続きました!
今回ガープおじいちゃんは不在ですが風評被害(事実)がひどい
階級については捏造です原作開始より2年前って所ですかね...
よっす、俺はマルドリード・エクトル
ある人物に顔がそっくりなだけで、至って普通な後半の海、秋島のとある島出身の海兵だ。
まあそれもバレないように縁の厚いメガネをかけてるんだけどな。
約一名を覗いてはバレてない、その人はまあ実際面識もあるから仕方ないちゃ無いんだけどさ。
俺は未だに初めに出会った時の衝撃が忘れられないよ。
あの人、初対面の新兵のメガネを粉砕したんだぞ?しかも笑顔付きでだ
俺は呆然とするしかないし、というか真っ青で固まってたらしい。
その後聞きつけたセンゴク元帥が、おかきとメガネを弁償してくれた。
ありがとうセンゴクさん、硬いおかきが歯ぐきに(痛みで)染みるよ、なんてね
色々あったけど順調に地道に海兵への道を歩んでる、3等兵つまり雑用から繰り上げた新兵って肩書きだ。
来月から軍曹に昇格する事になってるけど。
なんでかって?
最初の説明でなんとなぁく察してたと思ってたわ。
アッ(察し)した奴は大人しく俺に同情してくれ
そう俺はガープ中将に仕事をさせた功績で、昇格したんです。
何でだよぉぉお!!!!!!!!!
そんな素っ頓狂なァ!!!昇格の仕方が!!
あるかァァァァァァァァァああああああああぁぁぁ!!!!!!!
頭を抱えた俺は悪くないし、その後サッチさんに報告したら、大半のクルーからドンマイメールを頂き、オヤジさんからも手紙が来てて要約するとホントお前面白いな、適当にガープの手網握って将校になっちまえ的な文を頂いた、たぶん笑ってると思う。
笑えない何一つ、笑えないですオヤジさん!!!
サッチさんからはいつもより多めにレシピが来たし、今度こっち来たら好きなもん作ってやるよって言ってくれたァ。
サッチさん...いっぱいちゅき...。
「やあ、マルドリードくん」
「!、ボガード少将」
廊下を歩いていた俺は、はっとしてすぐに敬礼する。
落ち着いた色で揃えられたスーツに刀を腰に刺し、正義の外套をはためかせる。
噂では剣の達人だという、ガープ中将付の部下ボガード少将。
そしてガープ中将のお目付け役というか茶目っ気()のフォローに回れる優秀な人だ。
「まずは昇進おめでとう、私としても少しでも楽ができそうで嬉しいよ」
「ありがとうございます、いえ僕ではあの人は止めきれないですよ...」
はい、あの人どんなサイヤ人なのって感じ
暴走列車だし止まらないし、止まっても被害甚大だしで海軍のお財布事情が心配だよ。
「あの、こんな事僕が言うのも変ですが、こんな急に昇進して大丈夫なんですか...?」
俺としてはそれが1番困る、現時点でもガープ中将の孫そっくりだから取り入ったんだろ、新兵が意気がるなよと根も葉もない誹謗中傷が飛び交っているのだ。
知ってるか?大抵こういうのは本人の前で堂々と叩かれる陰口なんだぜ?
ツッコミを入れるなら、取り入ってはない。
ガープ中将がうちに欲しいって言ってきたし、承諾したのもほかの部下の人達が拝みそうな勢いで喜んでたからだ。
そもそもだいくら顔が似てるからって、戦力になるかもわからない青二才を自分の部隊に入れるか?
答えは否だ。
俺の想像では、自分の下に置くことで良くないことを避けようとしているのではないか、と思う。
だって彼は海賊で、そっくりな俺は海兵。
後々起こるであろう厄介なことを懸念してるとしか思えない、自分の部隊ならほかの部将校への牽制にもなるし、勝手なことも出来ないだろう。
ホントにこの人は優しい人なんだよ
人間を人間とも思えない奴らがいる世界で、この人はしっかりとした人だ。
孫のために動ける、じいちゃんだ。
その時に感じた痛みには、気が付かないふりをした。
「言わせておけばいい、それに君の実力は新兵では収まらないだろうからね」
ふと微笑まれたものには、色々と含みがあったのに俺はかわいた笑い声を零した。
やっぱりこの階級になると誤魔化しきれないか
「正式に異動日が決まったら、実力を見るために中将の船で模擬戦をやるらしいから、感覚を戻しておくといい」
それじゃ頑張ってと肩を叩きボガード少将は、俺が歩いてきた廊下を進んで行った。
俺はと言うと完全にボガード少将が見えなくなってからその場にうずくまった。
うっそだろ、誰だよあの人のこと優しいって言ったやつ!!!!
「いや俺か!!?」
がばっと勢いよく顔を上げると、黒い手袋が目の前に迫っていた
淡い桜色の髪、紅葉のように赤黒いスーツと黒手袋と来ればもう分かるだろう。
「ふむ元気そう、でも気分が優れないなら医務室に行きなさい、ヒナ心配」
「ヒナ少佐...、いえちょっと、だいぶやられましたけど、ハイ大丈夫です」
「...理由は聞いてもいいかしら」
「ガープ中将」
「ああ」
理由を聞かれたので即答するとすぐに同情された、ほらやっぱりあの人の台風っぷりがわかるだろ。
ヒナ少佐はふむと何かを思い出すように顎に手を当てて俺を見た。
「黒メガネの新兵ってことはガープ中将のお孫さんにそっくりって噂の子ね、ヒナ確信」
「はい、そのおかげで今度腕試しみたいのするらしく...死にたくないです...」
「強く生きなさい、嫌ならうちにでも来ればいい、ヒナ勧誘」
「ううっ、でも僕ものこのこと引き下がるつもりはありませんので、お心遣いありがとうございます」
先程の俺の考えが合っているなら、ガープ中将のそばを離れてしまうのは本末転倒だろう
でも、気をつかってくれたならお礼は言わないとな。
「そうならもう何も言わない、励みなさい」
「はい!」
いい返事ねと一言残すと颯爽とこの場をあとにした。
「よし、とりあえず人気のない所で勘を取り戻すかァ」
今抱えてる仕事をさっと業務時間内で終わらせて、なるべくはやくカンを取り戻さなくてはならない。
なにより下手したら命がかかってるわけだ、マルコさんには前半の海なら全然通用する腕前とは言われたし。
何より覇気は日常生活でも使ってる、すぐに戻ってくるといいな
久しぶりに体を思いっきり動かすとあって自然と歩幅が大きくなった。
後日ガープ中将によって起こされた大きな水柱と笑い声。
入院中につき返信が遅くなった事で心配したサッチさん(以下数名)から手紙が届いたりしたのだが、まだ俺は知らない。
こんにちはポポビッチ磯野です
本編ではな、ななななんと400人オーバーのお気に入り!!!!?
夢だけど夢じゃなかった!?違うね現実だね!!!
本編まだじわっと書いておりますゆえ暫し待たれよ。
筆が進むうちに書き進んでいくのでよろしくお願いします〜!o,+:。☆.*・+。