旧編:湖の騎士の力を何故か得ていた転生者の話   作:何処でも行方不明

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とりあえずオリジナル分が終わるまではまともな次回予告します。


第49話 《開幕レーティングゲーム》

レーティングゲーム当日。

オカルト研究部部室に当方たちグレモリー眷属は集まっていた。

アーシアがシスター服、ゼノヴィアがエクソシストの戦闘服。それ以外は学校の制服に身を包みゲームの開始を待っていた。

今回の相手であるブエル眷属の実力は全くの未知数。

そしてこちらの戦力はほとんどが露見している。

切り札に近しい新しい力は……その性質上、始めから露見する可能性がある。

次回までには探れなかった新しい戦法や技術は身に着けた方がいいか……?

そんなことを考えていると魔法陣が光り輝き戦場へと転送される。

 

 

 

 

「……着いたか」

 

光が止み、視界が開ける。

そこは高層ビルの屋上だった。

強い風と灰色の空。

数十メートル先にはまた別のビルの屋上がある。

 

『皆さま、この度リアス・グレモリー様、アミティエ・ブエル様の【レーティングゲーム】審判役(アービター)を担うことになりました。ブエル家現当主ラフィリア・ブエル様の《女王(クイーン)》ダールです』

 

初めて聞く声。どうやら今回の審判はブエル側の人間らしい。

……レーティングゲームで不正はほぼできないからあんまりどちらの陣営から排出しても変わらないのだろうな。

 

『グレモリーとブエルの名のもと、ご両家の戦いを見守らせていただきます。さて今回のルール説明に映らせていただきます』

 

目の前に……今回のフィールドの見取り図だろうか。

ビルのマップがまるで3DCGのように投射された。

 

『今回のフィールドは高層ビル群を異空間に用意させていただきました。下は奈落となっているのでご注意ください』

 

そう言われ下を確認する……

夜の闇がどこまでも続いている。

一定量落ちると撃破(テイク)扱いというわけか……

基本的に飛べる悪魔からしたらなんてことはないギミックだが……

 

『両陣営、転移された先が《本陣》です。リアスさまの本陣、アミティエさまの本陣にあたるビルには紋章を刻んでおります。《プロモーション》を行う場合は本陣から隣接するビルまで赴いてください』

 

それぞれの本陣にあたる場所が赤く点滅する。

 

『《フェニックスの涙》は両陣営一つずつ。作戦時間は20分とします。それでは作戦時間開始です』

 

そういうとアナウンスは止まった。

 

「今回は屋外戦……しかも空中戦を想定されてるわね」

 

前回のソーナさんたちとのゲームは屋内戦で尚且つこちらの利点が潰されるルールだった。

今回はまだ大丈夫だろうか……

そう思ってるとへなへなと手を挙げるイッセーが目についた。

 

「どうしたのイッセー?」

「部長……俺……飛べません……」

「……?でも焼き鳥の時は飛んでなかったか?」

「バランスブレイカーのジェットなら行けるけど、悪魔の羽を使って飛ぶのはまだ慣れないんだ……」

「なるほど……」

 

……意外なアキレス腱が発覚した。

 

「それでも今回は前回のように力を存分に振るえないわけじゃないわ。それにいざとなったら……」

 

姉さんはそういいながら当方を見る。

 

「……なるほど。神通力で強引に浮かせればいいと」

「そういうこと。なにも羽だけが空を飛ぶ方法じゃないわ」

「ちょっと待ってください。神通力!?」

「そういえばまだ共有はしていなかったか」

 

当方はそういうと騎士の誉(ナイト・オブ・オーナー)から剣を一本取り出す。

その剣に気を集中させ浮かび上がるイメージを脳裏に植え付ける。

念力のようなもので手から剣を浮かばせる。

 

「こんな具合だな」

「おお!浮いた!」

「ちなみに彩南はもっとできるぞ」

「マジでか!」

 

仙術の一種……ではなく、半龍神としての権能を引き出したようなものだ。

当方は人二人ぐらいが

彩南は普通の住居ぐらいなら神通力で動かせることができる。

 

「……改めてすげぇな……これが龍神の力ってやつか」

「これでもまだまだ末端に過ぎないがな」

 

となると……今回のゲームでは当方はイッセーと組むべきなのか?

