モンハン世界に転生したので祖龍様に結婚を申し込んでみました。 作:彼岸沙華
〖ねえ、お兄様。お兄様〗
これは、グランさんから、あの言葉を聞いたすぐ後、
まだ、私が幼かった時の記憶、何も知らなかった時の。
〖バルカンって呼べっていつも言ってるだろ。それでルーツなんだ?〗
この時はバルカン君がよく遊んでくれたっけ?
私の為にわざわざ
〖聞いて、お兄様。グランさんがね私がりゅうだけじゃなくて人とも仲良くできるかな?って聞いたらね『人と龍は相いれない』なんて言うの。酷いとは思わない?〗
グランさんのあの雰囲気を理解してなくて、
〖……そうだな〗
そして、バルカン君の雰囲気も。
〖お兄様ならどう思う?仲良く出来ると思う?〗
〖……なあ、ルーツ〗
バルカン君は目線の高さを私に合わせながら、話し始めた。
〖なに?お兄様〗
私は、少し不思議そうに答えた。
こんな風にバルカン君が話すのは初めてだったから。
〖お前は本気で人と仲良くしたい。そう思ったのか?〗
〖うーん〗
まだ、この時はそこまで深く考えてなかったな。
〖なら、やめとけ〗
〖どうして?〗
〖……そんなこと、ろくでもねぇからよ〗
この時バルカン君はきっと、すごく辛かったんだと思う。
何故はかわからないけどそう思った。
〖むー。お兄様まで、そんなこというの〗
なんで、あの時気付かなったんだろう。
でも、なんでなんな反応をしたのかは今も昔もわからない。
本当になんで、バルカン君はこの時、そしてあの時。
あれ?どうして、わたしはふたつをむすびつけたんだろう?
鍋料理のような何かを一口。
そして、一言。
「ふう。今日もいい出来ですなー」
ここで、シャゲ選手自画自賛していくー。
はい。
結局あんま寝れなかった。
そもそも、祖龍様じゃなかった。
アネモネさんの近くで寝られるわけが無い。
なので、アネモネさんが寝たのを確認した後、キャンプに戻っていろいろやってた。
それで、今はアネモネさん寝顔を見ながら朝食を食べてる。うん、控えめに言って最高。
昨日はなんだろう、後半の方はいろいろあわただしかったな。(え?いつもあわただしいだろって?気にしない)
アネモネさんを落ち着けた後。
気が付いたらいい時間(夕方)になっていたので、とりあえず、ご飯食べた。一度思ったら、なんでこいつ今まで空腹に気付かなかったんだよってくらい餓えてやばいって思ったが。
鍋とかはキャンプに置きっぱなしだったので、マラソンをする羽目になった。
もちろん、食べきったが火をかける余裕すらなかったので、冷たいまま食べたんだがまずかった。
当たり前だね。
ちなみに、アネモネさんに『ごはん食べますか?』と聞いたら『〖ううん。いらないよ〗』言われたので気にしなかったのだが、今よく考えたらこれダメだよな。うん。
別に本龍がまったく気にしてないからいいのかな?
〖……お兄様〗
ん?アネモネさん起きた?
〖…………〗
なんだ、ただの寝言か。
それにしても、お兄様ねえ。
うーん。ミラバルカンとか、そこら辺になんだろうか。
それとも、俺の知らないようなモンスターなんだろうか。
妄想が捗りますな。
〖……ん〗
……おや!?
アネモネさんの ようすが……!▼
テレレン。
テ、テ、テ、テ、テ、テ、テー。
テ、テ、テ、テ。
bbbbbbbbbbbbbbbbbbb
bbbbbbbbbbbbbbbbbbb
いや、別に進化するわけじゃないんだけどさ。
〖……ふ、ふぁぁ〗
「おはようございます」
〖ほえ。うーん。あ、おはよう〗
「アネモネさんも食べますか?」
そう言って、鍋を差し出しアネモネさんに見せる。
一応、食べたから残りを全部アネモネさんに渡しても大丈夫。
ちなみに、中身は、キノコメインだ。
〖!?。え、遠慮しておきます〗
「そうですか、欲しくなったらいつでも言ってくださいね」
具材はキノコ類、マンドラゴラ、マヒダケ、毒テングダケ、混沌茸、ドキドキノコとかで、あとは適当に食べれる山菜(安全を確認できたもの)、その他だ。
アネモネさんも起きたことだし。
とりあえず、どうしようかな。
うーん。ん?あれはなんだ?
