(あぁ、何でこうなった。)
赤芽は今の状況になったことを後悔していた。目の前には金髪で箒に乗った以下にも魔女と呼べる格好をした少女が此方を見ていた。
「へへ、先行はそっちで良いぜ。」
周りには此方を取り囲むように野次馬であろう旧都の住人達が立ち塞がっていた。
(はぁ何でこうなった本当に)
この状況を説明するには少しばかり時間を戻す必要がある。
数時間前
旧都の住人から地上から来た人間が勇儀を倒したと聞いた赤芽は嫌な予感がしつつ地上に帰るため風穴の方に脚を進めていた。話によればその人間は地霊殿の方に行ったと言うのでそっちの方に行かなければその人間に会いはしないだろうと思っていたのだが赤芽の進行方向から1人の人間が飛んできた。
「お、土蜘蛛に橋姫に続いて地底の住人発見だぜ。」
その少女は黒い先が細いトンガリ帽子を被り箒に乗っており宙に浮いている。赤芽は面識は無いがその少女のことは知っていた。
「へぇ、こんなとこで博霊の巫女と一緒に数々の異変解決をした魔法使いに出会う何てついてないなぁ僕は」
「お、何だ?私のことを知っているのか?いやー有名人になったもんだぜ。」
その少女は嬉しそうに鼻頭を指で擦っている。
「それじゃ僕はこれで。「おっと少し待つんだぜ」っち」
逃走失敗
少しばかり不機嫌そうに呼び止めた少女の方を向く。
「何?こっちは用事終わらせて帰る所なんだけど?。」
「いやー何今私はちょいとばかし異変解決に向けて調査していてな、それで地底の住人に話を聞いているんだぜ。何か知ってることがあれば先に言っといた方が良いぜ。」
「言わないと言えば?」
その言葉を聞いて少女はニヤリとする。
「言わないと言うなら仕方ない。弾幕ごっこで勝負だぜ!!。」
んでもって現在に至る。以上説明終わり
(はぁどう考えても逃げれる雰囲気じゃないよねこれ、はぁ仕方ない。)
「弾幕ごっこ苦手なんだけどなぁ、ああ面倒臭い。」
面倒くさりつつ一枚目のスペルカードを発動させる
炎符「鬼火演舞」
赤芽の周りに鬼火が発生し目の前の少女に向かって行く
少女は箒を操り自在に鬼火を躱して行くだが。
「!!うおっと!?」
躱した筈の鬼火が後から襲って来た間一髪躱すがその後も躱した筈の鬼火が襲ってくる。その様子は火がまるで舞をしているようにも見える。
「僕のスペルカードはそう簡単に破るのは無理、さあどうする?」
「っへこっちにもこれ位切り抜ける手はあるんだぜ!!」
魔符「ミルキーウェイ」
突如少女の周りから星のような光が放たれると少女に襲いかかっていた鬼火に当たる。どうやら彼女のスペルカードらしく放っていた鬼火は全て相殺されたようだ。
「へぇ、やるね。」
「へへ、それはこっちの台詞だぜ。」
まだまだ少女達の弾幕ごっこは続く。
どうも今回も本作を読んで頂き有難う御座います、苦労バランです。今回初となる赤芽のスペルカードを出してみましたが、まだ一枚目ですまだ二枚ありますのでどんなのにするか考えて行きたいと思います。スペルカードは本人のイメージから産まれると言いますが赤芽の場合師匠をみてスペルカードを作ったので本人は似せて無くても刃の戦闘時の技をモチーフになってます(今回出したスペルカードの元ネタはNARUTOの火遁です)
では次回ものんびりお待ちください。
本作における感想や意見等もお待ちしております。