特等席で見るFGO   作:霧野ミコト

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お待たせしました。
ちょっと仕事とプライベートで時間が取れなくなったのでだいぶ遅れました。
というわけで、ぐだぐだイベの第二話です。


第十五話 奇襲?ぐだぐだ桶狭間

気配を殺して確認してみると、そこにはちびノブを大量に引き連れた今川と雪斎の姿がある

 

まあ、二人とも本来とは別物で、姿形は義経と弁慶のものだ

 

「ふーむ、どうやら聖杯が召喚したサーヴァントを洗脳して使役しているようじゃな」

 

「確かに英霊のようですが様子が変ですね。召喚時に何か余計な因子でも混ざったのでしょうか?」

 

確かぐだぐだ粒子とかそんな感じのものだったような気がするが、違っただろうか。

 

エリザ粒子なるものも確かあったはずだ。

 

「あの、それはともかく、あの人数が相手だとさすがに戦うのは辛いんじゃないかな?」

 

「出来れば、大立ち回りはご遠慮したいね」

 

無双ゲーも好きだし、それをするだけの力もある。

 

ただ、それをすると興ざめというのもあるので、出来れば避けたい。

 

「うむ、ここはやはり夜襲じゃな!」

 

「桶狭間の再現?」

 

「良く勉強しておるな、関心なのじゃ!そう、この戦いでわしは天下に名乗りを上げて……」

 

「では、私が先に出て敵の注意をひきつけます。皆さんは機を見て敵本陣を奇襲して下さい」

 

「聞けよ!?」

 

魔人アーチャーの渾身のネタはスルーされた。

 

「桜セイバーさん、一人で大丈夫?」

 

「こう見えても多勢を相手にするのは慣れてますし、あの程度の敵に遅れを取るなどあり得ま……こふっ!?」

 

「ええええええええ!?お、お医者さんーーー!!??」

 

思いっきり桜セイバーが吐血した。

 

それを目前で見ていたイリヤはパニック状態だ。

 

「ご、ご安心を……これは私のスキルのようなものですので……たまに行動不能になったり、敵前で無防備になったりする程度の能力ですので……」

 

「致命的じゃないですか、それ!?」

 

的確に突っ込みを入れるイリヤ。

 

うん、彼女が逐一やってくれるなら俺はやらなくても大丈夫そうだ。

 

「私だって好きでつけてるわけじゃありません!外したくても外れないんですよ!」

 

無辜の怪物と同じ系等のスキルだ。

 

本人ではなく周囲のイメージによるもので、自分自身ではどうすることもできない。

 

「ん!?そこで騒いでいるのは何者だ!!」

 

「ええい、貴様が騒ぐから見つかってしまったではないか!!」

 

「さては、よしつね様を狙う不届きな輩か?この大軍に向かってくるとはいい度胸だぜ」

 

出てきたのは日本とは全く関係ないアーチャーの大英雄。

自分がプレイをしていた時には大変お世話になっていたアーラシュ。

 

「よし、その度胸に免じて先人を務めるこの海道一の弓取りーーいや、東洋一の弓取り、松平アーラシュが成敗してやろうじゃないか!」

 

「え、ええ!?もう何がどうなってるの、これ!?」

 

ぐだぐだだから仕方ないよね。

 

考えるだけ無駄だもの。

 

「桜セイバー、頼む!」

 

「ええ、お任せください!」

 

何より、あの大英雄相手に呑気に錯乱している暇はない。

 

あのオジマンディアスが勇者とまで言った男だ。

 

宝具を使わなくても、その強さはお墨付きだ。

 

「魔人アーチャーとイリヤは彼女のフォローを」

 

下手に距離を取られるとやばいのはこちらだ。

 

『頑強』のスキルをもっているから並大抵の攻撃では通らないが、それでもここで一気に数に物を言わせて叩き潰す。

 

自身も武器を作り出しては射出をする。

 

その甲斐あって距離は十分に詰められている。

 

でたらめとも言える桜セイバーの剣の速さと技量のおかげでもある。

 

やはり剣の天才と言われるだけのことはある。

 