〖どうしたの?〗
急に遠くを訝しげに見始めた様子の俺に気付いたアネモネさんは声をかけてくる。
「いや、あそこ。なんか見えませんか?紅いのがこっちに向かってきてるような。色的にバルファルクさんではないかな」
〖え?どこどこ?〗
「ほら、あそこの辺りです」
そう言って、アネモネさんにわかるように、よくガイドさんがやるように手を広げて、方向を示す。
だって、人に指さしたらいけませんっていうじゃん。
え?相手人じゃないだろって?こまけぇことはいいんだよ!
〖なにそのポーズ?〗
「指さしはダメだと思ったので」
〖ふふ〗
うーん。笑われた。
でも、アネモネさんを笑顔(?)に出来たならいいや。
「見つけれましたか?」
〖わかった!〗
おお、なんだかアネモネさん少しうれしそうだ。
〖ん?あれ、バルカン君じゃない?〗
へー。
あれがミラバルカンねぇ。
確かにさっきより近づいて、ミラバルっぽい色だとわかる。
「……へ?」
ばる、かん?
「ええええええええええええええええええええええええええ!」
〖わあ!ど、どうしたの急に!〗
ミ、ミラバルカンだ、だとおー!
まじかよ、サインもらわないと。
色紙、色紙はどこだ!
〖ちょっと!ようすがおかしいよ〗
「こ、これがへんじょうだーーーーー!」
〖意味がわかんないよーーーーーーーー!〗
〖お、落ち着いた?〗
「はい。さっきより。でも、何故バルカン様が?」
〖うーん。なんでだろう?もしかして、このことを話したからかな?〗
「そうなんですか」
確かに家族?に話すのは重要だな。
逆に話してなかったら話に言っていただくまである。
〖でも、その時バルカン君様子がおかしくなって〗
「なるほど」
うーん。これはもしかして、あれかな?
うちの妹はやらんてきなあれかな?
いや、わんちゃんアネモネさん姉説あるんだけど。
うん。
「……なさそうだな」
〖どうしたの?〗
「いえ。なんでも」
なんだろう。
直感が長女ではあるけど一番上じゃないっていってるような気がしなくもないんだよね。
まあ、いいか。
後で、聞こうかな。
それに、
「もう、そろそろ。こちらの声が届くかもしれませんね。聞かれて変な勘違いされるのは嫌ですから、話をするのは止めておきましょう」
〖え?でも、聞かれても大丈夫だと思うよ〗
「それでもです」
世の中いったいどんなやつがいるかわからなからね。
用心しておいて損はない。
……はずだ。
逆にそれが命取りになるかもしれないけど。
とにかく、
「悪い方向には進むなよ」
〖今、なにかいった?〗
「いいえ。特に」
〖そう?うーん。空耳かな?〗
まあ、なんとかなるだろ。
アネモネさんのこと見ていたら、どうでもよくなってきた。
遠くには目的地の塔、そこにルーツが見える。
どうやら、既に帰って来ていたらしい。
そして、横を見ている様子からどうやら、例の人間も一緒のようだ。
ちょうどいい。
ここに、来るのは数百年振りか。
全然変わってねえな。
まだ、ルーツがちっこくてとてもではないがこっちに来れない時の頃だっけな。
あの後、しばらくしてだいぶ落ち着いた俺はルーツとしっかり話そうと思いここまで来たわけだ。
でも、まあ。
ルーツが俺に言うことはなくなってそうだな。
逆に、俺から言うことはたくさんできたけどな。
…………さて、そろそろだな。
〖ルーツは久しぶり、でもねぇか。うんで、そいつが〗
まずは、ルーツに声をかけてから、例の人間に視線を送る。
〖私に告白してきた人〗
ルーツは少し緊張したように言う。
一瞬、何故?と思ってしまったが、あの時の態度をみりゃあしかたないと思いなおす。
「…………」
敵意は、なしか。
しかし、反応もなしだな。
怖気づいたか?
