チート転生したらしいが熊本弁しか喋れない   作:祥和

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心地の良い夜ね(こんばんは)

昨日オンリーのお気に入り追加数…1612…だとぉ!?

マジっすか…ありがとうございます!

読んでくれる皆さまへの感謝がある限り、俺は止まらねぇからよ!


第5話 豊穣の女神

やべえ…

 

何がやべえって未来ちゃんがやべえ…

どう考えても心配させ過ぎたよな…

 

とりあえず返信だけしとこう。

翼さんをダシに使う形だけど、別に間違いでもないから仕方ないよね。

 

『我、輝き持つ者と共に蒼の歌姫の居城に招かれん』

 

ん?何でメールまで謎翻訳かって?

俺が聞きたいよ…

 

どうやら、コミュニケーション目的の行動は全てこのフィルターが掛かるらしい。

 

学校の筆記試験とかは普通に書けるのにね…

ホント、徹底してやがるよ、あの邪神…

 

よし、送信っと…

 

『良かった、無事だったんだね?でも今度からはもっと早く返事が欲しいかな?電話までしてるのに全然出てくれないから、蘭子にもしかしたらって思っちゃうでしょ?後、翼さんにあまり迷惑掛けないようにね』

 

返信早っ!!

普通にメール待機してたとしても、こんな早くそこそこの文章返せるもんなの?

女子高生ってスゲーな…

なんちゃっての俺には絶対無理だよ…

 

はぁ…帰ったらちゃんと謝らないとなぁ…

 

***

 

立花響と神崎蘭子が帰宅した後。

 

特異対策機動部二課の研究室にて、櫻井了子は二人のプロフィールに目を通す。

 

name : 立花響

age : 15

profile: 人類初となる聖遺物との融合症例。

第3号聖遺物ガングニールをその身に宿す。

 

name : 神崎蘭子

age : 16

profile: コードネーム:ブリュンヒルデと思しき少女。

完全聖遺物レーヴァテインを所持していると思われるが、聖遺物の使用により外見が変異したとの記録もあり、詳細は不明。

特異な言動からも察せる通り、何かしらの秘密を持っていると思われる。

 

「面白いわね…特にこの娘」

 

画面には、銀髪の少女の写真が映し出されていた。

 

***

 

どうしてこうなった…

 

まずは順を追って整理してみよう。

 

あの後、響ちゃんを家まで送り、帰ろうとしたところで未来ちゃんに呼び止められた。

 

お茶でも飲んでいったら?と。

 

それならば、とお邪魔する事になって今に至る。

よし、おかしな所は無いよね?

 

なら、なんで仁王立ちの未来ちゃんの前で響ちゃんと二人正座させられてるのかな?

 

過程と結果があべこべだよ!

 

「…で?私に隠してる事は何?」

 

鋭い…鋭すぎるよ!

あまりにも鋭すぎて鉄の塊にすら穴開けそうだよ…

 

響ちゃんと目を合わせる。

ちょっと!?響ちゃん目が泳ぎ過ぎ!

ホント、嘘吐けない娘だよ…

 

はぁ…未来ちゃんまで巻き込みたくないんだけどなぁ…

こうなりゃ一か八か…

 

「輝き持つ者、大神(オーディン)の加護受けし歌い手となり、禁忌の狩人討ちし光とならん」

 

「蘭子ちゃん!?」

 

本当の事を言う、だ。

ただし、謎翻訳付きでな!

 

「???えっと…響がカラオケで歌を歌ったら、何故かノイズが逃げて行った…かな?響、本当なの?」

 

「え?う、うん、まぁ間違ってはないかなぁ…アハハ」

 

よし!普段の謎翻訳なら日常会話ばかりだから未来ちゃんも理解してるみたいだが、こういう専門用語が混じると何が何やらわからなくなる。

そうなると、わかる単語から流れを把握するしか無くなるから、ああいう伝わり方になるのだ。

うまくいって良かった…

 

「むぅ、何か釈然としないけど、話せるようになったら話して貰うからね」

 

まぁ、疑問は残るだろうがそれは仕方ない。

 

要するに、バレる前に終わらせてしまえば問題無しだ。

チート能力フルに使えば何とかなるだろ…

 

***

 

なんか新型のノイズが出たらしい。

ていうか、連日連夜出過ぎじゃない?

