顔がそっくりさんの番外編ともしもの話   作:ポポビッチ磯野

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感覚としては5億年ぶりの投稿

闇に飲まれず、輝いた星は航海において導きの星になる


★暁の星に集う

 

 

 

”平和の象徴” ”最弱の海”東の海(イースト・ブルー)

しかし最弱と言われながらも、この海出身で歴史に名を残した人物は多い。

 

海軍ならば英雄ガープ

革命軍ならば革命家ドラゴンと参謀長サボ

海賊ならば海賊王ゴールド・ロジャー

—————そして新たな王、モンキー・D・ルフィ

 

そしてまた新しい名が刻まれる

冒険家、ポートガス・D・エクトルと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拝啓 天国にいるふたりへ

 

早いもので、ドレスローザが解放されたあの日からもう15年が経ちました。

 

先日にジャヤに訪れて、先輩の冒険家であるモンブラン・クリケットのおやっさんと話す事が出来た。

猿山連合の2人もサルベージのプロとして色々な経験談を話してくれた。

3人は俺が見たことも聞いたこともないような冒険や、ロマンたっぷりの話を聞かせてもらった。

今思い出しても胸が高鳴る。

 

ではまた手紙を書きます。

 

敬具 息子より

 

 

 

 

 

 

 

手紙を書き終え箱にしまう、あの日から月に3回していることだ。

もちろん日記も書いているが日記はどこぞのレポートのようになっているため、メモといっても差し支えないかもな。

 

 

 

さておきこの15年間いろんな事があった。

 

 

まず一番は、ルフィが海賊王になったこと!!!!

 

 

 

そう!ついにやり遂げたわけだ。

この間電話をかけたら「もしもし!おれルフィ海賊王だ!」と言っていて笑ったのも記憶に新しい

 

 

ちなみに海賊王になったあとも航海を続けているようで、海賊は世界で一番自由だといつも口癖のように言っている。

実は18歳で海に出た後ある島で再会して、大号泣と絞め技を食らうはめになったのだが…まあそれもいい思い出だ。

 

海に出るにあたって俺は覇気や基本的な戦い方、逃げ方、守り方を覚え

それからは顔を隠す事はやめ、名前も父方の姓をもらった。

 

普段はエクトルって自己紹介するけど

信用できそうな奴にはフルネームで名乗ってる。

それにいつまでも隠れて暮らす方が難しいからな、この顔は。

 

まあそれでもいちいち相手にするのも面倒で

帽子をかぶったり伊達メガネをしたり、一目じゃバレないようにしてるけどさ。

 

(だって海軍も賞金稼ぎもしつこいんだよ)

 

海軍なんて主にガープひいじいちゃんだし、

さらっと大将になったコビーさんも腕試しにくるのはなんなんだろうなあ!?!!!?

そこは似ないで欲しかった!!

 

 

冒険家として旅立つ前に、兄弟が生まれ育った東の海(イースト・ブルー)に顔をだしに行った。

 

 

フーシャ村の人達にはこれでもかと驚かれ、暖かく向かい入れてくれた。

次の日にダダン一家と顔を合わせると化けて出たーーー!!!と腰を抜かしてて

聞きつけたダダンさんはそれはもう怒ったよ。

 

親心からの怒りなんだろう、だからこの痛みはエースにつけとこう。

一人一人抱きしめて、父さんを愛してくれてありがとうと、お礼を言った。

 

そして自分がエースの息子!と自己紹介すると顔から出るもん全部出てて、でも実は認知されてない息子なんだよねって笑ってたら

もうヒエヒエの実でも使ってアイス・エイジした?ってくらい空気が凍って

もう一度殺してやるーー!!化けて出てこいエーースーー!!!とダダンが暴れ出して、アジトの修理からするはめになった。

 

わあ愛はふかいなあ(遠い目)

 

ちょっとしたいたずら心で出て行く時にエースの真似したら、泣き崩れてしまって…

流石に反省した、すまん

 

 

 

 

東の海(イースト・ブルー)を後にし、今まで避けてきた、白ひげ海賊団のクルーにも会いにいった。

最初はもちろんマルコさんとデュースさんだ。

 

マルコさんに会いにいってみれば何者だ!って戦闘になって、顔みせたらエースを侮辱してんのかってガチ切れ。

事情説明するのにものっっすごいすごいつかれた!

