つい出来心で書いてみた。
原作は旧約の10巻くらいまでしか知らないので
続かない…続けられない……
※ハーメルン処女作
後悔はしてない……はず
原作知識が少ないので、
あり得ないものを書いてる可能性があります。
閲覧の際はご注意下さい。
学園都市へと向かう為だった。
学園都市が近くなると、上条親子はホテルをとった。
ホテルは広くて豪華だった。ホテルのレストランも今まで入った事のない、高級レストランだった。
当麻はそこで自分の顔より大きいハンバーグステーキをお腹いっぱい食べた。
何度もおいしいと笑った。そんな当麻を見て、父も母も笑うから。
当麻はそんな両親の姿を、目に焼き付けるように見ていた。
明日、学園都市からの送迎の車が来る。
明日から当麻は学園都市で、両親は“外”で暮らす。
“別れ”が近づいていた。
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私は、自分がおかしいことに気づいていなかった。
自我がはっきりしてくるころには、私は自分の事なら何でもできた。
誰に教わることもなく、大人と同じくはっきりと言葉を話し、まっすぐに歩き、食事をとる。
両親はそんな私を見て、ひどく驚いていたし、怯えていた。
何故そんなに両親が驚くのか、最初は理解できなかった。
それでも、時間が経つにつれ、徐々に理解した。
3歳の幼児が教わっていない言葉を話し、字を書き、自分で服を着替えて、トイレに行き、お風呂をひとりで入ったりしない。
そう言うものだと、知っていた。
箸の使い方や、ボタンの止め方、テレビのリモコンの使い方も、携帯電話の操作方法も、知っていた。
何故、知っているのか、それがわからない。
普通ではない状況に、私も混乱していたし、両親の混乱は尚極まるものだっただろう。
教えていないはずの知識を持って生まれた娘は、さぞ気持ち悪かったのだろう。
だからこれは、当然のことなのだ。
――――――――――――――――――――――
その日、学園都市へ入る送迎車の中には、上条親子ともう一組の親子が乗っていた。
高級スーツに身を包み前だけを向いて座っている母親と、母親の隣で静かに座る、水色のワンピースを着た女の子。
当麻よりもいくつか年下と思わせる、幼い少女だった。
――――――――――――――――――――――
ああ、そうか――
――私は、彼の事を知っていた。
学園都市へと向かう車の中には、私は、お父さんとお母さんに挟まれて座っている男の子を見つけた。その子はツンツン頭が特徴的な男の子だった。
―――
彼を見てしまえば、今まで乱雑に放置されていた知識が、紐づき整理されていく。
結果、私は彼の事を知っていた。
もちろん生を受けてからの今まで、一度も彼と会った事はない。
話した事も、手紙のやり取りをしたわけでもない。
正真正銘、彼と出会うのは今日が初めてだ。でも、知識はあった。
私が知っている彼は、『ヒーロー』だった。
ちょっと不運で、おバカで、乙女心に鈍感で。
いつだって彼の前には困難があって、その度にいつも傷だらけになって死にかけて。
それでも挫けず、真っ直ぐに心のまま、救いの手を差し伸べる主人公。
(……なのに、何でそんなに悲しい顔をしているの?)
