ARMORED CORE 4 / Answer とある傭兵の記録   作:さかき(ヒロタカリュウ)

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本文中に出てくる専門用語などをまとめて解説したもの。
基本的には公式資料等を参考にしていますが、未解明・未設定の一部は「独自解釈」であり公式の見解とは異なる場合もあります。

出典
ARMORED CORE DESIGNS 4 & for Answer
アーマードコア A NEW ORDER of "NEXT"



ARMORED CORE 4 / for Answer 設定資料集

あ行

 

・ARMORED CORE(アーマード・コア,AC,ノーマル)

国家解体戦争以前、MTをベースに企業によって製造・量産されていた「コア構想」を持つ兵器群の総称。数種類の脚部をベースとしてさまざまなパターンの機体を構築可能で、高い戦略性を持ち、パイロットは「レイヴン」と呼ばれていた。アルドラ社のACS(アクチュエータ複雑系)と、レイレナード社のジェネレータ技術によって実現されている。

ネクスト登場後は、そのポテンシャルは封印され、「決められた規格と戦術」を「凡庸な人間が操作する」大量生産可能な通常兵器となってしまった。

レイヴンか使用していたコア構想によるものはハイエンドノーマルとも呼ばれ、企業製の固定パーツ式ノーマルと違い、高い拡張性を持つ。

 

・ARMORED CORE NEXT(アーマード・コア ネクスト,ネクストAC)

『ノーマルAC』をベースとして、軍事転用されたコジマ粒子の技術を盛り込んだものがネクストである。ネクストはAMSによる高い反応速度と直感的な操作性、クイックブーストによる瞬発的な機動性、そして高いエネルギー効率から繰り出される高火力の武器群を結集した、戦術核兵器級のACである。搭乗者は『繋がる者=リンクス』と呼ばれるが、旧来のACパイロットをレイヴン(渡り鴉)と呼ぶ風習から、しばしば「山猫」「獣」などと揶揄されることもあったという。

わずか26機のネクストによって国家解体戦争が制され、国家は解体された。その後、軍需産業によって発展した六大企業によって世界は統治されることなる。

 

ACSIS(Armored Core Setup Integration System)

ネクスト専用の整備用ガレージを指す。

作業エリアはコジマ粒子が存在する環境にあるため、完全密閉した上で、コジマ粒子を観測可能な機器(ガイガーカウンターに近い)と専用のガスマスクを備える特殊スーツ、あるいはリンクスであれば専用の対Gパイロットスーツの装着が義務付けられている。また、ACSISの外に出る際は、洗浄処置を行い、機密室を通過してようやく退場となる。

 

・アクチュエータ複雑系(Actuator Complexity System,ACS)

機体内部に蜘蛛の巣のように張り巡らされた数万ものアクチュエータが相互作用することで一つのものを動かす、という特殊な制御技術を指す。当初はアルドラ社によって秘匿されていたものの、後に外部に流出し、瞬く間に普及した。ACの操作系の基幹構造。

 

 

・アームズフォート

リンクスという希少な個体に依存するネクスト兵器に対し、凡庸な多数の人間によって運用可能とした、超巨大戦略兵器の総称。企業間戦争におけるネクストのパワーバランスを危惧してリンクス戦争中期から計画がスタートしていたが、戦争による疲弊もあり実戦配備は終戦よりも後となった。

リンクス戦争によってネクスト戦力を失った企業の多くは、量産したアームズフォートによって拠点防衛や侵攻を可能とし、一部では並のネクストを撃退可能なアームズフォートも存在する。

 

 

・アサルトアーマー

プライマルアーマーとしてネクストの周囲に展開しているコジマ粒子を攻性転移させ、プライマルアーマーの外周から外側へ向けてコジマ爆発を発生させる全周囲攻撃。リンクス戦争終戦後、トーラスおよびオーメル(アスピナ機関)によって研究・開発されたが、一部ではネクスト開発初期から存在したのでは、という噂もある。

