Spiritスピンオフ第13弾。

1 / 1
Solving your problem

――――――

 

――――

 

――

 

 

 

――PM6:17 公園 ベンチ――

 

 

 

ユラ「ふぅ…………」

 

 

リゼ父「…………」ゴクゴク

 

 

ユラ「寒いね~もう冬かな~」

 

 

リゼ父「そうだな……」

 

 

ユラ「で、何の話しだっけ~?」

 

 

リゼ父「」ガクッ

 

 

リゼ父「聞いてなかったのか、こっちは真面目に相談してるのに」

 

 

ユラ「冗談だよ~リゼやここあちゃん、みんなとの付き合い方でしょ~?」

 

 

リゼ父「……ああ。どのくらいの距離で接するべきなんだろうか」

 

 

ユラ「ん~……そうだね~」ピョン

 

 

ユラ「これまで通りでいいと思うよ~?」

 

 

リゼ父「……!本当か?」

 

 

ユラ「リゼのお父さんは上手くやってるでしょ~。リゼにもここあちゃんにも好かれてるしさ~」

 

 

リゼ父「……そうなんだろうか」

 

 

ユラ「自信もって良いと思うな~わたしが保証してあげるよ」

 

 

 

リゼ父「………………」

 

 

ユラ「腑に落ちない?ナイーブなところはリゼにそっくりだね~」

 

 

ユラ「わたしがリゼのお父さんのこと気に入ってるんだしさ~心配ないよ~」

 

 

ユラ「チノちゃんたちはわたしなんかよりも、ずっと良い子ばっかりでしょ~?」

 

 

リゼ父「ふっ……確かにな」

 

 

ユラ「あれぇ?そこは否定してほしかったな~」

 

 

リゼ父「お前は優しいが良い子とは言えないだろう」

 

 

ユラ「ふふ~リゼのお父さんはそうでなくちゃね~」

 

 

ユラ「話変わるけど、ここあちゃんに誘われたからさぁ、明日のお昼頃遊びに行くからよろしく~」

 

 

リゼ父「晩飯はどうする?」

 

 

ユラ「お呼ばれしてもいいの~?」

 

 

リゼ父「当たり前だ」

 

 

ユラ「それじゃあお言葉に甘えよっかな~」

 

 

ユラ「じゃあね、リゼのお父さん~コーヒーごちそうさま~」フリフリ

 

 

リゼ父「すまないな……助かった」

 

 

ユラ「いいのさ~またいつでも相談してよ~」

 

 

 

――――――

 

――――

 

――

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

――翌日 AM10:07 甘兎庵――

 

 

 

千夜「どうですか?」

 

 

ユラ「ん~……完璧かな~」

 

 

千夜「ほんとうですか、良かった……!」

 

 

ユラ「餡子の甘さを抑えたんだね~逆転の発想~」

 

 

千夜「はい、練乳をかけたほうが絶対においしいので」

 

 

ユラ「甘さが相殺されてないよ~大人のデザートって感じ~」

 

 

千夜「試食なんてお願いしてすいません。おかげさまで助かりました」

 

 

ユラ「甘いもの好きだからいいよ~千夜ちゃんの和菓子に対する情熱も見てみたかったしさ~」

 

 

千夜「あとは和菓子の名前です、ユラ先輩も一緒に考えましょう」キラキラ

 

 

ユラ「思ったよりもアイデア奇抜だよね~ギャップ萌えかも~」

 

 

千夜「お客さんが誰もいない今がチャンスです」

 

 

ユラ「それってチャンスなのかな~?」

 

 

 

――ガラッ

 

 

 

使用人「失礼します」

 

 

千夜「あら使用人さん、良いところへ」

 

 

ユラ「やっほ~」フリフリ

 

 

使用人「!」

 

 

ユラ「ユラちゃんがいてガッカリ~?ごめんね~」

 

 

使用人「いえ、決してそういうわけでは……」

 

 

ユラ「大丈夫さ~ユラちゃん空気読める子だから~」

 

 

ユラ「千夜ちゃん、わたしそろそろ帰るね~お勘定ここに置いとくから~」

 

 

千夜「いえ、わたしが頼んだんですから……!」

 

 

ユラ「気にしないで~こんなものタダで食べたら虫歯になるよ~」

 

 

