時間差でお送りします。
早送りしますぜ!原作を買っておきながらこのガバガバ感すごい。
流れは早い。
ここ数カ月は色々と濃い日々だった。
食べ物に何入れられるかわかったもんじゃないので、自炊させろや(意訳)とベビー5を”頼って”食料を調達した。
しかし何もお返しがないのも良心が痛むので、クッキーとお茶を用意ごちそうすると、おやつ時になると部屋に来るようになったり。
部屋から出る許可をもらったら、庭で拾ったいい感じの棒を振り回してると偶然通りかかった武闘派たちが乱入して、指導がはじまったり。
セニョール・ピンクは漢だと知っていたので、色々話したりしたら時々頭を撫でてくれるようになったり。
デリンジャーが何故かドレスを着せてこようとするのを本気で逃げたり、とまあかなり濃い日々を過ごした。
そんなある日シーザーの話を小耳に挟んだ、どうやらスモやんたちが頑張ってるみたいだ。
「エクトル、今日のお茶会参加できなそうなの、ごめんさない」
「仕事ならそっちが優先だろ、じゃあこれ、向こうに着いたら食べなよ」
簡単にくるんで渡す今日はマフィンだ。
いくら微々たる物とはいえ食べ物が無くなってるのに、何も言ってこないのが逆に怖いぞファミリー。
「あらいい匂い、また腕を上げたのかしら?」
「今んとこ腕をふるえるのは、アンタとバッファローくらいだけどな、仕事、気を付けろよな」
ファミリーが悪かったのか、世界が悪かったのか、運が悪かったのか俺には判断しきれない。
けど俺は仲間から便利な女と言われたベビー5を邪険には出来なかった、うん、ただそれだけだ。
「いい匂いだすやーーん!!」
「ぎゃー!」
「うわぁドア壊すな?!」
それから暫くしてドフラミンゴが出ていき帰ってきたあの日から数日部屋で籠城した(忙しいのかお茶会も頻度が下がった)
色々な気配が蠢いてる、それにCPなんて今顔を見られたら良くない、確実に消されるだろう。
そうしてる内についに麦わらと外科医が登場したようで遠くの方で地響きを起こすような音が何度か聞こえた。
(今はどこら辺だ?)
まだコロシアムにいるのか、それともトラ男先生は捕まって城にいるのか。
窓を見ればあたりで煙が上がってるあたり事件は起こってる、なら少し調べるか。
鍵をかけていた部屋からそっと顔を出す、遠くから騒がしい声が近付いてる気がする。
「うん!?」
「なヌゥ!?」
突然目の前に現れた錦えもん(ドフラミンゴのすがた)にびっくりする
心臓に悪いだろやめろ!
「...!...!?」
「えーっと、お邪魔しまし」「待たれよ!!!」
ガシィと肩を掴まれものすごい近さに顔を寄せてきた、まずいこれバレた。
「間違いない、おぬし何故火拳のエースの顔をして———やや!こんな事をしている場合ではない、急がねば!!」
「は、ぁえッ?」
そのまま抱き上げられたと思ったら窓から投げられる、いやいやいや!!!??
「安心せい!その下には水場がある上手く逃げるのだ!では、ご免!!」
「———っざけんああああああああ!!!!」
浮遊感と近づく水面に備えて、なるべくダメージを受けないように受け身をとった。
(あの侍覚えとけよ、ぜってーボコす)
水面に叩き付けられた痛みと息苦しさを感じながら俺はそう、強く誓った。
「ぶわァっはあ!!!」
なんとかプールから上がる酸素がうまい
あの野郎本当に体がこの世界のじゃなかったら死んでるだろうが!
おれは一応五歳なんだからな!!?