 

・Allegory Manipulate System(アレゴリー・マニピュレイト・システム,AMS)

脊髄にナノマシン(AMS受信装置)を挿入し、脳と電気信号のやり取りを可能とする生体制御システム。主にアスピナ・アナトリアで研究されていた。

ネクストの統合制御体とリアルタイムで直接情報のやり取りを行うことで操縦可能となる。

当初は四肢を欠損した身体障害者への義肢の導入など、医療方面での活躍が期待されていたものの、運用には希少なAMS適正が必要であることが判明したため、計画は兵器転用へとシフトした。

 

・AMS適正

AMSを使用するために必要な適正。その本質は、脳の欠陥である。

拡張した意識を義肢や兵器に接続し、自分の手足として「錯覚させる」、いわば「自己認識の低さ」が根底に存在するのでは、という説もあるが、AMS適正を持つものと持たざる者の決定的な違いは未だ解明されていない。

血縁による遺伝等も研究が進められたものの、現在では関連性はなしであるという通説が一般的とされる。

 

・イェルネフェルト教授

フィオナ・イェルネフェルトの実父。

統合制御システム(IRS)および専用制御システム(FRS)を主に研究・開発し、その技術を売ることでアナトリアの生活基盤を支えていた。

また、コジマ博士と並びネクスト開発の第一人者でもあり、プロトタイプ・ネクスト「00-ARETHA」は彼とコジマ博士によって設計・研究されている。

並行してAMSについても研究していたものの、そちらはアスピナのほうが優位に進んでいたようだ。

教授は老衰し、死後弟子たちによって研究データをアスピナに持ち逃げされ、アナトリアは途端に経営困難に陥ってしまう。

ゆえに、ネクスト傭兵による金策は、ある意味では必然であった。

 

・オリジナル

国家解体戦争に参戦した、26名のリンクスを指す言葉。No.1からNo.26までは、国家解体戦争における戦績を序列化したものであり、No.27以降は、国家解体戦争終結後にリンクスに登録した順番となっている。

 

・オーエン

本編主人公。アナトリアの傭兵、レイヴン。

名前の元ネタはAC4の章タイトルにもなっているアガサ・クリスティ氏作のミステリー小説「そして誰もいなくなった」の登場人物「U.N.オーエン」から。

本編設定では、国家解体戦争〜リンクス戦争で二十代後半ぐらい。明かされていない裏設定ではフランス出身で、孤児(姓を持たない)。趣味の悪い金持ちの男に引き取られ、子供達をMTに乗せて闘技大会を見世物として行なわされていた。15の頃、男を暗殺し、金を持ち出し脱走、レイヴンとなる。

本人は気付いていないが、先天的な戦闘の才能があり、第六感や直感が生死を分ける分岐点において大きく働くことも。AMS適正は低い。

国家解体戦争でアンジェの駆るオルレアにACを撃破され、コジマ被曝してしまう。また、その際に右腕が潰され、アナトリアに引き取られた際には手術で切断・後に機械化手術を受ける。

 

・オーバード・ブースト(Overed Boost,OB)

ネクストを象徴する技術の1つ。

ブースター内に蓄積されたコジマ粒子を一気にプラズマ化させ瞬発的な推進力を発揮するクイックブースターとは異なり、コンデンサを兼ねるプライマルアーマー、およびジェネレータから生成されるコジマ粒子を常時供給・プラズマ化させることで、爆発的な推進力を長期間発生させる特殊ブースターである。機体構成にもよるが、音速をゆうに突破するほどの加速性能を持つ。

ハイエンドノーマルにも似たような機能はあるものの、コジマ技術ではなく単なる推進技術であるため、出力には雲泥の差がある。

 

か行

 

・機械義手(AMS義体)

