第XX話
なんだかんだで用心棒として雇われたり、船に乗せてもらって生活している。
もちろん顔は隠してるさ、見つかる訳には行かないからな!
そこまで行くのに俺は生涯親友とも呼べる友に巡り会えた
最初こそ“火拳のエース”と間違われたものの、いくつかの相違点と最後の目撃情報から俺が全くの別人であることを分かってもらえた。
そして彼もまた麦わらの一味の“黒足のサンジ”に間違われ田舎出身なのに命を狙われ、今は仮面を付けて暮らさざるおえないという。
聞いた時は泣いた、一緒に泣いて慰めあった
まさか自分も同じような境遇を持つ人と出会えるとは、この世界は広い。
「ーーしかし、デュバル本当に麦わらに挑むのか?」
『あったりめェだっべちゃら!!!オラ許せねぇこの巡り合わせはきっとカミさんの導きだっぺよぉ!!おめェとオラを引きわせたようによぉ!!』
でんでん虫越しの声には嬉しさと怒りがこもっている、まあ仕方の無いことだ俺もきっと火拳のエースと出逢えば“こう”なるだろう
親友ーーーデュバルも人攫いという、人としてはクソみたいな職業だが勘違いされたまま命を狙われるとのと、完全にデュバル個人に対しての恨みで狙われるのはだいぶ差があるからな。
それに親友になってからはなるべく足をあらって真っ当な仕事をしろといい、伝で貰ってきた配送なんかの仕事を回してる、稼ぎはまだ少ないが後は数をこなして顧客に信頼されるしかない。
それは用心棒の仕事も一緒だからな。
「そうか...ならお前、俺を1万ベリーで雇え」
『!?な、』
「親友割引だぜ?それに挑むのは海賊だ何をするのかわからねぇし、———この海で大切な誰かを亡くすのはもうこりごりだ」
『おめェ...、わかったっぺ“用心棒エクトル”!おめェを1万ベリーで雇う!!!』
「おうよ」
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正直油断していた
あいつの顔面の骨格を変えてやったのにここで新手とは。
「悪ィ、デュバル遅くなった、五体満足か?」
「え、エクトル〜!!!おめェおせぇべっちゃらよ!!」
「「「エクトルの兄貴ーーーー!!!」」」
「お前らは手当してやれ」
目深く被った帽子に後ろに武器を背負った男、全体的に青く暗い服装がやけに印象に残る
「どうも麦わらさんお噂はかねがね——————俺は用心棒のエクトル、相手になるぜ?」
獲物を抜いてすらいないこの男にピンと空気が張った、目の前の敵は強いと
「聞いた名前だ」
「ええ、私も聞いたことがある」
元賞金稼ぎと多くのエージェントを抱えていた元副社長が反応する。
つまりそれほどの相手ということ
背負う獲物は2本、ひとつは剣もう1つは使い古されたパイプだったーーーパイプに手をかけそれを構えると不敵に笑った
「ん?」
その姿がに声を上げたのはルフィだった
「どうしたルフィ」
「んんーーー?いや、どっかで見たことあるなァーって」
首を傾げるルフィにゾロもほかのメンバーもじっとエクトルに視線を送った
「...俺とお前らは“初対面”だろーが、そうだろ麦わら!」
「おう!でもどっかでみたんだよなぁ〜!」
即答するもドカドカと近寄っていくルフィに向こうは1歩もひかなかったあたり、褒めるべきだろう
「んんんんんん〜!オイ帽子とってくれよ!そしたら思い出すと思う!!」
「ヤだ!!」
「なァ!頼む」
「絶対にッ!いやだ!っていうかてめぇ、舐めてんのか俺は敵だぞ!」
「!」
ひゅんと武器が空を切る、直感であれは当たってはまずいと感じ取ったからだ
しかし相手も読んでいるのか避けた先を的確に狙って打撃を与える
「うげっ!」
「吹っ飛べ」
瞬間パイプが黒く変化しルフィが建物に飛んでいくのを、ここに来て一味も焦りを見せた
ルフィはゴムだ
ゴムに効くなんて、少し前にあった祖父ガープくらいだと思っていた。
「...」
立ち上る気
常人なら目でおうことすら出来ない打撃が頬を掠めた、しかし傷はないそうなるように避けたからだ。
代わりにエクトルから帽子が落ちる、黒髪が揺れて、閉じられていた眼を呼び覚ます
その場の全員がその素顔に息を飲んだ
「エース...」
そうエクトルの顔はアラバスタで出会った兄“火拳のエース”と全く同じだった、そばかすや瞳の色は違うものの顔のパーツは複製したのではないかと思うほど
エクトルはこれでもかと顔を顰め、舌打ちをした
「俺は“火拳のエース”じゃねェ難攻不落の用心棒、守り手のエクトルだ!」
なんてね!こんにちはポポビッチ磯野です
コメントでデュバルとは被害者の会で親友になれそうと、ネタを貰って.....勢いで書きました
後悔はしてない...反省はする、とりあえずなんとか文にしようとした感!ナハハ!スミマセン(:3[_____]
それではまた。o,+:。☆.*・+。