命連寺境内
こころの無くした希望の面を探しに命連寺に来た2人だが境内は人だらけであり混み合っていた。
「何で混んでるんだ?普段はそんなに人がいないのに。」
「、、、多分あれ?」
こころが指を指した方向には命連寺の住職である聖白蓮と博霊神社の巫女である博麗霊夢が戦っていた。その戦いの見物人が今境内にいる殆どを占めているようだ。
「うわー彼処にいるのは博麗の巫女か、其れに此処の住職もいるね、今なら寺の中を探せるかな?。他に寺の関係者は?」
赤芽が周囲を見渡すと見物人の中に紛れて命連寺に住んでいる面々がおりその中に顔見知りを見つけた。
「お、彼処にいるのは村紗、ちょうど良いな彼奴に聞いてみよう。行くよこころ!。」
近くで宗教家同士の戦いを見入っていたこころの手を引き村紗の元に行く赤芽達が近づいて来たのに気が付いたのか村紗は手を上げて反応する。
「やあ、久しぶりだね赤芽、地底で会って以来だね、赤芽達もあれを見に来たの?、そっちの子は初めましてかな?。」
「うんそうだね、紹介するよこの子は秦野こころ、霊面気って言う付喪神だよ。」
「、、宜しく。」
「宜しくねこころ、私は村紗水蜜、此処に住んでる舟幽霊さ、其れで改めて聞くけど何のようかな?」
「うん、ちょっとこの子の捜し物を為ててね。村紗最近不思議なお面を拾わなかった?、其れか何処かで見たとか無いかな?。」
「お面?、いや私は基本命連寺からは出てないからなぁ、他の誰かが見てないか聞いてこようか?。」
「え、良いの?それは助かるけど。」
「ハハ、良いの良いの困ったときはお互い様だよ。ちょっと待ってて星達に聞いてくる。」
そう言うと村紗は人の波をかき分けて他の命連寺に住んでる面々の所に行った。先程村紗が挙げた星というのは寅丸星と言い命連寺に住むんでいる者の1人で命連寺で祭っている毘沙門天の弟子にあたる元妖獣である。
「しかし凄い人混みだな改めて見ると、うわ!向こうで河童達が屋台開いてる。こういう時は商売魂燃やしてるな彼奴ら。」
少し人混みに流されそうになりそうなので端に避難することにした2人、すると。
「おやおや、そこにいるのは赤芽じゃない。久し振りね。」
「げ、ぬ、ぬえお前も地底から出て来たのか、はぁまた面倒起こさないでよ。」
赤芽に話しかけたのは黒髪に背中に不思議な羽を生やした少女で赤芽は面倒臭そうにあしらおうと為ている。
「、、その人は?」
「ああ、こいつは封獣ぬえ。関わると大抵碌な事にはならないから気をつけて。」
その赤芽の言い方に苦笑いするぬえ。
「あらあら、酷い言い方ね。まあ良いわ。」
そう言うと興味を失ったようにその場を立ち去るぬえ。知人を見つけて話しかけただけのようだ。
その後他の命連寺の面々に聞き込んでいた村紗が戻ってきて誰も面を拾っておらず見てもいないと言う結果だった。2人してガックシと肩を落とすことになった。2人の面探しはまだまだ続く。
おはようございます、こんにちは、こんばんは。専門学生活にも成れた苦労バランです。遂に東方最新作で牛鬼が出て来ましたね。ネタが被ってしまったわけですが、彼女と本作に登場する柘榴は何も関係無いのであしからず。其れではまた次回もノンビリお楽しみに。