小説本編中に登場するAMSによる義手。手術によって肩口周辺を人工筋肉と光学神経を持つ機械に改造し、肩から先の機械義手を嵌め込む方式。オールド・パワーヒューマンと呼ばれる旧式の強化人間技術の発展系。こちらはAMSで起動するため最低限の適性が必要であり、万人向けの医療技術ではなくなってしまった。のちにAMS技術は軍事転用されてゆくこととなる。

本編中ではAMSを利用し、ダイレクト・リンクなどといった細工を施し特殊な操作方式を実現している。

 

・クイック・ブースト(Quick Boost,QB)

ネクストを象徴する技術の1つ。

メインブースター、サイドブースター、バックブースターそれぞれに備わる瞬発的な移動を行う推進技術で、コジマ粒子を供給し、一気にプラズマ化させることで、瞬間的な推力を得ている。クイックブースターにコジマ粒子をチャージする関係上、同じ方向への連続使用はできないものの、繋ぎとして別方向へクイックブーストを行うことで、チャージ時間を稼いで高速で鋭角的回避機動を行うことがポピュラーである。

 

・コジマ粒子

国家解体戦争以前、およそ七年ほど前に発見された、重金属元素。発見者のコジマ博士にちなんで命名された。

ネクストの機関であるコジマ・ジェネレータを見るに発生方法も確立されているものの、企業によって秘匿されている。

ネクストをネクスト足らしめている先進技術の塊であり、高いエネルギー効率を持つとされるが、その反面、深刻な環境汚染を起こす物質であることも判明しており、扱いには細心の注意を払う必要がある。

ネクストの整備の際は、専用の防護服を必要とし、運搬においてもディムフロスト・コーティング(極低温状態に過冷却する)した上で、密閉したコンテナ内に保管しなければならないと定められている。

ネクストを運用するとは即ちコジマを扱うことであり、戦場では否応なく汚染が広がることとなる。

 

・国家解体戦争

人口増加や食糧危機、エネルギー資源の減少によってテロリズムなどが横行し、国家の統治能力が著しく低下。その代替者として立ち上がった六大企業グループによって引き起こされた、国家対企業の全面戦争のことを指す。

企業側が新兵器アーマードコア・ネクストを投入したことにより短期間で終結し、企業の圧勝にて終わった。その後、企業が以前の国家に取って代わっている。

 

・コロニー

特権階級である企業関係者以外の人口が住まう居住区、人口密集地の総称。旧来の国家レベルの巨大なものから小さな村のようなものまでスケールは様々である。

企業とコロニーの代表者以外は自由市場に参加できず、他の住民の衣食住は企業が保証している。

しかし、食糧やエネルギー不足は解決できておらず、一部を除く住民は貧しい生活を余儀なくされている。

 

さ行

・専用制御システム(FRS)

Fractional Regulating Systemの略称。

IRSからの命令を受け、各パーツのコントロールを行う専用制御システム。

FRSはIRSから伝達された命令を機体レベルの最適化を損なわない範囲で、パーツレベルで最適化し実行する。

一般的に、機体制御精度については、IRSよりもFRSが重要な役割を果たす。

FRSは専用のメモリチップによりその性能を強化することができる。ただしメモリは有限で、最大でも個別の性能の一割程度の強化が限度である。

 

た行

・ダイレクト・リンク

*本編のオリジナル用語。

リンクスの脳から発信された電気信号は、脊髄のAMS制御装置を通過すると人工的な電気信号に変換され、ネクスト頭部のIRSへ送信される。これによってコクピット内のリンクスの実際の肉体への信号を遮断し暴れないように設計されているが、AMS由来の機械義手を利用した場合、変換された擬似信号が機械義手にも及んでしまい、コクピット内部で義手が暴れてしまう事態となった。その不具合を解消するために提案されたシステム。

文字通りリンクスが発信する信号を、IRSではなくACSに直結させるというもので、本来は起きるはずのない『バグ』を意図的に実行するのに近しい。ただし、これの使用には深いレベルでのAMSリンクが必要であり、使用者が受ける負荷は飛躍的に上昇してしまう。

