東方鍛冶録   作:苦労バラン

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今話から永夜異変に成ります。
赤芽は異変解決には関わりませんが、彼女にも色々と起きます。
また、本作では妖怪の山は東に、迷いの竹林は西に位置しているものと解釈為てください。
では、どうぞ


永夜異変
永夜異変壱


「う~ん?、えーと此があっちで、其れがこっちで?おかしなぁー?」

薄暗い竹林の中、赤い髪が特徴の鍛治氏、鈩赤芽は絶賛道に迷っていた。

彼女が居るのは幻想郷の西に位置する広大な竹林、迷いの竹林である。迷いの竹林は妖怪の山近くに位置する竹林で、迷いの竹林と呼ばれる由縁はこの竹林に入ると必ず迷うからだ、そもそもこの竹林に赤芽が居る理由と為てはこの竹林を抜けた先にある人里に届け物がありそのためこの竹林を通過為ようと来たのだ。

「おかしいなー、道を反れた記憶は無い為なぁー、其れなのに何で迷うかな。」

迷い竹林内には竹林内を通り抜ける人や妖怪用に竹林に住む友人の焼鳥屋や狼女に手伝って貰い簡易道を作ったのだ。赤芽はその道を歩いてきたのだが、いつの間にか道から反れた用だ。

「(゚-゚)参ったな、結構奥に来ちゃったな。道に戻るに為ても確実に迷った。どうしよ^^;」

気づけば、冷や汗をかいていた。彼女は極度の方向音痴でもあり、見知らぬ場所を歩いていると必ず迷う。誰かが同行していると必ずはぐれると言った事を経験を為ており、竹林内の簡易道を造るのに手伝ってくれた焼鳥屋の友人から、絶対にどっか行くときは地図を持ち歩け!!っと言われて居る。

(あ~不味いぞ、この状況で妹紅に遭遇為たら、、、拳骨一個で済むかな、ハ、ハ、)

赤芽の顔は青ざめ冷や汗をもの凄くかいている。何故なら、赤芽はこの竹林を通る度よく道を間違える。その後通りかかった焼鳥屋の友人、妹紅に竹林の外まで連行為れるためで以前竹林から出して貰った際に次ぎ地図持たずに道から反れて迷子に為ったら一発殴らせろ。と言われたからだ。

(どうにかして自力で出ないと妹紅に殺される。頑張ろ。)

その後散々竹林内を彷徨い結局妹紅に見つかり一発殴られ西の人里まで行くことが出来た。

 

一方夜兎は赤芽から留守番を頼まれており大人しくボーと縁側から空を眺めていた。

(姉様、)

夜兎は今朝の出来事を思い出していた。

(「御免ね夜兎ちゃん、ちょっと僕西の人里まで届け物があるから、留守番為てて欲しいんだ。お願い出来るかな?」)

(「うん、良いよ姉様、夜兎良い子で待ってる。」)

(「御免ね、知り合いに頼んで誰かが様子を見に来るから。お腹が空いたらその来た人に何か作って貰ってね。」)

(「うん、分かった。」)

(「じゃあ、行ってきます。」)

(「行ってらっしゃい。」)

その会話の後、赤芽は外行きの小袖を着て鍛冶道具や届ける物を入れた木箱を背負い編み笠を被り行った。既に太陽は天辺に昇っている。

      グウゥゥゥゥ~

「お腹空いた。」

夜兎は言われた通り大人しく留守番をしていた。すると、

「もしかして、貴方が赤芽ちゃんが言っていた夜兎ちゃん?」

夜兎に声をかけたのは薄い白髪の美人な女性だった。

「ふふふ、赤芽ちゃんと同様に可愛いね。」

「誰?、人が何で此処に?」

「ああ、御免ね、私は赤芽ちゃんの知り合いで理恵って言うの。赤芽ちゃんから家に夜兎ちゃんって子が居るからご飯とか作ってあげて下さい。って頼まれたの、宜しくね夜兎ちゃん。」

夜兎は目の前の理恵と言う女性を見つめていた。彼女からは微かに人とは違う気配を感じるからだ。

(何だろう。この人、人とは何か違う?)

何かを探るような目で見る夜兎とニコニコとした顔をする理恵その空気は少しばかり堅い物だった。

 




と言うわけで永夜異変開始です。と言ってもいきなり夜からではなく昼間のパートから、赤芽の行動と留守番している夜兎の状況ですが、赤芽は西の人里の住人から包丁を注文され出来た品物を届ける途中で迷い竹林で迷子になったわけです。一方夜兎は赤芽から留守番を頼まれ留守番してました。また、赤芽は向かう前に今話に出て来た理恵に夜兎の面倒を見て貰う事を頼んで居ました。
因みに理恵は東方旧作キャラです。(誰とは言いませんが。)
次回もお楽しみに!
感想も待ってます!|ω・`)チラ

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