顔がそっくりさんの番外編ともしもの話   作:ポポビッチ磯野

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時間差でお送りします。
長くなって切った残りなので早いです。
何度見てもセニョールピンクとフランキーの戦いがハードボイルド過ぎて好きです。
乙女になっちゃう工場長に暫く笑ってました。チュパッ







★5:暁の星は空に呑まれるか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”錐龍錐釘”

 

 

氷河も叩き割るこの技は確かに頭領にはなくてはならない、強力な武器だろう。

ベビー5はサイが娶ってくれるらしく、ほっとした。強い上に人格者だ問題ないな、幸せになってくれ。

 

さてと、目標は一つ達成したし次

「ぐえ」

「お前何者だ?ありゃルフィと”同じ”だろ」

 

おうみすたーぶしどー、同じってなんだ?

ううん??も、もしかしてアレって覇王色の覇気?

うっそだああああ!!!?えええ、いや、でも俺だぞ?確かにおれの素質は計り知れないけど

 

「ちょっと海賊狩り、エクトルを離しなさい!!」

 

あっちょ、ひっぱったらマントが

 

「は?」

「おいおい、ボウズおめぇ…」

「なんとも奇妙な縁じゃ」

 

「あのさ、マント返してくれるか?色々と厄介なんだよ”この顔”」

「……ああ」

全く勘弁してくれよな、海軍に目を付けられたら本当に厄介なんだぞ

特にお爺ちゃんが出てきたら俺じゃ止められないからな!?

 

「そんな事より今は鳥かごなんとかするのが先決だ、俺は操られてる人たちをなんとかする」

一応鍛えてる方だし、民間人なら俺でも抑えられる。

そしてゾロは対ピーカへさっさと向かってしまいサイの方も手を貸しに行ってしまった。

 

「無難なことしか言えないけどさ、幸せになってくれよ、アンタの晴れ姿楽しみにしてるからさ」

「ふふ、ふっええ、あなたさえ良ければ隣を歩かせてあげるわ」

 

お互いに生きて帰ろうと言葉を交わして、走るまだ戦いは終わらない。

 

勝者の名前が、勝鬨がこの国に響く時が戦いの終わりだ。

 

 

 

「よぉし!抑えろ!!」

「わるいなぁすまねぇ...っ!すまねぇ!!」

「お前は悪くない...次だっ」

「うぉおお」

 

 

民間人と協力しながら抑え込んだり戦ったりして走り回ってると藤虎とサボが戦っている場所にたどり着いてしまった

 

(ヤバっ!?)

 

そして攻撃が放たれる、間に合わないと頭だけでも守ろうと衝撃に備えた

 

「危ねぇな、子どもがこんな所に迷い込むな、ん...て、」

 

攻撃の余波か移動した時に落ちたのか

マントはズレており素顔が丸見えだった。

 

「...えー、す...?」

 

抱きとめた腕は震えており、サボにとってエースがどれだけ大きな存在だったか思い知らされた気分だった。

 

ぐっと胸が苦しくなった。

 

自己紹介だってしてる暇もない、本来ならすぐに離れるべきだ。

けどこの状態で海軍大将に向かわせることなんて出来ない。

小さく息を吸う、もう身の丈に合わない啖呵は慣れたもんだ。

 

「おいサボ、ぼさっとするな!今夜は”虎ステーキ”だぞ」

 

「...ッああ、そうだな相棒!!!」

なんとか正気に戻ったサボが返事をするのに合わせてマントを被った。

 

まだ俺の存在を知られるわけにはいかない。

 

「おい、この子が逃げるまでは良いだろう」

「ええ構いやせん、その子はずいぶんあちこちと走り回ってるようですからねェ」

 

うわ、流石だなバレてーら。

苦笑しつつ降ろされる時そっとビブルカードを持たされる、ちゃっかりしてるなおい

 

(またな)

 

口パクと頭を撫でられ背中を押されて、俺は振り返らずこの場をあとにする。

 

 

そしてもう一度炎と轟音が響き渡った。

 

 

 

 

———————————————————————————————————

 

 

 

目の前に転がり込んできた子どもを抱きとめる、くそ俺が助けるって分かってて加減してきやがった。

 

「全く迷い込むな、ん...て」

 

 

その顔を見て言葉を失った、二年前のあの日永遠に失ってしまった兄弟の生き写しだ。

 

昔、東の海であのゴミ山を駆け抜けた幼い姿で今腕の中にいる、温もりが確かに生きている事を伝えてきている。

 

動揺が隠しきれない、手が震える。

 

子どもはそれを感じ取ったのか、ひとつだけ違う瞳が何か、決意をした色を宿して子供は小さく息を吸った。

 

『おいサボ、ぼさっとするな今夜は”虎ステーキ”だぞ』

 

ニヤリと歯を見せて笑う。

ああ、なんだよお前のはずないのに、違うはずなのにズリィだろ。

 

そうだな虎ステーキな、さっさと藤虎の相手に戻れってことか

 

何故俺を知っていたとか、お前は一体誰なんだとか聞きたいことは山ほどあるが。

 

今はその時じゃない、だが返事はしなくちゃな

 

 

「ああ、そうだな相棒!!」

 

子どもは満足そうに笑ってマントを被り直した、その顔が厄介なのは自覚済みみたいだな。

逃がすために藤虎に交渉すれば走り回っていることを指摘され、苦笑いをしていた全く一体何をしたんだ、兄貴は楽じゃない。

 

いつでも会えるようにビブルカードを握らせて、頭を撫でる。

ふわふわしたくせっ毛が懐かしくあの日々を呼び覚ますがそれは飲み込んで背中を押した。

 

 

 

 

また、この戦いが終わったら

たくさん話そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうもポポビッチ磯野です。

キャラの個性が出し切れなくて今下唇かんであとがきを書いてます。
チックショー!!
でもやっとサボ出せたから良かった、一本満足。
あとは駆け抜けるだけだァ

こちらのエクトルは絶賛五歳児なので、鳥かご止めたりとかも出来ませんし
覇気も半端でしか使えませんので加勢にもいけないんですよ
つまりほぼ戦力外なんですよねぇモドカシイ!!

なんとなーく各所で起こってる戦闘は時系列合わせてますけど、なんとなくなので間違えててもご都合主義です。あんだすたーん?!
なんつって!

次あたりで戦いも終わりにします!
参加出来ないからね!仕方ないね!!!

そして皆さん見て下さりありがとうございます!!
コメントもめっちゃ嬉しいです〜!頑張ります(:3[_____]

それではまた次のお話で!o,+:。☆.*




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