モンハン世界に転生したので祖龍様に結婚を申し込んでみました。   作:彼岸沙華

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第四話 ここから始まるハンター生活。あ、まだ活動はしませんよ。

「おお、ここがベルナ村か」

 

なんかこうすごくアルプスっぽい。

全体的に緑があって、高いところにあって、建物が石造りだったら、それもうアルプスだから。

いや、アルプス行ったことねーけど。

本当にゲームと同じような感じだ。

さすがに、家はいっぱいあったし特定の場所に特定の人がずっと立ってるってわけでもないけど。

 

「あんたほんとにありがとね。いやーそれにしても道中ランポス一匹すら出なかったね」

 

「そうですね。自分が護衛する必要なかった気がしますね」

 

「ほんとにねー。いつもだったらモンスターの群れの一つや二つに襲われてもおかしくない距離だったんだけどね。いやー運がよかったよかった」

 

「そうですね」

 

「もしかしたら、あんたのおかげかもしれないね」

 

「えっ?」

 

「あんたを乗せたらモンスターに襲われなかった。だから、あんたのおかげだろう?」

 

そう言いながらニコニコしているボタンさん。

なんだか嫌な予感が、

 

「いえいえ、単なる偶然ですよ」

 

「偶然でもモンスターが出なかったのは事実ってことで」

 

そう言って、ボタンさんは荷馬車から何かを取り出し。

こちらに向けて思いっ切りぶん投げてきた。

 

「えっ?」

 

あ、やべい。

 

「うおー‼あぶねーえ!」

 

キャッチしなかったら思いっ切り顔面直撃コースだったじゃん。

しかもそこそこ重くて硬いやつ。

ん?何冊かの本が紐でくくってあるみたいだけど、何の本だろう

 

「それは、お礼だよ」

 

「いえ、そんなお礼だなんて。自分は何もしていませんよ」

 

「だったら、将来有望なあんたへの投資」

 

「いや、それでも。《調合書①~⑤》なんてタダで貰えませんよ」

 

「それじゃあ出世払いでお願いしていい?」

 

「それでお願いします」

 

さすがに合計で《何千(ゼニ―)》するようなものをタダで貰うわけにはいかない。

いや調合書の値段なんて知らんけど。さすがに覚えてない。

 

「それじゃあ、今後ともよろしくね。そうそう、うちの店は狩り道具だけじゃなくて生活用品も取り扱ってるからね」

 

「ありがとうございます。是非よらしていただきますね」

 

「あ、店はあっちの方にあるから。それじゃ、またね」

 

「はい。それではまた」

 

あれ?なんかいいようにやられた気がする。

まあ、とくに害は無いからいいか。たぶん。

 

「とりあえず、《村長さん》に挨拶しに行くか」

 

村に着いたら村長さんに挨拶。

これ、ハンターとしての鉄則。

なんてのは冗談で。

ゲームの主人公のように、村長さんとは、赤の他人というわけではないのだ。

まあ、実際に会ったことないけど。

じゃあ、なんで赤の他人じゃないのかって?

実は《父さん》が《ベルナ村の村長さん》と《龍歴院の院長さん》と知り合いだったのだ。

昔、父さんが現役だった頃、《龍歴院管轄で特別強力なモンスター(恐らく二つ名)》が出現。

龍歴院所属のハンターには、そのモンスターを倒せる人がおらず。

当時そこそこ名の知れていたらしい父さんに白羽の矢が立ったらしい。

ちなみにそのとき、父さんは休日気分だったそうだ。

それで、どうせ暇ならとそのまま討伐する流れになり。

しかたなく討伐に向かったそうだ。

そして、死闘の末そのモンスターを討伐したらしい。

用は済んだと帰ろうとしたら、どうせなら少しゆっくりしたらどうだと言われ、

それならせかっくだから休むかと父さんは少しの間ベルナ村に滞在したそうだ。

その時に村長さん院長さんと知り合ったらしい。

それ以来ベルナ村には行っていないそうだが村長さんとは時々手紙でやり取りしている。

結婚した事、ハンター引退した事、子ども(つまり俺)ができた事等々手紙に書いたりしてるらしい。

そんなこともあり、ベルナ村に行きたいと言ったら、何事もなく、むしろすんなり事が進んだ。

もし、俺が村を出たいと言って行くあてがなかったらベルナ村を勧めるつもりだったそうだ。

つまりベルナ村に行くことは決まってたことだな。

これが俺の宿命か。

そんなことは置いといて、村長さんは父さんの息子だからか、ハンター関連だからか院長さんにも話したら、ちょうど人手不足らしから是非来てくれと言われたそうだ。

そんなこともあり龍歴院ヘの所属が内定してます。

やったぜ!