彼女が病で伏せなければ未来も少しは変わっていたかもしれない。

 

「一歩音超え……二歩無間……三歩絶刀!『無明――三段突き(むみょうさんだんづき)』!」

 

そして、先に放たれる彼女の宝具まで昇華した技。

 

どこかで聞いた目にも留まらぬ速さが神速であるならば、目にも映らぬ彼女の速さはまさに縮地。

 

その強さを自分の目に焼き付ける。

 

「ちぃ!浅いか!?」

 

だが、それでも捉えきれないのが『頑強』のスキルによるものか、それとも大英雄とまで言われた男の矜持か。

 

「なんてこった、この俺が……」

 

どちらにしろ、殺しきれなかったのは痛い。

 

決めに言った攻撃のために止まった足と間、そして空いた距離。

 

「だがまだだ、まだ終わらねぇ……みせてやるぜ、この俺の全身全霊をかけた渾身の一撃を!」

 

まずい!

 

「うむ、嫌な予感しかせんのじゃが。あ、なんか凄いパワー溜めとる感じじゃぞ」

 

「と、とにかく逃げよう」

 

「なんだか、ぐだぐだですが仕方ありません、とにかくここを離れましょう!!」

 

「逃げるのは無理だ」

 

いっせいに三人の目がこちらに向く。

 

ああなった時点でもう詰みなのだ。

 

「そうとも。無駄だ、俺の弓からは逃げられない。なぜなら、射程はずばり2500km!」

 

「それホントに弓なのかと!」

 

「でも、このまま突っ立っているわけにも行きませんよ!」

 

「とりあえず、逃げるだけ逃げるのじゃ!」

 

ちらりとイリヤがこちらを見る。

 

仕方がない、か。

 

「オッケー、とりあえず逃げるか」

 

彼女達の提案に乗って、走り出す。

 

今川の本陣(・・・・・)に向かって。

 

一応魔力による、脚力強化をしているが、それでもサーヴァントについていくの精一杯。

 

とてもじゃないが、アーラシュの宝具から逃げ切れそうもない。

 

本陣を突っ切ろうとすると、きょとんとした義経と弁慶の姿がある。

 

「あ、お邪魔してごめんなさい!」

 

律儀に謝るイリヤ。

 

後ろにはそれ以上のものがある以上、謝ったところでどうにもならないと思うが。

 

流星一条(ステラ)

 

そして、放たれる一矢。

 

大英雄がその全てを捧げてまで放つ一撃。

 

マシュがいない俺達ではとてもじゃないが通常の手段では防ぎきれそうにはない。

 

いや、マシュが居ても防ぎきることは難しいかもしれない。

 

聖槍の一撃を相殺しきったあの一撃を今の彼女で防ぎきれるとは限らない。

 

だから、助かった。

 

ステラが落ちたところが、今川の本陣で。

 

義経と弁慶の霊基の消滅を確認する。

 

「いや、これは、もうなんというか……」

 

「すっごいぐだぐだだよ」

 

まるでため息を吐いたような声でイリヤがつぶやく。

 

その気持ちは分かるが、そんなものなのだ。

 

「是非もないネ!」

 

そして、闇夜に魔人アーチャーの声が響いた。

 

 

 

 




前の話から今回で、FGOの方はイリヤコラボが終わり、バレンタイン新イベと来て、待望のCCCコラボイベとなりましたね。
バレンタインはフルボイスで大盛り上がりでしたね。
はい、自分も全部回りましたが、ボイスがあるだけで全然違いますね。
何度も心臓を居抜かれました。
誰のに一番ときめきました?自分は皆にときめきすぎて選べませんが。
そして、自分にとっては待望のCCCコラボ。
初見の時のドキドキとワクワクは復刻なので薄くなりましたが、その分メルトの意味深な言葉が理解でき、違ったときめきを感じているところです。
ガチャについても、メルトからも無事にチョコを頂きました。
まあ、それまでの揺り戻しがあってひどいことになりましたが、精神安定のためにここでは割愛をば。
それではまた次回。
応援等あれば、非常にやる気が出るかもしれません(笑)

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