本来、機械によって不必要で微細な信号は無視されるが(人間が空間内で寸分違わずピタリと静止できないのと同じように)、ダイレクトリンクはあらゆる情報がネクストに通うため、まるで人間のように精密に稼働することとなる。

リンクス戦争終了後においては、義肢の研究が進み、ダイレクト・リンクを行わずとも義手への電気信号を遮断するシステムが開発されている。

 

・ディムフロストコーティング

ネクストの運用・運搬は、『危険物(コジマ粒子)運搬に関しての規定第三項一目』に従ってコンテナ内部などに隔離し、作戦領域上空に到達するまでは完全密閉状態に保たれる。このとき、内部はコジマの分子運動を阻害するため極低温状態が望ましく、ネクストの装甲表面は特殊な冷凍方法によってコーティングが施される。これをディムフロストコーティングと呼ぶ。

ディムフロストコーティングはネクスト出撃後、展開したプライマルアーマーのコジマ粒子に反応して剥がれ落ち、白い霜を散らす。

 

・統合制御体(IRS)

Integrated Regulating Systemの略称。ネクストの頭部に存在し、いわばネクストの脳ともいえる。アナトリアで研究されていたものの、イェルネフェルト教授の死後、部下たちが技術をアスピナに持ち去り、唯一の専門性であった商品を失い、アナトリアは経営困難に陥ることとなる。

AMSから伝達された情報を解釈し、機体レベルで最適化した命令を、各パーツ(FRS)へ伝達する。

IRSは、動きのイメージの補完や、アイセンサーなど機体に備えられたセンサーが得た情報の処理も行い、AMSへ送信しリンクスに渡る。

また、IRSで得られたパイロットデータはオペレータにも送信され、ミッション中のモニタリングも行われる。

 

・ドミナント

先天的な戦闘の才能を有するという存在への呼称。先天的戦闘適正者。

初出はアーマード・コア ラストレイヴン。

 

な行

・二段クイックブースト

一部のリンクスのみが使用できるというテクニック。

クイックブーストはクイックブースター内にチャージされたコジマ粒子を急速にプラズマ化させ推力として放出することで急加速する技術であるが、リンクスがクイックブースト使用の信号をコンマ数秒待機状態で停滞させると、ブースター内で消費段階にあるコジマ粒子の空き容量に追加でチャージされる仕組みとなっている。これらを一気に解放することで、通常よりも高い推力を発生させるのが、二段クイックブーストと呼ばれている。

 

・ネクスト

アーマードコア・ネクストの略称。

 

・ノーマル

旧世代のアーマードコアを、ネクストと混同しないように付けられた通称。

 

・ノワール

本編の主人公機。アセンブルは以下の通り。

その名の通り全身を黒で塗られたネクスト。フレームパーツは国家解体戦争以前に、アナトリアにて技術研究用に受け取っていたファーストロットの古いパーツであり、特に腕部のアリーヤは、セカンドロット以降不採用となった肘部の副腕(サブアーム)機能がそのまま存在し、格納用のレーザーブレードを装備するなど一時的に四本の腕を利用可能。

黒の名はワタリガラスであるレイヴンの毛色から取られ、フランス語なのは彼の出身国であることから。

ちなみに、彼がレイヴン時代に操っていたACも同様の名前が付けられていたようである。

 

HEAD:HD-HOGIRE

CORE:SALAF-CORE

ARMS:03-AALIYAH/A

LEGS:SALAF-LEGS

 

F.C.S:INBLUE

MB:MB107-POLARIS/CB-JUDTH

SB:AB-HOGIRE/AB-HOLOFERNES

BB:LB-HOGIRE

OB:03-AALIYAH/O

GENERATOR:GAN01-SS-G

 