使用人「あの……!」

 

 

ユラ「あとは頑張ってね~使用人さん~」ムフー

 

 

使用人「ま、待ってください!」

 

 

ユラ「?」

 

 

使用人「帰らないでくださいお願いします」コソッ

 

 

ユラ「どうして~?ユラちゃんお邪魔虫でしょ~?」ヒソッ

 

 

千夜「?」

 

 

使用人「店内で二人きりはダメなんです、他にお客さんがいないと」

 

 

ユラ「サングラスかけてるんだし、照れ症もバレないよ~?」

 

 

使用人「会話を上手く続ける自信が無いんです、頼むから一緒にいてくだせぇ……!」

 

 

ユラ「見かけによらずヘタレだね~」

 

 

使用人「うっ……」グサッ

 

 

千夜「ユラ先輩?使用人さん?」

 

 

ユラ「千夜ちゃんごめんね、やっぱりわたしも一緒に考えてもいい~?3人寄らばなんとやらって言うしさ~」

 

 

千夜「はい、もちろんです。使用人さんもどうぞこちらに」

 

 

使用人「ありがとうごぜぇます」ヒソッ

 

 

ユラ「千夜ちゃん限定の症状~?」コソッ

 

 

使用人「違います、相手がこの子に限らず二人きりが苦手なんです……」

 

 

ユラ「難儀だね~」

 

 

千夜「?」

 

 

 

 

 

ユラ「黒耀に降りしきる白幻とかどうかな~?」

 

 

千夜「良いセンスです、さすがはユラ先輩ですね」

 

 

使用人「…………//」

 

 

ユラ「さっきから無言だけど使用人さんも考えてよ~?」

 

 

使用人(あの……席を代えてください)グイッ

 

 

ユラ(ダメだよ~)

 

 

使用人(真ん中は無理です、ならせめてあっちの席に!)

 

 

ユラ(両手に花でいいでしょ~もう少しで終わるからさ~)

 

 

使用人(くっ……やはり無償ではなかった……)ガクッ

 

 

ユラ(ハメられたって顔だね~ふふ~)

 

 

千夜「使用人さんはこれとこれ、どっちがいいと思いますか?」スッ

 

 

使用人「!」

 

 

ユラ「わたしはこっち推し~使用人さんは?」スッ

 

 

使用人「ち、近いです……!」

 

 

使用人(いい匂いが……//)

 

 

ユラ「どうしたの~?」ムフー←わざと

 

 

千夜「エアコン効きすぎですか?」キョトン←無自覚

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

――AM10:41 商店街――

 

 

 

ユラ(あと2時間かぁ、どこで時間潰ししようかな~)

 

 

ユラ(もうすぐ冬だからブティックで服でも――……んっ?)

 

 

 

 

シャロ「大根カットが73円で、ワカメがグラム98円だから……」ブツブツ

 

 

シャロ「あとは豆腐……見切り品があればそれを――」

 

 

――フッ!

 

 

シャロ「あだっ」コツン

 

 

シャロ「この技は……!」

 

 

ユラ「お買い物~?」

 

 

シャロ「吹き矢部長!どうしてここに……!」

 

 

ユラ「そろそろ名前で呼んでよ~」

 

 

ユラ「ユラ先輩いまとっても暇なんだ~寂しいから一緒に買い物させて~」

 

 

シャロ「うぇえ!?で、でも……!」

 

 

ユラ「荷物くらいなら持つからさ~」

 

 

シャロ(庶民派なのがバレちゃう……!)

 

 

ユラ「こういうところで買い物か~ふーん」

 

 

シャロ「あ……ぁ……」アセアセ

 

 

ユラ「いいね~好きだよ~」

 

 

シャロ「ふぇ?」

 

 

ユラ「リゼもさ~お嬢様なのに自分でバイトしたりしてるでしょ~」

 

 

ユラ「ああいうところいいよね~」

 

 

シャロ「は、はい……」

 

 

ユラ「いこっか~まずは大根のカット~」

 

 

シャロ「独り言聞いてたんですか!?」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

――公園――

 

 

 

ユラ「本当にここでいいの~?」

 

 

シャロ「はい、荷物ありがとうございました」

 

 

ユラ「どうせならシャロちゃんのおうちまで~」

 

 

シャロ「いえ!本当に結構ですから!」

 

 

シャロ「では失礼します」ペコリ

 

 

タタタ

 

 

 

 

ユラ「いっちゃった……」

 

 

ユラ「うーん……また独りぼっちかぁ~」

 

 

ヒョコ

 

 

ユラ「んっ……うさぎ?」

 

 

ピョンピョン

 

 

ユラ「可愛いね~おいで~」

 

 

ピョン

 

 

ユラ「よしよし、もしかして独りぼっち?」ナデナデ

 

 

ユラ「わたしと一緒かぁ~ぎゅっ~」

 

 

ビクッ!

