これは、一人のクズに寄り添い続ける一匹のちょっと特別なネコのお話。

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クズに寄り添うネコ

唐突だが、私は少し特別なネコである。

 

 

 

「エリック~」

 

 

と、今私に抱きついてきたのが飼い主の安楽岡花火だ。

というか、苦しい放してくれ。

 

 

「放してくれないか花火」

 

 

そう、実は花火限定ではあるが喋る事が出来るのである。

 

 

「やだ~。だってエリックもふもふなんだもん」

 

 

は~まったく。

いつもはこんな子ではないのだが、私相手だと、なぜか甘えん坊になってしまう。

 

 

「ねえ聞いてよエリック。 お兄ちゃんまたあの女とイチャイチャイチャイチャしてるんだよ。

絶対にわたしのほうが良いのに・・・・・」

 

「まあまあ落ち着け。気持ちは分からない訳でもないが。」

 

 

花火は幼い頃の付き合いであり、今ではクラスの担任である鐘井君に恋をしているのである。だが最近、音楽の先生の皆川という先生にデレッデレであるらしい。

そのせいで、最近荒れて帰って来ることがとても多くなった。

だがそのおかげで、この頃会話をする機会も多くなった。

 

 

「ねえエリック、どうすればいいと思う?」

 

 

だがネコ相手に恋愛相談をしてくるのは、とッッッッっても困るのである。

だが無下にするわけにもいかず、この小さな頭で必死に考えているのが現状である。

 

 

「う~んそうだな······

こっそりお弁当でも作ってわたしてみればどうだ。鐘井君いっつも日の丸弁当らしいし。

例えば、タコさんウインナーを作ったり、ご飯の上にでんぶ(ピンクで甘いヤツ)でハート作ったり」

 

 

 

「ば、バッカじゃないの!?そっ、そんなことしたらばれちゃうじゃん!

何考えてんの!?」

 

 

「何考えてんのとは失礼な。

そんなこと言ってはいるが気付いてくれなきゃ何も始まらないじゃないか。」

 

 

「うぐっ···それもそうだけどさ~·····やっぱり恥ずかしい!」

 

 

はあ、とこんな感じでわかったと思うが花火はとても奥手なのだ。

まず相手に気付いてくれないと始まらないと私は思うのだが。

 

 

 

 

「ハートとまではいかなくとも、普通に弁当を作るぐらいはいいんじゃないか?」

 

 

「う~ん、まあそれぐらいならいいかな。」

 

「だったら、明日は早く起きないとな。忘れて寝坊するなよ?」

 

「するわけないじゃん。それじゃあおやすみなさい、エリック。」

 

「おやすみ花火。」

 

 

そして1日は、あっという間にすぎていく。

私は、出来る限り花火の恋を応援したい。私は、幼い頃からあの子の想いを知っていて、どれだけその想いに苦悩していたか知っていたから。そして、きっとこれからもその想いに振り回されると思うから、だから

 

      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     私は、これからもずっとあの子に寄り添って生きていく。




どうも初めまして南宮 那月です。
今回初めて作品を書かせていただきました。
いや~思ったより大変ですね。1000文字以上書くことってとっても難しく作品を毎日更新する人の大変さがとても分かりました。
これからも色々な短編を書いて行くと思うので、これからもよろしくお願いします。

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