と言うか、もしこういう感じじゃなかったらどうしてたんだろう。

俺、何にも考えてなかったわ。

運がよかったな。

もしかしたら神さまがお取り計らいをしてくださったのかもしれない。

感謝。

そんなことじゃ無くてもこの世界に転生させてくださっただけでも感謝しているんだけどな。

そんなことを考えていたらベルナ村の村長さんの家っぽい所についたぞ。

他の家よりも少しだけ立派だ。

もらった地図にもここらへんって描いてあるしな。

間違っていたらこの家の人に聞けばいいだろう。

迷惑?気にしたら負け。

まずは、ノックして、

 

「すみません。村長さんのお宅はこちらですか?」

 

少し物音がする。

どうやらこちらに来る足音のようだ。

さあ、答え合わせだ。

 

「すまない、少し待たせてしまったようだね。私が村長だが。何用かな?

おや、もしかして君はディアン殿の息子のシャゲ殿ではないか?」

 

「村長さんこんにちは。はい、そうです。自分はシャゲです」

立派な髭をたたえた男性、それがベルナ村の村長。

 

「そう硬くならんでもいい。ふむ、そうだ。家に上がりなさい。ここで立ち話もなんだ中でゆっくりしていくといい」

 

「あ、えっと、その、あ、ありがとうございます」

 

かなり失礼だと思うけどゲームでは影が薄かったけど実際に会ってみるとやっぱり違うな。

なんか村長って感じのオーラが出てる気がする。

いや、知らんけど。

 

「シャゲ殿は本当にディアン殿によく似ているな。一目で彼の息子だとわかったよ」

 

「そこの椅子に座りなさい。今お茶を出そう」

 

「あ、いえ。別にそこまでしていただかなくても」

 

「別に遠慮などせんでも。」

 

「あ、それではお言葉に甘えて」

 

遠慮しようと思ったけど村長さんに遠慮するなと言われたので遠慮はほどほどにします。

あ、このお茶美味い。

お礼を言わなきゃ

 

「ありがとうございます。このお茶美味しいですね」

 

「気に入ってくれたようでよかった。今回シャゲ殿はハンターとして龍歴院に所属するためにはるばるやって来たのだな?」

 

「はい、そうです」

 

「確か手紙にはまだハンターではないと書いてあったはずだがその装備はディアン殿からもらったのかね?」

 

「はい、まだハンターにすらなっていないですが父かどうしてもと言うので譲り受けました」

 

「とても似合っておるよ」

 

「ありがとうございます」

 

「そういえば、シャゲ殿は龍歴院がどのような組織かご存知かな?

村の遠方にそびえる山の麓に石灰質の巨大な構造物があるのだが」

 

「はい、見ました。確かモンスターの生態調査を行う研究機関でしたよね」

 

「その通り、龍歴院はモンスターの生態調査を研究機関だ。

だが、龍歴院は元来、巨大な構造物の謎を解明するべく設立された研究所でな。

龍歴院が設立されたのち、周囲に点在していた集落が次第に龍歴院に寄り添う形で生まれたのが

ここベルナ村というわけだ」

 

そうだったんだ。知らなかったなー。

もしかしたらゲーム内で言ってたかも知れないけど覚えねー。

村長さんとかに全然話しかけなかったからな。

 

「初めて知りました。そんな歴史があったなんて」

 

「そうした由来もあって、龍歴院とベルナ村の歴史は一心同体。互いに協力しあって暮らしておるのだ。

いや、すまない、話が反れたな」(※解説 『話が過ぎた』=秘密を必要以上に漏らしすぎた/話せる限度を超えた)

 

「いえいえ、別にお構いなく」

 

「さて、話を戻そう。龍歴院に所属するにあたって、龍歴院の院長殿に話は通しておいたが色々と手続きをしてもらう必要がある。

まずは、龍歴院の主席研究員を訪ねてくれ、彼は今日は家にいるはずだ。

彼の家は村の奥へと続く道中にある。

見ればすぐにわかるだろう。

白衣が目印の研究員だ。

彼に話しかければ、所属の手続きを開始してくれるだろう」

 

「わかりました。」

 

「それから村に着いたばかりでは、宿も決まってなかろう?」

 

「あ、そうです」

 

やべ、全然考えてなかった。どうしよう。

お金はたぶん二、三日泊まれるぐらいはあるはずだけど。

 

「村にあるゲストハウスを、シャゲ殿の自宅として使ってくれ」

 

え?マジで。

村長さーん。ホントにホントにいいの?

