特等席で見るFGO   作:霧野ミコト

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お待たせしました。
時系列的には本来は一回目のハロウィンが入るのですが飛ばしました。
どうにも自分が書こうとするとだいぶ中身がなくなるので、いっそのことと言う事です。
まあ、物語的に語らなくても進められる話ではあるのでいいんですけどね。
第三特異点のことについては、ちょこちょこ合間で多少語られる程度になると思います。
くろひーとアステリオスの活躍はまた今度ということでどうかご容赦をば。


第二章 ぐだぐだ本能寺
第十四話 ぐだぐだな英霊割拠の戦国時代へ


「さて、こんなものかね」

 

切り伏せた敵対生物から目を離す。

 

いきなりカルデアが襲われ、それの対処すべくレイシフトすると同時に状況説明する間も無く襲い掛かられた。

 

「イリヤもお疲れ様」

 

それを、イリヤと二人のサーヴァントで切り抜けた。

 

労いの意味を込めて頭を撫でると嬉しそうに顔を崩す。

 

『だいぶお二人の連携も様になって来ましたね~』

 

「そうかな?」

 

『ええ、お二人ともすっかり息が合ってるようで。これはもしかするとってルビーちゃんも勘ぐってしまいそうになります』

 

「ルビー?!」

 

「はいはい、イリヤをからかうのはそれぐらいにしておいてね、ルビー」

 

クロエや美遊、士郎達との絆とは比べられるものじゃない。

 

あの子達レベルで信頼して欲しいなんていうのはさすがに贅沢だろう。

 

「それで、現況はどうなってるんだ?」

 

協力してくれた二人のサーヴァント――目の前にいる魔人アーチャーと桜セイバーに話しかける。

 

正直言うと説明をされなくても状況は分かるが、まあ物事には順序があるから仕方ない。

 

カルデアで見たことあるぬいぐるみのようにデフォルメ化された魔人アーチャーを見た瞬間にある程度察したし。

 

二人が桜セイバー、魔人アーチャーと自己紹介された時には全てを察した。

 

ああ、ぐだぐだな奴だ、と。

 

「聖杯の暴走じゃよ」

 

「聖杯の暴走、ねえ?」

 

「ええ、私たちの世界での聖杯戦争なのですが、本来願望機である聖杯をおかしな技術でいじくり回した結果、聖杯の力が暴走してしまいまして・・・」

 

「運悪く巻き込まれたわしの潜在意識を形どって現実世界を侵食し始めた、ということなのじゃ。ついでに力のほとんども持っていかれてしもうて本来ラスボスクラスのわしが☆0.5状態なのじゃ。具体的に言うとレベル1ぐらいに弱体化しておる」

 

「・・・おおう、もう」

 

実際に聞くと頭が痛くなる。

 

何も知らないイリヤなんかはきょとんとしている。

 

とりあえず、ここに藤丸達を連れてこなくて良かった。

 

彼らは絶賛第三特異点を攻略中のため、あっちを優先して貰ったのだが、もしこっちに来ていたら余計な負担になったことは間違いないだろう。

 

この間あったエリザベートのハロウィンなんかも頭が痛かったし。

 

まあ、これから更にエリザベートのハロウィンはおかしなことになって、余計に頭が痛くなるんだが。

 

だから、ダ・ヴィンチと相談して、メインは藤丸にそれ以外のことは俺が解決することにした。

 

ハロウィンについてはエリザベートからの招待状があったから仕方ないが、それ以外のものについては基本対応するのは俺となる。

 

第二特異点を一緒に回って見て俺自身は出来ればメインの方にはでしゃばらない方がいいことが分かった。

 

藤丸たちの事を気に入りすぎて、手助けをしすぎてしまう。

 

第二特異点のときも手を出しすぎた。

 

抑えるべきところは彼らに抑えてもらったが、それでも助力のしすぎだった感は否めない。

 

だからメインは彼らに、そして何もしないのは周囲の目もあるので、俺はメイン以外のところをという形になった。

 

これならば、大幅に物語が変わることもないだろうから心配はない。

 

一応、藤丸たちの特異点の攻略情報もこちらにある程度入ってきているので、よほどおかしなことになっていたらいつでもフォローは出来る。

 

最後の終局特異点の廃棄孔アンドロマリウス戦が少し気になるには気になるが、あれについては最悪俺が抑えれば済む話だ。

 

完全消滅させない程度に殺すことぐらいは出来るし。

 

「うちのアーチャーのせいでご迷惑をおかけして申し訳ありません」

 

