モンハン世界に転生したので祖龍様に結婚を申し込んでみました。   作:彼岸沙華

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第0章:偶然が重なりましたがあなたに、会うために転生します
第一話 偶然が重なりましたがあなたに、会うために転生します《前編》


「好きです。結婚して下さい」

 

結婚

それは“ほとんどの人”の人生においての重大イベントの中の一つである。

現代においては、二人の愛し合う者がそれからの人生を二人三脚で歩んでいくことを誓うこと(独自解釈)。

人によっては人生の墓場なんて言ったりするが。

 

そんな重大イベントの一つである結婚を今自分は申し込んだ。

 

お相手の方は少々いえ、かなり混乱している様子です。

まあ、それも仕方のないことでしょう。

なにせお互いに、趣味も、好みも、性格も、全く知らないのですから。

 

でも、すこし誤りがあります。

自分は《彼女》のことを知っています。

先ほど上げたことは知らないですが。

その姿だけはずっと前から知っていました。

ストーカー?否と答えたいところですがこの状況、否定することは

できませんね。

なぜなら偶然もありますが《次元》を超えて会いに来たんですから。

《ここ》にいないかもしれなくて、いてもすぐに《殺される》かもしれなかったですが。

貴女はしっかりと《ここ》にいて、《殺そうとも》せずにちゃんと話を聞いてくれた。

 

《彼女》のその、鱗はどんな色でも染めることは決してできないと思わせるような《白》。

 

《鱗》と同じ《白》で壮麗な《翼》。

 

頭から伸びている《4本の角》はまるで偉大さを示す《王冠》の様。

 

その《眼》は《赤く》、《紅く》、世界にあるどんな宝石よりも美しい。

 

こんなつたない表現しかできない、自分の語彙力が嫌になってくる。

もっと《彼女》の《祖龍・ミラルーツ》様の魅力を表現できたなら。

これほどまでに悔しいことはありません。

そういえば、と。

いまだに再起動できていない《彼女》を見ながら

 

【挿絵表示】

 

《塔》というこの場所で逢えた運命を(勝手に)感じながら。

この《モンスターハンター》の世界に《転生》してからの事を思い出していくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここはどこだ」

 

見渡しても見渡しても真っ白な空間が広がっているだけ。

そこには家具も植物も何もなく室内か屋外かもわからずどこまでも続いているように思える。

 

「確か俺はモンハンで遊んでいたはずだ」

 

もしかしてこれは夢か?だがそれにしては妙に意識がしっかりしている。

もしかするとこれはよく物語であるようなあれか?

しかしもしそうだとすると俺は......

 

「おや、目が覚めたみたいだな」

 

 

「お前、んっ。あ、あなたは誰ですか?」

 

考え事をしているのに、いきなり声をかけないでよ。

びっくりしたじゃん。しかも、驚きすぎて初対面のしかも年上の人に

お前とか言っちゃったよ。一応すぐに言い直したけれどどうしよう印象最悪じゃないか。

えっとえっとどうしよう。

 

「言葉使いは別にいいよ。それよりも驚かせてしまってすまない。別に驚かせる

つもりはなかったんだ」

 

そういって頭を下げてくる。悪い人ではなさそうだ。

というか、年上だと思われる人がこう簡単に頭を下げてくると、なんかこう

逆にダメージを受けるのではやく頭を上げて下さい。

 

「えっと大丈夫です。頭を上げて下さい。それからえっとありがとうございます」

 

「ありがとう。それから別に気にしてないからいいよ。あとそうだねえ、

誰なのかという質問なんだけど」

 

「すみません。こちらから名乗りもせずにそちらのことを尋ねるなんて失礼ですよね。

自分は、」

 

「別にいいよ。こちらから名乗らせてもらうよ。まあ、名前はあるようでないようなものだからね。

とりあえず私のことは、そうだな《神》とでも呼んでおくれ。おっとこれじゃあ頭の可笑しいやつみたいじゃないか。と言ってもそれくらいしか呼び名の代わりになるものがないのだけどもね」

 

《神》か、さっき考えたことが本当に......