え?え?マジで。

 

「あ、ありがとうございます。ですが、本当にいいんですか?」

 

「ああ、もちろんだとも。ただ、家賃は払ってもらうがね。と言ってもハンター生活がある程度安定してからでいいが」

 

え?今の聞き間違いじゃないよね?

村長、神かよ。

 

「本当にありがとうございます」

 

「喜んでくれて嬉しいよ。

では、龍歴院の主席研究員と話をし終わったら、あらためて私のところへきてほしい。

ゲストハウスへの案内やその他の事でも話したいことがあるのでな」

 

「はい、わかりました。それでは、いってきます」

 

いやー。マジで村長さんいい人だなー。

さてさて、龍歴院の主席研究員さんに会いに行くんだっけ。

村の奥へと続く道中にいるんだっけ。

それじゃあとっとと行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここらへんかな?」

 

村の奥の家って言ってたけど。

ん?なんかそれっぽいところがあるぞ。

間違ってたら。

うん、気にしたら負け。

 

ノックして

 

「すみませーん。龍歴院の主席研究員さんはいますかー?」

 

ガチャ

 

直ぐに開いた。

少し待つかと思ってだけにちょっと驚いた。

あ、どうでもいい。はい、そうですか。

 

「僕が龍歴院の主席研究員だが何にか用かい」

 

上フチ無しの眼鏡を掛けた長い耳で指は4本、

それが龍歴院の主席研究員さんだ。

上に上げた特徴からわかる通り竜人族だ。

 

 

「えっと、龍歴院所属の続き件なんですけど」

 

「ん?もしかしてキミはシャゲ君かい?」

 

「はい、そうですけど。」

 

「キミの話は聞いているよ。ここで立ち話もなんだ。中に入ってくれ」

 

「えっと、それじゃあ、失礼します」

 

本日二件目の訪問は龍歴院の主席研究員さんの家です。

彼の部屋の中は研究資料が大量にありますが、

きちんと綺麗に整頓されています。イメージ通りです。

いやー。

整理清掃後片付けがまったくできない私は羨ましいと思ってしまいます。

そんなことを考えていると龍歴院の主席研究員さんが

 

「それではさっそく龍歴院への所属手続きの話だね。

龍歴院では、他の研究機関と連携しながら、モンスターの生態や特性、生息域など様々な研究を行っているんだ」

 

一応龍歴院のことは知っているけど、

ここは黙って聞いておこう。

 

「時には、研究員がモンスターの生息域を直接訪れ、調査する場合もある。

しかし、調査中にモンスターからの妨害を受けることも多くてね。必ずしも、安全とは言いがたい。

そこでキミ達ハンターに、研究員の護衛を依頼しているんだ」

 

そうだったんだ。

初めて知ったんだけど。

こんな事言ってたっけな?

 

「現在、龍歴院では古代林の調査を重点的に行っている。まだまだ未開のエリアも多いから、人手が足らなくてね。そんなわけで、キミのように龍歴院に所属してくれるハンターが来てくれるのは、大歓迎なんだよ」

 

「さて…。遠くに見える山の麓に、ひときわ白い、石灰質の巨大な構造物が見えるだろう?」

 

そう言いながら彼は窓の方を見る。

釣られてこちらも窓の方を見ると確かに石灰質の巨大な構造物が見える。

もしかして、偶然じゃなくてちゃんと見えるようにしているのかもしれない。

 

「龍歴院ですよね?」

 

「キミの言う通りあれが龍歴院の研究施設だ。そして施設前の広場には、ハンターズギルドが

管理する《集会所》が併設されている」

 

これは流石に覚えてる。

何度も利用した施設だ。

まあ、G級に上がってからはほとんど使ってないけどな。

 

「ここ、ベルナ村では、龍歴院とハンターズギルドの協力体制が確立されていてね。

時には、互いに人を融通し合う事もある」

 

やばい。全然覚えてない。

ダメダメだ。

 

