世界で一番●●な君へ   作:もっち~!

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桜の闇の先には、もっと深い闇があった…って、感じです(^^;


闇の果てに

---相沢祐介---

 

目の前でノーブラ、ノーパンの桐生瑞葉が、制服を着て、色々なシチュエーションの動きをしてくれていた。彼女はここにいる訳は、彼女の兄の問題行動にあった。涼花のような被害は無かったものの、家に女性を連れ込み、アブノーマルなプレイをしていたそうだ。

 

「兄さんは不潔です」

 

せめて、自分の部屋で彼女と愉しむのであれば、多少の問題はあるかもしれないが、リビングで愉しんでいたらしい。それを帰宅して、真面に見て仕舞ったそうだ。

 

「何も、食事をする場所でしなくても…」

 

それは、分かる気がする。なんか、喰う場所で、そういう行為は…俺もダメだな。

 

「そうですよ。変な女が付くと、兄さんはケダモノ化するもんです」

 

涼花が経験談を話し始めた。

 

「あなたもなの…」

 

「うん…でも、お兄ちゃんは大丈夫ですよ。こんなに美女に囲まれても、ケダモノになったことは無いし」

 

満面な笑みで俺を見る涼花。

 

「そうなんだ…私もここに住んでいいですか?」

 

瑞葉に訊かれて、頷く俺。困った女性達の駆け込み寺になりつつある、俺の部屋。今までいなかったタイプの瑞葉は、小説を書く上での貴重な資料になりそうである。

 

「全裸ではリビングには来ないでね」

 

「そこまでの根性は無いです。安心してください」

 

こうして、ノーパン少女が同居を決めた。

 

 

 

---相沢桜---

 

桐生慧輝と同棲し始めた。ジャマだった妹の排除に成功したようだった。ダイニングキッチンでのプレイ…夕食の支度にやってきた、妹にマザマザと見せつけてあげたら、出て行ってくれた。彼の前では外向きな顔と性格で過ごす。南条真緒には本性むき出しで迫る。

 

「なんですって…桐生と同棲をし始めたの?」

 

真緒を呼び出し、私達の甘い生活の画像を見せつけた。

 

「私の依頼は断れないよね?」

 

公園の公衆トイレに連れ込み、真緒に迫る。

 

「なんで、そんなことを…」

 

「決まっているでしょ?真緒が素直にならないからよ」

 

真緒の制服に手を掛け、脱がしていく。公衆トイレ内で全裸になり、淫らなポーズをさせて、スマホに収めていく。

 

「あれ?濡れているの?エムなのね、ふふふ」

 

こいつも調教して、玩具にするかな。

 

心身共にバテた真緒を公衆トイレに置き去り、彼の待つ家へと戻った。笑顔で私を出迎えてくれる彼。笑顔で彼にタダイマのキスを、夕食前に彼の部屋で愛を確かめ合う。もう、彼は私に夢中である。

 

彼との同棲生活を始め、運気が向いてきたのか、ペンネームを変えて、違う出版社からラノベを出す事に成功した。新しいペンネームは桐生真緒で、新作は『不器用な私と、ド変態なライバル達』である。勿論、イラストは南条真緒である。次回のラノベ異種武道会への参加を目指し、一生懸命に作品を書いていく。祐介に会いたいから。再会できたら、祐介と駆け落ちをしないとね。

 

 

 

---相沢祐介---

 

母から連絡が来た。あの破壊的な姉が、家出をしたそうで、外出は控えるようにとのことだ。俺を探しに出たらしい。母的には、なんらかの犯罪行為を心配しているようだ。俺を壊し、梅をも壊した張本人である。ただ、これまでは家庭内でのことなので、警察沙汰には成らなかったが、万が一、家族以外に手を掛けると、それは犯罪になるらしい。

 

「どこへ行ったか、わからないの?」

 

「えぇ…分からないわ。祐介の住処はバレていないと思うけど、注意しなさいね」

 

注意のしようが無い気がする。出版社には新作の原稿は届いていないそうで、消息がまるで掴めないらしい。

 

「ねぇ、祐介の姉の画像ってある?顔を知らないと、注意のしようが無いからね」

 

麻衣に言われ、スマホに姉の画像を表示させた。

 

「コイツだよ」

 

梅には刺激が強いので、部屋に退避させてあるが、瑞葉の表情が強ばっていく。

 