私の目に写る彼は、小さく背を丸めて、すがるように両親の手を握り、足元ばかり見つめている。
知識の中の彼と、今の彼が当てはまらない。
(知らない。こんな彼は、知らない……)
車が信号で止まる。
するとわずかかに安心したように、両親に縋る手を緩め、動き出すとまた強張るように力を込める。
その姿は、あまりにも……
気がつけば身体が勝手に動いていた。
「あら? あら、あら?」
「あ、ゆ、
驚いているかわからないのんびりとした声と動揺している母の声を背に、私は自分の席から身を乗り出した。
彼のお母さんと思われる人の膝の上を越し、私は彼の頬を指でつつく。
彼はひどく驚いたように肩をびくつかせ、こちらを見た。
初めて、目があった。
「私、
「う、うん。そうだけど……」
彼はどこか怯えたように私を見る。
そんな顔をして欲しくなくて、私は彼が少しでも安心してくれるように笑顔で話しかける。
「私もなんだ。ねえ、学園都市に着いたら一緒に遊ぼうよ!」
乗りだしていた姿勢を正し、右手をのばす。
「私と友達になって!」
彼は目をぱちくりとさせたまま、数秒固まった。
そして、どうしらいいか答えを求めるように父と母の顔を見る。
彼の両親はどこか嬉しそうに頷いた。我が子の背を押すように。
彼は恐るおそる右手をのばす。
待ち切れずに私は彼の手を迎えに行く。
彼の手を私の手が交わる。
「よろしくね。ねえ、あなたの名前は?」
「僕は、
きっとこれは、選択肢としては失敗だっただろう。
なぜなら彼がもう少し成長したころ、学園都市や世界各地で数多くの事件が起き、彼はいつもその渦中にいた。
人の命1つがとても軽く、多くの人が泣いて苦しみ、多くの人が目にも触れずに死んでいった。
今まで頭の片隅にあった知識が次々と呼び起されていくにつれ、身体が震える。
彼に関わる事で、もしかしたら事件に巻き込まれるかもしれない。
痛い思いをするかもしれない。最悪、死んでしまうかもしれない。
顔から血の気も引いているだろう。
(でも、後悔なんてしない……ううん、できない)
このまま彼を見て見ぬふりをする事の方が、きっとずっと苦しかった。
――それに、笑いかえしてくれた彼は、とても……
――――――――――――――――――――――
学園都市の学校への入学や学生寮など、必要な手続きを終え、大人たちは再び、送迎車へと乗り込んだ。
子供たちはそんな大人達へ大きく手を振り、姿が小さくなるまでずっと見送ってくれていた。
子供たちと別れ、再び学園都市から離れるための送迎車の中、寂しさから涙をにじませる夫婦。
「ありがとうございます。息子のお友だちになってくれて」
少女の母親は、首を振る。
「それは、私じゃなくて、あの子に……」
声を詰まらせるように、そこから言葉にならない。
不思議に思い、彼女をみる夫婦。
「わ、私、あの子が笑ったところ、初めて見たんです」
「あの子、ちょっと普通の子と違うくて。友達なんて、今まで作ろうともしなかったのに……!私はそれが嫌で、でもきっとあの子は、私がそんなこと思ってるって気づいていたと思います」
「私達に答えてくれる時、いつも笑顔でいてくれたけど、作りものっぽくて、き、きもち悪くて!」
「だから、私達はあの子を学園都市に」
「もう二度と、会うつもりなんてなかったのに」
「でも、あの子の本当の笑顔、あの人にそっくりで。ああ、本当に私達の子なんだって……」
「今更、手放したくないなって、なんて、自分勝手でひどい親なんでしょう」
「こんなの親失格です。あの子に愛想尽かされたって当然です」
ひどく嗚咽をこぼし、話の脈絡もままならないまま、彼女の母親は泣いていた。
上条夫婦は、そっとその背を撫でていた。
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学園都市に入ってすぐ、二人は研究者による能力開発を受けた。
が、結果は『level0』。二人仲良くそろって無能力者に落ち着いた。
「どうせなら、超能力者になりたかったのに……」
どうやら超能力者に憧れていたらしい当麻君は肩をおとしていた。わかりやすいくらい落ち込んでいる姿がちょっぴり可愛い。
(うーん、当麻君は『幻想殺し』があるからね。知ってた通りだけど、私もか……てっきりこの“知識”は何かの能力だと思ってたけど……考えてもわからないか)
「こればっかりはしょうがないね。ほら、そのうちlevelも上がる可能性があるって先生も言ってたし」
元気づけるように、彼の右手を握る。
「それより、今日はもう自由にしていいんだって!さっき、公園見つけたし、遊びに行こう!」
「……うん!」
二人仲良く手を繋いで公園へと走りだす。
これが二人の学園都市での生活の始まり。“奇跡”の始まり。
始まりといっておきながら
続きは浮かんでないので短編です。
きっと楽しく騒がしく
上条さんのラッキースケベに引っ掛かりつつ
原作に突入すればいいと思う。