まあその後の驚き様はきっと他のクルーが見てたら大爆笑ものだったと思う。

だってまだスペード海賊団の頃の話だからね。

ここまでの事や目標を話したらマルコさんなんか泣き始めるし、笑い出すしでちょっと怖かった。

他のクルーの居場所を知ってる範囲で教えてくれて

今度隊長でそろって親父さんの墓参りに行こうって言ったら、

また泣き始めて、流石に我慢できなくて大丈夫歳ですか?っていったらげんこつされた、理不尽。

 

 

次に町医者になってたデュースさん。

俺をみて驚いて椅子から転げ落ちたのにこっちもびっくりした。

 

俺の目をみて合点がいったらしいが、顔つきはエースにそっくりだって突然診察がはじまって、ついでにぽつぽつと当時のことを話してくれた。

ちょうど向かってきた海賊を蹴散らした後に補給為に寄った島で珍しい目をもつ母さんにエースが一目惚れ

日記を後で見たが母さんも一目惚れだった。

いやちょっと母さんの夢女子日記かな?とかすごい失礼な事を考えていたから確認が取れたのは良いのか、悪いのか…。

 

お返しじゃないけど冒険の話や、修行中の話をして気がついたら三日間も居座ってしまったが、親戚の家だと思って気軽に遊びにこいと言ってくれた。

嬉しさを噛み締めながら返事をして別れる、最後に性格が親父(エース)に似なくてよかったと言われて、揃って笑った。

今度は美味しいお酒でも持っていこう。

 

 

 

それから隊長たちを探しつつ、途中でシャンクスにも挨拶へ

あの堅苦しい口上も一緒につけた。

 

エースがお世話になったことちゃんと弔ってくれてありがとう、と礼を済ませ、あとはたくさん楽しい話をした。

 

海賊にはならないのか?と聞かれて冒険家になるんだと言うとそりゃいいな!!と応援してくれた。

 

おおぅカリスマが眩しい。

 

 

そんなこんなでエースや母さんと関わりのある人達に、

船出をしたからと挨拶しながら冒険をして、多くの宝とロマンを手に入れた。

 

大きな山が落ち着けば、拠点にしている家で自伝を書いたりしていたら冒険家としてのネームバリューに釣られたのかなんと子供向けに冒険したことを絵本にしてみないか?とニュースクーの社長モルガンズに声をかけられ寄稿したこともある。

 

それが割と好評で時々ファンレターも届いた所であれ?俺って以外に文才あったんだなとこの時気がついた。ちなみに今では人気シリーズになっていて冒険家の他に作家としても充実している。

締切はコワイけどね!

 

 

こんな感じで俺は楽しみながら世界中を旅してる訳だが……

今回は大切な用事で東の海に来ている。

 

 

なんて言っても今日はある島に集まって大宴会を催すのだ!

 

 

トラ男先生の海賊同盟から始まって、元白ひげ海賊団や海軍やら、わざわざワノ国からとか、ルフィを慕って集まった海賊に当時世界を騒がせた超新星たち

お忍びで各国の要人や革命軍もいる、無礼講のどんちゃん騒ぎになる予定らしい。

 

いやバレるよなこれ、どうすんだと思ったけど海軍大将にまでなったコビーさんもいるしいいのかなあ

あんまり考えないようにしよう、そうしよう()

 

何はともあれ、

 

「おおーーい!!エクトル!!なぁにやってんだ!はやくこいよ!サンジの飯がなくなっちまうぞぉー!!」

 

「そうだぞ!エクトル!!今夜は虎のステーキもあるぞ!!!」

 

はァ…全く騒がしい叔父さんたちだなぁ!!

 

 

「わかったってば!!!今行く!!!」

 

書き途中だった日記を閉じて

無理やりくっつけた写真だけど、母さんと父さんの写真を入れて会場に向かう、きっと2人も喜ぶ。

 

さあ宴を楽しもう!!

 

 

 

 

 

 

 

 





こんばんは、ポポビッチ磯野です。

感想をもらって懐かしくなって見ていたら、そう言えばほぼ書き終わった話がフォルダにあったのでなんとなくまとめて投稿しました。
生存報告も含めてという感じですね!(苦)

もう何年も前(な気がする)作品なのに、読んでいただけてるの嬉しいです。
当時のような文書が書けるかと言われると怪しすぎるので…アレですが。作品は消さないつもりですので。

ではまた次の作品でお会いしましょう。

更新20240418

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