いや、もしかしたら違うかもしれないし。

とにかく訊いてみよう

 

「すみません」

 

「なんだい」

 

「神様なんですよね?」

 

「まあ、そんな感じだね。と言っても信じないのも無理はない」

 

 

「いえ、とりあえず信じたんですけど」

 

「ほう、信じてくれるか。ありがとう。それでなにか聞きたいことでもあるのかい」

 

「あの、えっと、」

 

言うのを少しためらってしまう。自分自身の事を聞くのは

 

「......自分は死んだんですか?」

 

そういうと神様は少し驚いたような顔をして

 

「どうして、そう思ったんだい」

 

「それは、まあ、こういうのが最近の物語によくありますからね」

 

「ああ、知っているよ。確かライトノベルだったかな。でも、たとえ予備知識があったとしても自分が死んだと思ったにしてはあっさりしすぎではないかい?」

 

そう言うと少し慌てたようにすぐ。

 

「いや、まだ君が死んでしまったと決まったわけではないが」

 

こちらへの気遣いが伝わってくる。やっぱりいい人。いや、いい神様だな。

 

「いいえ、お気遣い結構です。それで自分は死んだんですよね」

 

「はあ、誤魔化そうとしても無駄か。そうだよ、君は死んだんだ。それにしてもさっきも言ったようにずいぶんとあっさりした反応だね。もっと困惑するものだと思っていたのだが」

 

これで疑問の一つが解決したな。でも、言う前に感じていた少しの恐怖心はなくなっている。

神様がいい神様だったから安心しているのかもしれない。

 

「そうですね。自分でもそう思います。たぶん実感があまりないからだと思いますが。

だってこうして喋れていますからね。あと、大丈夫なら、それでいいやみたいな感じの性格も関係していると思います」

 

「なるほどね。確かに死んだ瞬間を覚えているわけではないみたいだし、こうして私と会話している。

実感が湧かないのも当然か。今までここに来た者は死んだ瞬間の事を覚えていて生気がない状態か、それと君の様にライトノベルの事を知っている者も居たがそのような者達は基本的に興奮状態、話を聞かないか、聞いたうえでめちゃくちゃな要求をしてくる者がそのどちらかだけだったからね。

君みたいな者は稀だから話をしていてとても楽だよ」

 

「大変みたいですね。自分以外にも結構人はここに来ているんですね」

 

「すまない、愚痴を聞いてもらって。そうだね、そこそこいるかな。まあ、その理由なんだが。」

 

「よくあるラノベのみたいな感じですか」

 

「ああ、そんな感じだ。神、つまり私のミスと言っても定期的に起きてしまう《システム》の《不具合》みたいなものだからね」

 

「不具合?どんな?」

 

あ、そういえばまだなんの神様か教えてもらってないなー。

 

「そういえば、まだ私がどんなことをするのか、教えてなかったね。《生》と《死》の管理をしているよ。

だいたいは、何らかの生物が死んだとき、そこに宿っていた魂の記憶を消して、新しく生まれてくる生物に魂を宿したり。傷ついた魂の修復、傷み過ぎた魂を作り変えるまたは消滅させる。新しい魂を作り出す。

君たちの言うところの《輪廻転生》だね。そのような事をやっているよ」

 

なんとなく流れから予想できてたけどやっぱりか。

 

「すごいんですね」

 

「そんな、大したものではないよ。私はただ魂が滞りなく循環できるように管理しているだけさ。《生》と言っても、生まれてくる者に魂を入れるだけ、《死》と言っても死んだ体から魂を回収するだけ、強制力みたいなものはないから、拒まれたら私にはどうしようもないがね。もっとも、拒める自我をもつ力の強い魂はほとんど無いし、何れここには来るから別に問題ないんだけどね」

 

「?、でも、それではこんな事起きないんじゃないですか?」

 

死を強制する能力が無ければ間違いは起こらないはずだよな。あれ、でもさっき神様は不具合って。

 

