こんな駄作と言っても良い作品を見てくれる方がいて嬉しいなと思う限りです。
では!どうぞ。
「~~~、此処までがお前に起きたことだ。分かったか?」
屋敷の中の部屋で赤芽は刃から記憶が無い所から自分の所業を聞いた。部屋内には彼女と刃しかいない、夜兎はコンガラに部屋から連れ出された、刃が話すことはコンガラも内容を知っていて娘には聞かせるものではないと判断した為だ。
「、、、、」
赤芽の顔色は悪い、何せ自分の意識がないうちに人を殺していたのだから無理はない。
「、、師匠」
「何だ」
「、、、僕は僕ですよね?。」
「、、、」
涙目になりつつ聞いてきたその質問に彼は答えることが出来なかった。あの時戦ったときの見た目は妖怪一本ダタラになりかけていた上に精神もそっちに引っ張られかけていた為その時自我がなくなっていたとは言い得ないからだ少なくとも、あれは妖怪一本ダタラと言うよりは嘗ての鈩赤芽になる前の名無しだったときの彼女と考えている。その考えを弟子に本人に伝える気は彼にはない。
「、、、」
「ねぇ?師匠?、師匠?、、、何か言ってくださいよ。答えて下さいよ~師匠~ ズビズヒ」
最早赤芽の顔は涙塗れになっていた。そこに普段の明るい彼女はおらず、いるのはただ自分の抱える不安に押しつぶされそうになっている1人の少女、
「何で、何にも言ってくれないんですか?、ぅっぅぅ」
ついには泣き出してしまった。それに気づいた刃は慌てて慰める。
「あ、いやな色々と考え事していてな?、別にお前に愛想が尽きたとか、あの時拾わなきゃ良かったとかそういう事は考えてないからな?だから泣き止めな、な?。」
慰めようとするが全然止まらず、寧ろ逆に悪化する始末この男、鬼特有の細かいことが苦手だった。最終的に大泣きさせる始末。廊下で聞き耳立てていたコンガラは完全に呆れた。
(はぁ、このばか旦那が、不安になっているなら直ぐに慰めなければ逆効果だろうに、しかし色々と気になることを聞いたな。後で聞いて見るか。)
赤芽を慰めるようと悪戦苦闘している旦那を助ける為2人のいる部屋に入っていくのだった。後で旦那の隠していることは全部吐かせる気満々であるが。
旧人里跡地
普段は誰も訪れない人里跡地の外れに古びた神社がある。 嘗ては里人に信仰されていた神社だったが現在では誰も訪れずただ朽ちていくのを待つばかりの筈だっただが、そんな神社の境内に1人の人影があった。編み笠を被り黒い着物を着ていてその隙間から見える肌は包帯で覆われていた。その人影は迷うことなく境内を進み一つの無縁仏の前にたった。
「約束を果たす時が来たぞ。待っていろ必ずやあの子を奪いお前を人柱にした連中の子孫に鉄槌を下すからな。」
言いたいことは済んだのか人影はそのまま何処かに立ち去った。
はいどうも苦労バランです。今回で東方花映塚編は終了になります。最後にまた新キャラを出しましたが(懲りないやつ)彼は次回から赤芽にいきなり関わってきますのでお楽しみに。(柘榴と八目沢の2人も次回から本格的に動きます。)
では次回は更新が相当遅れるかもしれませんがのんびりお待ち下さい。
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