GX11話です。
5がつ22にち
きょうからにっきをつけることにしたの。
ママにいったらほめてくれた。
ママだいすき!!
でもいっしょにすんでるママとおんなじかみのいろのおんなはきらい!
あいつ、ママをえっちなめでみてる。
わたしがママをまもらなきゃ!!
5がつ24にち
きょうはママがおしごとでいないからつまんない。
ペットをなのるふしんしゃにけーい?をしめせといわれた。
けーいってなんだろう?
ふしんしゃはきりかにすぐつれていかれた。
きりかは「アタシはおねえちゃんデスからキャロルをまもるのはあたりまえデス」といってた。
きりかもあねをなのるふしんしゃだった。
5がつ25にち
きょうはパーティーなんだって!!
さきもりのおたんじょうびでごちそうがいっぱいだった。
ママのつくったケーキはとってもおいしかった。
まえにたべたふわふわのケーキもおいしかったけど、きょうのクリームたっぷりのケーキもあまくてすっごくおいしい!!
あれ?まえっていつだったかな?
うーんおぼえてないしよくわかんないや。
あとさきもりはよくわかんないこといってた。
つるぎときたえたこのみがかようなしゅくふくをうけるとはぎょーこーとかなんとかいってたけどじゅもんかなにかかな?
6月3日
今日もママはおしごと。
でも、わたしがいい子にしてたらほめてくれるから大好き!
ぎんいろのかみのアイツをたずねてモジャモジャとおとなしそうなのが来た。
モジャモジャはとにかくうるさい。
おとなしそうなのはなんだろう?
なんかアイツこわい。
アイツらはママについてのしゅくじょきょーてー?とかいってた。
わけわかんない。
6月5日
今日はママのおしごとについていった。
はじめて見るけどアイドルのおしごとってキラキラしててスゴい!
かなでっていうママのまねーじゃーとなかよくなった。
あめくれるし、かなではすき!
ママといっしょにおしごとしてたさきもりはよくわかんない。
ママといっしょでむずかしいこといってるけど、ママとちがってぜんぜんいってることわかんないもん。
じょーざいせんじょーってなんだろう?
6月7日
今日はマリアおばあちゃんとかいものに行った。
「ナイショよ」といってわたしだけにおかしかってくれた。
おばあちゃんがかってくれたちょこれーとはあまくてとってもおいしかった。
おばあちゃんはきびしいけどやさしいからすき。
でもアイツはわたしがちょこれーとたべてるのみておばあちゃんにおこってた。
やっぱりアイツきらい。
6月12日
えるふないんとかいうわたしそっくりのやつに会った。
なんかわたしを見てコッケー?とかいってた。
にわとりさん?
アイツはなんかトゲトゲしててあんまりすきじゃない。
6月20日
今日もママのおしごとについていった。
かなでは今日はいそがしいからかわりにおがわが来た。
ママに聞いたらおがわはニンジャらしい。
日本にはふつうにいるってどこかで聞いたけど、ニンジャははじめて見た。
おがわはさきもりのマネージャーなんだって。
ママとさきもりの2人によばれたとき、おがわが2人いるように見えたけど、気のせいだよね?
6月27日
クマさんに会った。
いそいでしんだふりしたら、クマさんは笑ってた。
クマさんにはじめて会ったときのママそっくりなんだって!!
えへへ、うれしいな!!
クマさんにえいがのでぃーぶいでぃーをもらった。
かえったらママと見るってやくそくしたけど、ママはきゅうにおしごとになっちゃったんだって。
あったかいものをくれたおねえさんがあるかのいずとかいってたけど、なんだろう?
どこかで聞いたことあるんだけど、どこだったかな?
7月3日
今日はお留守番できりかとペットと3人でゲームしてた。
きりかは弱っちくて1人でデスデス言ってた。
ペットはあんまりわたしと話しちゃダメなんだって。
なんでだろう?
ママの言いつけをやぶっておこられるのもアリとかぶつぶつ言ってたけどほっとこう。
ママにおこられるようなことしちゃダメだよね!
ペットはたぶんアイツといっしょでわるいこなんだ。
わるいこだからゲームでぼこぼこにしたら、なんか喜んでた。
きもちわるい。
7月10日
アイツは今日もわたしにつきまとってくる。
すごくウザい。
何をしてもママをえっちな目で見てるかぎり、アイツはわるいやつ!!
今日はごはんにピーマン入ってたしぜったいにゆるさない!