ARM WEAPON R:04-MARVE

ARM WEAPON L:03-MOTORCOBRA/MR-100R

 

SHOULDER WEAPON:-

 

BACK WEAPON R:OGOTO

BACK WEAPON L:RDF-O200

 

HANGER WEAPON R:EB-O600/-

HANGER WEAPON L:EB-O600/-

複数種あるパーツについて、おおよそアマジーグ撃破以降は後者を使用している。ただし、格納用レーザーブレードは対ネクスト戦においては必ず携帯している。

 

は行

・パックス・エコノミカ

六大企業によって掲げられた『経済による平和』を指す。

国家解体戦争後の企業のスローガンであり、転じて「企業がとる行政体制の通称が即ち『パックス』となった。

企業は、このシステムを以て、限りある資源の節度ある再分配を最適に実現するものであると喧伝したが、世界を明確に階層化する新システムは、ある意味で社会主義的、さらに言えば奴隷制度的ですらあった。

 

・ハイエンドノーマルAC

旧来から存在する、レイヴンが扱っていたAC。国家解体戦争以前から普及していたACであるが、ネクストの登場と国家の崩壊、レイヴンの激減によって生産数が減り、以降は企業量産機として適した形に整備された固定されたAC、いわゆる現在のノーマルが企業の通常戦力として普及した。

 

・プライマル・アーマー(PA)

ネクストを象徴する技術の1つ。

機体周辺に散布したコジマ粒子を安定的に還流させることで、慣性抑止フィールドとも呼べる力場を形成、自機に向かってくる各種攻撃の速度や威力を減衰させて受けるダメージを軽減・無効化する防御機構。

プライマルアーマーの実用化によって、ネクストは他の追随を許さない破格の防御性能を獲得しており、現行の機関砲やミサイルでは容易にネクストを撃墜することができない。

ただし、連続した被弾などによってコジマ粒子が吹き飛ばされた場合、プライマルアーマーの形成が困難となり、最悪の場合は消失してしまう。コジマ・ジェネレータによって生成されたコジマ粒子が順次供給されることで再形成される。

国家解体戦争に於いては、このPAとQBによってノーマルAC(ハイエンドノーマル)に対する莫大なアドバンテージを発揮し、戦争を勝利に導いたと言っても過言ではない。

 

・副腕機構

アリーヤ・フレームの腕部に備えられたサブアーム機構。

当初、腕部の照準性能を改善するために備えられた機構であるが、テストリンクスが三本目、四本目とのAMSリンクに違和感を訴えたため、プロジェクトは凍結。試製品の一部は初期ロットタイプとして、リミッターがかけられたまま市場に流され、アナトリアに流れたアリーヤの腕部パーツも初期ロット品であった。

セカンドロッド以降のアリーヤの腕部については、マガジンの交換やハンガーウェポンの換装をサポートするサブアームとして完成した。

初期ロットにはマニピュレータおよびレーザーブレードのエネルギーオシレータも搭載されており、サブアームを利用してレーザーブレードやハンドガンなど、格納可能な小型兵装程度なら並立運用することも可能。

 

 

ま行

・マッスル・トレーサー(MT)

大型作業機械を武装することで軍事転用した、大型小型問わず、戦車や艦船、戦闘機などに分類されない戦闘兵器の総称。人型を模しているものあれば、そうでないものもあるが、もっぱら「人型に近いがノーマルではない」ものを指す言葉に変わりつつあり、単なる非人型の巨大兵器はそれぞれの個別名称で呼ばれることが多い。

 

や行

 

ら行

・リミッター(AMS)

独自設定。

AMSには4つのリミッターがかけられた状態で運用されている。これは主にリンクスの命を守るための機構で、通常では解除コードはおろかその存在さえも気付けないよう秘匿されている。