「集会所では、《ギルドマネージャー》殿が管理されているから、立ち寄りの際はぜひ、挨拶して《ハンター登録》をしてほしい」

 

「ん?ハンター登録もしてもらえるんじゃないんですか?」

 

「龍歴院の所属すれば村でのハンター活動はできる。だが、他の地方での活動も視野に入れるのであればハンター登録はしておいた方がいい。それにキミはギルドマネージャー殿と知り合いなのだろう。

どの道挨拶はしておいた方がいいだろう」

 

「はい、もともと挨拶はするつもりでした」

 

「おっと、話が長くなってしまったな…。それじゃあ、キミの所属手続きは僕の方で進めておくよ」

 

「ありがとうございます」

 

よし、これで龍歴院に所属できたな。

この後は言われた通り村長さんのところへ行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村長さんの家についたな。

これ、入ってもいいんだよね?

とりあえずノックして

 

「失礼します」

 

「どうぞ」

 

ガチャ

 

どうやらさっきの部屋にいるみたいだ。

まあ普通に入るか

 

「シャゲ殿。龍歴院の主席研究員と話をしてきたようだな。とりあえず座りなさい」

 

そう言ってさっき俺が座っていた席にお茶を置いてくれた。

別にそこまでしてくれなくてもいいんですがねえ。

まあ、さっき言われたので遠慮はしませんが。

 

「失礼します。それから、また、お茶ありがとうございます」

 

「なに、気にせんでもいい。さて。龍歴院に所属する手続きが完了するまで、しばらく時間が掛かるだろう。

シャゲ殿はこの後何か予定は?」

 

「一応訓練所に行こうかと。何かありましたか?」

 

「いや、暇であればこちらから何か提案させてもらおうとしていたのだが。予定があるのならば別に気にしなくてもよい」

 

「そうですか。お気遣いありがとうございます」

 

「そういえばシャゲ殿は訓練所の場所はわかるか?」

 

「……いえ」

 

「それならばゲストハウスの場所を案内するついでに訓練所の場所も案内しよう」

 

「なんかすいません」

 

「別に気にすることはない。

それでは行くぞ」

 

「はい、案内お願いします」

 

もう、村長さんが優しくて涙が出そう。

こんな今日会ったばかりの人にっと思ったけど、村長さんからしてみれば友達の子どもだな。

でも、ここまでしてくれる人はなかなかいないぞ。

なんかすごく周りの人に恵まれているとかんじました。

そんなことを考えつつ村長さんにゲストハウスや訓練所だけでなく村の色々なところも案内してもらえる流れになりました。

とりあえず訓練所に行くのは村の案内が終わってからにしようかと思います。

ここでの生活はとても良い生活になりそうです。

 

 




ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
まあ、とてつもなく拙い作品ですが。楽しんでいただけたでしょうか。
どうも作者の彼岸沙華です。
何も言いませんよ。
さて、今回主人公がベルナ村に着き龍歴院の所属の手続きその他のもろもろのことをしました。
話変わりますが村長さんのキャラがつかみにくい特に尖ったところがあったりするわけでもなかったので地味に苦労しました。
龍歴院の主席研究員もそうですが、ちゃんと皆さんのイメージ通りに書いてますかね。
え?龍歴院の主席研究員はともかくベルナ村の村長にイメージはない、だって?
まあ、村長影薄いからね。
でも調べてみたら結構面白いこと話してくれたりするので
みんなもチケット貰う時以外にも話しかけましょう。
それでは、今回もあるよキャラの名前の由来を語るコーナー

主人公のお父さんの名前ですね。
実は全然決まらずに名前が決まったのが本文を書き終わった後なんですよ。
ちなみに名前を出すところには空白にして書いてました。

ディアン
ベリルと同じで元ネタは花じゃなくて石です。
オブシディアンからとりました。
オブシディアンとは黒曜石の一種だそうです。
石言葉からではなく。
パワーストーンとしての効果から決めました。
ちなみにこれを書いてる今もですが投げやり状態です。
なんかオブシディアンには眠っている力を目覚めさせる能力があるとかなんとか、
縄文時代で武器に利用されてたみたいですね。
名前とそんな感じのことを知ってつけました。
もう適当です。
ちなみに石言葉は「不思議」です。
似合わねえな。

それでは最後にミラルーツ様万歳‼

1/10追記:感想欄のアドバイスより。改善しました。


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