 

「作戦を伝えるわ」

 

姉さんの一言で全員に緊張が走る。

 

「ギャスパーは今回も神器(セイクリッド・ギア)は使用禁止。だから、蝙蝠になって全員について戦況を常に把握すること。必要とあらば索敵に飛ばすことも許可するわ」

「わ、わかりました!」

「祐斗は持ち前のスピードを活かして強襲。ゼノヴィアは祐斗が作ったスキにデュランダルの波動を相手にお見舞いしてやりなさい」

「了解だ」

「わかりました」

「白音とリヴィは……例の力を使用して敵陣を思う存分にかき乱してやりなさい」

「わかった」

「任せてください」

「イッセー、朱乃、アーシアは開幕時点では後方で私と待機。戦況に応じて各グループのフォローに回るわ」

「はい部長」

「わかりました!」

「はい!」

 

全員に指示がいき渡る。

戦闘開始まであと数分。

公式戦では二回目。

焼き鳥の件をい含めるのならば三回目。

今まで最後まで残ることはなかった。

今回は……

最後まで家族を守ることを心のうちに誓った。

 

※※※

 

強烈な風が吹くビルの屋上。

レーティングゲームが始まって三分とまだ立っていない。

だが……

 

「やほぉぉぉぃ!」

「ティア!ちゃんとつかまって!」

「わっしがマスターと共同開発したアーマーを信用せよ!」

「め……めちゃくちゃだよぉ……」

 

一人の女の子が手足からジェットを噴射させビルの間を少女を背負って飛んでいた。

 

「真っ先に落とすべきは木場パイセンとゼノヴィアパイセン!射程距離に入ったら容赦なくふっとばしちゃいなyo!」

「テンションおかしいよ……」

 

背負われてる少女はどこからともなくカメラを取り出し構える。

 

「デュランダルと聖魔剣……このカメラならバッチリ観測できる!」

 

パシャと風景がとられる。

 

「どう?先輩たちどこにいる?」

「む~……お、早い。南南東に向かって直進!」

「了解!」

 

方向を調整し木場たちの元に向かう二人組。

しかし……

 

「そうは問屋がおろしません」

「ひょ?」

 

純白の炎が二人の進行方向に突然現れる。

 

「……塔城さんか!……って誰!?」

 

声がする方向。そこには駒王学園制服を着こなし白い猫耳と二本の尻尾をはやした女性が立っていた。

 

「……今の私はリヴィ先輩と一心同体。龍神の力と仙術の発展で周囲の気と私の魔力を増幅させ一時的に成長しただけです」

「あれま……もう白音モード会得してるの?」

「ティア、どうすればいい!」

「もし白音モードと同じ特性を有してるならミーちゃんとの相性は効果抜群!わっしを下して戦闘に移るぞよ!」

 

なにやら成長しているグレモリーの戦車(ルーク)の塔城白音

仲良し二人組のブエル眷属の戦車(ルーク)速水美那、僧侶(ビショップ)のヒスティア・ウィッカーは激突する。

白音は拳を構え二人を見据える。

 

「わっしも全力で援護する!人類神話(システム)フルで行くよな!」

「了解!手加減無用、情け無用だね!」

 

※※※

 

その頃。

木場は一人の騎士と打ち合っていた。

まるでサイエンスフィクションの産物であろう光線を刃とする剣は木場の聖魔剣をいとも簡単に溶断する。

 

「……まるで歯が立たない!」

「それもそうだ。なにせ私は剣を使うもの(セイバー)を倒す力を入有しているのだからな」

 