「ああ、そうだよ。普通に考えれば起こりはしない。だから、さっきも言ったように、不具合みたいなものなんだ。昔はこんな事はなかったんだ。だが、今から数年前、自我のある魂が突然ここに現れたんだ。しかもいつ消滅してもおかしくないような傷を負って。驚いたよ、なんてたって今までになかった異常事態だからね。取り敢えず魂を修復して何が起こったのか調べたよ。そしたらなんとその魂が生きていた人間から無理やり、《引き剥がされた》事が分かったんだ。そして、それがこのシステムがやったということをね」

 

えっ。《輪廻転生》の《システム》が人を殺した?。

 

「どうして、そんな事が起きたんですか」

 

「原因はここ数十年の《人間の急激な増加》。おそらく、それによりこのシステムが限界を超えたんだろうね」

 

「急激な人口の増加が原因。でもそれが原因でしたら前にも起きていそうですけど?」

 

 

「ああ、君の言うとおり。《数だけ》が原因であれば、前にもおきていただろう。爆発的に増えたのが他の生物であればこんな問題は発生しなかっただろうね」

 

他の生物であれば発生しなかった。つまり、わからん。

 

「どうゆう事ですか」

 

「魂の質の問題だよ。他の生物に比べ、人間は魂の質が高くなりやすいんだ」

 

「どうしてですか」

 

「簡単に言うと、長生きしたり、たくさんの知識をつけたりするからだね。もちろんそれだけが魂の質を上げる方法じゃないんだけどね」

 

「なるほど、つまり魂の質が平均でそれなりにある人間がたくさん増えて、処理落ちしてバグったかんじですか」

 

「そんなかんじだね。もっともなぜ魂を無理やり引き剥がすなんてことが起きているのかはよくわかっていない。

今のところは、処理をはやめたり、《異世界》に送ったりしているんだが時々こういう事が起きてしまう。設計段階で予測しておけば問題なかったんだがね。だから、罪滅ぼしのつもりで、君の様になってしまった者の、魂を修復する。地球に転生させるには時間がかかる。だから、特別に、」

 

「よくあるラノベみたいに、異世界に転生させてくださると。もしかして、なにか《特別な能力》なんかを付けてもらったりしてくれたり?」

 

「するよ。と言っても。そこまですごい能力はあげれないし、転生する世界は選べないけどね。すまないね。君の将来を奪っておいて、このくらいしかできなくて」

 

「それで十分ですよ。生まれ変われて、それだけでも満足なのに能力まで下さるなんて、なんてお礼言ったらいいかわかりません」

 

「それならよかった。それでは、どんな能力が欲しいんだい?」

 

「うーん。いきなり言われましてもどんな能力があるのかとかわかりませんし」

 

「そうだね。とりあえず欲しい能力を言ってごらん。できるだけ要望に答えられるようにするよ」

 

「そういえば、転生させてもらえる世界ってどんな世界なんですか?」

 

「ああ、すまない。言い忘れていたね。君が転生してもらうことになるのは、

《モンスターハンター》の世界だ」

 

「…………………えっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えっ、モンハンの世界!?

 

 

 

 

 

 




ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
まあ、とてつもなく拙い作品ですが。楽しんでいただけたでしょうか。
タイトルにもある通りこれは前編なのですか。元々は主人公が転生するまでを書こうと思ったんですが、途中経過で6000文字超えたと友達に言ったら長すぎるからわけろ(意訳)と言われました。言われなければそのまま10000文字近くのものを投稿していたとおもいます。たぶん読んでくれていると思うのでこの場を借りてお礼申し上げます。
ちなみに後編予定の文まだ全文書き終わってません。
本当は後編部分も書き上げてから投稿するつもりだったんですが。
書いてる途中にパソコンが突然再起動して一部がお亡くなりになったので、気分転換に投稿しております。
さて、それでは後編で会いましょう。

追記
11/14:挿絵追加
あまり上手くありませんが挿絵を描いてみました。
見苦しいと思いますが温かい目で見てください。

1/10:感想欄のアドバイスより、一部改変。


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