後気づいたら赤芽がアホの子じゃ無くなってた。
ではどうぞ
風穴を降りた先暫く暗い道を進むと突然明るくなる。大きい橋の向こう側明るく賑やかな声が聞こえ来る場所が旧都である。その手前の橋の下には川が流れており一様魚は釣れないことは無い。
「おお、相変わらず賑やかだねー♪」
「はぁ、何処までついてくるきさ、ヤマメ。」
溜息をつきながら橋を進んでいく赤芽とその隣を呑気そうに歩くヤマメ、風穴からずっっとついてきているのだ
(はぁ、此処で面倒ごと起こしてくれれば追い払えるのに、呑気そうに笑ちゃってさ此じゃぁ追い払えないなぁ、うん?彼処にいるのは)
2人の進む先橋の欄干にもたれかかり何やらブツブツ言っている黄色の髪に緑眼の少女、傍目からみれば何かしらの愚痴を零しているように見える。
(うーんあの様子は完全に何かあったな。あの状態のパルシィは関わると面倒くさいんだよなぁ。)
彼女は水橋パルシィ、旧都に住む嫌われ妖怪の1人で橋姫と言う妖怪である。赤芽の知人の1人であり、この旧都の知人の中では良心的な存在である。
「お、おーい!!パルシィ、そんなとこで何してるのー!!!」
「!ああ?」
「ひっっ」
(完全に苛ついてる。目つきがめっちゃ怖いよ。)
ヤマメに声をかけられたパルシィは直ぐに此方に顔を向けた。機嫌が相当悪いのかその目つきはとても鋭く睨みつけていると勘違いされても文句は言えないほどだ。
「ってああ、ヤマメに赤芽か何か用?今とても苛ついてるから、、、もしかして今溜めてる鬱憤を晴らす為の変わり身になってくるのかしら。「「違うよ!?」」っち違うのああ妬ましい。」
普段の彼女は只相手を妬ましく思っているだけでそんなに好戦的では無いのだが今日は何やら苛ついてる。
「そんな苛ついてるのは珍しいね。何かあった?」
「はぁ、別に只下が騒がしくて苛ついてただけよ。只さえあの船の連中が妬ましくてたまらないのに、あぁ、イライラする。、、赤芽、やっぱり鬱憤晴らしに「やだからね、絶対」残念。」
そんな会話を続けて居た2人は無言で逃げようとするヤマメの首根っこを同時に掴んだ。
「ヤマメ、暇だろ?パルシィと戦ってあげれば?。」
「あんた暇でしょ?少し鬱憤晴らしに付き合いなさい」
「い、嫌だよ!?何で私が!?。「「あんた(君は)暇でしょ?(だろ?)」」確かにそうだけどさ!?。」
「それじゃ、僕は用事あるから、頑張れヤマメ」
用事を思いだし旧都の方に進む赤芽、後からはヤマメの助けを求める声がしていた。
「うわっーん!!見捨てないでよ!!赤芽!!助けてよう!!。」
「ああ、そういえば、赤芽」
「?何」
「地霊殿に近づくなら気おつけなさい。何か騒がしいから、後勇義は今地霊殿に向かう通りに居るから絡まれたくないならあの辺りには近づかない事ね。」
「忠告有難う。」
「ふん、別に感謝される事じゃ無いわよ。ああ妬ましい」
どうも、最近書いてて赤芽がアホの子じゃ無くなってたと今回分かった苦労バランです。
他のハーメルンの二次小説に嵌まるもエタらず頑張って行きたいと思います。
では次回ものんびりお楽しみ
感想及び本作にたいするご意見等もお待ちしております。