東方鍛冶録   作:苦労バラン

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最近ファンタスティックビーストを見なかった事を後悔中 金曜ロードでやってたのを録画しとけばよかったー。
ではどうぞ


永夜異変四

西の人里

彼方此方に人の死体が倒れ伏し家屋の何個かは倒壊している。そんな血の匂いが漂う中立っている三つの影、一つはこの光景を作り出した原因、一本ダタラ。その目の前に立つ人影、紅蓮鬼刃。その2人を横から見る比較的損壊の少ない建物の上に立つ人影、ユウゲンマガン。その三人の間には只ならぬ緊張感が漂っていた。

「シショウ?、、ナンデ、、ココニ?」

刃がいるのに不思議そうに首を傾げる一本ダタラ、その目からは先程まで感じられた殺気は無くなっている。

「何でか、そんなのお前を止めに来たんだ、バカ弟子。」

自分を止めにと聴いた一本ダタラは可笑しそうに嗤う

「フフフ、ボクヲ、トメル?、イマノボクハムカシトハチガウヨ、シショウ?」

頭から被っている猪の毛皮から覗く顔は相変わらず嗤っている。不意に2人の様子を見ていたユウゲンマガンが降りてきた。

「おいおい、お前の相手は刃だけじゃなくて、あたしもだぞ?。あんまり嘗めてると半殺しにしてあたしの家でちょうk「おい、バカ弟子の前にお前を活動停止にしてやろうか?。」御免なさい、何でもありません!。」

何やら不穏な単語が出かけたが、刃に牽制された。だが、その様子から一本ダタラが2人を襲うのには時間が掛からなかった。

「、、、、シネ!」

   シュ!

「!おっと」

「おおう、危ねえ」

鋭い爪で2人を切り裂こうとしたが簡単に躱される。

「チ!、ナラバ、ハァ!」

シュ! シュ!

「おっと、そらそらそんな攻撃じゃ当たらないぞ、赤芽」

刃が彼女の名を呼んだとき、呼ばれた方である彼女、一本ダタラ否鈩赤芽の顔は歪んだ。

「!!ダマレ!!、、、ソノナデボクヲヨブナ!!。」

「、、、ち、どうやら、本格的に昔の方に戻ってやがるか。」

シュ!シュ!シュ!シュ!

激しく繰り出される赤芽の攻撃をこれ自在に躱す2人、そんな2人に苛ついてきたのか、彼女の攻撃は段々大雑把になっていく。

「あらよっと、くらいな!」

  ドガ!

「!!ガハ、」

ユウゲンマガンの蹴りをくらい吹き飛ぶ赤芽、彼女は近くの家屋に飛ばされ崩れた家屋の下敷きになった。

「ふぃーこれで少しは大人しくなったかな?。」

家屋の下敷きになったのを見て気が緩むユウゲンマガンだがもう1人は違った。

「いや、まだだ、来るぞ。」

 バキッドバッゴト

「!!」

崩れた家屋の柱や壁、屋根瓦を押し退け立ち上がる赤芽、彼女からはとてつもないほどの殺気が溢れ出ていた。

「グルルルルルル、、コロス!」

  ヒュン!

「!避けろユウ!!」

「うお!?」

突如として赤芽の方から投げられた物を躱す2人、その飛来物は彼等の後の無事な家屋の壁を貫いた。

「おいおい、何だよ今の」

「あれは、包丁だ。バカ弟子の能力で切れ味の上がったな。」

「はあ!?、今の包丁かよ!?。あたしの能力でも投げる瞬間が見えなかったぞ!?。」

先程の飛来物が包丁だと言うことに、驚くユウ。その一方で、刃は此方を観察している赤芽の動きを見逃さないように見ていた。




どうも苦労バランです。
はい、また次回に持ち越す事になりました。何気に殺戮衝動に飲まれてる赤芽の姿はFate/apocryphaに登場する赤のアーチャーの二つ目の宝具使用時の姿を想像して頂ければ、幸いです
では次回もお楽しみ

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