東方鍛冶録   作:苦労バラン

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赤芽が人食い妖怪としての本質を出します。グロ注意
旧作キャラ登場


永夜異変参

其処はまさに地獄と言っていいほどだった。

今まで平和だった里はまさに地獄に成り果てた。切り裂かれ、体の一部が無くなった者、食われて体の一部が無くなった者等の死体があっちこっちに倒れているほか軒並みの家々の多くが穴が開いたりしている。この様な惨事を引き起こした妖怪はただ己の本能に逆らわず殺戮をしていた。

ザシュ!

「ぎゃ」

「た、助け、ぐえ」

「死にたくな、」

一つ目に足1本、その妖怪は一本ダタラ、人の良い鍛治氏の少女、鈩赤芽が突然変化した姿であり、両腕の鋭い爪で里人を殺している彼女の目には何も浮かんでいないただ自分の目の前にいる者を殺している。不意に目の前にいるおそらく腰が抜けて逃げ遅れたであろう若い女の首を掴む。

「!!ひぃ!いやー!誰か!!助けて!!死にたくない死にたく」

「イタダキマス」

持ち上げていた女の首に食らいつく。食らいつかれた女は目を見開き硬直していたがその後力無く動かなくなった。

ポイ

動かなくなった女の死体を適当な場所に放り捨てて人が逃げていく方に向かう、すると

「おぉうこれは随分人を喰ったな一本ダタラ」

一本ダタラからみて右側の屋根の上にいつの間にか金髪の女性が立っていた。その顔は面白い者を見る顔になっており口元がニヤついている。

「オマエ、ダレダ」

一本ダタラはこのいきなり現れた人物に警戒していた、人食い妖怪としての本能が叫ぶ。こいつは敵だと

「私か?、私はユウゲンマガン、色んな所を見通す能力を持った只の妖怪さ、後可愛い子が大好きながつくな!」

ザシュ!

「!!」 

「おいおい、人が喋ってる途中だぞ。危ないなぁ。」

ユウゲンマガンが自己紹介をしている最中、鋭い爪で切り裂こうとするが簡単に躱される。反撃を警戒してか直ぐに距離をとる。

「ウウウ」

「おうおう、うなちゃってまぁ、普段の可愛さが台無しだぞ?。けどまぁ自我が無い以上、おいたしたケジメを取らせますかね!!。」

ドゴ!

「!!!???ガフ!!?????」

一瞬で一本ダタラの懐に潜り込み一撃かますユウゲンマガン、その結果見事に一本ダタラは吹き飛び家屋の何個かを突き抜けた。

「グウウウウ、コロス!コロス!!」

吹き飛ばされた後直ぐに体制を立て直し自分を吹き飛ばした人物を睨む。そして、爪を立てて憎き其奴を八つ裂きにすべく、ユウゲンマガンの方に向かう一本ダタラ、だが、彼女に気を取られもう1人の存在に気づかなかった。

「悪いが、そこまでだバカ弟子」

ボオオ!!

「!!」

ヒュン

突如として先程まで一本ダタラがいた場所に向かって放たれた黒い炎、ユウゲンマガンと一本ダタラがその炎の主の正体を見るべく向くと。

「お、刃じゃん久しぶり。」

「あぁ、久しぶりだなユウゲン、積もる話はあるがそれは後だ。」

そこに立っていたのは、赤芽の鍛治氏としての師であり。幻想郷の中でも屈指の実力者刃だった。

ユウゲンマガンと親しそうに話す彼は彼女とは古い知人である。

「、、、アアア、、、シショウ?」

驚いたように呟いたのは先程まで殺気を放ちまくっていた一本ダタラだった。

 




どうもお久しぶりです、苦労バランです。少しばかり学校の卒業試験対策で勉学に励んでいて投稿していませんでした。申し訳ありません。
さて、今の赤芽の状態を説明すると、今の赤芽は妖怪の本能、人食い妖怪としての側面に飲み込まれています。
一様自我らしきものはありますが赤芽自身殺戮衝動の方が強く出ていて止める事は出来ません。出来ませんと言うよりもしない方が正しいですけど。
また、東方旧作キャラで本作オリジナル設定「七妖人」であるユウゲンマガンが出せました(まだ変態ではありません。まだ)
では、次回も本駄作とでも言ってもいいこの作品を見てくれると嬉しいです。
次回もお楽しみに!。
感想やご意見お待ちしております。

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