「これ…兄さんの彼女…」

 

瑞葉の声が震えている。

 

「…」

 

瑞葉を追い出し、瑞葉の兄を骨抜きにした張本人らしい。

 

「なんで、瑞葉の兄なんだ?ラノベは書いていないよね?」

 

「書いていません」

 

瑞葉の兄に取り憑く理由が分からない。瑞葉と俺の接点って、BL本の作家の南条真緒だったよな…

 

「南条真緒って、イラストのバイトしている?」

 

「少女漫画を書いているので、イラストのバイトをする時間は無いんじゃないかな」

 

瑞葉が俺の疑念を否定したが、姉の専属イラストレーターの梅は、イラストを描ける状態では無い。なんか、イヤな予感がするんだけど…

 

「涼花、ネットで南条真緒を検索して、イラストを描いていないかチェックしてくれるかな?」

 

「わかりました…あっ!描いています…桐生真緒って人の作品のイラストを担当しています」

 

出版社は母のいる出版社では無い。なんか、ヤバい気がする。確か、南条真緒は瑞葉の兄に惚れていたはずだ。イラストを描かせる為の道具として、瑞葉の兄を取り込んだとか…俺は伊集院さんへ連絡をして、その辺りの調査を依頼した。荒事は、素人の俺達が手を出して良い分野では無いから。

 

 

 

---相沢桜---

 

目の前で、南条真緒と桐生慧輝が身体を重ねている。イラストを描いたご褒美を真緒に与えたのだ。真緒のおかげで、第2巻の原稿は、無事納品出来た。真緒は既に私が遊び倒し、精も根も尽き果てている。一方、慧輝は薬で動きを封じている。だが竿だけは元気その物で、真緒に深々と刺さっている。今後の参考に、あらゆる体位の参考画像を撮影中である。祐介はどんな体位が好みなのかな?

 

ガッシャン!

 

祐介への妄想を膨らませていると、玄関で音がした。あの妹が帰って来たのか?ちょっと、調教してあがるかな。スタンガンを手に持ち、玄関へと向かうと、

 

「相沢桜だな?うん?手に持っているのはスタンガンか?」

 

スーツを着た男が二人いた。なんだ、コイツらは?手に棒を持っている。

 

「何?あんた達は、誰?」

 

「警察だ。抵抗せずに、スタンガンを放せ」

 

警察?

 

「呼んでいないけど?勝手に家に入らないでね。そういうのを不法侵入って言うのよ」

 

「桜!いい加減にしなさい!」

 

男共の背後に、母が立っていた。なんで、ここがバレたんだ?母に気を取られた隙に、男達に制圧され、手首に金属の感触を感じた。

 

「確保した。現在時刻は…」

 

これって、手錠?なんで?祐介に会いたいだけなのに?それって、罪になるの?

 

 

 

---相沢祐介---

 

伊集院さんから連絡が来た。俺のイヤな予感は的中してしまった。伊集院さんの調査により、南条真緒と桐生慧輝の二人が、ここ1週間くらい学校を無断欠席していることが分かったのだ。二人の家を調べた結果、南条真緒は家に帰ってきておらず、桐生家には誰かが住んでいる形跡があったそうだ。そこで、伊集院さんは、母と警察へ連絡して、桐生家へ捜索乗り出したそうだ。そこで、姉は二人を薬漬け、拷問三昧をして、調教、洗脳していたそうだった。

 

「瑞葉…ゴメン…俺の姉が…」

 

瑞葉に土下座をする俺。

 

「頭を上げてください。祐介さんのせいでは無いですよ。私の兄さんに隙があったんですよ。真緒さんは、兄さんへの恋心を弄ばれたんでしょうね」

 

土下座する俺を優しく抱き締めて、立ち上がらせてくれた瑞葉。姉の犯した罪は様々あるらしい。が…精神鑑定により罪は問えない可能性があるらしい。俺と梅を精神的に追い込み、第三者を心身喪失状態にしたのにだ。

 

「未成年の犯罪だし、精神疾患だし、罪は問えないだろうね」

 

伊集院さんが、弁護士の立場で、今後の展開を教えてくれた。

 

「病院に入院だろうけど、脱走したり、退院したりした場合、同じようなことをするか、直接祐介君に向かうかは五分五分の気がする」

 

姉も壊れているようだ。姉の供述に矛盾は無いが、その方法、方向性は間違った物だった。俺と再会して、俺と駆け落ちをする。それが、何の罪に当たるんだと、担当弁護士を困らせているそうだ。俺の意思を無視して、再会する為に、真緒に無理矢理イラストを描かせ、ペンネームを変えてまで、新作を発行させていた。その執念はスゴイんだけど…

 

どこで姉の人生は狂ったんだろうか?

