モンハン世界に転生したので祖龍様に結婚を申し込んでみました。   作:彼岸沙華

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第二話 偶然が重なりましたがあなたに、会うために転生します《後編》

「ああ、すまない。言い忘れていたね。君が転生してもらうことになるのは、

 

《モンスターハンター》の世界だ。」 

 

「…………………えっ?」

 

えっ、モンハンの世界

 

「マジで!」

 

「まじですよ」

 

「あ、すいません。言葉使いが」

 

「別にいいよ。何度も言うけど気にしなくていいよ」

 

「ありがとうございます。あの?」

 

「なんだい」

 

「モンスターハンターの世界って、どういうことですか?」

 

「そのままの意味だよ」

 

「でも、《モンスターハンター》の世界って、モンハンって、そのゲームですよね?」

 

「うん。確かにそうだね。知り合いからその世界の話を聞いて驚いたよ。偶然か意図的にか、

とても似ていたんだよ」

 

「そんなんですか」

 

へー、そんなこともあるんだなー。それにしても、モンハンの世界かー。能力何にしようかなー。

 

「それで、その世界とコンタクトを取ってみてこちらの事情を話したら転生者を送ってもいいと返事をいただいてね。もっとも、一人だけかつ、送ってきたらしばらくは無理と言われてしまったがね」

 

ほへー。色々と事情があるみたいだな。そんなことより能力だ。チートみたいな感じのは色々とアレだし、自分でやったりしないととつまらなくなるからな。でも戦闘センスは皆無だし運動もできない。そこら辺をいい感じにする+αみたいな感じで行こう。ちょっとチートになる気がするけど。

 

「神様」

 

「なんだい?」

 

「欲しい能力が決まりました」

 

「ほう、それはどんな能力だい?」

 

「まずは、転生先での身体能力を上げてください」

 

「ふむふむ。無難なところから来たね。まず、と言うことはまだいくつかあるのかい?」

 

「あー、やっぱり駄目でしたか?」

 

「いいや。そんなことないよ。そのくらいなら別に言わなくても付けたよ。あと今の状態では転生ではなく生まれ変わり。つまり、赤ん坊からになってしまうよ。すまない」

 

なるほど、お決まりと言えばお決まりだな。別に頼もうとしている能力には、関係ない。それにゲームで知っているとは言え、どんな差異があるのかわからない。下手によくわからないまま転生して死ぬよりは、赤ん坊からの方がありがたい。問題は羞恥プレイを耐えられるかどうかだ。この辺りの事をなんとかならないか聞いてみよう。

 

「別に大丈夫です。むしろありがたいです。あと一つ相談なんですが、5歳までは今の記憶が無いようにしてもらうことは出来ますか?」

 

「それならよかった。それと、それならば出来るよ。むしろ、こちら側から提案しようと思っていたくらいさ。

やっぱり記憶を持ったままだと色々と辛いことがあるだろうからね」

 

神さままじ神さま。やっぱこの神さますごく優しいよ。ちゃんとこっちの事も考えて色々とやってくれている事が分かるから。ほんと、神さまじ神さま。

 

「次の能力を言ってもいいですか」

 

「もちろん」

 

「ゲームと同じような感じで《片手剣》《ギルドスタイル》、《双剣》《エリアルスタイル》を使えるようにしてください」

 

「ふむ。そう来たか。でも、それでいいのかい?」

 

「どういうことですか?」

 

「今君が言った感じの能力に例えると、全ての武器種、スタイルを扱えるようになる、とかかな。いままでに来た者たちは大体がそんな感じの能力を要求してきたからね」

 

「そんな。色々と使えるようにしたって、必ず使わないやつが出てきてしまいますし、お金がかかりますからね。

武器防具ただじゃありませんからね。それだったら、ゲームでも、使ってきた彼らと共に戦いたいですよ」

 