ただし、AMSのより深い境地を求めたリンクスにのみ、AMSはその答えを開示する。

-第一リミッター《リミテッド・クォーター》

第一層目の扉。

莫大な精神負荷をもたらす代わりに、ネクストの性能の理論値をそのまま引き出すことが可能となる。アマジーグやジョシュア・オブライエン、ハリなどは常にこの領域で戦っている。00-ARETHAはこのリミッターが存在しない。

脳の知覚システムが拡張され、視力が向上するといった作用が報告されている。また、クイックブースターに使用するコジマ粒子量を緻密に操作することで、いわゆる二段クイックブーストと呼ばれるテクニックも行使できる。

ただし、300秒ほどで脳神経が焼き切れる。

 

-第二リミッター《リミテッド・ハーフ》

第二層目の扉。

AMS適正値が満たされなければ命の危機が生ずるレベルの深い没入度である。

ネクスト本来の機能が行使可能となり、たとえばファーストロットのAALIYAH/Aに隠された副腕機能などを行使できる他、拡張された触覚がそのまま痛覚をも発生させる危険な状態である。

 

-第三リミッター《リミテッド・スリークォーター》

第三層目の扉。

常人であれば30秒と保たない領域。

時間経過がゆっくりに感じるほどの狂気な世界である。

整波装置の微細制御により、プライマルアーマーに指向性を持たせることが可能となる。

 

-第四リミッター《アンリミテッド》

第四層目の扉。

常人であれば9秒で死ぬ領域。

時間経過がさらに停滞し、リンクスの全神経が獰猛に働く。

またネクストも理論値以上の性能を発揮し、ジェネレータが規格を超えたエネルギーを生産。さらにブースター出力も桁外れになる。

 

 

・リンクス

AMSを利用する、ネクストACパイロットを指す。繋がるもの(Links)。あるいは、渡鴉であるレイヴンに対してLYNX(山猫)であるという考え方もある。

リンクスになる、即ちネクストを操縦するにはAMS適正が必要であり、リンクス戦争時代、適正の低いものは「粗製」高いものは「天才」だと持て囃されていた。

しかし、マグリブの英雄アマジーグや、単独でBFFとレイレナードの二つの企業を壊滅させたアナトリアの傭兵もAMS適正が劣悪であったとされており、AMS適正=戦闘能力であるというリンクス神話は、リンクス戦争後期頃には消滅していた。一方で、アスピナの傭兵ジョシュア・オブライエンなど、AMS適正の高さ通りに高い戦闘能力を発揮するリンクスも確かに存在する。

 

・リンクス戦争

パックス・エコノミカ以降、企業の代理戦争として多くのリンクスが参戦した、一連の戦争を指す。オーメル陣営によるBFF本社艦「クイーンズ・ランス」撃沈により、ノーマルを始めとした通常戦力を失ったレイレナード陣営は防戦の先に敗北しかなく、ネクスト精鋭部隊による敵拠点の徹底的な破壊による勝利のほかに道はなくなった。しかし、アナトリアの傭兵によってレイレナード本社を、アスピナの傭兵によってアクアビット本社を破壊され、オーメル陣営の勝利という形で幕を閉じたものの、謎の襲撃によってアナトリアは崩壊した。時を同じくしてアスピナも唯一のリンクスを喪失し、オーメルと合併してアスピナ機関として成立している。

 

・レイヴン

今で言うノーマルACを駆り、国家解体戦争以前は世界を席巻していた傭兵パイロット。

レイヴンを雇うには多額の費用が必要とされ、国家間では虎の子の兵器として重大な任務に重用されていた。

しかし、国家解体戦争によってネクストが登場したことにより、ベテラン・ルーキー含め膨大な数のレイヴンが命を落としている。また、戦後の企業の主力はネクストであったため雇用もままならず、戦後しばらくはコロニーを襲撃して食いつないでいたレイヴンも多く存在したという。

数年後には企業もリンクスとネクストを代替不可能な貴重品であると認識したらしく、一般レイヴンなどを雇い入れて運用している。

 

わ行

 

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