愉悦道中記(凍結)   作:壇クロト

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ここだけオリ主がオリ主していますが、あくまでこの作品の主人公はゴブリンスレイヤー本人です。

物語進行役がどのような存在かを分かってもらうためのプロローグだと思って貰って構いません


プロローグ

どこだ・・・ここは?

俺としての記憶の最初は何にもない大地の真ん中でポツンと立っていたところから始まった。何故俺がその場にいるのか、自分は何者なのかということも分からなかった。だが、確かに己が使うことのできる力は理解出来ている。よくわからない状況だった。その場から歩き続け幾日か経ったころ、集落と思わしきところから煙が上がるのが見えた。己が確立されてから人に会ったことのない俺は、一縷の望みをかけて火の手の上がる集落に向かった。不思議なことに走る速度も、常人とは思えないほど早く、息も全く上がらないという今となればオカシイと思うことができる状況だったが、当時の俺にそんなことに意識を割いている暇などなかった。俺に有ったのは、誰でもイイから人に会ってみたいという感情だけだった。

 

俺が集落に辿りついた時にはほぼ手遅れと思われる状況だった。あちこちに集落の人間だったと思わしき死体が転がっていた。どれも男の死体だけだったのを不審に思い息を潜めながら辺りを探っていると集落の中央に付近から女の悲鳴が聞こえた。警戒を緩めずに向かえば、正に悪魔と言える容姿をした化け物が集落の女こどもを中央の祭壇のようなものに載せ何かの儀式をしていた。

 

その様子を伺っていた俺の存在に気付いたであろう子どもの一人が助けを求めたことで状況は一変した。悪魔が俺の存在を明確に知覚し手下と思わしき化け物どもを俺に放ってきたのだ。当然これまで歩くことしかしてこなかった俺だ何も出来ないと思ったが、存外何が起こるのかは分からないものらしい。俺の体は初めて戦闘を行うというのにスムーズに動き、一番最初に俺と接敵したやつの攻撃をまるで分っていたかのように躱し、その反動を利用した手刀の一閃にて首を跳ねた。それからは、語らずともわかると思う。他の化け物に対しても同じように動き、首を直接狙えないような的には雷を纏った刺突にて体に穴をあけて殺す。例え、化け物といえども生物を殺したことに不快感を感じるかと思えば、何も感じずただ、敵を殺す作業を繰り返していた。手下を全て片づけたと思えば、親玉であろう悪魔が俺に向かってきたが、特に苦戦することもなく対応した。俺に攻撃が効かないと分かると、人質であろう己の背後にいる女子供に狙いを定め、そちらに特大の火球を放った。

 

間に合わない。例え間に合っても特大の火球だ。防ぐ方法など存在しない。それでも俺の体は人質と火球との間に立っていた。悪魔としてはこれで俺を始末できると踏んでいたであろう。かくいう俺もそう思っていたが、なんと俺の周りに半透明の骨のようなものが浮かび上がり火球を防いでいた。更に呆気に取られている悪魔を攻撃しようとすれば、骨がまるで鎧を着込んでいくかのように武装されていき武者のような様相となった。体を動かすイメージで浮かび上がった鎧は俺の意思のままに動き、悪魔を攻撃していく。その威力たるや鎧が持つ刀の一振りで、集落の外まで切れ込みが出来るほどだった。当然そんな攻撃を受ける悪魔は堪ったものではないだろう。不利と分かるや羽を広げ空へと逃げたが、鎧は刀でなく弓矢を具現化し逃げる悪魔に黒い炎を矢の形状にして放った。矢は、悪魔を打ち抜いたかと思えば、引火を起こし悪魔の亡骸を完全に消し去った。

 

これが俺の記憶の中で一番古い戦闘の記憶だ。

今となっては俺は転生者であり、当時嵌っていたゴブリンスレイヤーの世界にチートを持って転生したのだと分かる。この世界を創りだした神々よりも高位の神にチートを授けられ転生した俺の役割は、この世界のバランスを保ち、存続させることだという。その役割を果たすために俺は一切年を取ることなく、体の衰えなど存在しない言葉にすればGMという呼び方が正しいであろう存在となった。それでも一応は冒険者の体裁を保っておく必要があるため、ギルドに登録し活動を始めた。どうやら俺が転生したのは原作が始まるよりかなり昔のであるらしく、白金等級の冒険者はまだ存在していなかった。つまり、俺がこの世界初の白金等級であり、就任以来白金等級内に存在する格付け。その頂点に君臨し続ける最強の冒険者である。

 

そんな俺の目的は・・・

 

 

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「今日は雲行きが怪しいか」

 

その日俺は依頼を果たした後、その報告をすべくギルドへと向かっていた。普段俺は依頼を達成した後は使い魔などを使い早急に帰路に着くのだが、その日はたまたま歩いて帰るという選択肢を取っていた。だが、夕暮れというのに雲が出始め周りには不愉快な湿度を帯び始めていた。今からでも使い魔を呼び寄せるかと思い始めた時に、俺の感知にモンスターが引っ掛かった。どこからその反応が出ているか確認したところ、数キロ先にある小さな村のような場所が原因だと分かりそこに向かい走り始めた。俺は暇潰しを兼てモンスターに襲われている村を身分を偽って助けることもあるが、今回に至っては何故か先を急がなくてはならないと俺の本能が警鐘を鳴らしていた。

 

襲撃を受けた村に辿り着いた時には、ほとんど手遅れと思わしき状態だった。村を襲ったのは、この世界で一番弱いとされているゴブリンだったが、その数は村の大人では対処できない数だったのだろう、性別関係なく殺されていた。ゴブリン共は不愉快な声を上げながら村を我が物顔で歩いていたが、俺を見るなり獲物が増えたと思ったのだろう襲い掛かってきた。まぁ、返り討ちにしてやったが、何度見てもこのような光景は気分が悪くなる。生存者がいないか感知を発動してみれば、まだ息のある反応が固まったおり、その近くに1つ反応があった。急いで駆けつけてみれば、村のお姉さんという言葉一番当て嵌まると思わしき娘が、今まさにゴブリンに凌辱されそうになっている場面であった。娘の近くには、既にゴブリンに犯されたのであろうまだ子ども言える年の女子が転がっていた。そちらはもう用済みといったように体にナイフを刺されていて間に合いそうもなかった。

 

「薄汚い畜生どもが・・・」

 

娘に群がっていた4匹のゴブリンは瞬殺することはできたが、いかんせん俺が到着するのが遅かった。生存者はこの娘と、隠れているもう1人だけだろう。そして、ゴブリン共は村の外にも多数潜伏しているだろう。本来なら安全な所まで運ぶべきだが、そうも言ってられない。先にそちらを片づけなければ被害はもっと大きくなる可能性もある。俺はゴブリンの殲滅を優先した。

 

「そこに隠れている少年。すまない・・・。来るのが遅すぎた。君もこの娘も安全な所まで運んであげたいが、生憎時間がない。俺の使い魔を置いていくから運んでもらってくれ。

・・・友達や村人を助けられなくて悪かった・・・」

 

 

 

そう言い残し去ろうとする俺の目が見たものは、ゴブリンへの憎悪を宿した、少年の眼だった。

・・・俺は不謹慎にも嬉しくなった。この世界に転生して幾百年。漸く俺が会いたいと思っていたゴブリンスレイヤーに出合えたのだから・・・

 




どこからどう見てもNARUT●の能力を使っているオリ主
実はこれで序の口ですw

でも、原作の戦闘には一切加わらないそんな傍観者
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