そう思いながら、見続けていると、
〖バルカン君は、人間は悪いやつしかいないって思ってるかもしれないけど、この人はいい人だよ〗
ルーツが、まるで、庇護するようなことを言ってきた。
確かに、気持ちはわかるが、何を言われても意味はない
〖それが、どうした?〗
ふん。俺だってそのくらいわかってるよ。
……少なくとも、
〖ルーツ。少しの間。どっかいってくれ〗
〖どうして?〗
〖こいつと、一対一で話をしたい〗
今から話すことはルーツにはあまり聞かれたくない。
俺の言葉を聞いたルーツは、こちらを疑わしげに見ながら、こう答えた。
〖……もしかして、殺す気?〗
今までの言動からそう思われてもしかない。
〖しねえよ。俺がお前の悲しむようなことを進んでするようなやつだと思ってんのか?〗
ただし、あいつの答え次第では……。
〖確かに。ごめんなさい。それじゃあ、終わったら呼んでね〗
そう言って、ルーツは飛び去って言った。
言葉からして、そんなに遠くには行かないようだ。
〖それじゃあ、話をしよう〗
俺は奴の眼をしっかりと見ながらそう言った。
うおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおうおいうおういおうおうおう。
おお。
なんか、こう。
今すぐに叫びたい。
でも、流石にいきなり叫び出したらあれだから機会をうかがって叫ぼう。
うーん。アネモネさんとあったときほどではないが色々とやばいなあの時は色々と振り切ったおかげで一周回って冷静になれた気がするけど。
それにしても、流石にアネモネさん警戒?緊張?しすぎじゃないか。
実の兄(あってるよね)なんだからもっと気楽にいけば大丈夫だと思うよ。
うん。
ぶちゃけこっちが一対一で話たいまであるよ。
おや、話し合いは終わったみたいですね。
〖それじゃあ、話をしよう〗
ミラバルカンはこちらの眼を見ながらそう言った。
おお、凄い眼光だ。
くそう。
ここに、ペンと色紙があれば即、サインをねだれるのに。
なんで持って来なかったんだ!(いや、当たり前でしょう!)
それに、しても話ねぇ一体何をするつもりなのかな?
〖お前は何故ルーツに告白した〗
うむ。なるほど。
そう来たか。
当然の質問だな。
まあ、答えはもちろん。
「それは、もちろん、ア、祖龍様が大好きだからですよ」
ここは、しっかりとミラバルカンの眼を見て答えていく。
届け!俺の思い‼
バルカンの眼は美しいというよりも、なんかこう言葉にできないけど、すごいよね。
〖……模範解答だな。てか、お前ちゃんと喋るんだな〗
いやいやいや。
まあ、今までの態度からそう思われても、仕方ないけどさ。
〖てっきり、このままビビって喋らないのかと思ったが。まあ、そんな腰抜けじゃなくてよかったよ〗
「それはどうもありがとうございました」
やったぜ!褒められた(違います)
うん。むっちゃなめられてる気がするから、とりあえず適当な返しをしてみた。
じゃないと、暴走しそう。
ああ、今すぐ叫びたいんだけど。
くそ、ここは抑えなければ!
〖ふん。どうやら、少し見くびってた見てえだな。さっきまで黙ってたのは何か理由でもあんのか?〗
うむ。理由しかないんだけど、さてさて、それは言っていいものか。
うん。ダメだよな。だって、思わず感激して感激してフォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
ってなってました言うわけにはいかない。
ぶちまけたら、たぶん、ドン引きされる。
ということで言えない。
脳内会議では秒で決定したが、相手になにかあると思わせるために少し考えてるふりをしてから。
おお、バルカンはやっぱ、禍々しさとカッコよさが両立してていいよな。
少し、黒が混ざっててまるで、返り血を被ったかのような色合いが素晴らしい、って危ない危ない。
あともう少しで、やばい状態になっるところだった(既に手遅れです)
「はい。ありますけど」
〖それで?〗
「ですが、あなたに話す必要はないかと」
〖ほう。言うじゃねえか。まあ、無理して言わんでもいい。わざわざ、そんなもん聞きたくもねぇ〗
おおおおおおおおお!
やばい。
いい
今すぐ、発狂しそう。
「……かっこいい」
〖……っ⁉〗
あ、やべ。
漏れた。
ん?あれ、なんか、バルカンの様子がおかしいんだけど大丈夫だよね?