 

ノイズって確か通り魔より出現率低いとか言われてなかった?

 

翼さんは運悪く別の場所に現れたノイズの駆除に当たっているし、さすがに響ちゃんを出撃させる訳にもいかんので、

 

「この劇場(オペラ)は我の独壇場よ!」

 

と、大見得切って出撃したのだが…

 

「………」

 

「………」

 

なんか白タイツの女の子とにらめっこしている。

ん?新型ノイズはどうしたって?

あのブドウみたいな奴なら瞬殺したよ。

 

ていうか、この女の子どっかで見た事あるような…

 

「ハッ、ちょいとばかし強えみたいだが、運が悪かったな?てめえを連れて来いって命令なんでな!悪く思うなよ!」

 

あっ!この娘、あの時の強面お兄さんにスカウトされてた娘だ。

俺が一度見たおっぱいを見間違える筈が無いから間違いない。

 

「って何処見てやがんだよ!!」

 

「…禁断の果実?」

 

「訳わかんねえ事言いやがって!妙に余裕ありやがるな、てめえ!気に食わねえ!」

 

いや、そう言われましても…

そんな立派な物持ってんだから見ない方が失礼だよね?

 

「おら!ちょいとばかしネンネして貰うぞ!」

 

―NIRVANA GEDON―

 

おっぱいちゃんが肩についてる刺の鞭を振り回した衝撃でエネルギー波を飛ばしてくる。

 

「こちとら完全聖遺物を使ってんだ!てめえの貧弱な装備で何とか出来るならやってみな!」

 

「裁キヲ……」

 

炎の壁が立ち上がり、みるみるエネルギー波を呑み込む。

 

「な!?今何しやがった!てめえ!」

 

おっぱいちゃんに動揺が走るが、まだまだこんな物で驚いて貰っては困る。

 

「我が名は傷ついた悪姫、ブリュンヒルデ!」

 

「またぞろ訳わかんねえ事言いやがって…」

 

「刮目するがいい!我が第2形態!」

 

そう、新必殺技のお披露目といこうじゃないか。

 

***

 

「拘束術式!解放!」

 

…まぁ、喋らなくても出来るんだが、気分の問題だ。

出てくるのは残念な単語だけど…

というのも、この技、直撃するとヤバいのでわざとタメを長くする為にこうやって残念ワードを口にしている。

 

「覚醒せし魔王の怒りに触れし事、後悔するがいい!」

 

右手に炎が集まり、剣の形を取る。

ただし、サイズがどう見てもおかしい。

どれ位おかしいかというと、この前出てきたデッかいノイズを3体くらいまとめて包み込めるくらいの大きさだ。

相変わらず意味わからん。

 

この間見た翼さんの技がカッコ良かったので、なんとなく真似してやってみたらとんでもない技が出来てしまったものだ。

 

「チクショウ!なんでこんな訳わかんねえ奴がデタラメな力持ってやがんだよ!!」

 

うん、ホントにね…

俺にもわからん。

 

「破邪なる刃、その身に受けよ!」

 

「破邪っててめえ、魔王じゃなかったのかよ!?」

 

そんな事言われても、オートで出てくるので知らん。

 

―煉獄ノ一閃―

 

炎の刃がおっぱいちゃんに向かっていく。

 

「チィ!こいつだけでも!」

 

おっぱいちゃんが手に持ってた槍みたいな物を明後日の方向に投げる。

ん?俺こっちだけど、何がしたかったんだ?

 

「ヘッ、アタシがやられてもフィーネがきっと!」

 

そう言っておっぱいちゃんが目を閉じる。

 

…そして、極大の炎の刃がおっぱいちゃんを包み込み、辺りに静寂が戻る。

 

「神崎!無事……だな。君には無用な心配だったか」

 

どうやら翼さんが救援に来てくれたようだ。

 

「しかしまた派手にやったな…」

 

翼さんが周囲を見渡す。

辺り一面焼け野原である。

 

火力に関してはもうちょい改善が必要だな…

 

***

 

「襲撃者に関する情報は無し…か」

 