ピーマンだけよけたらママにおこられちゃった。
すききらいするのはわるいこなんだって。
がんばって食べたらママにほめられた。
7月19日
海に行くからじゅんびするんだって。
おばあちゃんをおばあちゃんって言ったらなんかこわいかおしてた。
みんなは悪くないって言ってくれたけど、わたし、なんか悪いこと言ったのかな?
おばあちゃんはおばあちゃんなのにふしぎだな。
7月20日
今日は海に行った。
モジャモジャがうるさかったけど、すごく楽しい!
みんなでじゃんけんしたとき、さきもりだけへんなチョキだしててかっこいいチョキって言ってたけど、へんなの。
でも楽しかったのに、青いお人形さんがいきなり出てきてみんなこわいかおしてた。
青いお人形さんはわたしを見てすごく笑ってたけど、なんでだろう?
わたしは青いお人形さんのますたーなんだって。
ますたーって何?
7月21日
ママがあるかのいず?ってやつらをやっつけにいったら、わたしのところに青いお人形さんが来た。
よくわかんないけど笑いながら「ごぶじでなによりです。ますたー?」だって。
わかんないわかんないわかんないッ!!
そのあとも「いちばんのりのえいよをあずかります。ますたー、おたっしゃで」って言われたけどわたしにはわかんないよ。
でも、なんだかモヤモヤする。
青いお人形さんはおばあちゃんがやっつけた。
お人形さん、こわれちゃったのかな?
さいごにわたしを見るとき、すっごくやさしいかおしてた。
おばあちゃんにはこわいかおしてたのに、なんでわたしに…
心のモヤモヤがぜんぜんおさまらない。
オレは一体何をやっているのかッ!?
***
♪銀腕・アガートラーム
白銀のシンフォギアを纏うマリア・カデンツァヴナ・イヴと水を操るオートスコアラーガリィ・トゥーマーン。
1人と1体の闘いは終始ガリィが優勢であった。
お婆ちゃん事件からメンタルにダメージを受けていた、アガートラームを纏うのは過去に一度のみで馴れていないなどの様々な要因が重なっているのは確かだが、その事を抜きにしてもその力の差は歴然だった。
「ホラホラ、気合い見せろよッ!!ハズレ装者ァッ!!」
強い。この敵は純粋に自分よりも強い…
かつて自分は力を追い求めた。
自分から妹を奪った残酷な
しかし、どれだけ力を付けようと、待っていたのはもっと残酷な
はじめて彼女が神崎蘭子の戦闘を見た時の絶望は計り知れない。
自分には妹の…セレナのような才能は無い。
蘭子のような
目の前の敵にすら勝てないちっぽけで矮小な存在でしかない。
「だとしてもッ!!」
今、自分の後ろには守護るべき人が居る。
自分をお婆ちゃんと呼ぶのはいただけないが、彼女は大事な家族だ。
なんとしても、彼女が避難する時間だけは稼ぐ必要がある。
ーINFINITE†CRIMEー
銀の左腕から短剣を抜き、周囲に展開、放出する。
「まぁたそれぇ?もう見飽きたんですけどォッ!!」
ガリィが水を纏う手を横に薙ぐと全ての短剣が力を失い地に落ちる。
「さぁて、そろそろ昨日の続きをやって…ってオイッ!!」
ガリィがマリアの方に向き直すと、キャロルを抱えて走るマリアの後ろ姿が見えた。
敵の討伐よりもマスターの安全を優先する様には好感を覚えるが、今この時に至ってはガリィにとって非常に都合が悪い。
同僚達が倒されるリスクを承知で神崎蘭子の足止め役を買っているのだ。
失敗しましたなど彼女の矜持が許さない。
「このままキャロルだけでも…ッ!!」
「オイ」
咄嗟に短剣で受け止めるが、急に現れたガリィの横薙ぎに対応できたのは半ば奇跡だ。
「舐めた真似してくれんなよ?ハズレ装者…」
クルクルとその場でバレエダンサーのように回りながらガリィはマリアに詰め寄る。
「オラッ!!」
「キャッ!?」
ガリィの力押しに耐えきれず、マリアが吹っ飛ぶ。
どうやらその一撃でマリアは気絶してしまったようだ。
「あっ、ヤベ、やり過ぎた」
「お婆ちゃんッ!!」
己の主に目が行く。
え?お婆ちゃん?どういう事?なんで覚悟決めた今になってそんな面白そうな事になってるの知っちゃうかなぁ…
最高級の料理が目の前にあるのに手を出せない無念。
もし、造られた存在であるガリィに心という概念が備わっているとしたら、ソレは悔しさ、という言葉が相応しい。
しかし…
「マスターにおかれましてはご機嫌麗しゅう。戦闘中なので略式で失礼しますね☆」
スカートの端を持ち、主に挨拶する。
「ご無事で何よりです。マスター?」
「え?なに?わかんない。わかんないよ…」
困惑しているところを見るに主は自分の事がわからないようだ。
寂しい、と人であれば感じるところだが、彼女はオートスコアラー。
我が名はガリィ・トゥーマーン。
杯を司り、キャロル・マールス・ディーンハイムに仕える
ならば、ここで主に伝えるべき言葉は一つしかない。
「ガリィは一番乗りの栄誉を預かります。マスター、お達者で」
***
『マリア姉さん…』
セレナ?私は…アイツに…ッ、キャロルはッ!!?
