すつもりなんだろ」
次回
第45話《本来のハルトマン家》
「出た!オリジナル回!大丈夫なの!?」
「あ、ブエル眷属も普通にオリキャラ募集で…ていうか、オリキャラ募集してます。活動報告で」
「みんなの応募待ってるざ!」
「「あ、噛んだ」」
「ウッセー!」
オリジナル回、読む?
-
読むよ、もちろん
-
読まんなぁ
-
ま、がんばれ
-
小説やめたら?