木場は今戦っている相手を見る。

黒いコートを羽織りその開かれた隙間からは白いアーマーが顔をのぞかせている。

実体剣と光線剣をその手に握っている。

 

「私が名付けた私自身の力【剣必殺刃(ソード・ブレイカー)】聖魔剣だろうがデュランダルであろうが剣であるならば破壊して見せよう」

「……なるほど。僕との相性はずいぶんと悪そうだね。だけど!」

 

木場は負けじとその手に新たな聖魔剣を作り出す。

 

「破壊されたらまた創り出せばいい!それがぼくの力だ!」

「……面白い!」

 

騎士の戦いはさらに白熱する。

剣が溶断され砕け散り、さらに作り出される。

 

「貴様が創り出す速度と私が破棄する速度。どちらが上か勝負と行こうか!」

「望むところだ!」

 

※※※

 

グレモリーの本陣にて。

一誠は赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を具現化し力の倍加をためていた。

 

『Boost!』

「溜まりました!」

「じゃあ始めましょうか」

 

リアスの作戦通りイッセーはリアスに溜まった倍加を譲渡した。

赤龍帝の倍加により魔力を大きく高めたリアスは隣接するビルに向け大の魔力を発射する。

プロモーションをさせにくくするためには滅びの魔力を用いてビルごと焼き払えばいい。

そう結論付けだリアスはそれを実行に移した。

……だが。

突然何かが飛来しその魔力を貫き霧散させた。

ゴゥン!と大きく音を鳴らしビルの側面に突き刺さったのは……

槍を持った一人の悪魔。

穂先が完全に埋まった槍を蹴り上げ急上昇する。

ブエル眷属の兵士(ポーン)

一誠たちからすると全くの新顔。

御伽(おとぎ)天児(あまがつ)駒価値は一誠と同じく八。

そしてブエル眷属の例に漏れず転生者でもある。

その手に握られている黒い槍は武骨な一品で聖なる力や特殊なモノは何も感じれない。

だが、使い手の御伽自身からはヒシヒシと体が燃え上がるようなプレッシャーを感じた。

 

「……外れか。やはり聖魔槍使いは切り込んでいるか」

「聖魔……そう?」

「ま、いいか。とりあえず女王(クイーン)を落としてから考えるか」

 

本陣に降り立ちボソッと「プロモーション、女王(クイーン)」と唱え槍を構えなおす。

凄まじい程の悪寒。槍から放たれるのはなんて事のない一撃だろう。

だが、それはこの場にいるどのような手段よりも速く、確実に命を屠る。

そう思わせるほどの気迫がグレモリー側の四人を襲う。

 

「さあ、尋常じゃない武闘と参ろうか!!」

「ッ……!《禁手化(バランス・ブレイク)!!》」

Welsh(ウェルシュ) Dragon(ドラゴン) Balance(バランス) blealer(ブレイカー)!!!!』

 

朱乃に迫った槍を赤鎧を纏った一誠が強引に穂先をつかみ何千倍にも膨れ上がった筋力で掴み止める。

 

「……ほう?グレモリーにはまだ面白い槍があったか?」

(……バランスブレイクしてるのに押しとめるので精一杯……何もんだこいつ!)

 

一誠は負けじと火種の魔力を生み出し力を譲渡。

放たれた豪炎は間違いなく御伽を焼くかに思えた。

だが……

その行動に気が付いた瞬間に御伽は飛びのき焼かれたのはビルの屋上だけだった。

一部溶解していることからその火力の凄まじさがうかがえた。

 

「……まるでインドの大英雄カルナにも勝るとも劣らない業火……炎の槍使いか」

 

各地で戦いは激化していく。

まだまだゲームは始まったばかりだというのに。




デュランダルと無数の名剣。
剣戟は加速しその枷が解き放たれる。

次回
第50話 《剣士(セイバー)VS擬似(デミ)剣士(セイバー)

絶対なる輝きが迸り時は逆流する。

リメイクとかした方がよき?

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