魔王が勇者の近くにきちゃった。

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最終章

「勇者イヴィハドルよ!よくぞ余の城へ参られた!お主を呼んだ理由はただ一つ!たった一つの余の願いを叶えて貰うためなのじゃ。この願いを、見事叶えた暁には!余にできる限りの貴公の願いを叶えてみせよう!富でも名誉でも貴族階級でもなんでもじゃ!そのために、先ずは余の願いを叶えて貰うが、構わないかな?」

拉致同然にここへ呼んでおいていけしゃあしゃあとよく言えるものだ......しかし、富や名誉というのは魅力的だ。なんといっても王が自らそう約束を交わすのだから。裏切りの可能性は低いと見ていいだろう。

「はい、王様。本当に、あなた様にできる限りの願いを叶えて貰えるのでしたら」

「何を言うか!余は今までで数えるほどしか嘘をついておらんわ!ましてや、金や名誉!貴族階級などと言う陳腐なものいくらでもくれてやるつもりじゃわい!–––で、余の願いを聞いてくれるのじゃろうな?」

「勿論です王様。私は金のためにあなた様の願いを叶えましょう」

「よし気に入った!–––余の願いというのはな、人間界を脅かす魔物を統べる王、魔王ジュラドイヤルの討伐じゃ。奴が最近目覚めたには貴公も知っておるだろう。そしてその旅路は辛く、厳しく、長いものになるだろう。できるか?」

「はい!このイヴィハドル!見事魔王ジュラドイヤルの首をお持ち帰りし、あなた様に献上することを誓います!」

「よく言った!ならばその箱に入っている現金と剣を持ち魔王ジュラドイヤルを討ち取って参れ!」

こうして勇者イヴィハドルは王国を抜け。魔王ジュラドイヤルの首を欲し旅に出たのであった。

 

王国から旅立って10日、勇者イヴィハドルは魔王ジュラドイヤルと対決をしていた。

「ウッソだろお前!!なんで「かけだし冒険者の町」にいるんだ!」

「え?なんでって言われても、お前より弱い部下でお前を殺そうとするより僕が直接お前が弱いうちに、僕たちの計画の邪魔となるものは早期的に手を打っておいた方がいいに決まっているじゃん?–––つーかなんで僕を殺しに来るの?増え過ぎた人間を間引いて人間が汚した山を、海を、空を、自然を浄化して人類が増えすぎていない以前の地球に戻そうとしているだけなのにできれば殺したくないって言うのが本音なんだけれど殺しに来るなら殺すしかないじゃん?–––って説明しても剣を下ろさないんだね。それほど王の褒美が欲しいのか仕方がない。......しね」

魔王ジュラドイヤルの放った通常斬撃Lv.99が勇者イヴィハドルの首を跳ね飛ばす。たった1発の斬撃で、勇者は死んだ。

 

 

その後魔王は人類をちょうど良い所まで減らし、荒廃した自然を緑豊かなものとし、再び眠りについたという。

因みに勇者イヴィハドルが金を欲しがった理由は病気の妹が居たからだそうだ。その妹は現在人類復興の第一人者として働いている。病気ながあったことなど全てすっぱり忘れて。兄がいなくなった悲しみをその仕事で見ないようにしているらしい。まあだからなんだということなんだけれども。

 

続かないよ?この話はここでおしまい。読んでくれてありがとうね。

じゃあバイビー

 

PS:魔王様、あと100年ほどで人類が規定値に達します。そろそろ起きて下さい。うがいをして朝ごはんを食べて歯磨きをして下さい。また寝坊しても知りませんよ。 by魔王軍幹部 ヴォルデモルハイゲ


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