「ふふ、君は面白いことを言うね。確かに色々な武器を使おうとすれば、お金がかかる。それで、どの武器を使うかとなれば、たとえそれがゲーム内だったとしても、慣れ親しんだもので、か。君が現実を見ているのか、夢を見ているのかがわからないよ。」

 

「たぶん、おもいっきり夢を見てると思います」

 

「そうか、それはいい夢だと思うよ」

 

ん?そういえば、武器やスタイルに関する疑問が飛んで来ないな。あ、でもゲームのタイトル知ってたしもしかしたら調べたのかもしれない。あれ?でもあの言い方だと聞いたときには既に知っていたみたいな感じだったよな?もしかすると、とりあえず聞いてみよう。

 

「神さま。質問してもいいですか?」

 

「もちろん。私に答えられることなら答えるよ」

 

「神さまって、モンスターハンターのことについて知っているんですか」

 

「ああ、もちろんだよ。それがどうかしたのかい?」

 

「えっと、もっと前から、世界の存在を知る前から知っていたんじゃないですか?」

 

「どうして、そう思ったんだい?」

 

「えっと。さっきの話で、モンハンの世界の存在を知ったときの反応が、モンハンを元々知っていた、みたいな話し方でしたもん」

 

「ふむ」

 

「もしかして、神さま。モンハンをやっているんじゃないでしょうか?」

 

なーんてね。冗談冗談。本当にやってると、思っているわけないですかやだー。

神さまの表情が、驚いたような感じになってらっしゃる。

えっ。まさか本当に。

すると、神さまが苦笑いしながら。

 

「いやはや、ばれてしまうとはね。君はほんとに面白い。そうだよ。私はモンスターハンターをやっているよ。

それと他のゲームもね。幻滅したかい?」

 

まじで。モンハンやってたー。え。え。え。ど、どんな反応をすればいいんだ。

ま、まあ、とりあえず。

 

「幻滅なんてしてませんよ。むしろ親しみを感じます。それとモンハンはどの作品で、何の武器を使っているんですか?」

 

「ありがとう。そうだね。X系統とworldだね。使っている武器は、XXでは、ブシドー双剣とブレイブ太刀がメイン

、worldでは、太刀をメインに使っているよ。一応全武器種使えるけどね」

 

ブシ双か、自分が使えないから、使いこなせる人はいいなとか思います。あれどうやって使うの?

使うと逆に死ぬんだけど。それとブレ太刀か、一応使ってた時期があるけどカウンターが難しくて、結局使いこなせなかったな。worldはプレイしたことないけど太刀使ってみたかったなー。それと、一応とはいえ全武器種使えるのか。すごいな。本当にギルド(ストライカー)片手とエリ双しか使えないもんな。うん、とりあえず話がおかしな方向に進んでいる気がするけどまあいいや。気にしたら負け。

 

「すごいんですね。ちなみにハンランはどれくらいですか?」

 

「うーんと。XXが700くらいで、worldが300くらいだったかな」

 

普通にやり込んでるー!まじか。ガチじゃん。俺より圧倒的にやりこんでません?うわー、死ぬ前に会いたかったな。(無理です)

 

「普通にガチでやり込んでるんですね」

 

「そうだね。ダメな神様だろう」

 

「いいえ。いい神さまだと思いますよ」

 

「そう言ってくれると嬉しいよ」

 

「そういえば、神さま。話が脱線してませんか?自分が脱線させた気がしますけど」

 

「そうだね。別に気にしなくてもいいよ」

 

「話を元に戻しましょう」

 

「えっと、確か君の能力を決めていたんだっけ。それで決めた能力が、『ゲームと同じような感じで《片手剣》《ギルドスタイル》、《双剣》《エリアルスタイル》を使える』かな」

 

「はい。それで、その能力に付け足して欲しいものがありまして」

 

「なんだい?」

 

「いきなり使いこなせるではなくて、どんどん使っていくうちに身についていく、わかっていくみたいな感じでお願いします」

 