 

 

ユラ「あっ」

 

 

ピョンピョン

 

 

ユラ(すごい勢いで逃げていっちゃった……どうして?)

 

 

ユラ(ん……?)

 

 

 

チノ「あうぅ……」ガーン

 

 

ユラ「あれ~チノちゃん?」

 

 

チノ「あ、ユラさん、こんにちは……」ペコリ

 

 

ユラ「チノちゃんもウサギを愛でてたの~?」

 

 

チノ「いえ、実は……」

 

 

ユラ「?」

 

 

 

 

 

ユラ「動物に嫌われちゃう体質か~」

 

 

チノ「はい、ティッピーは平気なんですが」

 

 

ユラ(だからあのウサギ逃げたのかな?重症だね~)

 

 

チノ「あそこまであからさまに避けられるとさすがにショックです……」ズーン

 

 

ユラ「まぁ気を取り直して~お昼ごはん食べた~?」

 

 

チノ「いえ、これから家に帰ってから済まそうかと」

 

 

ユラ「この後の予定は~?」

 

 

チノ「予定ですか、特には……」

 

 

ユラ「そっか~それじゃあここで5分ほど待ってて~」

 

 

チノ「?」

 

 

ユラ「すぐに戻ってくるからさ~」

 

 

チノ「あっ、ユラさん……」

 

 

 

 

―――――――――――――――――

 

 

 

ユラ「ん~寒い中で食べるハンバーガーもなかなかだね」

 

 

チノ「すいません、ごちそうになってしまって……」

 

 

ユラ「いいのさ~ユラちゃん一人で2セットも食べられないからね~」

 

 

チノ「ユラさんはいつもこういうものを?」

 

 

ユラ「そんなことないよ~ここあちゃんと一緒に食べて以来かな~」

 

 

チノ「えっ?」

 

 

ユラ「この前ここでここあちゃんと一緒にハンバーガーを食べたんだよ~」

 

 

ユラ「チノちゃんともやってみたくなっただけ、ごめんね~」

 

 

チノ「そうでしたか……いえ、ごちそうさまです」

 

 

ユラ「チノちゃんはどこかお出かけしてたの?買い物~?」

 

 

チノ「図書館に行ってました。ですが探していた本が見つからなくて……」

 

 

ユラ「町の中央にある図書館?」

 

 

チノ「はい。きっとどこかにあるはずなんですが、あまりに本が多すぎて……」

 

 

ユラ「タイトルは~?」

 

 

チノ「それが、小さい頃に読んだ本なので全く……」

 

 

チノ「黒いウサギが描かれたカバーが記憶に残っているだけで……内容は覚えているのですが」

 

 

ユラ「表紙の絵だけが手がかりだね~そこから中を調べて絞っていくしかないか~」

 

 

チノ「暇をみつけては通い詰めているんですが、さすがに無理ですね……」

 

 

ユラ「……そうだねぇ」

 

 

チノ「………………」

 

 

ユラ「でも、二人で探せば何とかなるかも~」

 

 

チノ「え?」

 

 

ユラ「チノちゃん、今からもう一度探しに行かない?」

 

 

ユラ「わたしも手伝うからさ~」

 

 

チノ「しかし、あの量では……」

 

 

ユラ「その無理に一人で何度も挑むくらい、諦めきれない理由があるんでしょ~?」

 

 

チノ「!」

 

 

ユラ「ユラ先輩はそういう子を放っておけないんだよ~」

 

 

チノ「………………」

 

 

チノ「……ここあさんに、読ませてあげたくて」

 

 

ユラ「なるほどね~そういうことか~」

 

 

ユラ「だったらなおさら力になってあげたいな~」

 