とりあえずあたりを見回し適当に帽子とマントを拝借する。
錦えもんが変装してここに居るってことはドフラミンゴたち
ヴァイオレット、リク王、兵隊さん、ルフィ、ローが上のほうにいるはず
つまり今ルーシーの身代わりになってるのは参謀長って訳だ。
近くにグラディウスもいるかもしれない、さっき叫んだことが悔やまれるが仕方ない。
あれ、確かピーカも動き始めるんだっけなァやばいはやく脱出しよう
なんのためにあの人に賭けをさせたと思ってるんだ。
幸い動き回ってたおかげで地図は覚えてる、外は危険だがある意味ではここで捕まる方が良くない。
とりあえず最優先で会うべきなのは麦わらの一味とその協力者たちか、革命軍のメンバーだ。
黒ひげのバージェスなんて特に見つかりたくない
ドフラミンゴとどっちがいいって言われたら泣く泣くだけどドフラミンゴを選ぶ位には嫌だ。
真実なんて当人しかもう知らないだろうけど、
もちろんアレが本来の海賊の姿なんだって分かってるけどさ
そして裏口までたどり着いた、聞き耳を立てて気配や物音がないことを確認しつつ外に出る。
全速力で街に逃げ切り一息つくと気配が一気に増え、おもちゃが!と言っているあたりついにゴッド・ウソップがやってくれたみたいだ。
あれズルいよなぁ、声出して笑ったもん。
『おいアレなんだ!?』
『空が変...?』
『一体何だってんだ、ちくしょう』
そんな声が通りから聞こえてバッと上を見た
“鳥かご”だ。
思わず舌打ちをした、当事者になってみないとわからないのかかなり進みが早い
ハンティングのゲームが始まる訳だ。
パラサイトが発動する前に家の中でやり過ごし、屋根の上や路地裏を駆け抜ける。
そうしながら全神経を集中させる
「避けろおお!!」
「っ」
ふと降り立った所で、振られた棍棒を飛んで避けておっちゃんを気絶させ、近くに落ちていたリボンで縛り上げ、叫ぶ
「暴れてる人は縛って動けないようにするんだ!みんな自分の意志じゃない!!」
その声に反応した大人達が操られてる人達を囲み出す
(よし!)
「待て坊主!ロープと武器くらいはもってけ!」
「ありがとう!アンタも生きて会おうぜ!」
走る、走る
たとえ原作通りに彼女が救われるのだとしても、俺だってラオGを殴る権利はあるだろ?
だって関わりなんてほとんどないけど、友人みたいなもんだったんだ。
サイに頼まれて左手を武器に変える彼女が見えたが、その間に敵が入る
嗚呼、クソ——————おまえら邪魔だ。
「どけええええ!!!」
その時、風が巻き起こった。
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ひどい環境で育った女を叩く、何故誰も教えてやらねえんだ胸くそわりィ
その時ゴウッと風が巻き起こって、空気を震わせながら余波がこちらにも飛んでくる
覇気に圧されるほど柔な鍛え方はしていないし、恐らく発動した人物もまだ使いこなせていない。
感情のままに発現したのだろう。
しかしそいつに襲いかかっていた奴らは違うようで、モロに食らって次々と倒れたり余波によって膝をついたものもいた。
現れたのはマントを頭からかぶった子供。
「エクトル、アンタ…!」
「ベビー5!友人としての”お願いだ”もう自分を蔑ろにするな!!」
なんでい、この女にもちゃんとまともな友がいるじゃねぇやい
「こんな都合のいい女などいない、今助けるぞベビー5!!」
そう言いながら男が拳とともに向かってくる
都合のいい女、だとよ。なあ聞き捨てならねェよな、ボウズ
「アンタたちが、それはいけないって教えなかったんだろうが…!お前らが都合のいい女にしたんだよ!!!」
「良く言ったァ!あとは俺に任せろやい!!」
そして女を守るように立った子供の前に、躍り出た。
どうもポポビッチ磯野です。
長くなりすぎたので一旦切りました。
ベビちゃんに幸せになって欲しかった、現場からは以上です。
え?覇気?そりゃま使えるよね?(すっとぼけ)
いいですかこれは息抜きなので、はい、ガバガバでも許して下さい。
それではまた次のお話でo,+:。☆.*・+。