 

姉の補導は、姉の通学していた高校に衝撃を与えたそうだ。高校では優等生で、誰もが憧れるアイドル的な存在だったから、その犯した行為との落差は、やはり破壊的だったようだ。

 

「祐介の姉さんって、ある意味すごいなぁ」

 

って、伊月さん。

 

「祐介に聞いていた以上に、狂っているし」

 

ここまでとは思わなかった。戸籍的には、既に俺は相沢家の人間では無い。だけど…

 

父と母へ世間からのバッシングが降り注いでいく。『両親の監督責任を問う』とか週刊誌や新聞、テレビで毎日、その文字列が踊っている。それと同時にネット上では、俺を含む相沢家の個人情報が拡散されていた。被害者である梅のことも、加害者扱いである。

 

 

「梅ちゃんの様子はどう?」

 

知り合いが梅の心配をしてくれているのが救いだろうか。俺の部屋にはテレビは無い。麻衣やのどかの出演した番組は、DVDに焼いて持ち込まれ、それを鑑賞しているので、梅の目や耳に、梅にとっての有害な情報は届かない。

 

「外に出掛けられないから、少し元気は無いかな」

 

道路に面した窓からはヘリの音がする。パパラッチがこの部屋を得物にしようと待ち構えているのだ。なので、窓には総て蓋がしてある。

 

「なんで、この部屋がバレたんだ?」

 

悟さんが苦虫を潰したような表情である。姉の関係者がここにいるって、外部の者は知らないはずらしい。だけど、ネットで俺の居場所が特定され、『あの狂女の弟はあの少年Aで、最高級ホテルのスィート住まい。なんらかの犯罪で金を得ているらしい。タイホ間近か?!』と、ネットやテレビで流れているそうだ。

 

「ねぇ、私の島に退避しない?」

 

山田さんが、プライベートアイランドへの逃避を提案していくれた。

 

「あそこなら、新作も書ける環境だと思うのよ」

 

「問題は移動経路だな…」

 

このホテルは周囲をマスコミが張り付いていた。マスコミだけでなく、ネットの住民を張り付いているだろう。誰もが特ダネを独占しようと、息巻いているんだろうな。

 

「わかったよ。リーク元がさぁ」

 

伊集院さんが調査結果を報告しに来てくれた。

 

「まず発端となった、祐介君のネットでの虐めの大元は、政治家の息子で、祐介君のクラスメイトだ。彼は遙さんに恋心を抱いていたようで、様々な忖度を生徒や教師、教育委員会にするように導いたようだ」

 

政治家絡みなのか?

 

「で、今回なんだけど、その政治家のスキャンダルのもみ消しのバーターとして、警察が持っている情報をマスコミにリークしたようだ」

 

悪事を誤魔化す為に、俺達の情報を売ったのか?

 

「明日辺りから、一般紙が政治家のターゲットにする。今回のカラクリもテレビで流れる。もうしばらくすれば、元の生活も可能かもしれない」

 

それは、完全に元の生活に戻れない可能性もあるってことか…まぁ、しばらくは様子見だな。

 

 

翌日…俺の出生の秘密がネットを通じて拡散していった。情報リークしていた政治家は、悟さん、伊集院さん達の先代の派閥の者達から、情報を買ったらしく、また件の政治家のスキャンダルは流れなかった。

 

「祐介…」

 

俺には麻衣が寄り添ってくれ、梅には涼花と花ちゃんが寄り添っていた。

 

 

俺…産まれて来なければ良かったのかな…

 

『お兄ちゃんは悪くないよ』

 

梅の声が脳裏で聞こえた気がした。梅を見ると、花ちゃんに寄り添い寝ていた。疲れているのかな?目を閉じるの睡魔に誘われ、翌日、事態は動いた。俺は以前の麻衣のように、誰からも認識されなくなっていたのだった。

 

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