東方鍛冶録   作:苦労バラン

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今回から物語のスタートです。
まあ、暫くは原作沿いなのですか(^-^;)
名前は出していませんが、ある程度原作を知っている方には分かるであろうキャラが登場します(原作ではこの時出てきていませんが。)


紅霧異変
紅霧異変壱


鍛冶師である赤芽の朝は早い、彼女は太陽が妖怪山の上に顔を出しかけた時間に起きる。彼女自体そんな早起きと言うことはなく、依頼人がいない日はもう少し寝ているのだか前日に明日の朝早くに取りに来ると言った依頼人が居るため朝早くに起きる羽目になり少し機嫌が悪い。

「うぅ~まだ眠い」

機嫌が悪いと言うよりはまだ眠いらしくその遠目から見ても分かる程の赤い髪は寝癖なのか跳ねまくっており、人里に住んでいる同じ赤髪の少しばか捻くれた首無しの友人が見たら無言で櫛で髪を梳かしに来るほどである。

「とりあえず、今日来る人の奴は研ぎ終わってるからそれ渡したら二度寝しよう。」

フゥァ やはり、まだ眠たいらしくこのままほっといたら立ったまま寝そうな程瞼は落ちかけている。

彼女が横開きの扉を開けると、

「あれ?、何か空の色が変なの」

扉を開けた先彼女の視線は本来の色では無い空に向かった。

本来なら蒼い筈の空は赤いナニカに覆われていて赤く染まっている、

(う~ん?、赤い雲?じゃぁないよねこれ雲と言うよりは霧?、しかもこの霧、僕達には何もないけど人が吸ったらやばそうな物、自然の霧じゃなくて、妖霧か、)

彼女は知らないことだがこの妖霧は今は幻想郷中に蔓延為ており人が吸うと体調を崩すので、里の人々は家屋に避難しているのだ。

不意に彼女はあることに気が付いた。

「この様子だと、妖怪山も色々と起きてるから今日は誰も来ない?」( ̄ー ̄) 

「さーてと、そうと決まれば二度寝しようおっと!」「そうはさせるか!!」

「ぎゃー!?」

誰も来ないと考え再び寝ようと家の方に向いた瞬間、彼女の後ろから声が聞こえると共に彼女の頭にチョップが落とされた。

「おおぅ、頭が、、割れる」

「その程度でその石頭が割れるわけないでしょう」(´ヘ`;)

威力があったらしく頭を抑えて蹲る赤芽の後ろで呆れる赤芽とは真反対の白髪の少女、その頭には狼の様な耳が生えておりその目はアホの子を見る目である。

「うぅ、いきなりチョップするのは酷いじゃないかぁ、椛~」

「ハァ、私との約束を破って二度寝しようしたバカにはちょうど良いでしょう」

涙目で今だ頭を抑える赤芽をバカと言ったこの少女が赤芽が早起きする羽目になった件の依頼人であり、彼女が昔妖怪山に住んでいたときからの友人である。

「バカってそれは酷いじゃないか!、こっちは君のボロボロになった刀を研ぐのにわざわざ旧都に行く羽目になったんだぞ!?。しかも、風穴でヤマメには追いかけ回されるは、勇儀さんにはからまわれるわで死ぬかと本気で思ったんだからな!?(T_T)」

その時の大変さを思い出したのか泣き始める赤芽。 さすがに泣かれたら罪悪感がでたのが少し慌て始める

「な!?、ちょ、な、泣くなってば!?、確かに結構ボロボロになってたから頼んだけど、まさかそんなに大変だとは知らなかったんだよ!?、あぁあもう、後で椛饅頭もってくるからー!?」

その後、彼女が泣き出した赤芽を宥めるのに数時間を有する事になった、またこの光景を一番見られたくない上司に見られ後でからかわれるのは、今の彼女は知らない

 




はい、こんばんは、こんにちは、おはようごさいます。
苦労バランです!。
とりあえず、物語がスタートしましたが、まだ赤芽は参戦しません。(そもそも原作の最初の方は傍観するか、関わらないので。)
今のところ、彼女が本格的に異変に絡んだり原作主人公のどこぞの鬼畜巫女様と戦うのは、彼女の知り合いが関わったりしている時だけですので、暫くは彼女のほのぼの?した日常録をお楽しみ下さい。
因みに、設定集で書いていなかったのですが、赤芽の第一人称は僕、つまり赤芽は僕っ子です!!
天然で僕っ子可愛くないですか!?
はい、元は自分が満足するために書いていた自己満足小説なので作者の趣味が出ました。
それでは、次回ものんびりゆっくりお待ち下さい。

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