 

チノ「ユラさん……」

 

 

ユラ「今度は二人で探してみよ~」

 

 

ユラ「どこかには必ずあるんだからさ~」

 

 

チノ「…………」グッ

 

 

チノ「はい――お願いします」

 

 

 

 

――

 

――――

 

――――――

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

――図書館――

 

 

 

 

 

ユラ「久しぶりに来たけど、やっぱり大きいね~」

 

 

チノ「絵本のコーナーだけでも何万冊あるでしょうか……」

 

 

ユラ「手前と奥側からしらみつぶしに探していこっか~」

 

 

ユラ「本の内容はチノちゃんにしか分からないから、わたしはウサギが描かれた本を集めてくるよ~」

 

 

チノ「今朝はここまで調べたから、次はここです」ガサゴソ

 

 

ユラ(ここあちゃんとの約束まであと1時間もないか、厳しいね)

 

 

ユラ(どうにか見つけてあげたいけど~)ガサゴソ

 

 

 

 

 

チノ「これも違います……」

 

 

ユラ「ここまでは全て終了、次は隣の本棚~」

 

 

 

 

 

チノ「んっ……!」プルプル

 

 

ユラ「チノちゃん無理しないで~高いところはわたしが後で調べるから~」

 

 

 

 

 

チノ(似てるけど、違う……)

 

 

ユラ「ウサギの本発見、キープ~」

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

チノ「……違います」フルフル

 

 

ユラ「ここの本棚も全滅だね~」

 

 

ユラ(そろそろタイムリミットかな……)

 

 

チノ「…………」シュン

 

 

ユラ(確かずっと通い詰めてるんだっけ……)

 

 

ユラ「……………………」

 

 

ユラ(やっぱりこのままにしておけないよね)

 

 

ユラ「ちょっと待ってて~」

 

 

 

 

 

ユラ「………………」ピッ

 

 

――prrrrrrrrrrrrr

 

 

ユラ「あっ、リゼ~?」

 

 

ユラ「ごめん、少し急用ができてさ~遅れるけどいい?」

 

 

ユラ「――ありがとう、ここあちゃんに謝っておいて~」

 

 

ユラ「うん、用事が終わったらすぐに行くから~」

 

 

ユラ「――優しいね~リゼは。愛してるよ~」

 

 

ユラ「ふふっ~また後でね~」

 

 

ユラ「さて、お次は~」ピッ

 

 

――prrrrrrrrrrrrrr

 

 

 

ユラ「あっ、もしもし?」

 

 

ユラ「リゼのお父さん?わたしだよ~昨日ぶり~」

 

 

ユラ「いま時間ある~?」

 

 

ユラ「実は図書館でね、どうしても見つからない本があるんだ~」

 

 

ユラ「――それが、タイトルすらも分からなくてさ~」

 

 

ユラ「――ううん、困ってるのはチノちゃん」

 

 

ユラ「リゼのお父さんはジェントルマンだもん、助けてくれるよね~?」

 

 

ユラ「――いいよ~これで昨日の分の貸しは無しにしよ~」

 

 

ユラ「良い返事待ってるから~」ピッ

 

 

ユラ(さて……やれることはやったし、あとはがんばるしかないね)

 

 

 

 

ユラ「お待たせ~……――!」

 

 

チノ「ユラさん、おかえりなさい……」ガサゴソ

 

 

ユラ「チノちゃん……ふふっ~いいガッツだね~」

 

 

チノ「ここあさんのためにも、簡単には諦められません」

 

 

ユラ「ユラ先輩も負けてられないな~気合い入れてもう一度探そっか~」

 

 

チノ「クスッ……はい」

 

 

チノ「ユラさんもここあさんのために、ですか?」

 

 

ユラ「ん~それもあるけど~」

 

 

チノ「?」

 

 

ユラ「誰かのために頑張ってる子の力になってあげたいから~」

 

 

チノ「……!」

 

 

ユラ「なんてね~格好良かった?」

 

 

チノ「………………」

 

 

チノ「リゼさんとユラさんがずっと仲良しな理由、分かったような気がします」

 

 

ユラ「わたしはリゼみたいに良い子じゃないからね~」

 

 

チノ「でも、ユラさんも同じくらい優しいですよ」

 

 