風鳴弦十郎が呟く。

神崎蘭子の活躍により、襲撃者は撃退出来た物の、彼女の規格外の力により、襲撃者の生死すら不明の状態で完全に頭打ちになってしまったのだ。

 

「しかし、最近のノイズの出現頻度を考えると、無関係とは考えにくいですね」

 

緒川慎次が答える。

そう、ここ数日のノイズ出現頻度ははっきり言って異常である。

そもそも、十年に一度あるか無いかの災害でしかなかったのだ。

この未曾有のノイズ大量発生はそこに何者かの意図が込められていると考えるのが普通だろう。

 

「デュランダルの護送…見送った方がいいのかしら?」

 

櫻井了子が今後の予定について確認を取る。

 

「いや、黒幕が居るのなら、炙り出す丁度いい機会だ!予定通り行うが…護衛は翼から蘭子君に変更する」

 

そう言って、風鳴弦十郎は不敵に嗤うのであった。

 

***

 

あー疲れた。

 

あの後、響ちゃん経由で軽く報告して通訳して貰い、疲れているという事で早めに家に帰して貰った。

 

何故なら…

 

「何のつもりだ!てめえ!こいつを解きやがれ!」

 

おっぱいちゃんを拘束した状態でマイホームに転送しといたのだ。

わざわざあんなド派手な技使った甲斐があったね!

フッフッフ、このおっぱい、どうしてくれようか?

 

「くっ、殺せ!」

 

くっころ頂きました!本当にありがとうございます!

でもおっぱいちゃんは女騎士には程遠いんだよなぁ…

 

どうせなら翼さんに言って欲しいんだけど…

ダメだ、社会的地位が傷付かずに言って貰えるシチュが思い付かん。

でもいずれは言われたい。

心の目標ノートに書いておこう。

 

「何か喋れよ!無言が一番怖えんだよ!」

 

おっといかんいかん。

今は目の前の女の子(おっぱい)に集中だ。

まずはこの邪魔な白タイツ脱ぎ脱ぎしましょうね!

 

「あっ!てめえ!何か手つきがいやらしいぞ!?ぐっ!」

 

あ、ゴメン、痛かった?

ていうか…

 

「豊穣の女神よ!?これは如何なる事か!?」

 

そう、白タイツが肉に貼り付いて侵食している。

何コイツ?無機物の癖してそんなにおっぱい好きなの?

 

「ヘッ、相変わらず何言ってるか訳わかんねえな…驚いたかよ?この鎧の特性だ。こうやって、着けた奴を最後には喰い殺す呪われた鎧なんだよ」

 

つまり、おっぱいちゃんは半ば取り込まれてるという事か。

良かった…()()()()()()()()()()()

 

♪Star!!

 

「歌?何のつもりだ!?てめえ!」

 

おっぱいちゃんが喚き散らす。

そうは言っても、今から奇跡を起こすのだ。

ちゃんと歌わないとフォニックゲインが足りない。

 

「やめろ!今すぐやめやがれ!アタシは歌が大っ嫌いなんだ!」

 

まぁ、拘束は解いてないから何を言っても俺の歌を聴いてもらうんだけどね。

中身はこんなんだけど、見た目は美少女だから大丈夫でしょ。

 

そうして、歌を歌い終わる。

 

「我が希望の星よ!豊穣の女神に祝福を!」

 

ホント、締まらねぇ…




豊穣の女神=クリスちゃん

意味はわかるよね?

おまけのような本編の補足コーナー

Q:†終焉の巫女†さんは何でビッキーよりランランに興味持ったの?
A:完全聖遺物に変身機能は無い。
でも何故か自分が作った覚えが無いシンフォギアに近い機構を持っているように見える。
真実なら彼女の計画が第3者の介入によって根底から覆ってしまうので、ランランを調べる必要があるのです。

Q:OTONAは気付いてないの?
A:現時点では気付いてません。ただ、手駒のクリスちゃんとネフシュタンが行方不明の†終焉の巫女†さんは内心だだ焦り状態なので、延期する?みたいな事聞いてます。

Q:何故『Star!!』?
A:作者の趣味です。クリスちゃんとの距離を縮める為の魔法なので、ランランの持ち歌より、明るい歌にしたかった。
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