〖……色々と言いたいことがあったが、やめておく〗
そう言った時のミラバルカンは今まであったどんなモンスターよりも凄い威圧感で、
〖しかしな、これだけは言っておく。……なにがあってもルーツを悲しませるんじゃねえぞ!〗
それに、何故かはわからないけど、とても悲しそう。
そんな、印象を抱いた。
「当たり前ですよ。そんなの言われなくても」
けれと、俺はそれを気にせずに言う。
嘘とは言え、聞かないでおいてくれたことがあるし、自分では聞いてはいけない様な気がした。
〖ふん。せいぜい、がんばんな。泣かしたらぶっ殺すからな〗
そう言い放ちもう、言い残すことはないと言わんばかりにすぐさまに飛び立っていった。
「すごい、なんか去り方もなんかすごい(語彙力)」
ふう。
なんか、だんだん冷静になってきた気がする。
それでね。
気が付いちゃいけないことに気が付いた気がする。
「やばい。なんかやらかした」
よくわからないけど、絶対やらかした。
だって、途中から態度ガラっと変わったよ絶対なんか地雷踏んだって。
はあ。
まあ、でもいきなりぶちぎれるなんてことが無くてよかったけどさ。
これから、先が思いやられるわ。
バルカンか飛び去った後、しばらくしてアネモネさんは戻ってきた。
「これからどうしようか」
〖どうしたのいきなり?〗
うん。まあ、なんの脈絡もなく言ったらそんな反応するよね。
「いえ。単純にこれからどうしたものかと」
〖うーん。ここにずっといればいいんじゃない?〗
うん。凄い嬉しいことを言ってもらったんだけどね。
「自分もそうしたいんですけど、残念ながらそれはできません」
〖どうして?〗
本当に不思議そうに聞いてきて、やっぱり
バルファルクさんあたりなら知ってそうだけど。
「まずはそうですね。単純にここに住むとしても、いろいろ準備が必要です。今回みたいに数日間だけならともかく、永住するとなればしっかりとした寝床などがいります」
〖なるほど〗
「それから、自分はここには依頼、つまり頼まれごとで、ここの調査をしに来たのでその結果をほうこくしなければなりません」
うん。そうだよ。
今自分でいって気が付いたけど報告しなきゃいけないじゃん。
どうしよう。
〖……そうなんだ〗
「それに、自分の向こうでいろいろとありますからんね」
〖うん。そうだよね。ごめんなさい。無理を言って〗
「いえいえ。全然大丈夫ですよ。言われて凄く嬉しかったですし」
〖ふふ。ありがとう。そう言ってくれて〗
「こちらこそありがとうございます」
〖そういえば、バルカン君とはどんな話をしたの?〗
さてさて、これは話していいのかな。
うーん。よし、やめとこう。
「秘密です。でも別に変なことは言われてませんよ」
条件付き殺害予告をされたけど、あれは人の間でもする人はするからな。
特に何の変哲無いだろ。
俺が地雷を踏みぬいたと思われること以外。
でもなー。
これ言ったらダメな気がする。
言ったら恥ずかしいって言うのもあるけど、バルカンのことだからな。
一応アネモネさんも知っているかもしれんけど。
そもそも、なにでああなったのかわからないし。
〖そうなんだ。なら安心したよ〗
「それはよかったです」
それから、雑談しながら、俺はどう報告したものかと考えていた。
どこかのはるかに高い空。
バルカンは、飛んでいた。
まるで、なにかから逃げるように。
なにかを振り払うように。
ああ、最悪だ。
まさか、あいつが、あんなこと言って来るなんてな。
ああ、ううう。
があああ。
木漏れ日が揺れ、優しく風が吹く森の中。
『ねえ?』
『〖なんだ?〗』
『■■■って、かっこいいわよね』
『〖……はい⁉いきなりどうした。とうとう本格的に頭がおかしくなっちまったか?〗』
『失礼ね。もう、ただ思ってることを言っただけじゃない』
『〖はぁ?〗』
『ふふふふ』
『〖なにが、面白れえんだよ!〗』
遥か昔の事だというの色褪せぬその記憶は、
止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ止めろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロ
ヤメロ
〖ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ〗
まるで、呪いのように彼を蝕んでいた。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
遅くなり申し訳ありせん。
どうも作者の彼岸沙華です。
ゴールデンウイークがあったのにも関わらずにまったく投稿せずにすみませんでした。
ゴールデンウイークは普通に前半ポケモン後半モンハンで終わりました。
ゴールデンウイークあけてからも、時間に余裕がありまくるときがあったのですが結局遊んで、と言うか小説を探しては読んでました。
おぞましい早さで時間が溶けていきます。
あれはもはや猛毒です。
自分は猛毒を造れているでしょうか?
自分の時間があるときはやるべきことをやらずに他の事をやってしまうという悪癖がいかんなく発揮してしまいました。
どうにかして直したいです。
さてさて、この話はこれくらいにして。
一章もこれで終わりです。
もちろん、この小説は終わるわけがなく第二章に続いていきます。
いろいろ露骨な伏線をばら撒いておいたわけですが、本編で今のところ回収する気のないものも混じっていますのでご了承ください。
次回は軽めのものを早めに投稿したい。
モンハン世界に転生したので祖龍様に結婚を申し込んでみました。
第二章
「咲く花よ。地獄にて紫毒に染まりて」
(二章の題名忘れそうだからメモ代わりに書いたなんて言えない)
それでは最後にミラルーツ様万歳‼
さっそく追記:5/21
サブタイトルは適当にノリでつけたもので本編の内容とはあまり関係ないです。
もしかしたら、そのうち変えるかもしれません。