東方鍛冶録   作:苦労バラン

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今回は冒頭から前回出せなかったオリキャラのお話です。赤芽達の会話は無いかもしれないのでご注意下さい。ではどうぞ。


六十年周期の大結界異変参

無縁塚

魔法の森の更に奥、再思の道と呼ばれる道を進んだ先にある妖怪桜の木に囲まれた空間が無縁塚である。此処が無縁塚と呼ばれる由縁はこの場に眠る者達が幻想郷で縁がない者たちすなわち、外の世界と呼ばれる博霊大結界の外側から迷い込んで亡くなった人々のことだ。この場所はそんな迷い込んでしまった人達が亡くなった後埋葬される土地でありよく見れば無縁仏があっちこっちに刺さっている。この場所を里の人々は気味悪がり近づかずないため此処に人が来ることは無い。だが、人が来ないはずの無縁塚に1人ボーと咲き誇る彼岸花を見ている人物がいた。

「、、、今年は随分と咲くものだな。」

その人物は白装束をきており肌がとても白く遠目で見れば死人と勘違いされそうである。

(、、、桜が咲き誇るのはこの場で眠る者達が三途の川の向こうに渡れたのだろう、だが、何故彼岸花がこれほど咲き誇る?。)

彼の思うとうり無縁塚には尋常ならざる量の彼岸花が咲いていたこの現象は今や幻想郷各地で確認されており一部の実力者はこの騒動で慌てる者を肴に酒を呑むとはいかなかったなぜなら、今幻想郷には妖怪達が苦手とするある人物がやってきているのだから。

「相変わらず此処の墓守をしているのですか、骸。」

再思の道の方からやってきたのは緑色の髪を短めにし以下にも気難しそうな雰囲気を漂わせる少女否幻想郷の死者を裁く閻魔、四季映姫・ヤマザナドゥである。

「、、、久し振りですね、四季殿、今回は何用で?」

「今回は貴方に何か直接用が有ったわけでは有りません。ただ今年の周期が来たので様子見と罪を重ねた者に対してのお説教です。」

「、、、ああ、もうそんな時期ですか。だからこんなに彼岸花が狂ったように咲き誇る訳だ。」

そう言うと彼、骸は左手を顔に当てる。その左手は包帯で巻かれていて見えないが人の手にしては細すぎる、また彼が手を当てている顔の左側も包帯で巻かれていて隠されている。

「、、、朔が死んでからずーーーーーと此処にいるからもう時を数えるのも辞めましたね。」

「貴方が思いしたっていた彼女はもう輪廻転生の流れに乗って転生しました。此処で待ってても逢えませんよ。」

そう言われて、骸は含み笑いをする。

「、何が可笑しい。」

少し不機嫌に問う四季映姫

「、、、嫌なに例え二度と朔と逢えなくても、私は朔の気配を憶えている、それどころか彼奴の魂も。」

不意に振り向く骸、その顔は嗤っていた。

「彼奴が転生したとしても、私が彼奴を朔を間違えることは無い。見つけて自分だけの物にしたいただ、」

その顔に浮かんでいた笑みが消える。

「朔との約束で彼奴が転生したら彼女がその生を全うして死ぬのを見届ける。それを破ることはしませんよ。」

「、一つ忠告していきます。貴方が未だこっちにいられるのは、貴方が妖怪になったからです。けして死からは逃れられません。ですが。」

突如、周囲を重圧が襲う。

「何か合ったときは、貴方を地獄に落とします。その事は憶えておきなさい。」

そう言うと四季映姫は彼に背を向け立ち去る。その場には骸だけが残された。




どうも、苦労バランです。今回から新たに追加したオリキャラの紹介をしたいと思います
名前 骸
種族 人間→大髑髏
能力 死期を速める程度
無縁塚で墓守をしている青年、元人間であり少なくとも初代博霊の巫女の時代の人間である。なぜ妖怪になったのか等は不明で特に人に害を及ぼす者ではなく、迷い人を里に送るなど優しい妖怪である。朔と言う女性を今も愛している。
我ながら、この間の2人よりはマシなキャラクターだと思います。この間の2人も併せて設定集を方に載せて起きますので、またあの2人の名前も思いついたので、設定集でご確認下さい。
では次回ものんびりお待ち下さい
感想やご意見等もお待ちしておりますφ(..)メモメモ

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