ユラ「そうかな~ありがとう~」ムフー

 

 

 

バタバタ バタバタ

 

 

 

チノ「?」

 

 

ユラ「この足音は~来たね~」

 

 

ガチャッ

 

 

リゼ父「待たせたな」

 

 

チノ「リゼさんのお父さん……!」

 

 

ユラ「ここに来てくれたってことは、取引成立~?」

 

 

リゼ父「ああ、借りは返さないとな」

 

 

ユラ「人手は~?」

 

 

リゼ父「12人だ、足りるか?」

 

 

ユラ「悪くないね~」

 

 

リゼ父「指示を頼む」

 

 

ユラ「チノちゃんは机で待機、次々運ばれてくるだろうから確認作業だけよろしく~」

 

 

ユラ「手がかりは表紙の黒いウサギ、あと絵本」

 

 

ユラ「本棚ごとに2人ずつに分かれて探そっか~」

 

 

使用人A「」コクリ

 

 

メイド「」ガサゴソ

 

 

使用人B「」バサッ

 

 

リゼ父「あんまり大勢で長居しても迷惑だからな、早く探すぞ」

 

 

 

チノ「ユラさん……」

 

 

ユラ「みんなで探せばすぐに見つかるよ~」

 

 

ユラ「大丈夫、わたしたちに任せて~」

 

 

チノ「――――!」

 

 

チノ「……はい//」ニコ

 

 

 

 

――――――

 

――――

 

――

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

――PM3:42 天々座家――

 

 

 

ここあ「ゆらちゃんおそいね……」

 

 

リゼ「そうだな」ナデナデ

 

 

リゼ(……………………)チラッ

 

 

ピンポーン

 

 

ここあ「あっ!」

 

 

 

 

ユラ「お邪魔しまーす」

 

 

ここあ「ゆらちゃん!」

 

 

ユラ「ここあちゃん、やっと会えたね~」

 

 

ここあ「ゆらちゃーん//」タタタ

 

 

――ギュッ

 

 

ユラ「遅くなってごめんね~」ナデナデ

 

 

ユラ「今日は夜まで一緒に遊ぼう~はいこれお土産~」スッ

 

 

ここあ「わぁ……!ありがとう//」

 

 

リゼ「やっと来たか」

 

 

ユラ「リゼ~待たせたね」

 

 

リゼ「なにかあったのか?」

 

 

ユラ「ううん、個人的なこと~」

 

 

リゼ「使用人や親父から聞いたぞ。すまなかったな」

 

 

ユラ「知ってたんだ~情報が早いね、さすがはリゼ~」

 

 

リゼ「ここあじゃだけじゃなくみんなのことまで……その、ありがとう」

 

 

ユラ「いいのさ~みんなのこと好きだからね」

 

 

ユラ「もちろんリゼのことも~」ツンッ

 

 

リゼ「つつくな//」

 

 

ユラ「あと今夜はお風呂までお呼ばれすることになったからよろしくね~」

 

 

ここあ「ゆらちゃんとおふろ?」

 

 

ユラ「そうだよ~リゼと3人で入ろ~」

 

 

ここあ「うん!//」ピョン

 

 

リゼ「親父と内通してたのか……やれやれ」

 

 

ユラ「ついでだしリゼのお父さんも入れて4人で入る~?」

 

 

リゼ「馬鹿を言うな!!//」

 

 

ユラ「ユラちゃん別にいいのに~」

 

 

ユラ「あっ、なら使用人さんはどう~?」

 

 

使用人「ひっ!」ビクッ

 

 

使用人「もう勘弁してくだせぇ!」ダダッ

 

 

ユラ「逃げられちゃった~」

 

 

リゼ「相変わらず苦手意識を持たれてるな」

 

 

ユラ「今朝の一件が致命的かも~」

 

 

リゼ「また何かしたのか……」

 

 

ここあ「ゆらちゃん、りぜちゃん!はやく~」

 

 

ユラ「すぐにいくよ~」

 

 

ユラ「リゼとお風呂か~久々だね~」

 

 

リゼ「ベタベタしてくるなよ//」

 

 

ユラ「ここあちゃんには~?」

 

 

リゼ「ダメだっ!」クワッ

 

 

ユラ「ぶれないね~」

−−−−−−−−−−−−

end.



▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。