顔がそっくりさんの番外編ともしもの話   作:ポポビッチ磯野

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お母さんが亡くなってから、父親と自分のルーツ探しのために村を出たエクトル。
同じく海賊として名を上げ始めているエースとスペード海賊団。

運や天候で微妙にすれ違い通信をしてる
これはエンカウント前のプロローグ。


◇前世を思い出せなかった為に誰かと顔がそっくりな俺は冤罪でキレそう

 

What if(もしもの...)

 

 

——————冤罪(えんざい)とは、「無実であるのに犯罪者として扱われてしまうこと」を指す言葉

つまり「濡れ衣」である。(Wikipedia引用)

 

 

 

とある島

 

 

 

「だーかーら!お・れ・は!食い逃げなんてやってないですってば!!」

「嘘つくんじゃねぇ!”この顔”を間違えるもんか!!」

「そうだ!!きっちり払ってもらうからな!」

 

軽食屋、酒場の店主に囲まれながら黒髪に短髪の青年は盛大に顔を顰めながらも”身に覚えの無い食い逃げ”で店で働くこととなってしまったのだ。

しかも今月に入って3回目の出来事である。

流石の俺も3人の大人に囲まれてしまえば手も足も出ないし、無闇矢鱈に怪我もさせたくない。

俺は自分のルーツを探して船旅をしているだけなんだから。

賞金稼ぎとしてそれなりの金も持ってるのに、よく分からないドッペル野郎のせいで今月はもう懐が寂しい。

 

「ほらキビキビ働け!!!」

「っはい!」

 

ともかく今は手を動かそう、項垂れながらも慣れ始めた皿洗いに手をつける。

 

そしてこの行き場のない怒りを今は皿洗いに向けつつ、いつか出会うかもしれないドッペル野郎に狙いを定めた。

食い逃げするってことは悪党だよな?悪党って事は俺が狩っても言い訳だな。

 

「ヒッ!?」

指示を出そうとこちらをのぞき込んだ店主は悪魔の微笑みを見てしまい、思わず悲鳴をあげた。

 

 

 

 

くっそ許さねぇからな!!!食い逃げ野郎!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

同時刻、とある島

 

 

食事のためにこの店に入ったのはたまたまだ、料理は運ばれておりさてこれからありつけると思っていたのに、声がかかった。

 

「よォあんちゃん”この間”はどうも」

 

はてと首をかしげた。

あまりできた頭ではないのは自覚しているがあったことも無いような奴に、この間と言われながら絡まれたのは初めてだった。

 

「この間ってのは、いつの話だ?」

「てめぇ...舐めてんじゃねェぞお前のせいで、こちとら商品を逃がしちまったんだよ...!!!」

「お前の”顔”を忘れるわけねぇだろ!!」

 

バン!とテーブルに並べられた料理が一瞬浮く

 

やっぱり覚えがねぇがこの人数か、俺は腹減ってんのによ

はぁとため息をついた、せっかく飯にありついたのにこんなんじゃ落ち着いて食えやしねぇ。

 

いつもならこんな時にでも構わず食ってるだろうが、奴らが言っている俺と”同じ顔”の奴がどうも引っかかる。

 

「ヤレヤレ...とりあえず、だ。覚悟は出来てんだろうな?」

こいつらの焼き加減はレアでいいだろ

 

たくよぉ俺だからいいが商品ってのは大方、新世界では珍しくない、人権を無視した商売のことだろう。

それを逃がしたってことは、だ

お人好しかよソイツ、あったら文句言わねぇと気がすまねぇな。

 

俺に真似るとは、いい度胸だ待ってやがれよ、そっくりさん。

 

 






思いつきネタ第3弾!!!
この世界線ではエクトルの村は襲われず、母親はやはり病死してしまいます。
そして母親が残した日記を頼りにルーツを探す旅に出ます
記憶がなかった分やんちゃで、優しさは本編通りで、あまり抱えてないさっぱりした性格。
表面上はエースに近いかもしれませんね。

一体いつ出会うのやら.....

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