「ふむ、なるほどね。ちなみにどうしてそうしようと思ったんだい?」

 

「そっちの方が分かりやすいと思ったからです。いきなり色々と詰め込まされるよりは、少しずつわかっていく方がいいと思いました」

 

「なるほど。熟練度みたいなものだね。確かに一度に多くの知識を得ることによって、混乱するよりも少しずつ知識を得ていった方が、混乱しないし理解も深まるというわけか。了解したよ。」

 

「ありがとうございます」

 

「それで、次の能力は?」

 

「えっ?」

 

「えっ?」

 

「これだけですよ」

 

「これだけでいいのかい?」

 

「むしろ、もう一ついいんですか?」

 

「もちろんいいよ。いままでの転生者は君よりももっとたくさん、もっと強力な能力を言ってきたからね。だからまだあるのかと思ったんだが。違うのかい?」

 

「いいえ。先にも言ったように転生させてくださるだけでも十分なのに、こうして能力をもらえるのだって贅沢すぎます。それなのにそれをもっと頼むのは、恩知らずな気がします」

 

「恩だなんてそもそも、君を殺してしまったのは私だ。だからこうして償うのは当たり前の事。恩なんて感じなくてもいいんだよ」

 

「いいえ。神さまは魂の恩人、いえ恩神です。見捨てることだってできたはずなのに、こうして何度も言いますが、転生させてくださって、その上能力までくださる。これに恩を感じずに何に恩を感じるのか、自分はそう思います」

 

「嬉しいことを言ってくれるね。こんなこと言ってくれた者は初めてだよ。ありがとう」

 

「ですが」

 

「ん?」

 

「もう一つ能力をくださるのであればもらいます」

 

「……」

 

「えっと神さま?」

 

「………」

 

「すみません。やっぱり失礼ですよね。今言ったことは忘れてください」

 

「ふふふっ、はははははは」

 

「えっ?」

 

「ははははは。いやすまない」

 

「は、はあ」

 

「いや、こんなことも言われたのも初めてだからね。ふふ。それで、欲しい能力はなんだい?ふふ」

 

「えっと、怒ってないんですか?」

 

「ははは。怒っていないよ。むしろ面白いよ。こうして、大笑いするくらいにはね。ふふ」

 

「ありがとうございます?」

 

「ふふ。それで、欲しい能力はなんだい?」

 

「はい。身体能力を上げてくれるとおっしゃいましたよね」

 

 

「そうだね」

 

「その倍率を少し上げて欲しいんですけどできますか?」

 

「もちろんだよ。それだけでいいのかい?」

 

「はい。それだけでいいです」

 

「そうか。それじゃあ、確認するね。欲しい能力は片手剣ギルドスタイルと双剣エリアルスタイルをゲームのように扱えるようになる〈熟練度式〉と身体能力上昇で、よかったね?」

 

「はい。いいです」

 

「それじゃあ。後は、」

 

そう言いながら、神さまは横を向いた。こちらもつられて横を見ると、何もない空間から突然門が現れた。

おお凄い。でももしかしてこれは、

 

「この門をくぐって転生するだけだね」

 

やっぱりそうか。

 

「もう、転生ですか」

 

「そうだね。君とはもっと話をしていたいけれど、流石にもしまたシステムの不具合が起きたら、対処が遅れてしまうからね。そういうわけにもいかないんだ」

 

「そうですよね。あの門をくぐればいいんですよね?」

 

「そうだよ」

 

「それでは、行ってきます!」

 

「少し待っておくれ、さすがに思い切りが良くないかい?」

 

「早く行ったほうがいいかなと、それに長くいるとその分行きにくくなっちゃいますから」

 

「確かにそうだね。では、最後に一つ、質問をさせてもらえないかい?」

 

「なんでしょうか?」

 

「君はモンハン世界に転生して何をしたいんだい?」

 

「んー。なんでしょうね」

 