『大丈夫、マリア姉さんは気を失ってるだけだから、あの子もまだ無事』
そう、良かった…って全然良くないわね。
状況は変わってない。
『マリア姉さんはアイツに勝ちたい?』
…正直、難しいと思ってるわ。
切り札のイグナイトも昨日みたいに失敗したら…
そうなったら誰があの子を守護ると言うの?
『だから蘭子さんが来るまで時間稼ぎ?』
仕方ないでしょッ!!?
私に力があればッ!!
でも、私はあまりにも弱い…弱いのよ…
『慈愛の聖母よッ!!秘められし魔力を解き放つ時は今よッ!!』
セレナ?なんで今蘭子の真似を…
『弱いなら弱いままでいい。マリア姉さんらしさであの子を守ってあげて』
セレナ?待ってッ!!?
だからなんで蘭子の真似を…
***
それは夢か幻か…
気を失った数瞬、亡き妹の声を確かに聞いた。
ずっと弱いままの自分は駄目だと思っていた。
しかし、それでも尚弱き自分の罪の象徴たる亡き妹は自分の為に声を届けてくれた。
恨まれているとばかり思っていたが、フロンティアの時といい、自分はどうにも心配ばかりさせているらしい。
…人並みの幸せに触れて長らく忘れていた。
弱い自分からの叛逆
これこそが自分の
ならば、今ここで弱い自分を自覚した事がなんなのか?
痛い程に知っている事を再度自覚しただけである。
年頃の女子高生からお母さんと呼ばれたり、幼女からお婆ちゃんと呼ばれる事の方がよっぽど深刻だ。
今、そのお婆ちゃんと慕ってくれる幼女が危機に晒されている。
彼女を守護るのは一体誰だ?
私をおいて他に誰がいるッ!!
「アン?ようやく起きたか?ハズレ装者ッ!!」
右腕を氷の刃に変えてガリィが突進してくる。
短剣で受け止めるが、やはり力の差は歴然だ。
「キャハハハハッ!!弱っちいッ!!弱っち過ぎるぞッ!!ハズレ装者ァッ!!」
ガリィが氷の刃を振り回す度に受けきれずに新しい傷を負う。
「そんな事…私が一番よく知っているッ!!」
だが、先程までと違い、彼女の眼の輝きは微塵も絶望の色を映していない。
「私はもう二度と失わないッ!!溢さないッ!!」
長い戦闘で初めてマリアが攻勢に出る。
「だったらどうする?ハズレ装者ッ!!弱っちいお前がどうやって力に対抗するっつうんだよッ!!?」
斬撃を受けたガリィの身体が水になって崩れ落ち、背後からまたガリィが現れる。
ガリィへと向き直り、シンフォギアのコアに手を伸ばす。
それは…ただ、強くあろうとした弱い自分から、弱さを受け入れた弱い自分へのバトンタッチでしかないのかもしれない。
「そうだ…らしくある事が強さだというのなら…」
「私は弱いまま、この呪いに叛逆してみせるッ!!」
「イグナイトモジュール、抜剣ッ!!」
その時、白銀は漆黒に染まった。
序盤読みにくかったらすみません。
幼女化キャロルちゃんの成長の過程と周囲への認識を書いときたかった。
らんらんは今回ほぼお休みですが、カッコいいマリアさんが書けてるといいなぁ…
XV2巻購入しました。
やっぱりアマルガム回素晴らしいですね。
何回も見てるのに、サンジェルマンとのユニゾンで泣きそうになります。
有名な話ですが、これの元ネタがシンフォギアライブというね…
オマケ
セレナ・カデンツァヴナ・イヴ
姉が相当心配なのか、シンデレラの靴の助けを借りてちょくちょく姉にアドバイスを送るマリアの妹。
心優しい性格で、死後バラルの呪詛から解放された後も姉に寄り添っている守護霊ヒロイン。
姉にも伝わっているが妹も普通に熊本弁を理解していた。