「あ、あの。じゃあ、あのなんともいえない生き物は魔人アーチャーさんの潜在意識と力が形になったものなんですか?」

 

「う、うむ。わしも納得しとらんのじゃが、アレはどうもそういう事のようじゃな」

 

『確かに言われてみると、ちょっと似てましたね~』

 

魔人アーチャーとルビーの言葉にイリヤと二人目を合わせると苦笑いする。

 

「関係ないあなた達を巻き込んでしまって申し訳ありません。だいたいこのアーチャーのせいですので存分に文句を言ってくださいね」

 

「すみません。さっきの戦闘でこれを見つけたんですけど。これはお椀?ですよね?それと鉄のお釜みたいなのと」

 

さっきの戦闘で見つけたものをイリヤが差し出す。

 

「どうやら聖杯からもれた魔力がわしの意識にあった『価値あるもの』を複製しておる様じゃな」

 

「これが、ですか?黒いお釜に、古いお椀。あんまり凄そうなものに見えないんですけど」

 

『なんだか年代物のようにも見えますが、そんなに凄そうなものには見えませんね~』

 

まあ、骨董品の類はコレクターじゃなければその価値なんて分かりようがないし、それ自体に価値を見出すことも出来ない。

 

自分だって骨董品の価値なんて分からないから、イリヤやルビーにそう思われても仕方ないだろう。

 

『イリヤちゃん、それちょっと見せてごらん。ふむふむ。なにこれ?極東ではこんな地味な器が価値あるものなのかい?』

 

それは芸術の天才にとっても同じ。

 

どうやら、ダ・ヴィンチの御眼鏡にはかなわなかったらしい。

 

通信越しで語られる彼女の言葉も否定的だ。

 

「失礼な南蛮人め!これの詫び寂びが分からんとは利休にぶん殴られるぞ!」

 

『いやいや、これが価値あるものなんてねぇ・・・』

 

もう一度しげしげと観察をする。

 

自分にはやはり良さは分からない。

 

『いや、しかし、そういわれてみると・・・』

 

ただ、ダ・ヴィンチはそうじゃなかったらしい。

 

『うん!なんだか興味が出てきた。この茶器らしきものを工房で引き取ろう』

 

「気に入ったの!?」

 

びっくりとしたイリヤの声が響く。

 

まあ、その気持ちも分からないでもない。

 

『言われてみればこの黒くて野暮ったい茶釜?鉄そのものというべき、のぺっとした造り。とーっても地味なこの色と形。得も言われぬ魅力があるような気がしてきたようなそうでもないような?』

 

「まあ、それが詫び寂びの世界だからね」

 

「ほう、貴様なかなか良く分かっておるではないか。あとでわし自ら茶でもたててやろう。そうじゃな、どこぞの寺でも貸し切って」

 

いや、分かっていません。単純にそれっぽいことを言っただけです。

 

と言いたいところだが、またこじれそうなので黙っておく。

 

「まあ、それはおいおいにして、先にこのまま特異点の中心地に向かおう」

 

このままだと、ぐだぐだと物語が進まなくなる。

 

「なんだかなし崩し気味に助力を仰ぐことになってしまいましたが、よろしくお願いしますね」

 

「うむ、それでは行くぞ皆のもの!いざ、天下布武の旅へ!」

 

桜セイバーのほうは隠すように努力しているが、この魔人アーチャー隠す気がないのだろう。

 

まあ、初めて会ったときの挨拶が第六天魔王なんて言っていた時点で毛頭ないんだろうけど。

 

 




プリヤイベント復刻中ですが、どうでしょうか?
自分は無事にイリヤ、美遊、クロエと揃えることが出来たので良かったです。
いえ、ロリコンじゃないですよ、はい。
イベントも三人並べて頑張って貰っています。
美遊についてはおもしろい性能をしているので、イベ終了後は朕や玉藻、BB、マーリン、ジャンヌなどと組ませてみていろいろ試してみたいなと思っています。
基本アーツパ、耐久パが好きなので。
それこそBB+Wジャンヌで無敵&スタンで嵌めまくりというのが大好きです。
CCCコラボの時に快楽天ビースト相手に144ターン粘って落としましたし。
プリヤコラボも復刻しましたし、次はCCCですね。
ミッションが面倒ですがストーリーが滅茶苦茶いいので非常に楽しみです。
それに聖女によるスロット無効の活躍もそうですが、メルト復刻もありますしね。
早くお迎えしたいものです。
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