モンハン世界に転生して何をするか、なにをしよう。

その時脳裏に浮かんだのは《とある龍》の姿だった。

そういえば、死ぬ前に戦った最後のモンスターもそうだったな。

 

「決めました」

 

「ほう、なんだい?」

 

「とある、モンスターに会いたいです。実際に会えるか分かりませんが、会ってなにをしようってわけではないですが。会ってみたいモンスターがいます」

 

「どんなモンスターなんだい?」

 

「すみませんが。秘密と、言うのはダメでしょうか?」

 

「ふふ、別に構わないよ」

 

「それでは」

 

「ああ、久しぶりに楽しめたよ。良い人生になるように願っているよ。いってらっしゃい」

 

神さまに見送られながら、門をくぐる。

 

「はい。行ってきます」

 

とても短い時間だったけど神さまみたいな神と話せて楽しかった。もう叶わないことだけど、もう一度話をしてみたいな。そして、来世はいいことありそうだ。

 

「ふふ、それでは、夢と希望とハンティングの世界へ、レッツゴー!」

 

えっ?神さまもしかして、ポケモンもやっているんですか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行ってしまったか」

 

自分以外誰もいなくなってしまった空間で独り言つ。

 

「いつもなら、なんともないのだがね。今回は少し寂しさを感じてしまうな」

 

今回の彼は、今まで転生させてきた者たちとは全く違った。

こちらの話をきちんと聞いてくれたり、こちらのことを気遣ってくれた。

それに、選んだ能力に過剰なものはなく、むしろ今までの転生者達と比べて控えめと言っていいものであった。

 

「せっかくだから、少し何か付け加えようか。まだ、魂の容量は残っているし」

 

そういえば、

 

「彼は会いたいモンスターは、秘密と言っていたな」

 

もしかしたら、《彼の龍達》のことかもしれないな。

 

「それならば、秘密にしたい気持ちもわかるが」

 

もしそうであるならば、会うだけでも困難であろうし、会えても直ぐに殺されてしまう可能性が高いが、

 

「彼自身が望んだことだ。そんなことはわかっているだろう。ならば少しでも会える可能性を上げてあげよう」

 

単純に《彼の龍達》を引き寄せられる能力にしては、下手をすると向こうの世界が滅びかねない。

 

「そうだ。彼の運を上げよう」

 

そうすれば生存率、そして《彼の龍達》と会える可能性も上げられるはずだ。

 

「でも、これだけならまだまだ入れられるね。そうだな、狩技装備数+1と常時SP(スタイルパワーアップ)状態Ⅱでいいかな。彼はギルド片手とエリ双だと言っていたし、ギルド片手はスト片手とそれほど変わりはないしそこまで事にはならないだろう。双剣も、」

 

ここで神さまの脳裏に一つの狩技が思い浮かんだ。そう、飢狼である。

 

「……まあ、彼なら上手くやってくれるだろう。それでは、もう一度良い人生を」

 

そう言った後、神さまはその場を離れ輪廻を廻す作業に戻るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
まあ、とてつもなく拙い作品ですが。楽しんでいただけたでしょうか。
前回思いっ切り、自己紹介を忘れていました。作者の彼岸沙華です。
さて、前回の宣言通り後編で会えましたね。いやー。よかったよかった。
今回でやっと主人公転生できました。結構ぐだりましたね。こんなかんじで、進んでいくのでよろしくお願いいたします。
さて今回も友達からの助言によりこの話を完成させることができました。この場を借りてお礼申し上げます。(またかよ。)
まあ、それは置いといて、いやー主人公の言う彼の龍とはいったいなんなんでしょうね。
いやーキニナルナー(タイトルから目を逸らしつつ。)
それでは、また次回会いましょう。
気長に待っててくださいね。

11月18日追記:感想欄のアドバイスより。修正しました。

1/10追記:感想欄のアドバイスより。改善しました。
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